おしらせ」カテゴリーアーカイブ

【おしらせ】クマの目撃情報について(2025.9.7)

臥竜山〜掛頭山の登山道にてクマの目撃情報がありました。

(写真はイメージです)

日時:2025年9月6日(土)9時半〜10時ごろ
場所:猿木峠(臥竜山から掛頭山に向かう途中の、水口谷湿原へと下る道の分岐路)周辺

周辺を散策される際には、
・クマ鈴など、音が鳴るものを携帯する
・一人では行動しない
・人目のつかないところには行かない
以上のことを心がけ、十分にご注意ください。

【9/17締め切りました/イベント案内】深入山の植物観察会(2025.9.21)


山焼きによって草原が維持されている深入山では、どんな植物が生育しているのでしょうか。同様に維持されている近隣の雲月山とは、どのような違いがあるのでしょうか。深入山の成り立ちや植物についての説明を行った後、ゆっくりと歩いて観察します。頂上付近で昼食となりますので、お弁当をご準備ください。

  • 開催日時:2025年9月21日(日)9:30〜15:00頃まで
  • 集合場所:深入山グリーンシャワー駐車場
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・中島康弘
  • 準備物:基本セット(山を歩ける服装,雨具,飲み物,おやつ,筆記用具,メモ帳)、自然観察手帳、弁当、レジャーシート
  • 定員数:15名
  • 参加費:小中学生:無料
    一般:1,000円
  • 参加費に変更があります。ご注意ください。

お申し込みはこちらから

【おしらせ】気温計の設置について(2025.8.31)

この度、広島工業大学と、高原の自然館の共同により、「東八幡原 観測点」として、気温計が設置されました!
下記のQRコードを読み込むと、高原の自然館周辺の最新の気温が確認出来ます。
高原の自然館来館者にも気軽に温度を確認してもらえるよう、自然館掲示板にもQRコードを掲示しています。

・八幡って夏は涼しいと聞くけれど、実際どれくらいの温度なの?
・八幡の冬はどれくらいまで気温が下がるの…?

そんな疑問を気軽に解決出来る気温計。
ぜひ、QRコードで実際に温度を確認してもらえればと思います。

【参加報告】世界のあしたがみえるまち、つくば市の取り組み「森林バンク制度」を知る

オンラインでも参加できると聞き、迷わず参加したのがこちらのイベント。
👉 森を活かす、仕組みをつくる ~森林所有者と市民を結ぶ「つくば森林バンク制度」から考える~
会場は「watage」という若い世代の地域づくり拠点から。
私たちはオンラインで参加です。
最初に紹介されたのは Dear Tree Project
「クリエイティブメンテナンス」というキーワードで、まちとみどりの関係性を紡ぐ活動を展開されています。特に「何かが入る手前からの介入・デザインの必要性」という言葉が印象的でした。
続いての紹介は、ヒダクマ(株式会社 飛騨の森でクマは踊る)の取り組み。
「森に何があると続いていくのか」という問いを掲げ、森の見方や遊び方、都市のみどりとの関わりを提案。森を“かつてのスーパーマーケット・ガソリンスタンド・ホームセンター”とたとえる表現には思わず納得。これからの活動にも注目したいと感じました。
そしてつくば市の職員による、森林バンク制度の紹介。
生活に近い森林ゆえに苦情が多く、補助金で整備しても数年で藪に戻ってしまう現状から、「森林を所有する人」と「森林を活用したい人」をつなぐしくみを市が担い、整備人材=“まちのヒーロー”を育成する制度が生まれたそうです。
投票で「モデル森林」を選ぶ参加型の仕掛けなど、関わり代を広げる工夫も。
森林バンクの実績は、所有者登録171筆、利用者登録11人、サポーター登録3人1団体、成立2件とのこと。
「森と人をつなぐことを目指したが、人と人をつなぐことが大変だった」という言葉に、制度構築の難しさと同時に、人がつながるからこそ森も続いていくのだと実感しました。
森林の背景や、前提が芸北とは異なりますが、取り組む姿勢やアイデアなどとても参考になり、勇気をもらえる時間となりました。

【活動報告】「自然体験活動を通じた郷土教育」活動 @ 芸北(2025.8.25)

活動概要

本活動は、北広島町芸北B&G海洋センターからの依頼を受け、NPO法人西中国山地自然史研究会が協力して実施しました。
講師には、北広島町環境生活課の 原竜也さん を迎え、身近な川「滝山川」を舞台に生きもの調査を行いました。参加者は小学1年生から6年生までの28名。川に入って生きものを探す体験を通じて、川の豊かさと生物多様性を学びました。

安全のために

活動の冒頭で、原さんから川での注意点が伝えられました。

  • 走らない

  • 自分のひざより深いところには行かない

  • はだしにならない

子どもたちはルールを守りながら調査に臨みました。

調査方法

川の生きものを捕まえるために「手網」を使いました。すくうのではなく、仲間と協力して追い込むようにして捕獲する方法も教わりました。
チームで協力しながら活動する姿も見られました。

調査結果リスト

今回の調査で確認できた主な生きものは以下の通りです。

  • ブユ類

  • カワニナ類

  • サワガニ

  • コオニヤンマのヤゴ

  • シマイシビル

  • アカハライモリ

  • アカザ

  • ドジョウ

  • ハグロトンボのヤゴ

  • ムギツク

  • コヤマトンボのヤゴ

  • カワヨシノボリ

  • ヒゲナガカワトビケラの幼虫

  • タカハヤ

  • アブラボテ

滝山川には、魚類・甲殻類・水生昆虫・両生類など、多様な生物が暮らしていることを実際に確かめることができました。

講師のまとめ

原さんからは、「滝山川にはきれいな水にすむ生物がいる。この川にすむ生物が、これからもずっと暮らせるような環境であってほしい」とのお話がありました。

特に、アブラボテと二枚貝との関係について説明が印象的でした。アブラボテはメスが産卵管を二枚貝に差し込み、貝の中に卵を産みつけます。その際、カワシンジュガイもその「ゆりかご」として使われています。カワシンジュガイは芸北地域が世界最南限の生息地であり、魚と貝という異なる生きもの同士が命をつなぎあっている姿は、生物多様性を象徴するものとして強調されました。

子どもたちの様子

川面を覗き込みながら網を一生懸命使う子、少しおそるおそる水の中に足を踏み入れる子、それぞれのスタイルで調査に取り組みました。
「全然とれん!」「バケツ持ってきてー!」と声をあげながらも、水生昆虫や魚をつかまえて大喜び。観察を通じて、自然とふれあう楽しさを味わっていました。

参加者の声

  • 絶滅危惧種がいたのがわかった。川をきれいにしたいと思った。

  • 住んでいる魚から水の状態がきれいかどうかがわかる、ということを知った。

  • 家の近くでもいきものをみたり、川の水を調べてみたい。

さいごに

本活動を通じて、子どもたちは川といきものが人の暮らしと深くつながっていることに気づき、「川を守りたい」「自分のまちが好き」という気持ちが強くなったように思います。
今後もこうした体験を積み重ねることで、自然を大切に思い、郷土に誇りをもつ心を次世代につないでいく活動を、地域で連携していきます。