【活動報告】支所カフェ(5)「世界をひろげよう!」〜新しい側面から貧困や環境の問題を考える〜(2017.11.29)

モデルであり、エシカルファッションプランナーである鎌田安里紗さんが、大学の研究のため、芸北に来られたましたので、お話をしていただく機会を「支所カフェ」として設けました。進路を考える一環として、加計高校芸北分校のみなさんも参加してくださり、会場は100名以上の参加者となりました。

「エシカル」という聞き慣れない言葉でしたが、「きょう着ている服 どこで、誰が、どんな風につくったか、知っていますか?」という問いかけから、お話が始まりました。
「ファッション」と聞くと敷居が高い気がしますが、「服」と聞くと毎日の生活に欠かせないもので、食べ物やすみかと同じように考えます。
「自分の服がどこでだれがつくったか」を確実に答えられる人は、会場にはひとりもいませんでした。
ファッション業界で現在問題になっていること、貧困問題や、地球温暖化の問題など地球規模で起きている問題が提示され、驚きを隠せませんでした。
エシカルファッションとは「論理的なファッション」と言われますが、鎌田さんご自身は、「洋服が自分のところにやってくるまでの過去と、買ってから捨てるまでの未来を含めてファッションをたのしむこと」と定義されているそうです。おしゃれの楽しみ方、自分の生き方、周りへの意識付けの仕方が、とても等身大で「手に負えないことをあきらめない」やり方が大切だというメッセージが響きました。
高校生からは自分の夢が語られ、それについてコメントやアドバイスがあり、会場が沸きました。
鎌田さんが企画されている海外へのスタディツアーはとても興味深く、「行ってみたい!」と考えた高校生も何人かいたようです。
また「生きていく上での優先順位は?」という問いかけにも鎌田安里紗さんの考える指針を聞かせていただきました。
今回のお話から、自分の選択に納得しながら心地よい暮らしを目指し、それがエコロジーにつながる行動を起こしたいなぁと学びを得ました。
ファッションから考える「生物多様性」や「地球温暖化防止」そして「貧困問題」は簡単な問題ではないけれど、たくさんの人が少しづつ行動することで解決が実現するのではないかという希望のある未来が垣間見えた講演で、とても勇気のでる時間を持てたことに感謝します。