10月14日の研修受け入れについて、レポートします。
広島大学の「たおやかプログラム」のオンサイト研修として、北広島町芸北が選ばれ、「高原の自然館の活動」や「草原・湿原の保全活動」、「芸北せどやま再生事業」の話題を中心に、しらかわハカセが案内役で見学と講義を行いました。参加者は、文学研究科・国際協力研究科・先端物質科学研究科・工学研究科の所属で、ベトナム・日本・タイ・中国・バングラデシュ・アメリカ・ラオス・インドネシアと様々な国から来た学生さん16名、教員7名、通訳1名と、総勢25名でした。
最初は高原の自然館と山麓庵の見学から。
サンショウウオとツキノワグマの展示に興味を持った方が多かったようです。
山麓庵では、日本の伝統的なスタイルに「どのくらい前の建物なのか?」「どんな材料を使っているのか?」などと好奇心をもって見学されていました。
次は霧ヶ谷湿原へ。
自然再生事業という日本の中でもめずらしい事例の解説を聞きながら、湿原を歩きました。イノシシが出て穴を掘っているところをみたり、赤い実をみて「食べれるのかな?」と会話するなど、楽しい時間でした。
バスで移動して、ランチタイム。
大仙さんのおいしいお弁当を食べて、充電し、午後からの講義へ。
しらかわハカセによる講義は、北広島町で行なわれている自然保全活動や、生物多様性の取り組みの紹介です。
いつもは日本語で行なわれる講義も、英語を交えて、熱の入ったものとなりました。
「文化とは?」「自然の資源を使うこと」「資源を売買する人の動き・マーケット」「山焼きをした時の種の生息がどのようにかわるのか?」などいつもの視察とはひとあじ違う質問や議論もたくさん飛び出しました。
休憩をはさみ、芸北せどやま事業の紹介となりました。
「地域通貨は法律ではどのような位置づけなのか?」など、せどやま券に関する質問や興味も多かったように感じました。
最後に、せどやま市場の見学です。
ここでは、芸北せどやま再生会議代表の上田さんが説明を行ないます。
木材の種類や薪の値段について、また行政からの具体的支援や林家さんをどのように増やしているのかという質問が相次ぎました。
実際の事業地を見る事で、参加者の興味が刺激されたようです。
薪割りの実演を見て、今日のプログラムはすべて終了しました。
記念撮影をして、見送りをしました。
またこのフィールドに来てくださることを期待します。
参加者のみなさんの研究が実を結び、各地での活躍や技術の開発の成功を祈念します。
またお会いできますように!!