昆虫」タグアーカイブ

【イベント報告】霧ヶ谷湿原のいきものハイキング

再生事業が進んでいる霧ヶ谷湿原で,いきものハイキングが行われました.夏らしい青空のもと,21名のみなさんと二川キャンプ場に集合しました.植物担当の和田先生,昆虫担当の岩見先生が今回のハイキングの案内役です.再生事業地の現在の状況を見たり,「いきもののつながり」を意識して観察しましょうということをふたりの先生がお話されました.それから霧ヶ谷湿原に向かって歩き始めました.
道路の脇には花が咲き,虫が飛んでいるので,目に付いたものからどんどん質問が出ます.最初の観察は,植物ではハンカイソウ,昆虫ではオナガアゲハだったように思います.少し遠い場所だったので双眼鏡で観察するとよく見えました.観察会には必需品ですね.昆虫が幼虫時にえさとする植物を「食草(しょくそう)というそうです.ヒメシジミはヨモギやマアザミを,スジグロシロチョウはハルザキヤマガラシを食草にしており,今回は幸運なことにスジグロシロチョウがハルザキヤマガラシの葉の裏に産みつけたばかりの卵を見ることができました.昆虫に詳しい参加者の方が,「メスが産卵場所を探しているときの独特の飛び方があるから,チョウを見ていれば産卵するかどうかわかる」というお話をされ,興味深く聞きました.そうしているうちに,すぐ目の前の葉を指さし,「あっ,また産んだ!」と言われるので,葉の裏を確認すると,卵がぽつんとひとつだけついていました.思ったより卵が小さくてびっくりしました.こんな風に実際に見ることができるのは,観察会ならではだなぁと嬉しく思いました.
また別の場所ではノアザミから吸蜜していたトラマルハナバチを観察しながら,岩見先生より,このハチの体のしくみを聞きました.トラマルハナバチは後ろ足に花粉かごと呼ばれる部分があり,そこに花粉をためて巣に持ってかえります.その時に体毛に付いた花粉が,植物の受粉にも役立っているそうです.花と虫が互いに利点があることがおもしろく,ここでもいきもののつながりを深く感じることができました.木の葉にいたマイマイガの幼虫や,きれいな色のアオクチブトカメムシ,花にとまって花粉を舐めるツマグロキンバエなど,身近に観察できる昆虫を見たり,再生地の水辺では希少種のトンボを2種類も見つけたりと,たくさんの昆虫を観察しました.ほんの一瞬でしたが「キョロ,キョロ・・」と鳴きながら飛ぶアカショウビンが登場したのも嬉しい出来事でした.
また和田先生からは,植物のお話の他にも,再生事業の工事方法や進行具合,変化が見られるようになった植生のことなど,具体的な説明がありました.再生事業の工事によって,この湿原の風景は大幅に変わりました.手法としては,ノイバラやハルガヤが生い茂る乾燥したやぶを切り開き,そこに水を廻すことによって,湿原化を図っています.去年の同じ時期と比べると,草丈の低い湿原が広がり,全く異なる風景になっています.また,早い段階からこの湿原の変化を見ている和田先生は,工事が終わって間もないのに,イの草原のようになっている部分が多いことに驚いていました.
実際に湿原の中を歩き,観察してみると,思った以上のたくさんのいきものが生息していることがわかりました.この湿原は工事も進み,これからも変化を続けることでしょう.どんな変化をするのか,不安もありますが,楽しみでもあります.みんなでこの霧が谷湿原を見守っていくことができればいいなと思ったハイキングでした.[こうのやよい]

岩見先生より,訂正および追加情報です.
「私がヒロシマサナエと言ったのは,ヒメサナエの間違いでした.ほかに保留しておいた種名は,マメハンミョウ(毒あり)とマイマイガでした.」

最初のあいさつをされる和田先生と岩見先生.植物と昆虫の組み合わせの観察会は毎年人気が高い.
最初のあいさつをされる和田先生と岩見先生.植物と昆虫の組み合わせの観察会は毎年人気が高い.
歩き進んでいくと,はみ(マムシ)を発見.その後アカショウビンが道路を横切るように飛んでゆき,参加者からは喜びの声があがった.
歩き進んでいくと,はみ(マムシ)を発見.その後アカショウビンが道路を横切るように飛んでゆき,参加者からは喜びの声があがった.
二川キャンプ場からしばらく歩き,ぱっと開けた場所にでたらそこが霧ヶ谷湿原.双眼鏡で鳥を見ているのかな!?
二川キャンプ場からしばらく歩き,ぱっと開けた場所にでたらそこが霧ヶ谷湿原.双眼鏡で鳥を見ているのかな!?
水辺を飛んでいたトンボの体のしくみや生息地について説明する岩見先生.参加者からは次々と質問があがったり,トンボの姿を熱心にカメラにおさめていた.
水辺を飛んでいたトンボの体のしくみや生息地について説明する岩見先生.参加者からは次々と質問があがったり,トンボの姿を熱心にカメラにおさめていた.
マメ科の植物クララの写真を撮る和田先生.覚え方は「くらくらクララ」だそう.
マメ科の植物クララの写真を撮る和田先生.覚え方は「くらくらクララ」だそう.
きれいな緑色のアオクチブトカメムシ.おそるおそる匂いをかいでみると,意外にも匂いはなかった.
きれいな緑色のアオクチブトカメムシ.おそるおそる匂いをかいでみると,意外にも匂いはなかった.
黒いスーツを着て赤いサングラスをかけたちょいワルな風貌のマメハンミョウ.体液にカンタリジンという毒を持っているので,要注意.
黒いスーツを着て赤いサングラスをかけたちょいワルな風貌のマメハンミョウ.体液にカンタリジンという毒を持っているので,要注意.
雅な名前のミヤコグサ.岩見先生に「脈根草(みゃっこんぐさ)」という別名がありますよ,と教えていただいた.
雅な名前のミヤコグサ.岩見先生に「脈根草(みゃっこんぐさ)」という別名がありますよ,と教えていただいた.
春先に黄色い花を咲かせるハルザキヤマガラシ.スジグロシロチョウの食草となる.霧ヶ谷湿原の中でたくさんみかけた.
春先に黄色い花を咲かせるハルザキヤマガラシ.スジグロシロチョウの食草となる.霧ヶ谷湿原の中でたくさんみかけた.
モリアオガエルのオタマジャクシかな!?ぷっくりした姿が可愛らしい.
モリアオガエルのオタマジャクシかな!?ぷっくりした姿が可愛らしい.
よぉーく見ると・・ハルザキヤマガラシの葉の裏にひとつだけ産みつけられたスジグロシロチョウの卵.成虫は幼虫にとってよさそうな葉を選ぶらしい.
よぉーく見ると・・ハルザキヤマガラシの葉の裏にひとつだけ産みつけられたスジグロシロチョウの卵.成虫は幼虫にとってよさそうな葉を選ぶらしい.
熱心にメモをとる参加者.さて今日はどんないきものが現れてくれるかな?と期待がふくらむ.
熱心にメモをとる参加者.さて今日はどんないきものが現れてくれるかな?と期待がふくらむ.
ハンノキの葉にとまる毛虫の説明をされる岩見先生.
ハンノキの葉にとまる毛虫の説明をされる岩見先生.
トンボを見つめて何思う??
トンボを見つめて何思う??

【イベント報告】龍頭山の昆虫観察会

今回は初めて龍頭山での昆虫観察会でした.いつもの八幡での観察とどのような違いがあるのかな?というのも楽しみですし,岩見先生がいろいろな昆虫採集の方法を準備されて,その成果も楽しみでした.
明るい内はフライト・インターセプトトラップというセットやピットフォールトラップという採集方法の仕掛けをしたり,先生ご自慢のほ虫網をお借りして実際に虫を捕ってみたりと,灯火採集の準備までの間を有意義に過ごしました.いよいよ暗くなって本日のメイン灯火採集の始まりです.捕虫用のライトとブラックライトを点灯して波長の短い光に反応する虫の性質を利用しての採集方法です.ミミズク(セミの仲間)やクロカミキリ・ウンモンテントウ・イカリモンガ・アゲハモドキ・シロスジカミキリ・シャチホコガの仲間・カマキリモドキ・クワコ・サザナミスズメなど多数でした.八幡と同じくオオミズアオやガムシも飛んできました.ピットフォールトラップの中にはヒメオサムシとヤコンオサムシが落ちていました.クワガタも飛んできて,おみやげのできた参加者もいましたし,楽しい不思議な夜の観察会でした.
【清水先生から】
昼間の暑さは大変なものでしたが,観察する所は山頂近くの駐車場で標高800mほどで,夜ともなればやはり涼しく夕涼み観察会といった趣でした.いつも蛾の採集をしているものにとっては種類数,個体数ともやや物足りないものでしたが,夜の観察会は初めての方もあり,まずは手ごろな観察会となったようです.最近はほとんどの方がデジカメ持参で,撮影向きの大きな虫に人気が集まったようです.オオツノトンボ.ウスバカゲロウ,シロスジカミキリ,ムラサキトビケラ,アゲハモドキ,ススメガ類,オオミズアオ,ダイミョウガガンボ等が大人気で,モデルの虫達はいろんな方向からの撮影で大変でした,お疲れ様と言いたいほどでした.龍頭山の山頂付近にブナが見られるためブナアオシャチホコ,ウスジロトガリバ等ブナ食の蛾も見られましたが特筆するような虫はありませんでした.ブナは温帯落葉樹林帯に属し,この樹林帯の蛾が多いかと思いましたが,むしろ,暖帯落葉樹林の蛾が中心となっている感じがしました.しかし,灯火(水銀灯,ブラックライト,捕虫用蛍光灯)には多くの虫が集まること,夜も多くの虫が活動していることは十分理解して頂けたものと思っております.子どもさん達のお目当てのクワガタムシは少なく,コクワガタ,ノコギリクワガタがほんの少し捕れただけで残念でした.子どもさん達は皆,虫を追って楽しそうで何よりでした.夜の昆虫観察会も好きになってもらえたものと思っております.

さまざまなトラップを準備.どこに置くかは参加者に任せされた.
さまざまなトラップを準備.どこに置くかは参加者に任せされた.
昆虫の図鑑など.昆虫採集についてのお話も興味深かった.
昆虫の図鑑など.昆虫採集についてのお話も興味深かった.
参加者からも質問が出る.
参加者からも質問が出る.
ライトトラップの準備を進める清水先生.龍頭山では初めてされるそう.
ライトトラップの準備を進める清水先生.龍頭山では初めてされるそう.
岩見先生特製の糖みつ液.ベイトトラップ(餌による罠)に使用した.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩見先生特製の糖みつ液.ベイトトラップ(餌による罠)に使用した.
日が暮れていく様子が美しかった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れていく様子が美しかった.
名前がおもしろいダイミョウガガンボ.
名前がおもしろいダイミョウガガンボ.
岩見先生のコレクション.
岩見先生のコレクション.昆虫の通り道に仕掛けるピットフォールトラップを作成.
昆虫の通り道に仕掛けるピットフォールトラップを作成.紙コップを埋め,中のケースに糖みつ液を入れ匂いで誘う.
紙コップを埋め,中のケースに糖みつ液を入れ匂いで誘う.長〜い捕虫網登場.使いこなすのはむずかしそう.
長〜い捕虫網登場.使いこなすのはむずかしそう.
さて,日も暮れたしいよいよライトトラップの開始!どんな昆虫たちがあつまるのか,楽しみだ.
さて,日も暮れたしいよいよライトトラップの開始!どんな昆虫たちがあつまるのか,楽しみだ.
待つことも昆虫観察には欠かせない.
待つことも昆虫観察には欠かせない.
ガ類のなかでも特にきれいなアゲハモドキ.
ガ類のなかでも特にきれいなアゲハモドキ.
子どもたちが楽しみにしていたコクワガタ登場.
子どもたちが楽しみにしていたコクワガタ登場.
たくさん集まってきたオオミズアオ.
たくさん集まってきたオオミズアオ.こちらも人気のシロスジカミキリ.
こちらも人気のシロスジカミキリ.
観察しつつ撮影のモデルにも.昆虫たちにとっても大忙しの夜だったにちがいない.
観察しつつ撮影のモデルにも.昆虫たちにとっても大忙しの夜だったにちがいない.
昆虫を見る,撮る,触る,匂いをかぐ・・観察方法はたくさん.先生の解説もおもしろい!
昆虫を見る,撮る,触る,匂いをかぐ・・観察方法はたくさん.先生の解説もおもしろい!
トラップを仕掛けたところを見に行く.
トラップを仕掛けたところを見に行く.
ひきあげたコップの中身をチェック.
ひきあげたコップの中身をチェック.
最後のまとめ.昆虫採集は昆虫との知恵比べだという先生の言葉が印象的だった.
最後のまとめ.昆虫採集は昆虫との知恵比べだという先生の言葉が印象的だった.

【イベント報告】八幡湿原の植物と昆虫観察会

前日までの雨がウソのように晴れ渡った青空の下,32名の参加者の皆さんとともに八幡湿原の植物と昆虫の観察会が行われました.講師は和田先生,岩見先生です.尾崎沼の入り口のところからぐるりと1周しました.虫や花をみつけるとすぐに「これは?」「名前はなに?」と質問がとびだし,先生もすぐさま答えてくださいました.分からないものはその場で図鑑をひき,照らし合わせて名前を調べ,生態を教えてくださいました.堰堤までたっぷり1時間かけて歩き,そこからは細い道を1列に並んで歩きます.ササユリとノアザミがそこここに咲き,参加者を迎えてくれました.花と昆虫は密接な関係にあり,ノアザミとトラマルハナバチ,ミズチドリとヒメシジミ,バイケイソウとバイケイハムシ,オカトラノオとイチモンジセセリなど,様々な取り合わせを見ることができました.他にも物差しのような模様がついているモノサシトンボ,青リンゴガムの匂いのするオオヘリカメムシ,金色の目をしたシュレーゲルアオガエル,充血したような赤目のモリアオガエル,肉食のムシヒキアブ,オスがメスに餌のプレゼントをするヤマトシリアゲ,翅(はね)と後ろ足をこすりあわせて音を出すナキイナゴなどなど個性的な昆虫のオンパレードでした.植物では最初にクリの雌花と雄花のお話を聞き,秋とはまた違ったクリの姿を楽しみました.他にはかぶれの木と言われるヤマウルシ,ツタウルシの特長を教えていただいたり,ミズチドリの美しさを堪能したり,クマイチゴの実を少しだけ味わったり,日本のヘーゼルナッツと言われるツノハシバミの実を眺めたりと,とにかくたくさんの種類の植物・昆虫について教えていただきました.
個人的にはムラサキニガナの花が可愛らしく思ったことと,オオヘリカメムシの匂いをかいでみて,意外にいい匂いだったことが印象的でした.
観察会の最初に和田先生が「植物も昆虫も現地で楽しみましょう」とお話されました.この場所を訪れるひとすべてが,踏みあとをつけない,咲いているものなどを持ち帰らないという意識を徹底させることこそがこのすばらしい湿原を残していくことなんだと再認識させられました.
ハンカイソウやマアザミ,ノハナショウブが咲き,チョウ類が舞う美しい湿原の姿をいつまでも見続けたいと願い,観察会を終えて八幡湿原をあとにしました.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
豊かな水が湿原をつくりだす.
豊かな水が湿原をつくりだす.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
キリギリスの仲間のヒメギス.
キリギリスの仲間のヒメギス.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.

【イベント報告】霧ヶ谷湿原の植物と昆虫観察会

前日の大雨がウソのようにすっきり晴れ渡り,子どもたちの参加も多く,賑やかにはじまりました.まず,ルート説明・湿原再生事業について簡単な説明が有り,講師の自己紹介の後,水口谷湿原の木道へと進みました.野外の観察会での注意点として「ハチ」「毒ヘビ」「かぶれの木」の三点を気をつけつように言われました.そして,カモガヤ・オニウシノケグサ・ハルガヤの牧草を教えてもらい,ここで「毒ヘビ」ヤマカガシの登場です.捕獲され,首筋を押さえての安全体制での説明.排泄口の説明・ウロコの事・口の中の構造等々.こんな機会はめったにないからと,触ったりもしました.体温・肌触りなどなかなか興味深かったです.そして,ハルゼミの声「モゲ~モゲ~」と鳴く声に耳を傾け,アカマツ・クロマツの樹液を吸うこと,市内では5月の連休頃から鳴き始め,芸北では7月の上旬まで聞くことができるそうです.ミヤコイバラが良い香りを放っていました.毒を持つカバキコマチグモの巣の解体など今日は怖い体験もいろいろです.湿原にはオレンジ色の羽をしたカワトンボの♂がたくさんいました.ナキイナゴの大合唱と音の出し方は,確かに後ろ足と羽をこすって音を出していました.ハンノキ林ではハンカイソウがわずかに開き掛けていました.ヒロシマサナエはカワトンボより少し明るいところを好み,すでに♀の姿が多く,産卵に来ているようです.スイカズラも咲き,今度はエゾハルゼミの「ミョギーミュギーケッケッケッケッケ」と鳴き声.落葉広葉樹の樹液を吸うので,ここでしか聞けないそうです.オオヘリカメムシが良いにおいがすると怖々かいでみたり,貴重な体験でした.霧ヶ谷湿原に向かう途中では,ヒメシジミをたくさん見かけました.八幡湿原自然再生事業のパンフレットを見ながら霧ヶ谷湿原の3年間工事後の未来図を想像しながら,今現在をしっかり目に焼き付け,西中国山地自然史研究会で事前に行っている実験地で植生変化の説明を受けて観察会を終了しました.自然館に帰ってから今日の感想はヤマカガシ・カメムシのにおい・バッタの鳴くところ・クモなど様々でした.

今日の講師の和田先生(植物)と岩見先生(昆虫).
今日の講師の和田先生(植物)と岩見先生(昆虫).
今日の予定についての説明.
今日の予定についての説明.
前日の大雨がウソのように,すっきり青空.
前日の大雨がウソのように,すっきり青空.
ヤマカガシの説明.
ヤマカガシの説明.
ミステリーサークル.前日の雨と風の仕業かな?動物の足跡はない.
ミステリーサークル.前日の雨と風の仕業かな?動物の足跡はない.
イタチハギ.
イタチハギ.
かぶれの木「ヌルデ」です.注意!!
かぶれの木「ヌルデ」です.注意!!
カバキコマチギモの産卵の巣.
カバキコマチギモの産卵の巣.
カバキコマチグモの生態について詳しく説明を聞く.
カバキコマチグモの生態について詳しく説明を聞く.
今まさに巣作りの途中.
今まさに巣作りの途中.
ヒロシマサナエの♀発見.
ヒロシマサナエの♀発見.
子ども達も真剣.
子ども達も真剣.
水口谷湿原の木道にて.
水口谷湿原の木道にて.
ツユムシの抜け殻.触角まできれいに抜けている.
ツユムシの抜け殻.触角まできれいに抜けている.
スジモンヒトリガの幼虫.毛がふさふさ.
スジモンヒトリガの幼虫.毛がふさふさ.
マムシグサの♂♀確認.
マムシグサの♂♀確認.
ニオイをかいでみたり….
ニオイをかいでみたり….
イタヤハマキチョッキリ.背中が赤,腹が青のメタリックなゾウムシの仲間.飛ぶと派手.
イタヤハマキチョッキリ.背中が赤,腹が青のメタリックなゾウムシの仲間.飛ぶと派手.
先生も子ども達も「これは何かな?」と図鑑を引く.
先生も子ども達も「これは何かな?」と図鑑を引く.
ヒメシジミ.たくさん見られました.
ヒメシジミ.たくさん見られました.