タグ別アーカイブ: 2007年度

【イベント報告】スノートレッキング; ?> )

積雪はまだ1メートルはあるかと思われましたが,気持ちのいい晴天で,かんじきかスキー板か考えるところでした.朝の冷え込みで表面はカチカチ.でも,ズボズボうまる所もあり,雪原を歩くのは大変で,さすがに3月の雪質だなと感じました.ウサギのフン・足跡があり,カラコギカエデにはウサギの食痕が多数ありました.ホオジロがさえずり,まだ雪がたくさんあるのに産卵のための良い縄張りを確保するために早くから鳴き始めるのだそうです.カワゲラやガガンボの仲間を雪上で見ることができました.ニワトコの花芽やハンノキの雄花がずいぶん膨らんで春への準備は確実に進んでいるようです.エナガやウソが灌木の茂みの中を忙しく動き回っていました.コナラにはハチが寄生してできた虫こぶの跡,クリにはクリタマバチの寄生した虫こぶの跡がありました.アセビにはヤマドリの食痕があり,鳥にはアセビの毒は関係ないのかなと思いました.昨年のクスサンやウスタビガの繭が枯れ枝にぶら下がっており,夏の時期に目にすること少ない昆虫の繁殖の痕跡を,葉のないこの時期ならではと観察することができて楽しかったです.カンボクの実はなくなっていましたが,ヤドリギにはまだ実がついていて,今冬は木の実が豊作だったので食べ残しがあるのかなということでした.

自然館の裏,パークゴルフ場の斜面を登って出発!
自然館の裏,パークゴルフ場の斜面を登って出発!
雪の上に,ポツリと落ちたウサギのふん.
雪の上に,ポツリと落ちたウサギのふん.
扇谷の上から見渡す千町原.とても良い天気で,みんなの影もクッキリ.
扇谷の上から見渡す千町原.とても良い天気で,みんなの影もクッキリ.
千町原の谷部では,もう雪が解けていた.
千町原の谷部では,もう雪が解けていた.
ノウサギが囓った跡.囓った時にはこの高さまで積もっていたはずなので,ずいぶん雪が解けたことが分かる.
ノウサギが囓った跡.囓った時にはこの高さまで積もっていたはずなので,ずいぶん雪が解けたことが分かる.
ノウサギの足跡がくっきりと残っていた.
ノウサギの足跡がくっきりと残っていた.
句碑近くの道路の上には,まだたっぷりの雪.
句碑近くの道路の上には,まだたっぷりの雪.
ハンノキの花は,もう咲きそう.
ハンノキの花は,もう咲きそう.
句碑の頭も見えてきた.
句碑の頭も見えてきた.
ナラエダムレタマバチがコナラの枝に作る虫えい(むしこぶ),「ナラエダムレタマフシ」.
ナラエダムレタマバチがコナラの枝に作る虫えい(むしこぶ),「ナラエダムレタマフシ」.
ネコヤナギの冬芽が膨らんでいた.
ネコヤナギの冬芽が膨らんでいた.
ヤマドリが囓ったエゾユズリハ.
ヤマドリが囓ったエゾユズリハ.
雪の上に落ちていたヌルデの実.冬鳥の食べ物になる.
雪の上に落ちていたヌルデの実.冬鳥の食べ物になる.

【イベント報告】スノートレッキング; ?> )

ビュウビュウと風が吹き,大きな綿雪が舞っていました.普通に考えるととてもトレッキング日和とは言えない天気でしたが,参加者の皆さんは全く気にしていない様子です.自然館で全体の行程を確認した後,かんじき,スノーシュー,スキーなど,各々の装備を身につけて出発しました.
水分が多い雪がたくさん降っていたので,動物の足跡はほとんど見られませんが,東屋の柱にはたくさんのテンの足跡が見られましたし,ノウサギが食べたノイバラも見られました.扇谷の上ではウソが8羽で群を作って,鳴きながら飛んで行きました.水口谷ではルリビタキがすぐ近くまで寄ってきて,しっかりと姿を見せてくれました.水口谷から水が垰を超えて,霧ヶ谷に進んでいきました.雪の無い季節には薮になっているところも,雪が積もっているので楽に歩いていけます.地下水観測地点の目印に立てられているポールを見ると,雪の深さは120cmほどあることが分かりました.カンボクの枝にはメジロの巣が掛けられており,近くでじっくりと見ることができました.最近では,巣材にビニールテープなどが使われることもあるようですが,この巣はクモの糸などの天然素材で作られていました.小鳥の巣ひとつをとってみても,周りの環境がよく分かるんですね.ゆるやかに弧を描く導水路は,湿原の再生を予感させてくれました.春の観察を楽しみにしながら,霧ヶ谷を後にして,お昼過ぎには自然館にもどりました.
【スノートレッキング俳句】
スノートレッキング恒例の俳句です.
雪山を歩きて探す春の音
大雪の千町原にウソ8羽
山野草雪の下で春を待つ
カンジキをはいて楽しい風吹やま
雪の中鳥の声聞きトレッキング
わた雪にやわらかな筋導水路
チッチッチ春のおとずれ知らせたね
メジロの巣ゆらゆらゆれてハンモック
冬山はあたたかくってつめたくて
大雪は八幡の自然の物語

集合したときには,大きな雪がどんどん降っていた.
集合したときには,大きな雪がどんどん降っていた.
意を決して出発!
意を決して出発!
扇谷上からの景色.やっぱり雪が強い.
扇谷上からの景色.やっぱり雪が強い.
ノリウツギの花殻.雪が重そう.
ノリウツギの花殻.雪が重そう.
東屋の柱には,テンが登った爪痕があった.
東屋の柱には,テンが登った爪痕があった.
水口谷のミズキについたツキノワグマの爪痕を観察.
水口谷のミズキについたツキノワグマの爪痕を観察.
水が垰に向かう時には晴れ間も見られた.
水が垰に向かう時には晴れ間も見られた.
ルリビタキはすぐ近くまで寄ってくる.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルリビタキはすぐ近くまで寄ってくる.
雪に押さえられたアカマツの枝.こうして盆栽のような枝振りになる.
雪に押さえられたアカマツの枝.こうして盆栽のような枝振りになる.
クモの糸などで上手に巣材を編み込んでいる.最近はビニール紐などが使われていることもあるというが,この巣は健全.
クモの糸などで上手に巣材を編み込んでいる.最近はビニール紐などが使われていることもあるというが,この巣は健全.
メジロの巣を発見.ハンモックのようにぶら下がっていた.
メジロの巣を発見.ハンモックのようにぶら下がっていた.
湿原再生のために掘られた補助導水路が,緩やかな弧を描く.
湿原再生のために掘られた補助導水路が,緩やかな弧を描く.
溝に注意しながら歩く.
溝に注意しながら歩く.
取水堰では順調に水が取られていた.
取水堰では順調に水が取られていた.
2mポールの上部60cmだけが見えた.積雪は120cmくらいだろうか.
2mポールの上部60cmだけが見えた.積雪は120cmくらいだろうか.
道路づたいに自然館へと戻った.
道路づたいに自然館へと戻った.

【イベント報告】アニマルトレッキング; ?> )

前日からの積雪で,雪のあるアニマルトラッキングができました.しかも朝から雪の降る中での観察会となり,なんとか八幡にたどり着いた人もあったのでは.20名で雪原へと出発しました.朝からの新雪で,新しくてくっきりとした足跡というのは難しかったのですが,ウサギは軟便と固い便の2種類のフンをして,軟便はもう一度食べることや,前足の丸い跡・後ろ足の長い跡がどのように付くのかを,実演しながらの説明がありました.その後もウサギの足跡は比較的たくさん見ることができました.エゾユズリハにはヤマドリの食痕があり,ネズミの足跡はくっきりと付いていておそらくツルウメモドキを食べに来たのかな?と推察しました.木上で採餌できる鳥は,雪が降っても留鳥でとどまることができるそうで,実際にカラ類やアカゲラ・ツグミ・ジョウビタキを観察できました.また,先生も今冬初めてというキレンジャク・ヒレンジャクの混群を見ることもできて感激でした.ツルウメモドキを食べたツグミのフンも確認でしきました.積雪で判別が難しかったのですが,おそらくテンと思われる足跡もたくさんありました.イタチの仲間は指が5本,イヌの仲間のキツネやタヌキは指が4本と説明してもらいました.クリの木にクリタマバチの虫こぶがあり,ヤママユガの繭も枯れ葉にくるまって残っていました.腹のバネで飛ぶ原始的な生物トビムシや,羽が2枚の昆虫ガガンボなども教えてもらってやっと見ることができました.雪の中にもたくさんの生物の痕跡を観察することができて,やっぱり楽しい観察会でした.

自然館の中で出発前のレクチャー.
自然館の中で出発前のレクチャー.
マイナス1.5℃の世界に出発!
マイナス1.5℃の世界に出発!
さっそくテンの足跡を見つけた.
さっそくテンの足跡を見つけた.
鋭く切った切り口はうさぎの食痕.
鋭く切った切り口はうさぎの食痕.
常緑のエゾユズリハは,冬の重要な食料になる.
常緑のエゾユズリハは,冬の重要な食料になる.
ヤマドリが囓ったあとが見られた.
ヤマドリが囓ったあとが見られた.
苅尾の山頂は遠くに霞んでいた.
苅尾の山頂は遠くに霞んでいた.
千町原の扇谷を降りていく.
千町原の扇谷を降りていく.
ハンノキ林に続く足跡をたどると,またもや何かを見つけた.
ハンノキ林に続く足跡をたどると,またもや何かを見つけた.
ツグミのフンのようだ.
ツグミのフンのようだ.
フンには,ツルウメモドキの実が入っていた.
フンには,ツルウメモドキの実が入っていた.
ヤママユガのまゆ.夏に羽化するので,この時期のまゆはからっぽだ.
ヤママユガのまゆ.夏に羽化するので,この時期のまゆはからっぽだ.
秋に草刈りをした場所を歩いて戻った.
秋に草刈りをした場所を歩いて戻った.
自然館に戻って,今日観察した生き物を図鑑で確認した.
自然館に戻って,今日観察した生き物を図鑑で確認した.
観察会終了後,雪と戯れる人たちも・・・.
観察会終了後,雪と戯れる人たちも・・・.

【イベント報告】冬の工作「小鳥を呼ぼう,かんじきで歩こう」; ?> )

初めに鳥の巣箱作りの4名とかんじき作りの8名に分かれてそれぞれの先生に教わりながらの始まりです.巣箱は夫婦2組.まず,すでにできあがった巣を参考に先生の説明を聞きながら,図面を基に,サイズを記入します.久しぶりのノコ使いのためか,なかなか思うようにいかないようです.組み立て釘打ちも,先にドリルで穴を空けていてもうまい具合に打てなかったりと悪戦苦闘の様子でした.先生の親切な直しもあったりとどなたも満足(?)な仕上がりのようでした.後は巣箱設置を設置するだけです.家でバードウオッチングがなるか?
かんじきはすでに木を曲げた状態までは準備され,左右上下を確認の上,思い思いに輪を選びました.そして8mに切ったロープ2本を用意します.まず右足から作りました.ロープは中央で折り,つま先部分にまず掛けて縦横渡します.男結びなるものが,なかなか難しく,先生の手元を確認しながら,左右にもロープを張り,わいわいう~んと悩みながらも片足完成!左は自分で,と言われると,参加者からは「え~」の悲鳴.先生には親切に教えていただきました.巣箱作り組と交代して,後は雪が降るのを楽しみに待つのみです.このかんじきを作る事を八幡では「さなぐ」というそうです.人によってさなぎ方がちがうということですが,地元でもさなげる人が少なくなっているそうです.貴重な体験でした.

鳥組は,まずは板を選ぶところから.
鳥組は,まずは板を選ぶところから.
切断線を画いていく.
切断線を画いていく.
暮町先生から細かい指導が入る.
暮町先生から細かい指導が入る.
線が画けたら切っていく.
線が画けたら切っていく.
輪組は,坂井先生が作った見本を解いてみる.
輪組は,坂井先生が作った見本を解いてみる.
ロープを測って,切るところからはじめよう.
ロープを測って,切るところからはじめよう.
しっかり測って切っていく.
しっかり測って切っていく.自分のロープをゲット.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分のロープをゲット.
足に合わせた木を選ぶ.

 

 

 

 

 

 

 

 

足に合わせた木を選ぶ.

【イベント報告】越冬する樹木の姿; ?> )

午前中のバードウオッチングから,引き続き参加の方が多く,17名の観察会です.まず,先生が予め採取されたミヤマウメモドキとウメモドキの果実の枝を2007示され,ミヤマウメモドキは果柄が有り,ウメモドキは枝に密着したように実が付いている事を説明されました.よく分からない時は生えている環境,湿った所にあれば,ミヤマウメモドキでしょうと言われ,識別が難しい時はいろいろの事から判断しないといけないようです.そして,千町原・自然館周辺でよく見られるノイバラとミヤコイバラの果実を示されました.果実の下の茎に腺毛がないのがノイバラ,腺毛が有るのがミヤコイバラと,ルーペを使ったりしながら,どこかわからず「いや~難しい」とか「おぼえきれるかしら」などと,隣の人と話し合って観察しました.コナラは小さい芽がたくさん付いていて皮の重ね着,芽鱗(がりん)にくるまっている冬芽.コブシの花芽はふかふかの毛付きのコートのような芽鱗を付け,葉芽の方はそれに比べると毛のない皮で「付け根からぐるっとぱかっと芽鱗が取れる」そうです.その他ナナカマドの芽鱗痕と枝の延び方.ウツギの星状毛.アズキナシの冬芽はカマツカより,ふっくらしているとか,ツノハシバミの雄花,エゴノキの二段構えの大小二つの冬芽(予備はいらないと落ちる)リョウブの波打ったような枝振り,ミズキの赤い枝,サワフタギには毛があるなど,次々に観察していきました.サルナシは葉痕の上の中に冬芽が隠れているとか.タカノツメとコシアブラは維管束痕(いかんそくこん)が7つと11の違いとか.その他にもコバノガマズミやヌルデ・ヤマボウシ・ミズメ・ザイフリボクの話があり,やっぱり覚えきれないほど内容の濃い観察会でした.

今回はウメモドキとミヤマウメモドキの見分け方から話しがはじまった.
今回はウメモドキとミヤマウメモドキの見分け方から話しがはじまった.
斎藤先生の観察会では恒例の,手作りの分厚い資料が配付される.
斎藤先生の観察会では恒例の,手作りの分厚い資料が配付される.
駐車場ではコナラを観察.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場ではコナラを観察.
よーく観察すると,いろんなことが見えてくる.
よーく観察すると,いろんなことが見えてくる.
綿毛をかぶって,暖かそうなコブシの冬芽.
綿毛をかぶって,暖かそうなコブシの冬芽.
斎藤先生手描きのスケッチを見ながら,カンボクを観察.
斎藤先生手描きのスケッチを見ながら,カンボクを観察.
今回の観察会では,とにかくメモを取ることが重要.
今回の観察会では,とにかくメモを取ることが重要.
予備の冬芽を持つ,エゴノキ.
予備の冬芽を持つ,エゴノキ.
先生の手元に,興味津々.
先生の手元に,興味津々.
ヤマボウシの枝の出し方について説明する斎藤先生.
ヤマボウシの枝の出し方について説明する斎藤先生.
ヤマボウシは,5つの方向に枝を出す.
ヤマボウシは,5つの方向に枝を出す.