投稿者「スタッフ」のアーカイブ

広島県生物多様性人材育成講座 第一回目〜インタープリター入門〜

7月1日(火)に実施された講座について、レポートします。
広島県生物多様性人材育成講座は、生物多様性の重要性についての認識を高め、次世代を担い生物多様性に関する普及啓発活動を行う人材を育成する講座で、座学が4回、野外学習が4回の計8回で構成されています。
第1回目は、インタープリター入門講座で、講師は高原の自然館のしらかわハカセです。
自然と人を結びつけるインタープリター(自然の解説者)に必要な技術や手法を「意識・知識・技術」の3つの視点を通して学びます。
芸北でガイドをしたことのある経験者と、そうでない参加者が二人一組となり、自由に発言したり、手を動かしながら学びを進めました。
30代から70代まで、地域を問わず集まった参加者は12名です。和気あいあいとした雰囲気で、観察会の進め方やガイドのポイントやツアーへの意識など、実際の活動に活かせる大変充実した内容の講義でした。
最後に振り返りとして、ミニテストもありました。緊張感もありましたが、再確認する事で、学んだ事の重要点がしっかり身に付いたように思います。
参加者の感想は、「ガイドをすることによって自分が深まる」「基礎が学べた」「とてもおもしろい講座だった」「改めて自然を知ろうと思えた」「実践で役立てたい」とあり、とてもみなさんが楽しみながらも、意識が高まった様子がうかがえます。
最後に「ガイドとして一番大切な事は何か?」をしっかりと心にとどめました。
自然の環境や生物、生物多様性についてを勉強し、インタープリターとして伝えられるように実践できるよう、これからの講座も充実させたいと思います。
この講座で出会った仲間とも、交流を深めたいと思います。

最初に広島県自然環境課の担当者より趣旨説明があった。

最初に広島県自然環境課の担当者より趣旨説明があった。

講師の高原の自然館のしらかわハカセ。

講師の高原の自然館のしらかわハカセ。

参加者はいろんな顔ぶれ!

参加者はいろんな顔ぶれ!

ワークショップ方式で頭と手を動かしながら学ぶ参加者。

ワークショップ方式で頭と手を動かしながら学ぶ参加者。

テストに取り組む表情は真剣!

テストに取り組む表情は真剣!

 

NPO法人西中国山地自然史研究会認定記念シンポジウム「未来に残したい,西中国山地の自然」のご案内

 

 

 

■ご案内:
西中国山地自然史研究会は、去る3月20日に念願の認定を受けました。この度、広島県から初となる認定を記念してシンポジウムを開催します。
西中国山地をフィールドに、研究調査をされている専門家の方から講演いただき、パネルディスカッションでは「西中国山地で人と自然の新しい関係を探る」というタイトルで、西中国山地に住み、それぞれの分野でご活躍されている方々に討論していただきます。
どなたでも参加いただけますので、お気軽にどうぞ。
■日時:2014年5月24日(土)14:00〜17:00
■場所:広島市 西区民文化センター スタジオ
〒733-0013 広島県広島市西区横川新町6番1号
TEL:082-234-1960
■入場無料
■定員:150名
■プログラム
・ごあいさつ 近藤紘史(認定NPO法人 西中国山地自然史研究会 理事長)
・講演
1.西中国山地を彩る多様な植物 吉野由紀夫(東和環境科学株式会社 技師長)
2.西中国山地に生きる鳥と獣 上野吉雄(認定NPO法人 西中国山地自然史研究会 理事)
3.西中国山地の自然と生きる 白川勝信(北広島町立 芸北 高原の自然館 主任学芸員)
・パネルディスカッション『西中国山地で人と自然の新しい関係を探る』
パネリスト:吉野由紀夫・上野吉雄・白川勝信
堀田高広(NPO法人 INE OASA 理事長)
太田陽子(美祢市立秋吉台科学博物館 学芸委員)
片桐義洋(大暮養魚場,ヒラト産業株式会社 代表取締役)
コーディネーター:和田秀次(認定NPO法人 西中国山地自然史研究会
■主催:認定特定非営利活動法人西中国山地自然史研究会
■お問い合わせ
NPO法人 西中国山地自然史研究会
担当:河野弥生
TEL:080-6334-8601
E-MAIL: staff@shizenkan.info
ホームページ:http://npo.shizenkan.info/

記念シンポ0524

挑戦科に挑戦!【芸北トレッキングガイドの会】

今日は芸北トレッキングガイドの会の研修で、ガイド5名と新人1名の計6名が、芸北中学校一年生の挑戦科の授業に参加させていただきました。
本年度から文部科学省の指定を受け、芸北小・中学校では「挑戦科」という新しい学習がスタートしました。これは日本中どこにもない、芸北オリジナルの学びだそうです。この科では、「自律して生きる力をつける」ことが目的とされ、社会をたくましく生きる基礎を作りたい、と学校からの説明がありました。
小一から中三まで、独自のプログラムが準備されています。
ただ学校の中での授業ではなく、地域ぐるみで、体験活動の講師や安全面での見守りを行なうことも特長の一つです。
中一の活動のひとつは「めざせ!芸北ジュニアトレッキングガイド」です。
まずはトレッキングガイドについて知り、ガイド検定を受け、実際に小学生の遠足や一般向けのガイドに同行し、ガイドを行なう、というのが大きな流れです。
今日は、「芸北ジュニアトレッキングガイド検定試験」があるとのことで、私たちガイドも授業を聞き、検定も受験しました。

☆ガイドさんによる自己紹介の様子☆IMG_2567

先生は、しらかわハカセ(高原の自然館学芸員)です。「ガイドさんってどんな人?」という質問から始まったグループワークで、楽しく学びがスタート。

・道案内をする人
・植物などの知識がある人
・やさしそうな人
・いつも笑顔な人
・安心安全を届けられる人・・・・

などたくさんの回答があがりました。

これらをガイドする時に必要な「意識・知識・技術」という3つのカテゴリに、しらかわハカセが分けていきます。
意識や知識が必要なことが多いんだろうなぁという予想に反し、技術でまかなうことができるという解説に、驚きました。また「意識も技術も必要」といった「総合力」の必要性には大きく納得しました。これぞ、挑戦科の成果ではないか、という感想も持ちました。

また、ガイド(案内人)とはどんな仕事か?という話から発展し、インタープリター(自然の中でおこっていることを通訳する人)という概念、レンジャー(保護官)・キュレーター(学芸員)といった社会で重要な役割を果たす職業についてのお話も貴重でした。

次に実際ガイドをする時のテクニックや心がまえを聞きます。
中学生はしらかわハカセの説明に熱心に耳を傾け、メモをとり、姿勢よく授業を受けていた事が印象的でした。

・ガイドにとって一番重要なことは、安全・安心を優先する
・自信を持って挑むには、下見や予習が必要
・時には沈黙も効果的であること・・・

などなど多岐にわたるレクチャーでした。

☆しらかわハカセによるレクチャーの様子☆IMG_2569

いよいよ検定試験!
緊張の面持ちで、挑みます。
この問題は先生方が作ったそうですが、ガイドさんたちも悩み悩み書き込んでいました。

☆検定試験にドキドキ☆IMG_2579

その後答え合わせをしつつグループワーク。
ガイドさんと生徒との交流もしながら、わいわいと楽しい時間でした。
この検定を通じて、自分なりのガイド像が見えてきたのではないでしょうか?

みっちり4時間の授業でしたが、自分で考え、学び、一歩づつ芸北ジュニアトレッキングガイドに近づいていく姿は、たのもしくもあり、負けていられないなーという気持ちになりました。

☆班ごとに答え合わせ☆IMG_2585

経験や知識を惜しみなく、そして難しいことをわかりやすく伝えてくれたしらかわハカセの授業は、価値があり、有益なものでした。
芸北のすばらしさを、自分なりに体現できる子供が育成されることを切に願います。
芸北トレッキングガイドの会のメンバーも、中学生の姿に刺激を受け、これからの活動にも力が入る事でしょう。
とてもよい挑戦科の授業でした。

休館日のお知らせ【4月・5月】

高原の自然館の休館日をお知らせします。
4月29日(火)は祝日のため、火曜日ですが開館します。代わりに4月30日(水)が休館日となります。ご注意下さい。
5月の休館日は以下の通りです。
5月7日(水)※5月6日(火)は振替休日のため、開館します。
5月13日(火)
5月20日(火)
5月27日(火)

【新聞記事掲載】西中国山地自然史研究会 認定NPO法人に

4月10日の中国新聞に記事掲載していただきました。3月20日に広島県より認定をいただいたことを、近藤理事長・下杉副理事長が北広島町の箕野町長に報告しました。 私たちの活動を知っていただくとともに、認定NPO法人になるとどんなメリットがあるのか、これからの活動にどのように活かすか、ということをお話させていただきました。 地元北広島町を拠点に、さまざまな組織や人々とつながりを持ち、揺らぎない信念を持ち、しっかりとした運営を行い、認定NPO法人として責任を持って活動していきたいと考えます。 認定NPO