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【お知らせ】中島康弘さんが「令和7年度 ひろしま環境賞」を受彰

このたび、NPO法人西中国山地自然史研究会の顧問である中島康弘さんが、広島県の令和7年度「ひろしま環境賞」を受彰されました。
「ひろしま環境賞」は、地域における環境保全活動や環境に配慮した地域づくりにおいて顕著な功績をあげた個人・団体を表彰する制度として平成6年度に創設され、今回で31回目となります。
令和7年度は、2団体・2個人が受彰しました。→ひろしま環境賞

◾️芸北の自然を守り続けてきた活動
中島さんは2002年に広島市から芸北地域へ移住し、2004年から西中国山地自然史研究会の活動に参加。湿原・草原・里山といった芸北の豊かな自然環境を守るため、長年にわたり地域の保全活動を担ってきました。
特に千町原では、市民とともに月1回の草刈りや低木の伐採、外来種の駆除などを継続的に実施し、草原環境の維持と地域主体の保全活動のモデルづくりに貢献しています。
また、八幡湿原では木道整備や盗掘防止パトロールなどにも関わり、行政だけでは手が届きにくい分野を地域の手で守る活動を続けています。

◾️次世代へつなぐ活動
中島さんは保全活動だけでなく、
・芸北トレッキングガイド
・自然観察会の講師
・学校授業への協力
などを通じて、地域の自然の価値を次世代に伝える活動にも力を注いできました。こうした長年の実践が評価され、今回の受彰となりました。

◾️芸北の自然を未来へ
芸北地域の湿原・草原・里山の自然は、地域の暮らしとともに守られてきた貴重な環境です。今回の受彰は、中島さん個人の長年の努力とともに、地域の皆さんと積み重ねてきた活動が評価されたものでもあります。西中国山地自然史研究会では、これからも地域の自然を守り、次世代へつないでいく取り組みを続けていきます。

広島県庁での受彰式(2026.1.21)写真提供:北広島町

広島県庁での受彰式(2026.1.21)写真提供:北広島町

北広島町箕野町長への報告。(2026.2.12)

北広島町箕野町長への報告。(2026.2.12)

はりはり団にて標本貼り付けのボランティア。

SDGsをテーマにしたユース向けのプログラムで保全活動についてインタビューをうける。

保全への思いを語る中島さん。

芸北トレッキングガイドでは年間を通じて芸北の自然を案内している。

天狗石山の植物観察会にて、講師もつとめる。

イベントの振り返り。

草原保全活動の合間に。

【ようこそ!】愛媛から八幡湿原へ ― 「森からつづく道」と歩いた一日

2025年9月6日(土)に愛媛県の NPO法人森からつづく道(もりみち) のみなさんが八幡湿原を訪ねてくださいました。北広島町内での視察の前に「ぜひ八幡湿原を歩きたい」と希望され、理事長や専門員とともにご案内しました。

高原の自然館、霧ヶ谷湿原(自然再生事業地)、尾崎沼湿原をめぐり、短い時間ながら意見を交わしながら歩く良い時間となりました。

もりみちは2013年に発足したNPO法人で、「人と自然との豊かな関わりを次代へ」を掲げ、植物・昆虫・鳥類などの調査・研究、自然に触れる体験づくり、情報発信などを行っています。フィールドの現場から自然の魅力や大切さを伝えている団体です。

私たち 西中国山地自然史研究会 の理念は「地域と自然の輝きを未来へ」。言葉は違っても、自然と人のつながりを次の世代へ手渡したいという根っこの想いに、共通するものを感じました。

いきものに詳しい方が多く、こちらも視点が広がりました。
愛媛と広島、海は隔てていますが、生物多様性の保全や次世代の育成という同じ方向を向く仲間として、これからもゆるやかに情報交換できればうれしいです。

もりみちのみなさん、ありがとうございました!

高原の自然館の館内を案内する上野理事長


お話上手なもりみちの副代表さん

「やっぱりあれをみておきたい」とどんどんあるくもりみちメンバーさんたち


記念に一枚!

ジュニアトレッキングガイド活躍!(2025.9.26)

芸北中学校では、高原の自然館も協力し、総合的な学習の時間に「芸北ジュニアトレッキングガイドになろう」という取り組みを行っています。1年生がジュニアトレッキングガイドとして実際にツアーを3回実施し、芸北の自然や地域の魅力を伝えます。
今日はその3回目。町内からのお客さまを前に、これまでの学びを生かしたガイドを披露しました。
1回目には聞き取りづらかった声も、今回はぐっと大きくなり、より分かりやすい資料を準備するなど、それぞれが工夫を重ねています。
高原の自然館では「この足跡をたどると自然館を一周できます。さて、この動物は何でしょう?」「この地図には芸北の山々が示されています。雲月山を知っていますか?」といったクイズ形式の解説も登場。自分たちで調べ、下見を重ね、何をどのように伝えるかを考え抜いたガイドは、来館者の興味を引きつけていました。
この活動を通して、生徒たちが芸北の自然に触れ、ふるさとの良さを体感し、自分たちの言葉で地域の魅力を語れるようになることは、将来のアイデンティティや郷土への誇りにつながる大きな一歩です。

ゆらゆら、すいすい──高原の自然館のいきものたち(2025.08.29)

8月も終わりに近づいてきました。
残暑が続く中でも、目に映るものに少しずつ秋の色が混ざり始めています。

朝、高原の自然館の周りを散策中、マツムシソウにとまるツマグロヒョウモンと遭遇しました。
ツマグロヒョウモンの名前の由来は、羽の模様がヒョウの体に似ていることと、端を意味する「ツマ」が黒いことです。
オスは敵から身を守るために、毒のあるチョウ“カバマダラ”に擬態するそうで、とてもゆるやかに飛翔します。
今朝も、マツムシソウの周りをゆらゆらと飛んでいました。

館内ではアブラボテとドジョウを生態展示しています。今日は冷凍赤虫を水槽の中に入れ、様子を観察しました。
水面に浮かぶ赤虫をアブラボテが素早く泳ぎ寄り、独り占めしようと次々と口に運びます。
一方ドジョウは落ち着いた様子で水面に沈んだ赤虫をじっと待ち構え、見つけると静かに吸い込むように食べます。
館内に立ち寄った際は、この小さな水槽の中で繰り広げられるいきものたちのやりとりも、ぜひ観察してみてください。
(見習いスタッフ)

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