投稿者「スタッフ」のアーカイブ

【活動報告】雲月の山焼き2024(2024.4.20)

お天気を気にしながらの事前準備をし、迎えた雲月山の山焼き当日。 薄曇りでしたが山焼きを実施できる喜びに溢れながら、受付場所へ急ぎました。
いつもの静かな雲月山とはかわり、受付時間前より多くの車が駐車し、受付も早々とスタートしていました。 いつもの顔ぶれ、初めての方、期待が膨らみます。
待ち時間には「今年は火入れができるかな?」「友達に誘われて初めてきました!」など、いろいろな声が聞こえてきます。
運営側では、新体制となりはじめての山焼きですので、いろいろと準備や進行にモレがありましたが、みなさんにたくさん助けていただきました。
雲月山活性化委員会の上藤会長のあいさつをかわきりに、現場指導係の浄謙さんの説明を参加者全員で聞きます。「早く作業したいなー」と思った方もいるかもしれませんが、「何のために山焼きをするのか」「どんなことに注意して作業するのか」を共有する大切な時間です。しっかりと聞いてもらったあとは、班ごとにわかれて、自己紹介をし、班長さんの指示のもと、防火帯づくりをします。刈り払い機で草を刈り、刈った草を集めます。ここでは、ボランティアの中から声かけしお願いした点呼係さんに活躍いただきました。 防火帯をしっかりつくることは、延焼を防ぎ安全な火入れにつながるので、大切な作業です。「どこからきたんですか?」「参加は何回目?」などと会話をしながら、担当の区域を仕上げていきます。
1班、2班には地元の芸北小学校3・4年生が加わります。学校行事ではなく任意の参加でしたが、
全員が希望し参加してくれました。ボランティアの中にも小・中・高、そして大学生もいました。若い世代に「山焼き」という文化をつなぐ機会になっているなぁと嬉しくなります。
委員会が準備くださった炊き込みごはんに加え、地元の農事法人うづつきのみなさんより、うどんの振る舞いがありました。気温がさがってきたところだったので、温かい食事ができたと喜んでいただけました。
消火のための消防団、消防署も現地入りし始めましたが、心配していた風が想像以上に強くなり、委員会のメンバーと協議した結果、火を入れることは中止となりました。 消防団の訓練を兼ねていることもあり、見学だけでなく今後に向けてボランティアも一緒に消火の
シミュレーションの訓練をすることとなりました。 何度も急な斜面を登るため、息切れする場面もありましたが、当初の配置につき、火が入った想定で無線で連絡をとりあったり、ジェットシューターを使ってみたりもしました。
とてもよかったのは、班長さんが「この区域はこのあたりで火をつけて、こんな風に燃えるから、このあたりで消火してほしい」と本番さながらの説明をして、次回への布石をうってくださっていたことです。 経験がある班長さんだからこその説明で、とっても心強かったし、ひとことで「山焼き」といっても各地域での実施方法には違いがあります。引き継がれてきた技術や心意気を現地で聞けたことは大きな財産になると感じました。
ボランティアのみなさんから、山焼き中止は残念ではあるけれど、またもう一度来たい!という声をたくさん届けてくださったので、運営スタッフとしては本当に心に沁みました。 自然相手だからこそ起きるあれこれも、文化のひとつとして体験していただけたように思います。 地域からは若手不足、人手不足、資金不足と山焼きを続けていくことへの不安の声が大きくなっています。
生物多様性の保全、地域の文化の継承という大きな目的はもちろん、雲月山が好きだから、という
小さな喜びのためにも、私たちボランティアができることも考えていかなくては、と思った日になりました。 ご協力いただいたみなさん、参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。 また来年のご案内ができるよう、準備を進めていきたいと思います。 雲月山はどの季節にいっても、美しい景観、たくさんのいきものが迎えてくれます。ぜひ雲月山へ!
参加人数 約200人
ボランティア86人
地元ボランティア26人
芸北小学校 
児童17人 
教諭5人
法人うづつき 8人
消防団52人
芸北支所2人

広島県木質バイオマスセミナーの事例発表に登壇(2024.3.22)

令和5年度里山バイオマス利用拡大支援事業(広島県環境県民局環境政策課)の一環であるセミナーに参加&登壇しました。
基調講演では木質バイオマスを利用したまちづくり(北海道下川町)、特別講演として、環境省(本省)による地域脱炭素に関する講演、そして県内事例の発表があり、木質バイオマスと脱炭素の最新情報ができる、と呼びかけられたセミナーで、会場には80名前後の参加者・関係者が集まりました。
SDGs未来都市下川町は、面積は広く人口は少ない自治体ですが、経済・環境・社会の観点を軸として、循環型森林経営、カーボンオフセット事業、森林教育、バイオビレッジ構想などの取り組みを先進的に取り組まれており、その事例に感銘を受けました。2050年までの目指すべき将来像の設定やその達成のための目標「エネルギー自給率を100パーセント」と言い切れる姿勢も「共創」の形成、町民会議のあり方などが大きく関わってきているのではないかと感じました。
環境省からは地域脱炭素についての説明があり、国としての支援策や各地の事例を聞かせていただきました。

その後は広島県内5団体より事例発表がありました。
・100年の生き続ける持続可能な森づくり(小串サスティナブル研究会/坂部さん)
・木を使う文化を高めたい(NPO法人西中国山地自然史研究会/八木)
・森づくりから脱炭素まで(中国木材/荻原さん)
・竹が繋ぐ「里山」と「里海」の循環と再生(山海環/谷川さん)
・森の価値を比婆で考える「Hiba Rings」(FOREST WORKER/臼田さん)

理念を持ち、実践しているプレイヤーのみなさんだからこその説得力のある発表でした。

西中国山地自然史研究会では、貴重なお話を聞かせていただく機会となったこと、そして若手スタッフに発表の場をいただけたことに感謝します。

 

【重要なお知らせ】認定NPO法人失効について(2024.3.20)

日頃より NPO法人西中国山地自然史研究会の趣旨や活動にご理解くださり、また多大なるご支援・ご協力をいただきありがとうございます。
NPO法人西中国山地自然史研究会では「認定特定非営利活動法人(認定 NPO法人)」の認定を受け、寄付者の方々の申告により所得控除もしくは税額控除の寄付金特別控除が適用されてきました。
更新時期がきたため、「認定NPO法人」の認定の手続きを検討しましたが、事務体制などに課題があり、理事会にて認定NPO 法人更新の見送りを確認し、その提出を行いました。
その結果として、3月19日に認定 NPO法人として満了日を迎えることとなり、翌日である20 日からは 「認定NPO法人」ではなくなり、 NPO法人西中国山地自然史研究会の寄付は「寄付金特別控除の適用外」となります。
会員、寄付者、関連団体関係者などの皆様には大変ご迷惑をおかけすることなり、お詫び申し上げます。
 今後も、これまでどおり各事業を進め、先人の知恵を受け継ぎながら、この特別な自然とともに地域が生きていく方法を模索し、実践していきます。

2024年3月20日
特定非営利活動法人 西中国山地自然史研究会

【大切なお知らせ】「認定 NPO 法人」更新申請の見送りのお知らせ及びお詫び(2023.12.1)

日頃より NPO法人西中国山地自然史研究会の趣旨、活動にご理解くださり、多大なるご支援・ご協力をいただき誠にありがとうございます。
さて、NPO法人西中国山地自然史研究会では、「認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)」の認定を受け、 寄付者の方々の申告により所得控除もしくは税額控除の寄付金特別控除が適用されてきました。
2024年3月に認定NPO法人」の認定後5年を迎えますことから、その更新手続きの時期になりましたが、今回の更新は見送ることとしました。理由としては、現在の事務局体制では「認定NPO法人」更新ができないと判断したためです。
理事への説明を実施し、認定NPO法人更新申請の見送りを確認し、広島県担当とも調整をしている状況です。今後の状況も、ホームページなどで報告する予定です。
なお、2024年(令和6年)3月19日までは、「認定NPO法人」の認証をうけておりますので、その期限までにご寄付をいただきますと、所得控除もしくは税額控除の寄付金特別控除は適用されます。会員、寄付者、関連団体関係者などの皆様には大変ご迷惑をおかけすることなり、お詫び申し上げます。
これまで通り、NPO法人西中国山地自然史研究会は、各種事業活動を進め、多くの住民や活動団体などと協力のもと自然保護、保全を通し、よりよい社会の実現のために、さらに努力してまいりますので引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2023年12月1日 特定非営利活動法人西中国山地自然史研究会

 

 

【お知らせ】11月23日の茅刈りについて(2023.11.19)

11/18、八幡高原に、約10センチの積雪がありました。今日は道路の雪はほぼ溶けていますが、残っているところもあります。
茅場の様子を見にいくと、株立しているススキは雪の影響があまりみられませんでした。
予定通り、11月23日には茅刈りを実施します。
申し込みいただいている方には、準備物などのメールを送ったところです。ご確認ください。(直前まで受付ますので、参加希望者は問い合わせを)

週末にまた寒波の予報です。

今週茅が刈れるようスタッフ一同祈っています!