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【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL6(2018.12.11)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
12月11日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは太田川森林組合の 田丸光起さん(安芸太田町土居在住)です。
田丸さんは安佐南区出身で、東京農大を卒業したあと、東京チェンソーズで林業の最初の技術を学び、多摩での山守、小笠原諸島での特殊伐採など、様々な山仕事の経験を積まれ、「地元で林業をしたい」との思いを持ち、おばあちゃんの家がある安芸太田町に引っ越し、現在は太田川森林組合で林業に従事されています。
渋谷でアルバイトをしていたアウトドアメーカー「Patagonia」では、会社のポリシーに惹かれたことに加え、「都市部では林業がどのように捉えられているのだろう」と疑問を持ち、自ら異業種に飛び込み、新たなつながりを増やしたり、山の見方の変化があったそうです。
田丸さんのお話の中で「アイデンティティとは?」という問いかけがあり、3年生折本さんが「個性」と答えました。
「君たちのアイデンティティは芸北分校だよ」との呼びかけは、芸北分校に在籍する生徒全員が個性があり、独自の性質をもっているんだよ、というエールに聞こえました。
東京チェンソーズ時代に出版された本があり、その取材をしていた編集者からかけられた言葉を紹介していただきました。
「しっかりぶれなさい」
自らの20代を振り返っての言葉でもあり、とてもシンプルに響く表現でした。
様々な経験の中でつながりをつくり大切にすることが自分を支え、誇れるものになる、という田丸さんの経験からのアドバイスは、高校生にどのように伝わったでしょうか。
最後に「森の中でまっています」という言葉で締めくくられました。
今年度のキャリア朝会は今回で終了しました。
また、来年度も引き続きお手伝いできるよう、すすめていきます。

【報告】せどやま報告会2018@iegoto(2018.12.6)

2018年12月5日(水)に、 せどやま報告会2018@iegotoを開催しました。 告知期間が短いにもかかわらず、東広島や三次からと合わせて12名にご参加いただきました。 Iegoto(安芸高田市吉田)を訪れると、ちょうど薪ストーブ(Maki式薪ストーブ)に薪をくべているところでした。徐々に火がおきていく様を見ながら、会場の準備を進め、スタートの時間になるととっぷりと日が暮れ、心地よい空気に包まれました。 店主の 南澤 克彦 (Katsuhiko Minamizawa)さんから、iegotoのご紹介と報告会に期待することを述べていただき、スタートしました。 報告者4名の自己紹介のあと、参加者同士でガヤガヤタイムをもっていただき、まずは、芸北せどやま再生事業の発起人でもある 高原の自然館 白川 勝信学芸員より、事業の内容や成果をお話させていただきました。続いて、芸北小学校で「せどやま教室」をスタートさせた藤田一友先生より、教育場面での報告をいただきました。 どちらも写真や図を使った説明で、「なぜそれが必要なのか」「どんな効果があるのか」がとてもわかりやすく伝わったのではないかと思います。 参加者からの感想として、次のようなものがあげられました。 ・実施している現場での生の声が聞けて、すばらしい取り組みだとわかった。 ・子どもたちの自然体験の話題では、教育現場で感じているギャップを痛感した。 ・せどやま事業の現在は、どんな課題があるのか知りたい。報告のグラフの中で木材の搬出が減っていることが気になった ・地域みんなで取り組んでいることがいいなぁと思った。自分もできることからやってみたい。 iegotoの柔らかで暖かな雰囲気のおかげで、少人数での報告会にも関わらず、芸北せどやま再生事業の取り組みをしっかりお伝えできたように思います。 また、今回広島県省エネ活動推進補助金よりご支援いただきました。私たちの住む地域の環境をよりよくするから、地球温暖化防止への動きを高めていきたいと思います。

 

【報告】第3回芸北未来会議参加(2018.12.2)

「地域で支えよう子どもたちの将来のために」をテーマに芸北未来会議がもたれました。主催は芸北地域振興協議会です。
3回目となる今日は73名の参加があり、赤ちゃんづれのお母さん、中高校生など多世代が文化ホールに集まりました。
最初に趣旨説明や確認事項があり、続いて芸北分校の3年生から提案が3つ示されました。このプランは来年1月30日に発表会が開催されるそうです。

さて、芸北の未来を考える会議の持ち方として、ワールドカフェが取り入れられています。ファシリテーターの浅香さんより「相手の話を聞くことで気づきを得て、受け入れる」ことを意識してください、との指示がありました。
4名人テーブルで、「前回までを振り返ってのキーワード」を探しました。そこから「自分たちでできそうなこと」を見つけます。
何回か繰り返した後は、各自のキーワードを書き出し、それを元に「マグネットテーブル」という手法で、キーワードのグルーピングが行われました。

ワールドカフェはやっていてたくさんの方とたくさんの話ができるので楽しい反面、ただのアイデア出しになってしまいます。どれだけ「具体的なこと」がでて「よし自分がやってみよう」という機運が高まるか、がポイントなのかなぁと感じました。

企画課の近藤さんより総括が行われ、「芸北分校」×「地域」が一体となることで、可能性が高まりそう、というおおまかな結論となりました。
例えば、地域特産品や空き家の活用、自然を利用したアウトドア場所の実現などなど、夢や魅力のある具体例が挙げられました。
一方で、「誰がこれをやるんだろう」というまだまだジブンゴト感がないなぁという疑問も浮かびます。
第4回はより具体的なプランを考えていくというアナウンスがありました。

芸北未来会議が基点になり、地域の未来につながるものが生まれることを願います。そのためには、地域の一員として、NPO法人西中国山地自然史研究会もお手伝いや牽引役ができればと考えていますので、楽しみを持ちながら関わっていきます。

【活動報告】支所カフェVol.11「わたしこんなことやっています」(2018.11.09)

2日前に急遽決まった今回の支所カフェ。
話し手である土井さんは、ご縁があり約10日間、芸北に滞在中です。
広島市中区生まれて「ぶらじる」という喫茶店が家の近くにあったというお話から始まりました。BGMは「Mas que nada」で、思わず踊り出したくなるようなリズムです。

現在は開教師のお仕事をしておられるブラジル在住の土井さんから、どんなお話が聞けるのでしょうか?

位置的には日本の反対側にあるブラジルですが、水の渦も逆、道路の通行が逆、ホタルも頭が光るとか??知らないことばかりです。

土井さんが一番時間をかけて説明くださったブラジルの国民性や特徴を表すことば「サウダーデ」の紹介がありました。
「サウダーデ」とは..
・翻訳できない
・ブラジルにいて、ブラジル人と一緒に生活しているとわかることば
・郷愁、恋慕と訳される
・日本語の「あはれ」と通じるもの
・「ノスタルジア」は過去のことだが「サウダージ」は今味わう儚さ
やっぱりブラジルに行ってみないとわからないもののような気がしました。

「ぶらじる色々」としてご自身が拠点とされた3カ所をスライドで紹介いただきました。
■サンパウロ
街、食べ物、浄土真宗本願寺派伯国別院の紹介に続き、サンパウロでは、お仕事として「南米教団60年史」(2016年)を編纂されていたそうです。
■アマゾンのトメアス
黒いダイアモンドという胡椒に救われた場所でもあり、胡椒御殿も立つくらいだったとか。
胡椒・アサイー・フルーツなどを混ぜて植えて森を作るアグロフォレストリーとして有名です。
農業をしようと勇んで行ったが根をあげてしまったという経験もお話くださいました。
■リオデジャネイロ
現在住んでいる「芸術と人情の街」

ブラジルという国は「サンバのリズムのごとく明るい」「サッカーが盛ん」というイメージだけではない、住んでいるからこそのブラジルの姿を見せていただきました。
「Chega de saudade 」の曲とともに、支所カフェは閉店しました。
「サウダージ」と「あはれ」の二つの言葉が印象的なお話でした。
土井さんのブラジルでのご活躍もお祈りします!

【活動報告】Trip Kitahiroshima-choエコツアー「八幡高原と聖湖周回サイクリング」(2018.11.6)

中国山地自然史研究会ではエコツアーの企画にも参画させていただいています。
先日八幡高原にてモニターツアーが行われました。
その様子をスタッフがレポートしましたので、報告します。

Trip Kitahiroshima-cho企画によるエコツアーに同行したので、報告します。
このツアーは観光振興事業での商品開発を目的としたものです。商品の魅力は大きく分けて2つ。聖湖周辺を電動アシスト自転車でサイクリングし、湖を囲む紅葉や名勝三ツ滝の景観を味わうこと、そして、芸北民俗博物館の見学を通して、当地の歴史・文化に親しむことです。

芸北 高原の自然館前に集合した参加者10名は、まず、館内で芸北の気候や地形について 白川 勝信学芸員から説明を受けました。 その後、ツアーの趣旨及び電動自転車の操作方法についての説明を聞き、コースへと出発しました。 電動アシスト自転車は、従来のものに比べて軽く、私のように初心者でも簡単に、また体力に自信のない人でも軽快に操作できる優れものです。

一行がまず訪れたのはルート途中の湿原。参加者は白川学芸員によるアカマツの生育に関する解説に興味深く耳を傾けました。 再び自転車にまたがり聖湖の入り口を目指します。聖湖の紅葉が当日の中国新聞朝刊に写真付きで掲載されたこともあってか、観光客が乗った自動車が多かったように思います。湖を覆わんとする紅葉の下を駆け抜けながら名勝三ツ滝入り口に到着。石段を五分ほど降りて三つの滝が一度に望める場所で各々写真撮影を楽しみました。

ダム建設によって水底に沈んだ集落の名を残す樽床堰堤を参加者全員で走行し、その映像を撮るなどしながら芸北民俗博物館に到着。集落から移築された茅葺の家屋、清水庵前で参加者は白川学芸員による移築の経緯説明を傾聴しました。清水庵に隣接する資料館には1957年で時が止まった人々の暮らしが展示されてあります。個人的には、二階に展示されてあった移動式仏壇が印象的でした。関連する研究を深めることで、その真宗民俗史的価値を発掘できるのではないかと思います。

だんだんとお昼が近づいてきた頃、昼食場所のDaiwa Houseのモデルハウスに到着。広いガラス窓から周囲の木々を眺めながら、用意された弁当を食べたのち宿泊施設としても用いられている住宅を見学しました。 最後に一行は、喫茶店正直村へと向かいました。湖と紅葉を一望できる席につき、それぞれに1日を振り返ります。店を出て集合写真を撮影したのち自然館への帰路に発ちました。 風が冷たかったものの天候に恵まれた1日。電動アシスト自転車の力を借りて軽快にコースをこなし芸北の秋を満喫できたように思います。 初対面でも気軽に打ちとける空気が自然の中にありました。企画者を始め、参加された皆様に御礼申し上げる次第です。