- 開催日時:2011年12月3日(土) 10:00
- 講師:暮町昌保・坂井健作
雨が強く降り,肌寒い空の下,八幡高原センターに10名が集合しました.今回の講師は暮町先生と坂井先生です.最初に先生達の紹介と挨拶があり,暮町先生から巣箱の作り方や設置する際のポイントなどの説明を受けました.設置する場所は入口の周りに枝などがない場所にすることや雨水が入り込まないように,入口を少し下向きに作ることなどを話されました.その後,巣箱とかんじき班に分かれて作業を始めました.暮町先生による巣箱作りでは,まずは図面に沿って板材に線を引いてはのこぎりで切り出していきました.次に入口を作ります,今回はシジュウガラやヤマガラなどを対象としているため,大きさを2.8センチメートルにしました.この穴が大きすぎると,他のスズメなどが巣を作ってしまうことがあるので,大きさが変わらない様に慎重に穴をあけていきました.最後に切り出した板材を組み立てます.板材が途中で割れない様に,あらかじめドリルで穴をあけ,そこに釘を打って組み立てていきました.坂井先生はかんじき作りを担当します.まず,かんじきに使うひもの準備です.8メートル以上のものを2本ずつ用意します.その後,ミヤマガマズミやヒノキの枝などを湯がいて作られた,かんじきの枠を坂井先生から分けていただきました.ここから「きたひろしまの達人」に認定された,坂井先生の技を教えていただきます.ヒョイヒョイっとひもを巻き付けながら説明されていく先生の手元を見ながら,一緒にかんじきを作っていきます.途中で分からないところがあった時は,先生に再度見せていただいたり,一緒に作っている参加者の方と教え合ったりしながら,少しずつ完成に近づけていきました.最後に「おとこむすび」と呼ばれる頑丈な結び方で終わるのですが,ここが一番難しくこれまで何度かかんじき作りに参加されている方も苦戦されているようでした.完成したかんじきを履いてみたり,組み立てた巣箱を見せてもらうなど,集まった方の距離を近くに感じられたすばこ・かんじき作りとなりました.[ありみつまさかず]
みなさんの印象に残った物
「ガマズミの枝でワクを作る作業が大変だったと思います.出来上がりがきれいだった」「みんなで教えあいながらのかんじき作り」「かんじきの結線が工夫されていること」「おとこ結び」「ひもの通し方が難しかった」「男結びがむずかしい.内藤先生のタゴガエルの写真」「くぎをうつのがたのしかった」
参加したみなさんの感想(抜粋)
「男むすびがなかなかむつかしい.来年も作りたい」「伝統の技を教えていただきありがとうございました」「続けてほしい」「早く雪上を歩きたい」「出来上がった「カンジキ」で雪の上を歩きたいと思います」「カンジキを作りに来て4回目ですがいつまでたっても男結びがむずかしい」「さいしょはむずかしかったけどだんだんなれてきた」
具体的に
「コーヒーが出るなんて.スダジイが出るなんて」
写真
暮町先生から板材の切り出し方や入口の大きさなどを聞く.
かんじき作りの講師は坂井先生.教わりながら縄を巻き付けていく.
かかと部分を製作中.先生!ここはどうすれば?
右足用が完成.続いて左足用にとりかかる.
完成.この後は足の甲やかかとへの巻き付け方を教わった.
こちらは巣箱作り.先生と力を合わせて板材を切る.
板材に釘を打つ.割れない様にあらかじめドリルで小さく穴を空けておいた.
完成した巣箱と一緒に記念撮影.
暮町先生からいただいたスダジイの実.
炒ったスダジイをいただく.実の甘さが口の中いっぱいにひろがった.