【イベント報告】エコカフェ2016@大朝(2016.12.17)

12月17日(土)のエコ・カフェ大朝、開店の様子をレポートします。

今回の話し手は千代田在住の山場淳史さん、豊平在住の入澤良枝さんです。
聞き手は、広島大学の近藤ハカセです。
そして、本日のカフェは大朝のオトナイによる出張カフェです。カフェを始められたきっかけや「オトナイ」という名前の由来などもお聞きすることができました。
お菓子はスコーンやマフィンなど5種類を用意していただき、参加の皆さんも選ぶのがとても楽しそうでした。
飲み物は 北広町地域おこし協力隊(大朝地域担当)の鳥谷さんがつくった「野草茶」が好評でした。 さて、話し手の方たちのお話に入っていきます。

山場さんは「我が家の里山ライフスタイル」と題して、里山ならではの風景やおうちの写真とともに詩風の語り口で「暮らし」について話されました。
自然・生き物・体を動かすことが好きなご家族だそうです。林業・自然保護関連のお仕事をご夫婦ともにされています。
家の木材にこだわりを持っていて、見えるところの材はアカマツの材使っているそうです。地場材をでおうちを建てるなんて、憧れますね。
山場家流の薪ストーブの使い方も魅力的で、「燃え尽きる焚き方をしてすすが少し残る感じ」なのだそうです。
近くの山に入って作業をするときは子どもさんにも実際にやってもらうようにしているそうで、何でも経験できるフィールドが里山にはあるのだなぁと感じました。
地域の「ネガティブ」を「ポジティブ」に!という実例を交えたお話でしめてくださいました。
移住してきたからこその視点だなと思います。

次は北広島町の生物多様性審議会の委員をされている入澤さんのお話に入ります。
豊平在住で、「絵手紙教室」や「きたひろしまミュージカル」を中心に地域で活動されている方です。
入澤さんが実際に作られてきた絵手紙や絵、毎月書かれている集落の広報などの展示もあり、どれも「里山のあたたかさ」が伝わってくるものばかりでした。
身近な野菜に絵の具を付けてスタンプのように押して絵にしていくというのは、里山にいるから思いつく絵の描き方なのかなぁと思いました。絵手紙教室では「絵がうまくなくても書けるのが絵手紙!」と教えているそうです。
入澤さんのお話を聞いているだけでも本当に書けそうな気持ちになってきます。
ところどころで参加者の方とのやり取りもあり、和やかな雰囲気で会場が包まれました。
「鍋パン」のお話も興味深いです。昔使われていたよしおか鍋?とよばれる鍋でパンをつくる講座を公民館で実施されたことがあるそうです。
今では見つけるのが難しい鍋のようですが、「あるもの」でなにかをつくる、それは丁寧で豊かな暮らしにつながっていくのだろうなと感じました。

お二方のお話には「里山の楽しみ方」が溢れていて、こころが豊かになる時間となりました。 最後に、会場からは「生物多様性ってなに?」という質問も出てきました。 入澤さんや高原の自然館の白川学芸員から解説がありましたが、「北広島町には貴重な植物がたくさんあり、それをみんなで守ろうという条例をつくっている」「自分たちと生物たちが繋がって生きていることを意識すると我々の生活も豊かにしていける」ということがわかる良い機会となりました。

参加者で記念撮影。

参加者で記念撮影

オトナイの意味を説明される店主の白砂さん。

オトナイの意味を説明される店主の白砂さん

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5種類から選べた。

5種類から選べるお菓子

世話人の宮本さんからのあいさつ

世話人の宮本さんからのあいさつ

お菓子の説明

お菓子の説明

おいしいおやつ。

おいしいおやつ

会場への問いかけも。

会場への問いかけも

にこやかにお話しされる入澤さん。こちらも楽しくなってきました。

にこやかにお話しされる入澤さんに、こちらも楽しくなってきました