2日前に急遽決まった今回の支所カフェ。
話し手である土井さんは、ご縁があり約10日間、芸北に滞在中です。
広島市中区生まれて「ぶらじる」という喫茶店が家の近くにあったというお話から始まりました。BGMは「Mas que nada」で、思わず踊り出したくなるようなリズムです。
現在は開教師のお仕事をしておられるブラジル在住の土井さんから、どんなお話が聞けるのでしょうか?
位置的には日本の反対側にあるブラジルですが、水の渦も逆、道路の通行が逆、ホタルも頭が光るとか??知らないことばかりです。
土井さんが一番時間をかけて説明くださったブラジルの国民性や特徴を表すことば「サウダーデ」の紹介がありました。
「サウダーデ」とは..
・翻訳できない
・ブラジルにいて、ブラジル人と一緒に生活しているとわかることば
・郷愁、恋慕と訳される
・日本語の「あはれ」と通じるもの
・「ノスタルジア」は過去のことだが「サウダージ」は今味わう儚さ
やっぱりブラジルに行ってみないとわからないもののような気がしました。
「ぶらじる色々」としてご自身が拠点とされた3カ所をスライドで紹介いただきました。
■サンパウロ
街、食べ物、浄土真宗本願寺派伯国別院の紹介に続き、サンパウロでは、お仕事として「南米教団60年史」(2016年)を編纂されていたそうです。
■アマゾンのトメアス
黒いダイアモンドという胡椒に救われた場所でもあり、胡椒御殿も立つくらいだったとか。
胡椒・アサイー・フルーツなどを混ぜて植えて森を作るアグロフォレストリーとして有名です。
農業をしようと勇んで行ったが根をあげてしまったという経験もお話くださいました。
■リオデジャネイロ
現在住んでいる「芸術と人情の街」
ブラジルという国は「サンバのリズムのごとく明るい」「サッカーが盛ん」というイメージだけではない、住んでいるからこそのブラジルの姿を見せていただきました。
「Chega de saudade 」の曲とともに、支所カフェは閉店しました。
「サウダージ」と「あはれ」の二つの言葉が印象的なお話でした。
土井さんのブラジルでのご活躍もお祈りします!