【参加報告】世界のあしたがみえるまち、つくば市の取り組み「森林バンク制度」を知る

オンラインでも参加できると聞き、迷わず参加したのがこちらのイベント。
👉 森を活かす、仕組みをつくる ~森林所有者と市民を結ぶ「つくば森林バンク制度」から考える~
会場は「watage」という若い世代の地域づくり拠点から。
私たちはオンラインで参加です。
最初に紹介されたのは Dear Tree Project
「クリエイティブメンテナンス」というキーワードで、まちとみどりの関係性を紡ぐ活動を展開されています。特に「何かが入る手前からの介入・デザインの必要性」という言葉が印象的でした。
続いての紹介は、ヒダクマ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る)の取り組み。
「森に何があると続いていくのか」という問いを掲げ、森の見方や遊び方、都市のみどりとの関わりを提案。森を“かつてのスーパーマーケット・ガソリンスタンド・ホームセンター”とたとえる表現には思わず納得。これからの活動にも注目したいと感じました。
そしてつくば市の職員による、森林バンク制度の紹介。
生活に近い森林ゆえに苦情が多く、補助金で整備しても数年で藪に戻ってしまう現状から、「森林を所有する人」と「森林を活用したい人」をつなぐしくみを市が担い、整備人材=“まちのヒーロー”を育成する制度が生まれたそうです。
投票で「モデル森林」を選ぶ参加型の仕掛けなど、関わり代を広げる工夫も。
森林バンクの実績は、所有者登録171筆、利用者登録11人、サポーター登録3人1団体、成立2件とのこと。
「森と人をつなぐことを目指したが、人と人をつなぐことが大変だった」という言葉に、制度構築の難しさと同時に、人がつながるからこそ森も続いていくのだと実感しました。
森林の背景や、前提が芸北とは異なりますが、取り組む姿勢やアイデアなどとても参考になり、勇気をもらえる時間となりました。