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【活動報告】キャリア朝礼「教えてセンパイ」VOL.35(2022.1.11)

今年度6回目の開催となった1月11日(火)のキャリア朝礼について、報告します。
今回のセンパイは、 
広島県安芸高田市地域おこし協力隊として『道の駅三矢の里あきたかた』で安芸高田市の毛利の里としての歴史や観光の案内をされたり、レンタサイクリングの運営などをされている田中快斗さんです。 神楽が好きで協力隊に応募した田中さんは、芸分の神楽部のファンだそう。野球部だったので芸分に親近感があるし、始まる前の生徒の挨拶が礼儀正しくて好印象だったと伝えてくれました。
田中さんは高校生の時、芸人になりたかったのですが、周りの人に反対され、諦めました。喋ることは好きなので、今でも芸人になろうかなと考えたり、好きなままでいるそうです。生徒も好きなものはずっと好きでいてほしいそう。ちなみに好きなものと仕事は違っていて、好きなものは「趣味」ですが、仕事は「社会に出て役に立つ」ことだと考えているそうです。 また、高校生の時、勉強が苦手だったという田中さん。
テストの点数が低くても人生や夢を諦める必要はなく、勉強は得意・不得意の中のひとつに過ぎないので、自分のいいところや得意なことを見つけていってほしいと考えています。自分の得意なことを友達や先生に聞いてみるのもおすすめの方法だそうです。 さらに、得意なことは積極的にアピールしていくと、まかせてみようというキッカケにもなります。部活の団体プレーのように得意なことを発揮し合って、仕事も団体プレーなので、協力し合って行なっていくことが肝心だと言われていました。
「進路で悩んでいる人も多いと思いますが、何事もポジティブに考え、好きなものは胸のどこかに隠れているので、それを思い出し、原点に戻って夢を貫いて、楽しんでいってほしいと思います。」と、好きなことを大切にしてきた田中さんらしいメッセージで締めくくってくれました。 (報告:前田なっちぇ/芸北分校魅力化コーディネーター)

豊平自治会連合会から視察来場 (2021.12.22)

今日は豊平自治会連合会から12名のみなさんが視察に来られました。

私たち西中国自然史研究会の団体概要をスタッフ河野が説明し、行なっている4つの分野(教育、調査・研究、保全、情報発信)での事業について芸北高原の自然館の白川学芸員よりフィールドミュージアムの機能や役割、具体的な事業の説明が約50分ありました。その後、せどやま市場や芸北オークガーデンの薪ボイラーを見学しました。

せどやま再生事業については、参加者の方から

・地域外からの木の受け入れは可能か?

・広葉樹とマツ、スギなど針葉樹の値は?

・広葉樹の山を切り過ぎて土砂災害を引き起こすなどの危険があるのではないか?

などの質問がありました。

また、

・自分の住んでいる地域を変えたいが変えれるようなものがない、どういう発想で見ていけばいいか?

といった質問が地域への思いの強さを感じました。

SDGsの実現に向かいつつ、地域の資源や人を活かすという取り組みについて理解していき、ぜひ今後の地域活動で実践下さい。視察に来ていただき、ありがとうございました。

staff 八木

 

【活動報告】芸北小学校「ゴミ退治」に参加しました(2021.12.16)

今朝は地元の小学校、芸北小学校の6年生による「ゴミ退治」に参加してきました。
受付でA班からD班の4班にふりわけられ、4つのコースに分かれてのゴミ拾い。
まずはなぜゴミ退治を企画したのか、4班に分かれて、ゴミの合計ポイントによる対抗戦だということ、タバコの吸い殻だけが別カウントで、高ポイントはなぜなのか?という理由を、しっかりと6年生が説明してくれました。
「タバコには有害物質があり、それが自然界に残ると植物や動物に悪影響がある」という説明に、参加者からは納得の声があがりました。
所属したB班は、児童3名、先生1名、一般参加の大人3名からなる7名で、小学校から郵便局の往復コースが担当です。
「タバコの吸い殻見つけた!」「こっちに結構な大物があったよ〜」と、和気藹々としながらゴミを拾いました。
国道186号沿いという、芸北では比較的車の通行量が多い場所ですが、あまり空き缶やペットボトルといったものは多くなく、落ち葉に隠れたタバコの吸い殻や、陶器、ガラス、プラスチックの破片が目立ったように思いました。
「うちの近くはペットボトルのポイ捨てだらけよ〜」
「ここは人目も多いし目立つから、ポイ捨てする人はあまりおらんのんじゃろうか」
小雨の降る中でのゴミ退治でしたが、初対面の人との会話も弾み、楽しい雰囲気で終始進んでいきました。
「そろそろ時間です。引き返しましょう」
小学校への到着時間によってもらえるというタイムポイントのこともあり、タイマーを持つリーダーの号令がかかりました。
5分前から時間内までに到着すると追加でポイントが貰えるのですが、時間を少しでもオーバーすると0ポイントとなってしまいます。
それでも目に付くゴミは気になる…と、帰りながらも拾っていると、他の参加者もそうだったのでしょうか、小学校近くで合流した他の班も、最後までゴミを拾っているのが印象的でした。
最終的に、タイムポイントがもらえた班は4班中0班という結果になり、どの班もゴミ退治に夢中になっていたことが伺えました。
ポイント合計の発表では、大型のゴミを拾ったというA班の圧勝でした。
小学生の「今日のゴミ退治をきっかけに、今日だけではなく周辺のゴミ退治をやっていきたいと思う」という、締めの力強い言葉がとても印象的でした。
せっかく綺麗な自然が間近にある芸北地域。この地域が少しでも綺麗になるように、自身もゴミ退治を日頃からできればな、と振り返るきっかけとなった1日でした。

小雨の降る中、傘をさしながらの「ゴミ退治」。

たった35分という時間でしたが、結構な量のゴミが集まりました。
担当したB班は、空き缶やペットボトルと言ったものは少なかったですが、タバコの吸い殻の多さが目立っています。
場所によって、ゴミの種類や量に偏りがあるのだなぁ…とひと目でわかって面白いですね。

【活動報告】千町原の草原保全活動 (2021.12.15)

今日は、千町原の草刈り作業を行いました。ボランティアやPTAで行った茅刈りでは刈りきれなかった場所を刈払機とハンマーナイフモアを使って根本からしっかりと刈っていきます。

残っている茅は刈ることで来年、丈夫に真っ直ぐと育ちます。また、混ざって生えているノイバラやカラコギカエデなどもしっかりと刈ることで茅刈りの障害になったり森林になることの抑制になります。

こういった木などはとても厄介で、三年も放置すると刈払機では刈れない太さに成長するそうです。

茅の中には猪の寝床と思われるものが見つかりました。

作業後には虹がかかって綺麗でした。

【体験レポート】たるとこ歳時期 (2021.10.22)

聖湖(樽床ダム)の底には集落が沈んでいます。そこではダムが建設される昭和32年まで74戸の農家が暮らしていたそうです。

現在は樽床地域の典型的な建物であった「中門造り」で、江戸中期に建てられた清水兼一氏宅が移築され、国の重要有形民俗文化財として指定されています。

 

 

 

高度経済成長の波に呑まれ、生活様式が一変するまでこの辺りの農家の生活はほとんど自給自足だったため、農業だけでなく林業や紡績業も営んでいたようで、そんな日々の暮らしで精一杯な中で、ささやかな楽しみとして俳句を読んでいたのではないでしょうか。10月8日から11月28日まで樽床集落で活動していた俳句同好会の作品と古写真が50点以上展示されています。日常や風景に感嘆したり、皮肉めいてみたりと、当時の生活に素朴ながらも温かみを感じます。

隣の博物館では実際に農家の暮らしを支えてきた約480点もの道具が展示されており、道具の隅々から当時の暮らしの大変さや良さがひしひしと伝わってきます。

当時の暮らしを深く感じ、学べられる場所です。日常を楽しみながら読まれた作品を、ぜひ見に来て下さい。今は亡き樽床の温もりに触れられるかもしれません。