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【参加報告】「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラムin北広島(2015.12.19)

2015年12月19日(土)大朝保健センターにて、「つなげよう、支えよう森里川海」ミニフォーラムin北広島が開催されました。

この取り組みは、環境省が、私たちの生きる基盤である森里川海の恵みを認識し、その恵みを持続可能な形で引き出し、未来の世代につなげていくことが必要だとし、「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトを立ち上げ、普及のため、全国リレーフォーラムを、実施している中のひとつです。

挨拶につづき、環境省の職員の方から、「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの紹介がありました。
冒頭で、芸北小学校の校歌の中の「生物多様の里にあり」という歌詞が紹介されました。

地域の取組活動の報告として、大朝小学校の「川ガキ再生プロジェクト『お蝶淵』復活! 」では、かつて地域の方の遊び場であった「川」を、地域と学校の力で再生し、子供たちが輝く笑顔で美しい川で活動している報告がありました。ただ「遊ぶ」「体験した」で終わらず、「自分たちが遊べるくらいきれいな川で作ったお米」の販売にも取り組み、「この川が自分たちの宝である」ことにつながり、教科書だけでは学習できない本物の体験として子供たちが自分の言葉で語れることが、成果だと感じました。

続いて、芸北中学校1年生による「ススキ原が地域をつなぐ!『芸北茅プロジェクト』」の発表です。通称「カヤプロ」と呼ばれる取り組みの発端は、彼らが小学生の時の学習の「せどやま教室」で、そこから発展したものが「カヤプロ」です。
彼らが立ち上げたこのプロジェクトの内容や流れ、難しかった点に加え、プルジェクトの目指すことが「自然・経済・文化」の視点であることに驚きました。
地域の方をはじめ、職人さんなど多くの関わりの中で取り組むこの「カヤプロ」の今後も楽しみで、応援したいと感じました。

最後に、参加者による意見交換です。「地域で残したい森里川海や森里川海と人とのつながり。それを未来へひきつぐ取組み」をグループを作り、それぞれで発表しました。ただ意見を聞くだけでなく、参加者も意見を出せる機会になり、みなさん真剣な表情で話しあっていました。

「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトのアンバサダーである「アヒル隊長」と、北広島町のイメージキャラクター「花田舞太郎」くんも加わり、記念撮影もしました。

私たちの暮らしは自然とともにあり、自然を知り、守り、活かすことが大切であり、そのためには地域の様々な立場の人が関わることで、未来への活動につながるのではないかと感じたミニフォーラムでした。

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【受賞報告】「第3回観光地ひろしま!おもてなしアワード」(芸北トレッキングガイドの会)

芸北の自然を案内する芸北トレッキングガイドの会が、「第3回観光地ひろしま!おもてなしアワード」1次審査通過し、2015年12月17日(木)に行われた最終審査会で、5位に入賞しました。
広島県内において観光客へ効果的・独創的なおもてなしの取り組みを表彰するもので、最終審査会は5分間のプレゼンテーションがあり、審査員・来場者の投票によって、順位が決まります。
見事第一位を獲得されたのは、「田舎cafeおそらゆき(広島市)」さん。おめでとうございます。
芸北トレッキングガイドの会も、「安全で安心なガイドをすること」をおもてなしの一番に掲げた紹介を行い、投票の結果5位となりました。
副知事から表彰状をいただきました。
NPO法人西中国山地自然史研究会では、「ガイド養成講座」のお手伝いをさせていただき、スタッフも休日を利用してガイドもしています。
このような賞をいただき、とても光栄に思います。

芸北の自然の案内は、芸北トレッキングガイドの会におまかせください!

▶︎報道
産経ニュース:観光地ひろしま!おもてなしアワード」6団体を表彰
http://www.sankei.com/region/news/151218/rgn1512180044-n1.html

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【イベント報告】千町原 秋の草刈り2015(2015.11.23)

2015年11月23日.
今年で11回目の千町原の草刈りがやってきました.春の火入れがなくなり,防火帯づくりではなく低木を切ることが今回の目的となります.
いつもより少ない38名の参加となりましたが,行動力があるメンバーで,とても頼もしくあります.
高原の自然館のしらかわハカセから、目的や気をつける事項の確認があり,班に分かれ現地へ移動します.
機械班が草刈り・伐採を進める傍ら,作業班が切られた低木を集めます.
予想以上に天気がよくなり,晴天のもと気持ちよく作業が進みました.
機械を使う時,ひやっとした場面もあったので,気を引きしめ,対策の必要性も感じました.

昼までに低木の整理を終え,お楽しみの昼食です.
かりお茶屋のお母さんたちが作ってくれたはらっぱー米のおむずび,はらっぱー大根の煮物・豚汁と盛りだくさんです.このメニューには,千町原で刈り取られた草の堆肥を使って栽培された,はらっぱー米とはらっぱー大根も使われています.

力をつけた後は,千町原の草刈りでは初の試み,「茅かり」に挑戦です.
芸北中学校1年生の挑戦科の授業で,茅を集め,茅を販売する「茅金市場」の取り組みがはじまり,茅の活路が開けたのです.
※詳しくはこちら→芸北「茅金市場」2015
機械や鎌を使い,規格である180センチ以上のススキを刈ります.束にし,茅ぼうとうにしました.
わずか1時間の作業で,たくさんの茅を作ることができました.
これらが町内で茅葺されることを考えると,この11年間の歩みの最大の成果のように思います.

たくさんのボランティアさんと積み上げてきた時間を思うと,心から嬉しくてたまりません.
2015年の秋も,草刈りを無事終えることができました.当日参加した下さった方,また普段からこの活動を支えて下さっている方みなさんに感謝します.

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【活動報告】広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修についての報告発表会2015

11月6日に行なわれた“広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修についての報告発表会”についてレポートします。
10月16日に、広島大学「たおやかプログラム」オンサイト研修の受け入れを行ないました。
昨年に続き、学生さん達が感じた事や、事業に関する提案などをまとめた発表会を行なうということで、上田(芸北せどやま再生会議代表)・白川(高原の自然館主任学芸員)・河野(NPO法人西中国山地自然史研究会事務局)の3名で、出席しました。
プログラム担当の先生から「地域の事業を見学した学生が、現状把握・問題点の抽出・改善点の提案を発表するので、それについて助言をしてほしい。」との依頼でしたので、自分たちの事業がどのように映ったのか、どのような提案が飛び出してくるのか、楽しみにして広島大学に向かいました。
最初の発表者は「社会実装コース」から。
「社会実装」とは、「複合的な地域社会の課題を発掘、分析し、実装まで導く事」だそうです。
せどやま事業が地域で受け入れられている理由を、仕組みや恩恵などから分析し、メカニズムの解説も興味深く聞かせてもらいました。
薪ではなく、ペレットを使った場合の比較や、家具作り、木工ワークショップを取り入れたツアーの具体的な提案もありました。
次は、「文化創生」コースから。
せどやま事業を通して、新たに生まれた文化や価値観を見いだす視点から、発表がありました。
せどやま事業の強みとして、「省エネ・エコツアー・環境教育・文化的な生産品」などが挙げられ、改善点として「広島市内とのつながり・観光施設の少なさ・
事業と自治体との関係が弱いこと」などが挙げられました。
このグループからは、せどやま事業から新たに見いだす価値観をわかりやすく表現した「木を感じて、自然を感じる」言葉も提示されました。
課題については、私たちも考えさせられる内容でした。
最後に「技術創生」コースから。
せどやま事業をアシストする技術の提案があるとのことで、楽しみに聞きました。
最適な森づくりのために必要な森林データの「調査→情報→収集→シェア」の具体的な方法の提示がありました。
すでに実際に使われてる手法と重なりますが、この提案での評価は「個人が森林データ(知識)を使うことで、森林への意識が高まる」という点です。
技術そのものも大切ですが、技術が幅広く使われることで森林への価値観が高まるとしたら、大変素晴らしいことだと感じました。
3つのコースからのプレゼンテーションは、新鮮かつ大胆なものもあり、私たちの熱意や向上心も刺激されました。
可能であれば、実際にせどやま事業の中に入ってもらい、作業や対応なども共有できるともっと細かで現実的な提案や改善策が出てくるのではないかと思います。
発表くださった学生のみなさん、お招きいただいた大学の先生方、ありがとうございました。

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【八幡の秋色3】苅尾山周辺(2015.11.3)

昨日の雨から一転、快晴の八幡高原です。
「紅葉はどうですか?」のお問い合わせ、高原の自然館への来館者も多い本日です。
苅尾山(臥竜山)の山頂付近のブナはほとんど葉を落としていますが、8合目付近でも若干黄葉したブナが残っています。
ホオノキやトチノキも葉を落としていますが、中腹付近のカエデ類(ハウチワカエデ・コハウチワカエデ・ウリハダカエデなど)の紅い葉のグラデーションがとてもきれいです。

高原の自然館周辺のコナラも黄葉のピークを迎えています。

足早に過ぎていく八幡高原の短い秋を、お楽しみください。

※明日(11/4)は高原の自然館は休館日となります。おとなりの食堂「かりお茶屋」もお休みです。

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8合目のブナ。

 

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ブナの葉に混じって、ホオノキの実も。

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車道にブナの実たくさん。

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日差しが気持ちいい。

 

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千町原から見る掛頭山。