活動報告」カテゴリーアーカイブ

【視察報告】福山市しんいち歴史民俗博物館(2018.10.15)

福山市しんいち歴史民俗博物館は福山市新市町にある「福山市北西部地域の文化・文化財の保存と活用を図ることを目的とした博物館と,埋蔵文化財の調査・研究,収集した文化財の収蔵と活用を図ることを目的とした文化財センター」です。
特に,北部地域の主要産業であり,繊維産業の礎である「備後絣」の保存と活用に取り組んでいる博物館で,備後絣の歩みや製造の流れを学ぶことができます。 西中国山地自然史研究会は、近隣にある芸北民俗博物館との連携を視野に入れ、資料の展示やイベントの開催、地域学習や交流を学ぶために、北広島町教育委員会文化係とともに、9月27日に4名で視察を行いました。

福山しんいち歴史民俗博物館前では「藍」と「綿」が育てられていました。また当日は近くの小学生が社会見学に訪れており、にぎわっていました。 館内に入ると市民のみなさんが活動をされていました。糸を紡ぎ、藍に染め、機をおり、作品の制作をされています。毎週木曜日は「備後かすり学習会」が開かれており、木曜日に視察を組みました。 活気があり、楽しんで作業されている様子は、生涯学習の場として魅力に満ちていました。また、大勢で作業することで、「技」が継承されていくメリットもあります。

学芸員の解説も秀逸で、絣や機の歴史を知れば知るほど、繊維や衣を作る工程に敬意を払わざるを得ません。 専門的な解説から、手仕事の面白みや、絣の魅力、伝統産業の推移を知ることができました。 印象に残ったことは、昔の人は綿を育て、布にして、余すところなく使い、それでもボロボロになったら燃やして灰にして畑にまく、という循環です。
日本における衣類廃棄量は、年間約100万トンと言われています。 衣類への関心からも、環境を守る活動ができるのでは、と感じました。

現在高原の自然館では「芸北の自然」を展示しており、地域の自然を保護し、活用する活動に力を入れています。
地域の歴史や文化をより深く伝えることができるよう、芸北民俗博物館との連携を検討していきたいと思います。 視察を受け入れてくださった福山市しんいち歴史民俗博物館と備後かすり学習会のみなさま、ありがとうございました。

 

支所カフェVol.10 「〜バーシーさんに聞いてみよう!もったいないキッチン&ルワンダお話会〜]」(2018.10.11)

旅する料理人バーシーさん(椎葉康祐さん)をお迎えして、支所カフェを開店しました。聞き手は高原の自然館しらかわハカセです。
参加者は高校生をはじめ、島根県や滋賀県からもお越しいただき総勢20名です。
現在は千葉県いすみ市の地域おこし協力隊で活動中のバーシーさん。「ルワンダ料理×マクロビオテック×ビーガン×発酵食」というキーワードで紹介されました。どんな活動をされているのでしょう?
「好きなことを仕事にしている」との言葉と、スライドの写真を見ると、サーフィン・ルワンダのガイド・もったいなキッチンイベントでの料理人・農業・塾講師・シェアハウス運営などなど、「これほんとうに一人の活動?」と思うような幅広い活動に驚かされました。
「マクロビオテック」や「ビーガン」という聞いたことはあるけれど、よく知らない「食事法」も詳しく聞きました。
バーシーさんのお話によると、それぞれの食事法を広めることではなく、「土地でとれるもの、季節でとれるものを意識してほしい」ということでした。
独学で身につけた料理で、各地を飛び回り使われない食材の持ち寄りで「もったいないキッチン」を実践されているそうです。
一方で、アフリカのルワンダという国へのツアーも年に3回実施されているそうです。
会場にルワンダについて問いかけても、国の歴史や場所、文化など知っている人はごくわずかでした。
なじみがない国、そして知っていてもいいイメージがない国との認識からスタートしましたが、意外な情報がバーシーから4つの魅力として語られました。
「治安がいい、季候がいい、街がキレイ、人が優しい」とのことです。女性の議員数が世界一だったり、環境の面からビニール袋は禁止で紙袋が推奨されているそうです。
ツアーの様子もにぎやかで楽しそうでした。
ルワンダの人や暮らしを見て「お金で解決していないものをたくさんもっているからこそ生きる力がある」という気づきがあり、自然の循環を活かした暮らしを目指されています。
「遊びも仕事も一緒。分け隔てなく、いかに遊ぶことを仕事にするか。どうやったら仕事にできるかを考えるのが好き。そうしていると未来志向になる。そういう人が増えると、世の中が明るくなるんじゃないかな?」との考えから、まずは自分が実践されているそうです。
大きな挑戦をされているバーシーさんは、地域おこし協力隊は今年で終了し、個人として活動を続けられると聞きました。
ルワンダの魅力や、食への向き合い方を楽しく学べた支所カフェでした。

【おしらせ】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.4(2018.10.9)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
10月9日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは中国新聞北広島支局山田太一記者です。
山田記者は、山県郡のエリア担当記者であり、何度も芸北分校の取材に訪れており、生徒や先生とも顔なじみです。
「いつも聞く方」ですが、今日は「話す方」で、生徒に向けて体験やメッセージを語ってくださいました。
取材のエピソードからスタートし、母校山口県立大津高校や高知大学での経験もお話し下さいました。
そして、高校生に伝えたいこととして、3つのことを示されました。

・迷ったら聞く(高校時代の失敗談から痛感したこと)
・きっかけは突然訪れる(大学時代のアルバイトがきっかけで新聞記者になった)
・言葉と古里(この二つは自分自身を支え守ってくれるもの)

山田記者は、言葉を扱う職業柄、「言葉や文章が相手の気持ちに添っているか?」ということをいつも意識されているそうです。
また「芸北は豊かで、同じ中山間地域出身者としてうらやましくもあり、現実の厳しさもわかる」としながらも、「古里は帰ってくる場所であり、守ってくれる場所なんだよ」と、生徒に伝えつつ、ご自身を振りかえっての言葉のように聞こえました。
小論文や面接時に「相手にどう伝えるか」そして「相手の言葉をどう察するか」といった
高校生に向けた言葉の大切さへのアドバイスもありました。
繰り返し口にされていた「迷ったら聞く。そして行動する」は、新聞記者になった今でも指針とされていることだそうです。
生徒のみなさんからは「記者としてのやりがいは?」「どんな取材が難しいの?」「なぜ北広島支局は一人だけ?」「テレビで見る記者は強い言葉を使っているが、なんでなの?」といった質問が寄せられていました。(質問は後日回答し、学校に貼り出します)
「一本でも多く地域の記事を載せたい」と山田記者は日頃から言われており、地域に住んでいるからこそできる取材に日々取り組まれています。その軸となる考え方をしっかり聞くことができたキャリア朝会となりました。
次回は10月30日の予定です。

千町原草刈り隊9月レポート♪(2018.10.6)

9月27日(木)にオオハンゴンソウ駆除作業を実施しましたので、レポートします。
月例作業日が雨になりましたので、一週遅れの作業になりました。
急な変更にもかかわらず、今回は新規参加者を含めて12名と秋空の下で、作業を進めました。
雪がない4月から11月(年によれば12月)まで、オオハンゴンソウの駆除作業を始めて3年目。
今年もあと数回になりました。
子供の遊び場だった場所を復活させたり、耕作放棄地となった棚田を開墾して再生したりと、全国には様々な活動をしている地域の応援団がいるようです。
ここ千町原でも「健康のために身体を動かしたい」「もう一花咲かせたい!」「草原を守りたい!」と大好きな千町原のためだから、と集まって作業をしています。
草原保全のひとつであるオオハンゴンソウ駆除をサポートしてみたいと思われる方は、芸北 高原の自然館スタッフまでお報せください。
基本的には第3木曜日が作業日ですが、休日や祝日の作業希望にもできるだけお応えします。


この日は久しぶりの二桁の参加者に加えて、陰の助太刀がありました。
イノシシがミミズを食べるために、あちこちの地面を掘り返しています。


鍬で掘り起こすのもたいへんなオオハンゴンソウの根塊を、ものすごい力で掘りだしてくれています。


思いがけない助力のおかげで根塊の粉砕や小苗の掘りだしがはかどり、一日で120mは進みました。


草刈り機の先に特製の刃先を取り付け、根塊を粉砕し始めて丸2年
年間で百人工に満たない駆除タイは、ここまで成果を拡げました


では 千町原で最も大きなオオハンゴンソウの自生の広さは?


まだ何年もかかりそうです

【おしらせ】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.3

西中国山地自然史研究会は、生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
9月25日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは K’z hair(芸北雄鹿原地域)の岡嵜賢二さんです。
岡嵜さんは理容店を営んでおり、独立して13年経つそうです。
在校生にも顔なじみなことから、笑みに包まれた雰囲気でスタートしました。
高校卒業後、専門学校に1年間通われ、国家試験をパスし、社会に出て30年以上理容師として働かれている岡嵜さんからは次のようなお話がありました。
・人対人の仕事は「理容の技術」や「接客術」はもちろん一番大切なのは「人を思いやる心」である
・自分も高校生の頃はわからなかったが、自分さえよければいいという気持ちではこの仕事はできない
・修業時代は自分の時間もなかったが、やりくりして夢も遊びも実現していた
・試験に落ちたり、失敗もたくさんしたが、恐れずにいろいろなことに挑戦してほしい
・モチベーションは「自分の店を持ちたい」との一心だった
・この仕事をしたい!こんな自分になりたい、という気持ちが一番
・理容や美容の世界は華やかに見えるが、実際はとても大変。華やかにみせることも仕事のひとつ
といった、実践者だからこその言葉の重みがあり、生徒たちも一生懸命聞き入っていました。

仕事に対して安定傾向がある近年ですが、岡嵜さんのお話にある「自分に技術を身につけ、独立する」といったガッツのあるお話は、生徒たちにとって刺激になったのではないでしょうか。
「理容師と美容師の違いは?」「なぜ芸北で店を持ちたかったのですか?」「どんな学生でしたか?」といった質問も多くありました。
進路や夢を追うヒントになるキャリア朝会になったと感じました。
次回のキャリア朝会は10月の予定です。