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【イベント案内】ブッポウソウの観察会

  • 開催日時:2013年7月15日(月) 9:30
  • 集合場所:芸北文化ホール
  • 講師:上野吉雄・松田賢
  • 準備:基本セット,双眼鏡,あればフィールドスコープ
  • 定員数:30名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

絶滅危惧種であるブッポウソウの観察会です.フィールドに出る前に,室内でブッポウソウの生態についての説明を聞き,巣箱を設置してある場所へ移動してブッポウソウを観察します.この時期は育雛期にあたり,巣箱の中の雛に親鳥が餌を運ぶ姿を見ることができます.親鳥を驚かさないよう,見守りながら観察しましょう.

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【イベント報告】初心者のための登山教室〜高岳に登ろう〜

  • 開催日時:2013年6月2日(日) 10:00
  • 講師:

 ひろしま「山の日」県民の集いの八幡高原会場で,初心者のための登山教室が行われました.霧雨が降る中,21名の参加者が山麓庵に集合して,今回の講師をされる日本山岳会のメンバーの紹介や日程のお話がありました.今回登る高岳は,急斜面が少なく,頂上までの距離も短いため,これから登山を始められる方にも向いていることや,山の中での歩き方などを説明していただきました.その後,高岳の登山道入口まで車で移動して,準備運動を終えるといよいよ登山開始です.列の前後と中央に講師が入り.ペースの調整や休憩の合図,急斜面などのすべりやすい場所では一旦止まって声を掛けるなど,ゆっくりと登りました.途中の休憩時間では,呼吸の取り方を教わりました.呼吸を乱さないくらいのペースで歩くこと,乱れた時はまずはしっかりと吐き出すと自然と吸えること,歩くリズムに合わせて呼吸をすると良いことなどを解説されました.休憩を終えてしばらく登ると頂上につきました.頂上は整備されて開けた場所になっていました.講師の方が「ここは毎年山岳会が整備をしていて,少しずつ展望を良くしている.今日はあいにくの天気だが,天気の良い日は聖湖と臥竜山,恐羅漢,聖山などを見渡すことができますよ」と,話されました.昼食を取り,一息ついた後は,下山を始めます.下山の前にストックの講習を受けました.「ストックを上手に使うと,足にかかる負荷の分散とバランス取り,滑り止めを兼ねることができ,特に下山が楽になります」と,ストックを使った歩き方を見せていただきました.山を下って登山口に着き,クールダウンをして現地での解散となりました.一緒に登った参加者と意気投合できたり,今日教わったことを活かしてまた山に登ってみようと,新鮮な発見ができた登山教室となりました[ありみつまさかず]

写真

1列になって高だけを登る.この頃には雨がやんでいた.
1列になって高だけを登る.この頃には雨がやんでいた.配られた資料.高岳までのルートと,山での歩き方などが載っていた.
配られた資料.高岳までのルートと,山での歩き方などが載っていた.今回講師をされる日本山岳会広島支部のメンバーの紹介.
今回講師をされる日本山岳会広島支部のメンバーの紹介.登山道入口ではヤブデマリが咲いていた.
登山道入口ではヤブデマリが咲いていた.歩くリズムに合わせると呼吸をしやすいことを聞いた.
歩くリズムに合わせると呼吸をしやすいことを聞いた.1輪だけ咲いていたヤマボウシ.頂上では満開のものもあった.
1輪だけ咲いていたヤマボウシ.頂上では満開のものもあった.頂上に到着.臥竜山や恐羅漢などがどの方向にあるか教えてもらった.
頂上に到着.臥竜山や恐羅漢などがどの方向にあるか教えてもらった.

【イベント報告】大潰山の春植物観察会

  • 開催日時:2013年5月18日(土) 9:30
  • 講師:暮町昌保・佐久間智子

 春の里山として定番となった大潰山の観察会には12人の参加者が集いました.今回も大佐スキー場のレストハウスをお借りして,登山の前に大潰山の来歴を学習しました.地元の苅屋形地区からの参加者もあり,佐久間先生のお話に加えて,昔の山との関わり方などもお聞きすることができました.
 室内での講義の後,車に分乗して登山口に向かいます.車から降りると,早速観察の始まりです.暮町先生からが「昨年の観察会で見付けた」フデリンドウを見せて下さいました.足下をよーく観察すると,小さな花がたくさん開いています.
 登山道に入ってからは,ツリバナ,ミヤマガマズミ,ウスギヨウラクなど,低木がたくさんの花を付けていました.今年は特に花が多いように感じます.また,林床には,今日のメインであるスミレの仲間が咲いていました.ニョイスミレがちょうど盛りの頃で,オオタチツボスミレ,タチツボスミレ,スミレサイシンなどは既に終わりかけでした.登山道の途中には,チゴユリ,タチシオデ,コケイラン小さな草花が見られました.ギンリョウソウはまだ顔を出し始めたばかりでした.
 大きな炭焼き窯跡のところで一休みすると,そこから先は少し急坂になります.頂上に近づくとダイセンミツバツツジの株が増えてきます.ただ,今年は花付きが少ないようで,登山道では花が少ないように感じました.登山道沿いに見えたメギやアケビの小さな花には,参加者から「良く見るとかわいい!」と感激の声が上がっていました.フモトスミレやニオイタチツボスミレなど,登山道の下の方では見られなかった種も観察できました.
 山頂では,晴れ渡った空の下で,お弁当を食べ,大佐側の下山ルートに向かいました.こちらでは,レンゲツツジやキシツツジなども見られました.とても急なルートなので,一気に湿地までくだりました.湿地ではバイケイソウやハンカイソウが大きな葉を広げていました.
 最後に,大佐スキー場の駐車場でまとめをして解散しました.天気も良く,登山には最適の日でした.花も多く,ツツジの仲間,スミレの仲間を堪能できました.[しらかわかつのぶ]

みなさんの印象に残った物

「ツツジの種類がよく分かりました」「スミレの種類が少しおぼえられたこと」「麓スミレが2輪あったこと」「スミレの種類の多さにおどろいた」「天気も良く楽しかった」「ダイセンミツバツツジがたくさん見られた事」「特にスミレ類の種がよくわかりました」「山の上の方にキシツツジがあること.川だけじゃないのねェ〜」「つつじ,すみれ」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「花だけではなく,木も教えていただいてよかったです」「とっても勉強になりました.他の季節にも参加したいと思います」「カラスシキミ見にきたが発見できず」「これからも勉強したい」「スミレの解説が非常に良かった」「初めて参加させて頂いてとても楽しかったです!」「とても楽しかったです」「ワイワイ楽しかった」「よかったです」

具体的に

「今回ぐらいの人数が説明を聞きやすく良い」「行動しやすい人数で説明も聞きやすく良かったです」「参加人数も少なかったためか,分かりやすく説明してもらった所」「多くの種類のスミレや木を見ることができた」

自由記入

「先生のコメントもあったが秋にも実施してほしいですネ」「又是非参加させていただきますのでよろしくお願いします!」「ありがとうございました.又参加させて下さい」

写真

大佐スキー場のレストハウスで,佐久間先生のレクチャーを聴いた.
大佐スキー場のレストハウスで,佐久間先生のレクチャーを聴いた.フデリンドウについて解説される暮町先生.
フデリンドウについて解説される暮町先生.大潰山は,登山口から見どころがたくさんある.
大潰山は,登山口から見どころがたくさんある.ハウチワカエデ.もう実が膨らみはじめていた.
ハウチワカエデ.もう実が膨らみはじめていた.アセビの新芽.
アセビの新芽.ギンリョウソウは,顔も覗かせたばかり.
ギンリョウソウは,顔も覗かせたばかり.花火のようなタチシオデの花.
花火のようなタチシオデの花.オトコヨウゾメ.
オトコヨウゾメ.カシワ.芽生えとともに咲く.
カシワ.芽生えとともに咲く.山頂にあってもキシツツジ.
山頂にあってもキシツツジ.アケビがたくさんの花を付けていた.
アケビがたくさんの花を付けていた.コバノガマズミ.
コバノガマズミ.ふもとではレンゲツツジが咲いていた.
ふもとではレンゲツツジが咲いていた.炭窯について話される暮町先生.
炭窯について話される暮町先生.大きな炭窯.周りの植生,水,土と,条件が整ったところにしか作られない.
大きな炭窯.周りの植生,水,土と,条件が整ったところにしか作られない.ダイセンミツバツツジ.今年は花が少ない.
ダイセンミツバツツジ.今年は花が少ない.ツツジの小径を下る.
ツツジの小径を下る.かつては使われていた山.
かつては使われていた山.ゲレンデの下で,まとめをする佐久間先生.
ゲレンデの下で,まとめをする佐久間先生.ウスギヨウラク
ウスギヨウラク

【イベント報告】カワシンジュガイ探検隊

  • 開催日時:2012年7月29日(日) 9:30
  • 講師:内藤順一

 夏らしく晴れ上がった日に,子ども一人を含む6人でカワシンジュガイの観察を行いました.北広島町に棲息するカワシンジュガイは世界の分布南限に位置する個体群です.1986年に発見された時にはすでに絶滅の危機にありましたが,芸北町が天然記念物に指定し,環境庁も関わって保護増殖事業が進められたことで,2007年には約1,200個体が棲息していることが確認されました.現在もアマゴの放流や,工事の際には一時的に保護するなど,継続的に保護されているため,個体数は増加していると考えられています.今回の観察会では,既知の棲息地で観察を行った後,川の下流に移動して,まだ棲息が確認されていない場所で探索を行いました.もしもカワシンジュガイが見つかれば,カワシンジュガイの分布限界が,少しだけ南下することになります.
 カワシンジュガイを観察した棲息地は,護岸の工事が行われた場所ですが,水生生物が棲みやすいように流路内に土が残されています.カワシンジュガイの棲息密度も高く,簡単に見付けることができました.棲息地の水深や水の温度などを確認してから,いよいよ本流に向かいました.
 支流が流れ込むところから川に下りていきました.水際をガサガサと探ってみると,網にはタカハヤやドジョウに混じってアブラボテも入ってきます.アブラボテはカワシンジュガイに卵を託すので,カワシンジュガイの棲息が期待できます.潜ったり,箱メガネを使ったりして,調査を始めました.しかし,しばらく探しても,いくつかの殻が見つかったものの,生きている個体は見つかりませんでした.
 今回の調査で,棲息の確認はできませんでしたが,いくつかのことが分かりました.ひとつは,流れてくるカワシンジュガイの大きさが4cm〜5cmだということです.カワシンジュガイは自分で泳いだりできないので,上流に移動するのはアマゴに寄生している幼生時代に限られ,基本的には出水時に下流に流されることになります.この日に見つかった殻が4cm〜5cmだったということは,このサイズの個体が流されやすいということかもしれません.また,この日はオオサンショウウオの幼生が4個体見つかりました.まだ鰓のある幼生が見つかったということは,この流域で繁殖していることの証拠です.カワシンジュガイの生きている個体は見つからなかったものの,大きな収穫のある,充実した観察会になりました.[しらかわかつのぶ]
 ※写真記録や現地の観察を,奥山秀輝さんにお手伝いいただきました.ありがとうございました.

みなさんの印象に残った物

「滝山川本流でみつかったこと.オオサンショウウオの幼生が見つかったこと」「川真珠貝の実物をはじめて見ることができよかったです.オオサンショウウオの幼生に会えたのもよかったです」「川の中を歩き,その楽しさを発見したこと」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「楽しかった.また行ってもらいたい」「とても楽しかったです」

写真

はじめに訪れた棲息地.
はじめに訪れた棲息地.白い壁は,改修されたところ.
白い壁は,改修されたところ.まずは箱メガネで観察.
まずは箱メガネで観察.すぐに,水底の大きなカワシンジュガイが見つかった.
すぐに,水底の大きなカワシンジュガイが見つかった.覗いてみると,石の間の砂地に体半分を埋めている.
覗いてみると,石の間の砂地に体半分を埋めている.手にとって,大きさや重さを実感.
手にとって,大きさや重さを実感.新たな棲息地を探して,本流に移動.
新たな棲息地を探して,本流に移動.ガサガサすると,アブラボテは見つかる.
ガサガサすると,アブラボテは見つかる.箱メガネでカワシンジュガイを探索中.
箱メガネでカワシンジュガイを探索中.そして時々魚とり.
そして時々魚とり.結局,殻だけが見つかった.
結局,殻だけが見つかった.見つかったからは,どれも同じくらいの大きさだった.
見つかったからは,どれも同じくらいの大きさだった.ガサガサの網に入ったオオサンショウウオの幼生.内藤先生が計測・記録をして,もとの場所に放流した.
ガサガサの網に入ったオオサンショウウオの幼生.内藤先生が計測・記録をして,もとの場所に放流した.

【イベント報告】ブッポウソウの観察会

  • 開催日時:2012年7月15日(日) 9:30
  • 講師:松田賢

観察会にはもってこいの快晴の中,23名の方が参加されました.
まず,松田先生による講義を聴きました.講義では広島県や芸北地域で,ブッポウソウを保全するためにどのような活動を行っているのか,ブッポウソウの生態研究などを説明されました.その中で,繁殖を促すために巣箱を設置したが,闇雲に数を増やすだけでは営巣数が増える訳ではないことや,給餌の回数が多く,朝早くから日暮れまで雄雌交代で給餌をしていること,硬い甲虫類を好んで食べ,それらを捕獲するために夜に近い時間になると給餌活動がより活発になるということを初めて知り,印象に残りました.また,保全の結果,広島県での絶滅危惧のランクがⅠ類からⅡ類に下がったという話には驚きました.
講義の後は巣箱のある場所に移動し,松田先生とブッポウソウの観察を続けている川小田の上田さんと二人で解説をしてもらいながら実際に観察します.巣箱には複数の雛がいて,代わる代わる周りを伺うように顔を出しては,口をパクパクさせていました.ですが,親が給餌しに現れないので不思議に思っていると「雛は巣立ち直前で,巣立ちを促すために給餌活動を減らしているのだろう」という説明がありました.親鳥を待つ間,前日に上田さんが撮影された親鳥の写真を見せてもらったり,そのときの様子を聞きながら,時折巣箱の周りを参加者みんなでみまもっていると,親鳥が巣箱から少し離れた位置に止まりました.親鳥は巣箱に近づこうとせず,時折周囲を回っては,離れて,また戻るということを繰り返していました.先ほどの説明にあった巣立ちの促しを実際に確認しつつ,給餌はもうやらないのかと,半ば諦めだした頃,親鳥が巣箱に近づき給餌を行いました.本当に一瞬のことで,見た人も見られなかったも気分が高まり,「もう一度給餌しないか」「巣立ちの瞬間も見たい」と期待を込めて巣箱を見つめましたが,残念ながら何度か給餌したものの,巣立ちを見ることはできませんでした.
見られなかったものもありましたが,巣立ち直前の雛や成長を促す親鳥が見れて,貴重な観察会となりました.

みなさんの印象に残った物

「鳥の観察には,待つことが大事だということ」「巣立ち前のブッポウソウのひな(3)」「雛が巣箱から顔を出したこと」「ヒナが3羽もいたのにはビックリでした」「巣立ちを促す親鳥の様子がけなげな事」「親鳥の広げた羽の色が見れてよかった」「雛も見る事ができたし,えさやりも見る事ができた事(3)」「ヒナのくちばし,体色(2)」「説明がよかったです」「ブッポウソウの止まっている姿や巣の雛が見られたこと」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「お天気も晴れて親切に観察できるムードを作っていただき,感謝しています」「自分の家の前に巣箱を作ってみます」「レクチャーがとても興味深く面白かった」「のんびりできました」「もっともっとブッポウソウが増えれば良いですね」「相手も生きているのかは人間の都合どうりにはいかない」「ブッポウソウの観察も大変でした」「ブッポウソウ,ヒナも見れたし,写真もたくさん見せてもらってよかったです」「里山でこんな普通に見れるとは思わなかった」「昨年からブッポウソウを見たいと思っていましたので見る事ができて良かったです」「ヒナを見られたのは良かった(2)」「楽しかったです」「近くで見られてよかった」「貴重な機会をありがとうございました(2)」

写真

双眼鏡を手に観察開始巣箱の様子はどうだろう?
双眼鏡を手に観察開始巣箱の様子はどうだろう?ご近所に住む上田さんが観察しているブッポウソウの写真.青い羽と赤いクチバシが鮮やか.
ご近所に住む上田さんが観察しているブッポウソウの写真.青い羽と赤いクチバシが鮮やか.巣箱では雛が顔を出しては周りを見ている.
巣箱では雛が顔を出しては周りを見ている.貴重な一瞬を撮るため,真剣な表情で見守る参加者.
貴重な一瞬を撮るため,真剣な表情で見守る参加者.近くを飛んでいたウスバキトンボ.
近くを飛んでいたウスバキトンボ.緑の中で,白い花をきれいに咲かせていたオカトラノオ.
緑の中で,白い花をきれいに咲かせていたオカトラノオ.携帯電話での撮影にチャレンジ.うまく撮れるかな?
携帯電話での撮影にチャレンジ.うまく撮れるかな?ブッポウソウの親子を観察する親子.
ブッポウソウの親子を観察する親子.写真を資料にブッポウソウの解説をする松田先生.
写真を資料にブッポウソウの解説をする松田先生.地面を這っていたフトミミズ.見つけた人は大きさにビックリ.
地面を這っていたフトミミズ.見つけた人は大きさにビックリ.