2018年5月17日(木)に、千町原草刈り隊による「オオハンゴンソウ駆除作業」が実施されましたので、レポートします。
4月から12月までの第3木曜日は、千町原草刈り隊の作業日です。
今回は9名の参加でした。
まずは、去年根を削り残してしまい、大きく育った株をピンポイントで駆除します。
草刈り機の先に根塊を粉砕するための治具を取り付けて、オオハンゴンソウの株だけを削ります。作業の様子は写真をご覧下さい。
草刈り機につけて使用。
オオハンゴンソウ以外の草を傷めないよう注意しながら作業して、根塊がなくなる深さまで削ります
毎秒数十回も回転する刃で削れば、強い外来種も絶えるだろうと思い込みそうですが
飛び散った2gの破片からでも再生してきますので、しつこいくらいまで刃を当て続けます。
それでも、粉砕し残した根の破片から出る新芽は、一月後に女性陣が鍬で掘りだして駆除していきます。
その後もうひと月すると、深い所に潜っていた破片が葉をひろげてきますので、もう一度女性陣の出番になります。
作業後の一月で新芽を伸ばす外来種の生命力が、駆除作業の助けになるのも皮肉な話です
今回 草刈り機グループは作業区域を2m拡げました。
白いロープの右側が駆除実験中の区域。左側は未作業のオオハンゴンソウの群生地です。
この区域は去年一度根 塊を削った場所なのですが、見落としていた株が大きく育っています。
大株の根を削り取りました。正面とやや右の春菊のようなのがオオハンゴンソウの葉です。
それ以外は、去年まで見えなかった細長い葉の草がたくさん芽を出しました。
今回根削りした区画では一月後には破片からの新芽が出てきますので 女性陣にバトンタッチして、草刈り機グループは2mほど作業範囲を広げていく予定です。
千町原を通られるときには、ぜひ作業区域をながめてください。杭を境にしていますから、 どなたにも一目瞭然のはずです
オオハンゴンソウの駆除を目標に作業を始めて3年目に入り、根を粉砕して駆除する効果が少し見えてきました
「千町原草刈り隊」は、千町原の一部で毎月第3木曜日に作業しています。
オオハンゴンソウを根絶し、草原のいきものや風景を取り戻すため、道具や方法を検討し、メンバーに作業を振り分け、みなさん黙々と、そして休憩時間は和やかに、毎回の作業を楽しんでいます。
「毎回の参加は無理だけど 時々なら力を貸せるよ!」と思われましたら、高原の自然館にご連絡下さい。一緒に汗をかきましょう!
オオハンゴンソウ(大反魂草、学名:Rudbeckia laciniata)は、キク科オオハンゴンソウ属の多年草[1]。環境省指定特定外来生物[1]。空き地などで群生しているのをよく見かける。(Wikipediaより)