【イベント報告】自然体験活動フォーラム「集まってつながろう!」

2020年1月24日(金)から26日(日)までの3日間、国立江田島青少年交流の家で開催された、自然体験活動フォーラム「集まってつながろう!」に参加しました。
広島近郊で自然体験活動に関わる人たちが、一同に集まって学び合うことができるこのフォーラムは、新たな出会いやつながり、学びを見つけることのできる場でもあります。
フォーラムは、新しい知識を学ぶことができる「分科会」と、参加している人たちがタイトル通りに繋がる「交流会」の2つに分かれており、初日は交流会のみ、2日目は2回の分科会に加え夜の交流会。3日目は分科会と最後の全体会という構成でした。
参加者は、滋賀県や高知県など遠方からの参加者や、大学生、施設の職員、行政所属の人など、年齢層も職種も幅広い顔ぶれでした。
初日の交流会では、野外炊飯場でダッチオーブンを使い、シチュー、ローストチキン、ピザの3種類の夕食を作りました。初対面の人も多く、最初は少し緊張していましたが、打ち解けたあとは、あちこちからレシピにはないアイデアが浮かび、工夫しながら調理は進んでいきました。出来上がった料理はどれも美味しく、終始、楽しい雰囲気で交流会は行われました。
分科会は計3回に分け、各回で3つのトピックから一番気になるところに参加するという形で行われました。合計9つの分科会は「幼児教育」「災害ボランティア」「SDGs」など、幅広い分野にわたってのキーワードがあり、一言で自然体験活動と言っても、様々なものがあるのだということを改めて感じました。
分科会では、様々な立場の人たちと、各トピックについて意見交換や議論をすることができました。
私が参加した「学校教育と自然体験活動施設」では、ボランティアで自然体験活動に関わっているという大学生や、野外活動を担当しているという小学校の先生、生涯教育を行政側からささえる立場の人など、本音での対話は、学校教育の今まで知らなかった点や、それぞれが抱える課題もわかり、色々と考えさせられました。しかし、課題の中には立場を超えて協力したり、別の視点から見れば解決できるのではないか?というものもあり、職種や立場を超えての交流は、学ぶことが多いものとなりました。また、学生からは「厳しい現実を知らなくて、教育の現場に入って困難にぶつかるより、覚悟を決めて就職できるから参加できて良かった」という意見もあり、若い世代への希望を見出せた気がします。
3日間という短い間のフォーラムでしたが、交流会や分科会でのやりとりや出会いから、新しい企画として動き出しそうなものも生まれたようです。タイトル通り、「集まってつながった」フォーラムとなりました。
様々な協力やサポートでフォーラムを支えてくださった国立江田島青少年交流の家のみなさん、ありがとうございました。
来年は2021年1月22日(金)から24日(日)の3日間で行う予定です。興味のある方は、是非ご参加ください。


1日目に行われた、野外調理による交流会。
ローストチキンに詰め物(ガーリックライス)を詰め込む。


溢れないように綺麗に閉じれた。ハイポーズ♪


ダッチオーブンに付け合わせの野菜を添えて。どんな風に出来上がるだろう?


ピザも作った。ピザの生地を丁寧に練り込む作業中。


ダッチオーブンで焼いたピザ。美味しそうに出来上がった。


「美味しい〜♪」


オリーブオイルを振りかけたローストチキンも綺麗な焼き色がついて美味しそう!!


フォーラムの全体会。司会の白川さんの趣旨説明から始まった。


円になって、全員の顔が見られる状態で進行は進む。


最初の簡単な自己紹介はフルーツバスケット方式で!
あれ?よく見たことのあるような後ろ姿の3名が…。


誕生日が近いもの同士でグループになって自己紹介。
特技や必殺技まで披露しあう。


特技などをくっつけて、グループの中で1つの企画を作り上げた。
猟師や、動物の鳴き真似が得意な人がいたこの班は「獣化」という企画ができた。


こちらは今すぐにでもできそうな、しっかりとした企画案。


第一回目の分科会。
最近よく耳にするSDGsと地域とを結びつけた「地域づくりとSDGs」。


SDGsと、自分の地域が抱えている問題を結びつけて、グループディスカッションを行った。


第二の分科会の「学校教育と自然体験活動施設」では、いろんな立場の人たちが本音でトーク。


それぞれの立場の課題や置かれている現状が本音トークで色々とわかった。
お互いに協力したら解決しそうな課題もあり、横のつながりも大切だなぁと感じた分科会となった。


素敵な生き方をしている、3名の発表者の生き方を聞く第三の分科会「ライフモデルカフェ」。
カフェなので、美味しいお菓子(江田島産)と、お茶も振舞われた。


最初は「コミュニティーナース」のお話。
コミュニティーナース枠にはまり込まない、バイタリティあふれる活動に関心した。


次は「猟師になりたい!」と芸北に移住した、現役猟師。
イノシシの話はとても興味深く、皆さん真剣に聞いていた。


自然体験活動のディレクターとして、フリーランスで活躍されているまつりさん。
このような、自然体験活動との関わり方もあるのかと、興味深かった。


最後の全体会で、フォーラムで自分が学んだものを振り返る。


フォーラム全体の振り返り。「あつまって繋がろう!」が達成できてたかな。


終わった後、若者たちが集まって情報交換をしていた。
将来への希望も感じられたフォーラムとなった。