雪の季節に重宝する「かんじき」の達人が、八幡高原にお住まいです。
昔からの作り方で、かんじきを作り、使われています。
その様子を記事にしていますので、ご覧ください。
雪の季節に重宝する「かんじき」の達人が、八幡高原にお住まいです。
昔からの作り方で、かんじきを作り、使われています。
その様子を記事にしていますので、ご覧ください。
10月31日(土)に行なわれた“刈払い機安全講習会”についてレポートします。
千町原の草原保全活動を継続する上で、「安全管理」は最大優先事項です。
昨年に続き、ボランティアさんからの要望が強い「刈払い機の安全講習会」を実施しました。
講師として栃谷山の会の養父紘先生を迎え、基礎的な知識や災害例などをわかりやすく解説していただく座学と、実際に刈払い機を使って草を刈る実習を行ないました。
参加者は、保全活動には刈払い機を持って毎回参加してくださるベテラン勢4名と、サポートスタッフ2名の6名です。
受講生からは自己紹介とともに「基本的な学びたい」「目立てや整備について詳しく知りたい」といった要望がありました。
スライドや動画を見ながら、「安全な服装」「安全な作業」のために必要なことを学びました。
ベテラン勢のため、実際に困ったことや悩んでいることが具体的に質問としてあがりました。
自分の刈り払い機を使って、整備もしました。ここでは、今まで気に留めていなかった場所をしっかりと整備する必要性を実感しました。
最後にフィールドに出て、草を刈ってみました。
刈り払い機の刃の角度や足運びなど、先生にアドバイスをいただき、練習しました。
最後の振り返りでは、「基本に忠実であることが大切」「我流でやっていたが、悪かったところが見直せた」「足運びが安全な作業につながることがわかった」「往復刈りを改めたい」「整備の仕方を見直す」などの声があがりました。
これらを踏まえて、次回11月23日の千町原での草原保全活動では、「合図を決める」「安全な刈り方を説明する」「あせらないことが安全につながる」といった内容を工夫 しよう、という具体的な目標もできました。
講師の養父先生からは、「身を守り、人にけがをさせないようにできるのは自分だけです。服装や整備の場面から意識を高めて、楽しく安全に活動しましょう」というまとめの言葉をいただきました。
来年度もこの安全講習会を開催する予定です。
日時:2015年10月31日(土)10:00〜15:00
集合場所:八幡高原センター
参加費:500円
参加申込み:〆切10月29日(木)
定員:15名
参加資格:
・草原保全活動に参加したことがある方、もしくはこれから参加する意思のある方
・自分の草刈機を持参出来る方
講師:養父紘さん(栃谷里山の会)
申込み先:電話:080-6334-8601(水曜〜月曜9:00-17:00)
FAX:0826-35-0386
メール:kusakari@shizenkan.info
■学ぶこと(午前:座学・午後:実習)
①基礎的な安全確保について(服装、道具の手入れ、目立て、草刈り方法)
②何が危険か(服装、道具の扱い、草刈り方法)
■持参物
草刈り機(替え刃、整備用工具)、筆記用具、カマ、ナタ、笛、ヘルメット、イヤーマフまたは耳栓、保護メガネまたはフェイスガード、手袋、タオル、雨具、昼食、飲物、作業できる服装(長袖・長袖)、長靴
※燃料はこちらで準備します
前回の開催の様子→刈払い機安全講習会2014
認定NPO法人西中国山地自然史研究会の副理事であり、観察会の講師でもおなじみの内藤順一先生が、里山・里海リレーシンポジウムIn安芸太田において、スペシャルセッションのパネリストとして登壇しましたので、当日の様子を報告します。
2015年10月24日(土)いこいの村ひろしまにて、このシンポジウムは開催されました。
広島県の主催で、県内各地に展開されています。これは、中山間地域の価値を再認識する機会であるとともに、住民が集まり、考え、行動することにつながるシンポジウムです。
安芸太田会場では、「人と地域と森をつなぐ道づくり」がテーマとなり、内藤先生は「自然」「生き物」の専門家として発表をしました。
最初に、佐井聡さんが「アウトドアアクティビティを活用した地域資源の有効活用」という基調講演をされました。
「ロングトレイル」というツールで、地域資源(文化・自然・地域の人)を活用した「信越トレイル」の例を用いてお話くださいました。この中で、「エンブレムの使用」「トレイルエンジェル」のお話が印象的でした。自分たちのフィールドでの活用も考えたいです。
スペシャルセッションでは、ファシリテーターと内藤先生ともうひとかた健康運動指導士の松本先生をパネリストに迎え、スペシャルセッション行われました。
佐井さんが講演の中で示された5つの視点から、セッションが進みました。
▶︎信越トレイルの成功を支えた「5つの仕組み」
・「里山」という不活用資産の発見と付加価値化
・強いフィロソフィーと求心力を持ったリーダーの存在
・トレイルだけでなく、その地域の自然シアンの活用という位置付け(グリーンツーリズム)
・官民連携による行政とローカルの役割分担
・ボランティアベースのサスティナブルなメンテナンス
「里山」と価値を活かし、活動を続けていく中で苦労した点や、啓発の方法など、実践者ならではのお話が聞くことができました。
佐井さんの「活動する中で、一過性のものは“ファッション”だが継続してそこに根付くことで“文化”になる」という発言に共感しました。
私たち西中国山地自然史研究会は、「地域住民と連携し里山文化を継承し、持続可能な地域社会の実現」を目指しています。
情熱を持ち、これからも活動を継続していく再認識したシンポジウムの内容となりました。
芸北小・中学校は、4年間文部科学書研究開発学校の指定を受けて、「挑戦科」を設け、「社会の中で自立して生きる力を有した子どもの育成」を実施しています。
このプログラムの3年目にあたり、公開研究会がありました。
NPO法人西中国山地自然史研究会では、「芸北ジュニアトレッキングガイド」「せどやま教室」の単元にて、ゲストティーチャーとして関わっていることもあり、この研究会に招待されましたのでm当日の様子を、レポートします。
最初に、今回の研究会の説明会があり、小学校・中学校それぞれで、公開授業が行われました。
小5のクラスをのぞいてみると、これまでの授業の振り返りと、次回の取り組みの厳密な目標設定などが行われていました。
やってみる(体験)→えがく→振り返るのプロセスを繰り返すことで、資質や能力を育成するのが、挑戦科のスタイルです。
「やってみる(体験)」の関わりでは、せどやま教室において、野外で実際に木の運び出しなどをサポートしてきましたが、「えがく」「振り返る」の部分を、この授業でしっかりみることができました。
一人づつの自覚や、仲間との協働、大人たちへの働きかけなど、通常の教科ではない学びが身についていくことでしょう。
その後、分科会に移ります。
質疑応答などもあり、県外から参加された教師からの、「型通りの発表スタイルにとらわれず、もっと自分の想いを表現できてもよいのでは」という提案にとても共感しました。
また芸北小・中の挑戦科担当の先生からの発表では、学年ごとの子どもたちの様子がムービーで紹介されたり、挑戦科の背景にあるものや、育成するプロセスの説明などがありました。
「挑戦科」を通じて、地域・学校・家庭がつながりを強くもち、それぞれの強みを活かした関わりを深めていくことの大切さもよくわかりました。
NPO法人西中国山地自然史研究会では、「自然」「自然に関わる人」のデータや情報、ネットワークを多く持っていることが強みです。
地域の未来を担う子どもたち、教育現場での支援を継続していきたいと思います。