(仮称)益田匹見風力発電事業に関わる裁判について(2025.6.11)

(仮称)益田匹見風力発電事業に関わる裁判について

2024年9月2日に八幡高原の景観と環境をまもる会より、西中国山地自然史研究会理事に説明・依頼があり、西中国山地自然史研究会では、(仮称)(アジア風力発電株式会社)への訴訟の原告団に加入することとしました。

訴訟の内容は以下の通り
1.(仮称)益田匹見風力発電事業で建設される13機中2機(1号機・2号機)を移動すること

西中国山地自然史研究会の見解

当会では、現代社会において再生可能エネルギーの活用は必要不可欠との考えのもと、風力発電建設について、エネルギーの確保と、自然や景観の保全の両面から、これまでに調査された事柄や、関係者の調査による予測結果をもとに、事業ごとに検討・意見書提出を重ねてきました。(会報『苅尾』第19号参照)
今回も、方法書・準備書に意見書を提出しましたが、建設決定となりました。
八幡地区においては、景観の視点から、大型の風力発電機建設による「圧迫感への強い不安」がぬぐえないこと、「人工物のない里山風景」や「星空観察に適した空間」がなくなること、また、西中国山地に特徴的な野生動植物種への影響が甚大であることなどの理由から、地域の魅力が奪われてしまうことへの懸念により、八幡高原の景観と環境をまもる会のご意見に賛同し、訴訟の原告団への加入を理事会にて決定しました。
当会としては、これまで先人たちが守り伝えてきた、西中国山地の景観や自然のすばらしさを調査を通して記録し、観察会などを通して広く発信する事業を行ってまいりました。
この取組を将来にわたって継続していくため、今回の判断となりましたことについて、ご理解いただきたくお願い申し上げます。

本件に関する報道(2025/6/11現在)
中国新聞デジタル
山陰中央新報デジタル