活動報告」カテゴリーアーカイブ

【イベント報告】エコ・カフェ@大朝

2月26日に、最後の会場であるエコカフェ@大朝が開店しました。
今回は大朝小が発表する「川ガキ報告会」と共催という形にて実施しました。
小学生の活動報告とのことで、地域の方がたくさん参加され、165名という大人数のエコカフェとなりました。
カフェですから、もちろんお菓子があります!地元の有名な銘菓「大朝まんじゅう」を林風月堂さんが対面販売をしてくださいました。そして!ぜいたくな蒸し立ての「大朝まんじゅう」もあります。
「大朝まんじゅう」とこれまた地元のおいしい「はぶそう茶」を片手に、どんな内容のお話が始まるのでしょうか?
最初に、大朝小6年生よりお蝶淵での川ガキ復活の報告がありました。まずは児童やPTA、関係者が総出演のムービーを見ました。川遊びが禁止されている現状をなんとかしよう!と立ち上がった地域のみなさんの力のたくましさと、優しさがしっかり伝わってくる内容でした。児童も堂々と大きな声で発表しており、ふるさとを思う気持ちがきちんと根付いていることがわかりました。
続いて高原の自然館のしらかわハカセから「北広島町の生物多様性の保全について」のお話がありました。「生物多様性とはいろいろないきものが関係しながら生きていること」と小学生のみんなでもわかりやすいような言葉と、様々な写真で紹介がありました。自然・人・知恵というキーワードから、つながりをとりもどす大切さもお話されました。
蒸し立て「大朝まんじゅう」に行れるができた休憩を挟んで、奥野まさとしさんのライブです。軽やかなトークの中にも、ふるさとや地域を思う熱い志が見え、歌にのせてメッセージが伝わってきました。
児童たちをはじめ、みなさんのほころんだ笑顔に、心から楽しんでいることがわかり、歌声や拍手がさらに大きくなりました。
大朝会場の発起人堀田高広さんも最後のあいさつで、地域からはじまった活動の強い思いが語られました。
「川ガキさいこー!」の掛け声で締めくくられて、エコカフェ@大朝および川ガキ報告会は閉店しました。
会場からは「とても楽しい時間がすごせました。温かい時間をありがとうございました」「子供たちも楽しんでいる様子が感じられ、私たちも一緒に楽しかった」といった声があがりました。
児童たちの健やかな成長と、自然との関わりをもって生きる地域のますますの発展を願います。


エコ・カフェ@大朝、開店準備中!

お茶もお菓子も、地元産!


地元のお饅頭、大朝まんじゅう


今回は販売用のはぶ草茶も


お土産用と、蒸したての大朝まんじゅうの販売もありました


エコ・カフェ@大朝開店です。受付には飛び込みで可愛いお手伝いさんの姿も


世話人の堀田さんの挨拶から始まりました


まずは「川ガキ」たちによる、プロジェクトの発表です


スクリーンに映される映像に、お客さんは見入っていました


真剣に学んだことを発表する小学生たち


高原の自然館の学芸員である白川さんによる「生物多様性」のお話もありました


蒸したてのおまんじゅうは大盛況。買い求める人たちの行列が!!最終的には売り切れました


奥野まさとしさんのライブショー。軽快なトークと、綺麗な音楽が楽しかったです


大朝を思って、小学生が歌う「ふるさと」は、観客の心に響きました


先生の笛もBGMに入って、みんなで大朝音頭も熱唱!


最後は記念の写真撮影。はらっぱーも一緒に「川ガキサイコー!!!」

【参加報告】NPO法人実務者研修

2016年3月7日(月)に、広島県庁で開かれた広島県・市NPO法人実務者研修に参加しました。 広島県の認証が約480法人、広島市認証が約380法人で県内では約860法人が立ち上がっているそうです。 今回の研修は約200の法人が参加しており、会場での人の多さにびっくりしました。 というのも、北広島町内ではわずかな数のNPO法人しかないため、仲間の多さに驚きました。 マイナンバー制度の概要と税務についてを実例を挙げながらわかりやすく講義いただきました。 マイナンバーの講義は一度北広島町商工会主催のものに参加していたので、実務上でどこで必要になるか、ということはわかっていたつもりでしたが、復習として確認できました。さらにもっと具体的な場面での使用方法も示されました。また実務者研修ということで、参加者のみなさんがメモをとりながら真剣に受講しており、NPO業務をしっかり支えているんだなぁという実感がわきました。 続いてNPO法人が提出する各種書類などについてのお話が担当者よりありました。

事業報告書の提出意義や、見落としてはいけない書類のポイントなどもしっかりと教えていただきました。
広島県内ではまだ5つしか認定NPO法人がいない、とのことでその制度の説明もあり、認定NPO法人に認証されると社会的な信用度や知名度についてアピールできるものなので、実務者の負担もあるが目指すことも検討してほしいとの考えも示されました。
一つずつのNPO法人がきちんとした運営、基準にそった会計をすることで、県内のNPO法人の信頼度もあがるとの言葉で締めくくられました。
広島法務局の職員からも、NPO法人の登記手続きの注意事項のお話もありました。
手順をきちんと踏み、社会の中で信頼されるNPO法人であり続けるための、実務的技術を学ぶことで意識も高まり意義ある研修となりました。

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【イベント報告】エコカフェ@豊平(2016.2.21)

お菓子を食べながら、和やかな雰囲気で、北広島町で始まっている「楽しくて豊かな活動」のお話を聞き、身近な自然や環境について考えるエコカフェの第3回目が、豊平にて開催されました。
小学生から大人まで、37名に来場していただき、エコカフェ@豊平の開店です!

今回の世話人は、「豊平両生爬虫類研究所」の奥山秀輝さんです。
「水田に学ぶ・食べる豊平小5年生」というタイトルで活動の事例が報告されました。
聞き手は、高原の自然館のしらかわハカセです。

みなさんお楽しみのお菓子は、豊平のお菓子職人「You-ichi」さんによる、「こめふわり」と「チョコレート」です。
大朝の米粉を使ったブッセはボリュームがあるのに口当たりが軽く、とても美味しかったです。またチョコレートもいくつか種類があり、テーブルの人と比べっこをしながら楽しくいただきました。

豊平小学校の授業の紹介ということで、地元の小学校の参加もあり、にぎやかな雰囲気の中で、奥山さんの話がスタートしました。
小学生は真剣に聞き入り、奥山さんからの質問にもしっかりと答えられる力がついており、会場の大人たちからは感心の声がたくさんあがりました。
いきものも住めるたんぼで作った「感謝の気モチ」のお米紹介CMが一番盛り上がりました。
奥山さんのこれからの野望として、このお米の販売にも力をいれたいとのことでした。授業から生まれたことが商品化され、地域内外に飛び出して行き、それがこどもたちへの教育となり、地域振興にもなるって素敵なことですね。

事例ふたつめは、「NPO法人INE OASA」の堀田高広さんから、「お蝶淵に集う・遊ぶ」というテーマでお話しを聞きました。
今や絶滅危惧種になった川ガキがどのように復活していくのか。こちらも小学生や地域とともに活動を始め、その様子を動画で紹介いただきました。こどもたちに加え、おとなたちの笑顔や笑い声が印象的なムービーでした。
他にも、地域資源を活用したイベントなども紹介していただく中で、「自然と人といい関係が作りたい」という堀田さんの言葉に、説得力を感じました。

最後に、活動発表をした奥山さん、堀田さんと、聞き手のしらかわハカセが意見を出し合う、放談会もありました。
ここでは農業といきものとの関わりや、お互いの取り組みの感想などがお話されました。
豊平会場では、今までの中で一番質問が多く出ました。

また豊平にお住まいで町の生物多様性審議会の委員である入澤さんには「地域の一員として、豊平小の授業を一緒に受けたい。地域のこどもたちにひとりでも農業や山の手入れをする仲間になってほしい。大朝の取り組みは発信力がすばらしい」という意見をいただきました。

「豊かな暮らしとは何か?」という質問に答える形でエコカフェは閉店しました。
生まれ育ったところで暮らし、今日のエコカフェでのような出会いがあり、たくさんのこどもたちと活動できることが豊かな暮らしだと思います、という堀田さんの言葉に、みなさん大きく頷いていました。

次回で最後となるエコカフェです。
大朝会場でお待ちしています。

豊平のお菓子職人You-ichi(ユーイチ)についてはこちら→http://you-ichi.com

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【イベント報告】エコカフェ@芸北

お菓子を食べながら、和やかな雰囲気で北広島町で始まっている「楽しくて豊かな活動」のお話を聞き、身近な自然や環境について考えるエコカフェの第2回目が、芸北にて開催されました。
この会場の世話人は、「芸北トレッキングガイドの会」の足利和英さんです。
『トレッキングをガイドする』というタイトルで活動の事例が報告されました。
聞き手は、1回目の千代田会場に続き、広島大学の近藤俊明ハカセです。
みなさんお楽しみのお菓子・お茶は地元川小田のおかあさんグループ「いろどり」さんによる、「甘酒」「あられ」です。どちらも地元産のお米を使ったてづくりのもで、温かみのあるなつかしいおやつは大好評でした。
足利ガイドさんのジョークの混じったガイドの活動報告は笑いもあり、質問もあり、「このガイドを受けてみたいな!」というような内容でした。
芸北の自然を守るだけでなく、活用することで芸北の自然の大切さが周知され、またこの自然を守ろう、という意識づけにつながっているなぁと感じました。
事例ふたつめは、豊平両生爬虫類研究所の奥山秀輝さんから、「水田に学ぶ・食べる豊平小5年生」というテーマでお話しを聞きました。
収穫にまつわる作業だけでなく、水田のいきものを学ぶことで、その大切さや人間といきもの、環境のつながりといった生物多様性について知識を得て、ふるさとを愛する人材に育って欲しいというねらいもあり、学校・地域・家庭が一体となっている授業の紹介でした。
そこに込められた思いや、学習のねらいを聞き、会場のみなさんも真剣に聞きいっていました。
お米のネーミングやコマーシャルについてはもっと知りたい、という声もありました。
会場からは「うちの田んぼも調べて欲しい」「ひよせについて聞きたい」など、質問なども相次ぎました。
活動発表をした足利さん、奥山さんと、聞き手の近藤ハカセに加え、高原の自然館のしらかわハカセも登場した放談会も最後にありました。
ここでは各地域で活発な活動が継続され、よりよい取り組みになるような工夫や意気込みも語られ、今回のエコカフェ@芸北も閉店となりました。
会場に問いかけると、芸北地域の方が6割くらい。残り4割は千代田・大朝・豊平に加え、町外からの来場者も。
とても嬉しいことです。
次回は豊平会場でお待ちしています。

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【イベント報告】森里川海・流域全体から豊かな瀬戸内海を実現するためのシンポジウム

2月13日(土)に,広島の県民文化センターで開催された森里川海・流域全体から豊かな瀬戸内海を実現するためのシンポジウムに参加しましたので報告します.
最初に,海洋学者である上嶋先生による,瀬戸内海の島々の現状(無人島化や,過疎化など)についてのお話や,フランスで実際に行われている,離島観光事業,瀬戸内海でのエコツアーについてのお話がありました.
里山も,人の手入れがないとどんどん荒れていってしまいますが,島もそれと同じく,人が入らないと荒れてしまうそうです.しかし,瀬戸内海の島々の大半は,どんどん人口が減少していっており,島によっては,島の家屋の大半が空き家という島もあるということでした.
日本と同じく,離島のあるフランスでも人口の減少,無人島化の問題があるそうです.
しかし,そのフランスで行われている,無人島化を防ぐ面白いプロジェクトを紹介していただきました.
それは公募で離島に住む人を募集し,そこに住んでもらって,離島を宿泊のできる観光地にしてしまおうという取り組みでした.公募で決まった人は,小さな子供がいる若い夫婦.今では寛骨となった離島で,観光客に宿泊場所を提供し,畑でとれるオーガニックポテトを販売して生計を立てており,きちんと不自由なく暮らしていける収入も入ってきているとか.確かに,日本でもこのような取り組みがあると,離島に人の管理の手が入り,収入にもなり,雇用も生まれるという良い循環が生まれるのではないかと,感心しました.また,離島を過疎地に置き換えても,十分通用するのではないかと深く考えさせられました.
他,瀬戸内海ならではのエコツアーも興味を引くものでした.
第二部の事例紹介では,高原の自然館のしらかわハカセによる「芸北せどやま再生事業」を含め,瀬戸内周辺の森里川海で活躍される4名のお話を聞きました.
岡山県日生町のアマモ再生の取り組みが特に印象に残りました.数十年に渡って,日生町周辺のアマモを再生させている関係者や,地元の方々の努力に感銘を受けました.なかなか成果は見えなくても,続けていくことがとても大切なのだとも痛感しました.最近では,林業の人たちも協力して,アマモ再生事業を行っているそうです.
中山間地域である芸北で暮らしていると,身近な存在である「森」「里」「川」について考えることはあっても,あまり海のことは普段考えないような気がします.
今回のシンポジウムに参加して,改めて「森」は「海」と繋がっているということに気がつけました.


上嶋先生による,基調講演.色々と勉強になった.


高原の自然館のしらかわハカセの講演は,きいていて面白い!


会場は,たくさんの人たちであふれていた.


高梁川のお話は,川への愛情たっぷり.


日生のアマモ再生.長い年月をかけての取り組みに感銘を受ける.


広島県の,これからの瀬戸内海に対する姿勢もしっかりと聞く.


最後はパネルディスカッションで.森里川海は確かにつながっていると感じた.