活動報告」カテゴリーアーカイブ

【おしらせ】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.3

西中国山地自然史研究会は、生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
9月25日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは K’z hair(芸北雄鹿原地域)の岡嵜賢二さんです。
岡嵜さんは理容店を営んでおり、独立して13年経つそうです。
在校生にも顔なじみなことから、笑みに包まれた雰囲気でスタートしました。
高校卒業後、専門学校に1年間通われ、国家試験をパスし、社会に出て30年以上理容師として働かれている岡嵜さんからは次のようなお話がありました。
・人対人の仕事は「理容の技術」や「接客術」はもちろん一番大切なのは「人を思いやる心」である
・自分も高校生の頃はわからなかったが、自分さえよければいいという気持ちではこの仕事はできない
・修業時代は自分の時間もなかったが、やりくりして夢も遊びも実現していた
・試験に落ちたり、失敗もたくさんしたが、恐れずにいろいろなことに挑戦してほしい
・モチベーションは「自分の店を持ちたい」との一心だった
・この仕事をしたい!こんな自分になりたい、という気持ちが一番
・理容や美容の世界は華やかに見えるが、実際はとても大変。華やかにみせることも仕事のひとつ
といった、実践者だからこその言葉の重みがあり、生徒たちも一生懸命聞き入っていました。

仕事に対して安定傾向がある近年ですが、岡嵜さんのお話にある「自分に技術を身につけ、独立する」といったガッツのあるお話は、生徒たちにとって刺激になったのではないでしょうか。
「理容師と美容師の違いは?」「なぜ芸北で店を持ちたかったのですか?」「どんな学生でしたか?」といった質問も多くありました。
進路や夢を追うヒントになるキャリア朝会になったと感じました。
次回のキャリア朝会は10月の予定です。

 

 

千町原草刈り隊8月レポート♪(2018.8.30)

8月23日(木)にオオハンゴンソウ駆除作業を実施しましたので、レポートします。
酷暑を避け、普段より一週遅らせてのオオハンゴンソウ駆除作業。今回は9名の参加です。根塊粉砕班は2m幅で作業域を拡げていき、飛び散った破片から芽生えた苗を一月後に女性陣が掘りだす通例作業をしました。
オオハンゴンソウ駆除の常套とされる「株の掘りだし駆除」は別の区域で2名が実験しています。
次回は9月20日(木)の作業となります。参加希望の方は、高原の自然館スタッフまでお申し出ください。

※有機農法が盛んなイギリスでは、除草剤を使わない雑草の駆除法が開発され、機械が市販されています。有機農業では効率のいい雑草駆除法の開発が、切実な課題のようです。
このような方法もありますので、記事をリンクします。ご覧下さい。
RootWave:除草剤不要!棒で雑草に電流を走らせ、除草するシステム
(レポート:千町原草刈り隊メンバー)

このあたりのオオハンゴンソウは6月の末に一度刈り取ったのですが、見逃された株が花を咲かせています

駆除作業後の区画で、花を切り取ります。

切り取ったオオハンゴンソウの花。

ひとつの実には500粒を超える種がついています。発芽率も高く、土の中で何年も眠る種は切り取って処分します。

今月も少しづつですが 駆除範囲が拡がりました。

職場体験4日目(2018.8.23)

今日の職場体験の様子です。
朝一番は、芸北支所の朝礼に同席し、ラジオ体操からスタートしました。
9時からは龍谷大学の大学生7名の受け入れをしています。
中学生2名には、資料の準備、会場準備、ウエルカムボードを書いてもらいました。
芸北にはじめて来た大学生をお迎えし、芸北せどやま再生事業の視察です。
農学部でフィールド活動もされているみなさんということで、興味深く聞いていただいています。
この後はせどやま市場に見学にいきます。

千町原草刈り隊7月レポート♪(2018.8.3)

2018年7月19日(木)に、千町原草刈り隊によるオオハンゴンソウ駆除のための作業が行われましたので、レポートします。

涼しい八幡原のイメージを訂正しなければならないほどの酷暑のなかで、9人の参加者がもくもくと作業しました。
今年からオオハンゴンソウが咲く前に刈り取りをして、種を飛ばさないことにしましたので、去年まで8月初めに見えていた一面のオオハンゴンソウの黄色い花は見られません。

千町原草刈り隊では、オオハンゴンソウを株ごと掘りだしても、運び出すトラックはありませんし、焼却処分の費用も出せません。 ボランティアの力が大です!
今こそ皆さんの助力をお願いします。 月例作業は第3木曜日ですが、2名以上で任意日の作業もできます。 半日でも根塊粉砕を体験してみよう、手を貸してやろうと思われましたら、高原の自然館にご連絡ください。 千町原草刈り隊のメンバーが一緒に作業します。
次世代に、花の咲く千町原を残しませんか?

さて、青森県八戸市でオオハンゴンソウ駆除に成功されたそうです。 先日そのレポートをうれしく読ませてもらいました。 全国で特定外来種オオハンゴンソウの駆除活動が行われていますが、その多くは年一回の草刈りイベントで行っているのが現状です。 そのなかで八戸市は真剣に駆除方法を検討され、根塊ごと掘り出して根絶する手法を採られたようです。 なかなか成果の見えてこない駆除作業への疲労や、在来種への配慮などあったと思います。試行錯誤を繰り返しての7年間の努力には、ただただ敬服しかありません。

8月では早目に花を咲かせ種を付けた株があるかもしれませんので、ツボミのころに刈ってしまうことになりました。一株で1000粒を超す種をつけるオオハンゴンソウを甘く見ない処置です。

今日の作業は 草刈り機を使って根塊を粉砕する3名、芽生えた小苗の掘りだしをする3名、自走草刈り機の入れない場所での草刈り3名。 根塊の粉砕班は、いつものように目印のロープを2m拡げて作業を始めます。

オオハンゴンソウの密度の濃いところは面粉砕をしています。こうすると土を耕すことになりますので、翌月の小苗の掘りだしが楽になります。

前月の粉砕作業で飛び散った破片から芽生えた小苗を、女性陣が三つ鍬で掘りだします。

広島市より800メートルもお日様に近い八幡は暑いですねぇ。草刈り班といっしょに木陰でひと休み。差し入れの食べ物と水分補給をしっかりと。会話もはずみます。作業再開!今まで見落としていたオオハンゴンソウが、草の間に見えていますから、ピンポイントで駆除していきます。

最初に草刈り機を使って2m幅の根塊を粉砕して、翌月に破片から芽生えた小株を掘りだす。この作業を繰り返して駆除面積を少しづつ拡げていきました。広い千町原では微々たる広さですが、それでも写真の黄線の範囲まで作業が進みました。道路の乗用車で広さを想像してください

 

【活動報告】芸北トレッキングガイドの会研修(2018.7.2)

5月9日(水)に、芸北トレッキングガイドの研修として、「芸北ジュニアトレッキング授業」に参加したしたので報告します.講師は高原の自然館の学芸員、白川勝信講師です。
この授業は、ジュニアトレッキングガイドを目指す、芸北中学校1年生に向けて行われました.芸北中1年生は毎年、芸北小学校との合同遠足で、ジュニアトレッキングガイドとして、小学生に自然や生き物をガイドをするという取り組みを行っています。そのために、この日は白川学芸員が「ガイドとして大切なこと」「プロのガイドとはどのような人か?」という、中学生への問いかけに対し、実際に自分たちが思う「プロのガイド」を、話し合って、発表するという形式で進んでいきました。
「笑顔がある」「明るい人」「親しみやすい」「フレンドリー」「ものを知っている」「安全」など、たくさん、ガイドについての項目があがっていきます。
項目を出した後は、ガイドとして重要な3つのポイントである「意識」「知識」「技術」の3つのどれに分けることができるか?を考えていきました。
「笑顔はテクニック?それとも意識?」「どちらにも入るかも?」と考えながら、グループ分けされていきます。
「知識や技術を身につけるより、意識的に何かをするというのは、実は難しい」という白川学芸員の言葉に、教室全体がざわつきましたが、「知識や技術は、学べば誰にでもできること。しかし、意識はそうではない」と続けると、生徒たちには、「なるほど」という納得した雰囲気がひろがりました。
芸北トレッキングガイドの会は、ボランティア団体ではなく、お金を受け取り、芸北地域に来訪されたお客様に、満足度の高いガイドを目指して活動を行っています。
今回の授業を聞いて、「意識」「知識」「技術」をガイドが認識し、お客様が払ったお値段以上のものが備わっているか?と自分自身に問いかけ、欠けているものがあれば、学んでいこうと思いました。
この芸北中での授業は、プロガイドとしての心得や、あり方を再び見つめ直す、とてもいいきっかけとなりました。また、ジュニアガイドと触れ合うことで、将来のガイドの養成にも期待したいと思います。