斎藤隆登」タグアーカイブ

【イベント案内】紅葉と冬芽の観察会

  • 開催日時:2013年11月4日(月・祝) 9:30
  • 集合場所:高原の自然館
  • 講師:斎藤隆登
  • 準備:基本セット・長靴・暖かい服装
  • 定員数:30名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

植物達の冬の姿を観察します.冬芽にも1つ1つ特徴があり,先生お手製の資料を見ながら解説していただきます.じっくりと観察するためのルーペがあると良いでしょう.八幡高原の紅葉も楽しめる季節です.暖かい服装でお越しください.

⇒お申し込みはこちらから

【イベント案内】深入山の植物観察会

  • 開催日時:2013年9月29日(日) 9:30
  • 集合場所:いこいの村ひろしま 研修室
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・斎藤隆登
  • 準備:基本セット・お弁当
  • 定員数:30名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

毎年山焼きが行われることで草原環境が維持されてきた深入山では,オミナエシ,ハバヤマボクチ,ホクチアザミといった草原に特有の植物を見ることができます.すぐ近くの草原の山,雲月山との違いはあるのでしょうか?深入山の成り立ちや植物に関する座学の後,ゆっくり山を観察します.

⇒お申し込みはこちらから

【イベント報告】紅葉・冬芽の観察会

  • 開催日時:2012年12月1日(土) 13:30
  • 講師:斎藤隆登

 八幡高原では,木が葉を落とし,いつ雪景色になってもおかしくない時期です.この日も白いものが舞っていました.それでも,8名が参加して,樹木の観察会が実施されました.
 野外で観察をする前に,高原の自然館内で,齋藤先生に「冬の樹木の見方」を教えて頂きました.樹木を見る際に,夏であれば葉や花を頼りにしますが,冬には皮目や,冬芽,枝振りなどがヒントになります.冬の観察では,夏とは少し違った視点が必要で,難易度が高いようにも思えます.しかし,皮目・冬芽・枝振りなどは,夏にも見ることができるので,実は,冬に樹木を見ておくことで,夏の観察も,より楽しくできることになります.そんな話しを,実物の枝や資料を見ながら聞かせて頂きました.特に,斉藤先生が配布してくださった,自筆の線画が101種掲載されている「広島県産落葉樹木冬芽図譜」は,広島県内に生育する樹木のスケッチが載っており,みなさんに好評でした.
 室内で講義を聴いた後,おーいの丘まで歩きながら観察をしました.ツノハシバミ,ヤマザクラ,コマユミ,ウワミズザクラ,クリ,ヤマボウシ,コナラ,ミズナラ,クロモジ,ヌルデなど,どれも身近な植物ですが,冬の姿を観察することで,新たな一面が見えてきます.ヌルデは葉の主軸が冬芽を包んでいること,クロモジの冬芽は花を付けるものと葉だけのもので形が違うことなど,冬だからこそ見えてくる特徴があることに気付きました.
 冷え込みが厳しく,外を歩いたのはわずかな時間でしたが,室内の講義があったおかげで「どのような部分に着目すれば良いのか」を気にしながら観察することができました.植物観察の楽しみが広がった観察会でした.[しらかわかつのぶ]

みなさんの印象に残った物

「ウワミズザクラの芽」「冬芽をじっくり見ればひとつひとつ特長があり面白いです.雪山に登る際に楽しみが増えました」「花芽と葉痕とのあとが見られたので良かった」「ふだん気づかない所も細かく観察でき,検索の手助けになります」「木々がしっかり冬芽をつけ来春を迎える準備をしていたこと」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「天候が少しきびしかったが,とても参考になりました.説明がよくわかりました」「寒かった〜」「はじめて冬芽の観察会に参加しました」「先生はよく観察されていると思いました」「小雪の中で寒い日ではあったけど,大変楽しく冬芽の観察が出来よかったです」

写真

斉藤先生から図鑑などを見ながら,「どこに着目するのか」という話しがあった.
斉藤先生から図鑑などを見ながら,「どこに着目するのか」という話しがあった.実物の枝と,先生自筆の図版を見ながらお話しを聞いた.
実物の枝と,先生自筆の図版を見ながらお話しを聞いた.小さい冬芽はルーペで観察.
小さい冬芽はルーペで観察.じっくり観察.
じっくり観察.屋内の講義の後は,観察のため,外に出た.
屋内の講義の後は,観察のため,外に出た.ここでもルーペが登場.
ここでもルーペが登場.並んで生えている木を比べながら観察した.
並んで生えている木を比べながら観察した.たくさんの冬芽を付けたクロモジ.
たくさんの冬芽を付けたクロモジ.クリの冬芽は,クリの実のように三角形.
クリの冬芽は,クリの実のように三角形.ヌルデの芽鱗痕を観察中.
ヌルデの芽鱗痕を観察中.帰ってきた頃には,青空の下に,雪を頂いた苅尾山が見えた.
帰ってきた頃には,青空の下に,雪を頂いた苅尾山が見えた.

【イベント報告】紅葉と冬芽の観察会

  • 開催日時:2011年11月26日(土) 9:30
  • 講師:斎藤隆登

 紅葉と冬芽の観察会は,快晴に加えてほとんど風もない絶好の散策日和の中での開催となりました.高原の自然館に7名の方が集合しました.今回の講師は斎藤先生です.出発の前に自然館でお話を聞きました.「冬芽」といいながら夏の終わり頃から芽が出来ていること,冬の寒さを乗り越えるために様々な方法で芽を守っていることなどを話されました.その後,車で観察場所まで向かいました.今回の観察場所である苅尾の中腹に車を停めて,観察を始めました.まずはミズナラに注目しました.先生お手製の道具で冬芽のついた枝を引き寄せ,手にとりながら「冬芽を守る1つとして,芽鱗(がりん)というもので芽を覆う方法がある.また,芽鱗が剥がれ落ちてできた痕を芽鱗痕(がりんこん)と呼び,それを見ることで若い枝の年齢を知ることが出来る」と解説されました.この他にも,1つの場所に2つの冬芽をつけるエゴノキや,落ちた枝の痕がふくらんで目立つウワミズザクラ,つやのある赤紫色の枝先が特徴的なミズキなど,冬芽以外の特徴も交えながら,19種類の樹木について教えていただきました.参加者は,先生が引き寄せた枝を,ルーペを使って観察したり,先生が描かれた,冬芽の線画集を見て特徴を調べるなど,思い思いに冬芽の観察を楽しんでいました.また2本の木を見比べて,「まっすぐ成長している大きな木と,その方向に枝をのばさず道路に向かっている若い木など.日光を求めて成長している様子が,この時期になるとよく分かる」と,葉を落としている時期の楽しみ方も教えていただきました.すっかり冬支度を終えた苅尾の木々を,いつもより1歩踏み込んで見ることができた観察会となりました.[ありみつまさかず]

みなさんの印象に残った物

「冬は樹木が夏と全く違う感じでびっくりです.」「キハダの身をかいだがサンショウ?みたいでした.食べられた方はにがいとのコメントがありました」「ミズキの枝が赤く印象に残りました.」「オトコヨウゾメの冬芽と果実」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「天気に恵まれて楽しかったです.」「冬の山の楽しみ方が1つ出来たと思いますがもっと多くの人達が参加されると良いと思います」「風もなく気持ちが良かった.キハダの実がにがかった」「情報量の少ない時にどう特徴ををつかまえるか新しい視点で植物を見ることができました」

具体的に

「時間もっと長くても良いと思います.多くの樹木もみたいです」「観察のポイントがよくわかりました」

自由記入

「天気が良く気持ちよく参加できました.」

写真

自然館内でお話を聞く.配られた資料は,斎藤先生が描かれた冬芽の線画集.
自然館内でお話を聞く.配られた資料は,斎藤先生が描かれた冬芽の線画集.観察場所付近の側溝に積もった様々な落ち葉.今年は暖かく,雪もわずかに積もっている程度.
観察場所付近の側溝に積もった様々な落ち葉.今年は暖かく,雪もわずかに積もっている程度.ミズナラの冬芽を観察.先生お手製の道具で枝を引き寄せる.
ミズナラの冬芽を観察.先生お手製の道具で枝を引き寄せる.ミズナラの冬芽.先端には複数の冬芽ができていた.
ミズナラの冬芽.先端には複数の冬芽ができていた.ルーペを使ってじっくりと観察.
ルーペを使ってじっくりと観察.途中で出会ったザトウムシの仲間.暖かいせいか,もう1匹見かけた.
途中で出会ったザトウムシの仲間.暖かいせいか,もう1匹見かけた.道路側に向かって成長している木を見上げる.
道路側に向かって成長している木を見上げる.ミズキの冬芽.赤紫色の枝が葉の落ちた山に華やかさを与える.
ミズキの冬芽.赤紫色の枝が葉の落ちた山に華やかさを与える.

【イベント報告】紅葉と冬芽の観察会

前日から雨が降り,気温も雨もあがらないいまま観察会の日を迎えました.高原の自然館に11名の参加者が集合し,今回の講師である斎藤先生にお話を聞くことから始まりました.先生自作の資料を見ながら,花や葉がなくても,冬芽で木を見分けることができたり,木によって冬芽の特長が違うことなどを,詳しく教えていただきました.その後,車で掛頭山に移動し,車道沿いの木を観察しました.ミズナラ,リョウブ,ノリウツギなど全部で15種類の樹木を見ながら歩き,冬芽という観点から木の生長の過程や,植物の生き残りのための戦略のお話も聞きました.参加者からも,植物用語ついての質問などもあり,冷たい雨の中でしたが,熱気ある時間を過ごすことができました.「この木がどういう情報を持っているかということを想像するのが,冬芽を知る楽しさですよ」という斎藤先生のお話が印象的でした.それぞれの木に冬芽があり,それぞれに越冬の仕方があるということがわかり大変充実した観察会となりました.

冬芽の図鑑を紹介していただいた.これを見ると植物用語もよくわかる.
冬芽の図鑑を紹介していただいた.これを見ると植物用語もよくわかる.
肉眼で見えない細部はルーペで観察.
肉眼で見えない細部はルーペで観察.
斎藤先生が顕微鏡を使って観察し,作成した資料を見ながらイヌブナとブナの違いの解説をじっくりと聞く.
斎藤先生が顕微鏡を使って観察し,作成した資料を見ながらイヌブナとブナの違いの解説をじっくりと聞く.
斎藤先生が用意してくださったイヌブナとブナの枝.
斎藤先生が用意してくださったイヌブナとブナの枝.
参加者からもどんどん質問が出た.
参加者からもどんどん質問が出た.
この日もきたひろネットの取材クルーが参加.
この日もきたひろネットの取材クルーが参加.
雨の中でも熱心にお話される斎藤先生.
雨の中でも熱心にお話される斎藤先生.
枝の出方で木の名前がわかる.これはリョウブ.
枝の出方で木の名前がわかる.これはリョウブ.
アカマツも,場所によって枝の張り方が違っていると教えていただく.
アカマツも,場所によって枝の張り方が違っていると教えていただく.
クリの木を見ながら,今年伸びた枝を観察する.
クリの木を見ながら,今年伸びた枝を観察する.