タグ別アーカイブ: 白川勝信

挑戦科に挑戦!【芸北トレッキングガイドの会】; ?> )

今日は芸北トレッキングガイドの会の研修で、ガイド5名と新人1名の計6名が、芸北中学校一年生の挑戦科の授業に参加させていただきました。
本年度から文部科学省の指定を受け、芸北小・中学校では「挑戦科」という新しい学習がスタートしました。これは日本中どこにもない、芸北オリジナルの学びだそうです。この科では、「自律して生きる力をつける」ことが目的とされ、社会をたくましく生きる基礎を作りたい、と学校からの説明がありました。
小一から中三まで、独自のプログラムが準備されています。
ただ学校の中での授業ではなく、地域ぐるみで、体験活動の講師や安全面での見守りを行なうことも特長の一つです。
中一の活動のひとつは「めざせ!芸北ジュニアトレッキングガイド」です。
まずはトレッキングガイドについて知り、ガイド検定を受け、実際に小学生の遠足や一般向けのガイドに同行し、ガイドを行なう、というのが大きな流れです。
今日は、「芸北ジュニアトレッキングガイド検定試験」があるとのことで、私たちガイドも授業を聞き、検定も受験しました。

☆ガイドさんによる自己紹介の様子☆IMG_2567

先生は、しらかわハカセ(高原の自然館学芸員)です。「ガイドさんってどんな人?」という質問から始まったグループワークで、楽しく学びがスタート。

・道案内をする人
・植物などの知識がある人
・やさしそうな人
・いつも笑顔な人
・安心安全を届けられる人・・・・

などたくさんの回答があがりました。

これらをガイドする時に必要な「意識・知識・技術」という3つのカテゴリに、しらかわハカセが分けていきます。
意識や知識が必要なことが多いんだろうなぁという予想に反し、技術でまかなうことができるという解説に、驚きました。また「意識も技術も必要」といった「総合力」の必要性には大きく納得しました。これぞ、挑戦科の成果ではないか、という感想も持ちました。

また、ガイド(案内人)とはどんな仕事か?という話から発展し、インタープリター(自然の中でおこっていることを通訳する人)という概念、レンジャー(保護官)・キュレーター(学芸員)といった社会で重要な役割を果たす職業についてのお話も貴重でした。

次に実際ガイドをする時のテクニックや心がまえを聞きます。
中学生はしらかわハカセの説明に熱心に耳を傾け、メモをとり、姿勢よく授業を受けていた事が印象的でした。

・ガイドにとって一番重要なことは、安全・安心を優先する
・自信を持って挑むには、下見や予習が必要
・時には沈黙も効果的であること・・・

などなど多岐にわたるレクチャーでした。

☆しらかわハカセによるレクチャーの様子☆IMG_2569

いよいよ検定試験!
緊張の面持ちで、挑みます。
この問題は先生方が作ったそうですが、ガイドさんたちも悩み悩み書き込んでいました。

☆検定試験にドキドキ☆IMG_2579

その後答え合わせをしつつグループワーク。
ガイドさんと生徒との交流もしながら、わいわいと楽しい時間でした。
この検定を通じて、自分なりのガイド像が見えてきたのではないでしょうか?

みっちり4時間の授業でしたが、自分で考え、学び、一歩づつ芸北ジュニアトレッキングガイドに近づいていく姿は、たのもしくもあり、負けていられないなーという気持ちになりました。

☆班ごとに答え合わせ☆IMG_2585

経験や知識を惜しみなく、そして難しいことをわかりやすく伝えてくれたしらかわハカセの授業は、価値があり、有益なものでした。
芸北のすばらしさを、自分なりに体現できる子供が育成されることを切に願います。
芸北トレッキングガイドの会のメンバーも、中学生の姿に刺激を受け、これからの活動にも力が入る事でしょう。
とてもよい挑戦科の授業でした。

新聞に掲載されました【北広島町自然学術調査報告会】; ?> )

北広島町自然学術調査報告会が,いよいよ明日千代田で,あさってには大朝で開催されます. 今朝の中国新聞・朝日新聞に,この報告会の記事を掲載していただきました. 動植物,地形,気象のことなど,各分野の専門家の先生が,調査でわかったことを報告くださいます. 貴重なお話を聞きにきませんか? 質問の時間もありますので,地域の自然に関する質問も歓迎します! どうぞお気軽におこしください. スタッフもみなさんにお会いできることを楽しみに,今準備を進めていますよ〜.

20140124朝日新聞

【イベント報告】ゴギの繁殖観察会; ?> )

  • 開催日時:2013年11月10日(日) 9:30
  • 講師:内藤順一

小雨が降り川の様子が心配される中,ゴギの繁殖観察会が行われました.
今回は内藤順一先生が講師の予定でしたが,都合により,奥山先生と白川学芸員が講師です.
ゴギはイワナの仲間で,頭部の白い斑点が特徴であること,主に中国山地の標高の高い冷水域に生息しており,イワナ属の中では西限に生息していること,採集圧や放流されたヤマメとの競合などにより個体数が減少し,広島県では絶滅危惧I類に選定されていることなどを白川学芸員がスライドを使って解説しました.続いて,オスとメスがペアになって泳いでいる姿や,メスが体全体を使って砂礫(されき)を掘り,産卵床を作っている場面,「舞の行動」と呼ばれる産卵後にゆらゆらと産卵床の回りを泳いでいる様子などを,内藤先生が撮影していたビデオを見ました.
事前学習の後は,実際にゴギを観察します.水の流れがゆるやかで,砂礫が堆積している場所に産卵床を作ります.水深の浅い場所をゆっくりと泳いでいるので,姿を観察しやすくなっているそうです.
現地に到着後,上流側と下流側に分かれてゴギの姿を探しました.参加者は産卵場所を覗き込んだり,双眼鏡を使って水面を眺めましたが,観察を始める直前に雨脚が強くなり,川が濁り始めていて,下流側ではゴギが確認できませんでした.「川が濁るのは砂礫などがたくさん流れているためで,その状態で産卵床を作ってもすぐにまた埋まってしまいます.水の流れも速くなるので,産卵をしたいゴギは流れがゆるやかな上流へと登っているのでしょう」と,奥山先生が話されました.上流側では産卵行動は見られませんでしたが,単独で行動しているゴギの姿を確認でき,「見れた!」「また現れるかも」と,期待を込めて観察する場面もありました.
観察できた時間は短く,見れた方も少数だったのが残念ですが,幻の魚といわれる貴重なゴギの姿を見ることが観察会となりました.「来年こそは産卵行動を見るぞ!」いう期待を込めて現地を後にしました.[ありみつまさかず]

みなさんの印象に残った物

「雨で川にごっていて何も見られなく残念です」「ゴギの産卵期に樹木の紅葉が彩りを増すベストタイミング.雨でゴギが見えなくて残念です.」「雨」「見れなかった」「ゴギを双眼鏡で見たこと」「ゴギの産卵」「ゴギを双眼鏡でのぞいたこと」「ゴギがいる場所がこんなに水たまりの様な所で川幅がせまいこと」「雨とイワナの分布についてと分類」「ゴギの産卵ビデオ」「にごりが出ると産卵床を作らないこと」「いい話が聞けてよかった」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「紅葉がきれいでしたが,雨で観察会が残念でした.子供達が沢山来てたのに残念でした」「限られた環境に生きていることに尊さを感じた」「双眼鏡の景色がよかった」「今日は雨の中ゴギは見られなかったが,上流の厳しい環境の中で,生きていることが良く解った」「生息環境が見れてよかった」「よかった」「むずかしかった」「むずかしかった」「とても勉強になりました.この様な環境がずっと残ってほしいです」「とてもためになった」「他のイワナのことや生息地,各地域のゴギの特徴が知れて楽しかったし勉強になった.また機会があれば見に来たいです」「先生がおられなったのは残念でしたが,いいお話が聞けました」「産卵の現場が見られなかったのが残念」「見れなかったので残念」

具体的に

「とてもよい」「楽しい」「悪天候にも関わらず,対応して下さりありがとうございました」「よかった」「はじめて知ったことがありました」「場所が分からなかった.会場案内がほしかった」

自由記入

「ゴギだけでなく,色々な川に棲む生き物についてもっと知りたいです」「またこういう機会があればぜひ参加したいです」「色んな催しに参加したい」

写真

観察会には子供達がたくさん参加した.
観察会には子供達がたくさん参加した.講師の奥山先生と白川学芸員.
講師の奥山先生と白川学芸員.スライドを移しながら解説する白川学芸員.
スライドを移しながら解説する白川学芸員.色と記号でイワナ属の種類を解説中.「隣合ったものは似ていますが,両端のものはかなり違います」
色と記号でイワナ属の種類を解説中.「隣合ったものは似ていますが,両端のものはかなり違います」内藤先生が撮影されたビデオを見る.メスが産卵床を掘る姿が鮮明に映っていた.
内藤先生が撮影されたビデオを見る.メスが産卵床を掘る姿が鮮明に映っていた.傘や合羽を装備して観察開始.
傘や合羽を装備して観察開始.下流を探す奥山班.奥山先生から産卵に適した場所を教えていただく.
下流を探す奥山班.奥山先生から産卵に適した場所を教えていただく.産卵床はあの辺りかな.
産卵床はあの辺りかな.観察会には良くない天気だが,カエルには絶好の活動日和.
観察会には良くない天気だが,カエルには絶好の活動日和.観察会終了後もゴギを探す.雨が弱まりゴギの姿も見られた.
観察会終了後もゴギを探す.雨が弱まりゴギの姿も見られた.

【イベント案内】霧ヶ谷湿原の植生調査:秋; ?> )

  • 開催日時:2013年9月21日(土) 9:30
  • 集合場所:高原の自然館
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・白川勝信・和田秀次
  • 準備:作業セット
  • 定員数:30名
  • 参加費:無料

夏に続き,秋も植生調査を行います.皆さんの調査結果が,湿原を評価するデータになります。実りの時期ですので,植物の特長が分かりやすくなっています.観察会とはちがった視点で植物を見つめてみませんか.植物の見分け方や名前の由来を説明しながら一緒に調査をしますので,初心者の方もお気軽にご参加ください.

⇒お申し込みはこちらから

【イベント報告】霧ヶ谷湿原の植生調査:夏; ?> )

  • 開催日時:2013年6月23日(日) 9:30
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・白川勝信

今にも雨が降り出しそうな曇り空の中,霧ヶ谷湿原の植生調査が行われました.10名の参加者が高原の自然館に集合し,白川学芸員による,調査の手順や霧ヶ谷湿原の再生事業についての話から始まりました.
次に,霧ヶ谷湿原へ車で移動し,まず,車道に一番近いプロットで実際に調査手順を全員で見学しました.1m四方に区切られた場所(プロット)で,講師が植物の種名を確認し,参加者が植物の高さを測り,記録用紙に記入して行きます.毎回同じ場所で調査をすることで,その場所で,植生がどのように変わっているのかを調べることができます.
調査の手順を教わったあとは,今回の講師である大竹先生,佐久間先生,白川学芸員の班に分かれて調査を開始しました.湿原生の植物が大部分を占有していたり,逆に,水が行き渡らずに外来の植物が多い場所あったりと,プロットによって植生が違うことが見えてきました.途中,講師と交代し,参加者が植物の種名を調べる場面もあり,今回の調査で教わった植物の「見分け方」を実践することができました.
調査を終え,自然館に戻り,今回の調査で感じたことを話し合いました.「再生事業を施行した時と比べると,フランスギクなどの外来の植物が減っている」また「水の流れる場所に生えていたコウガイゼキショウも同様に減っている」との事でした.この事から「湿原の再生事業で土を掘り返した際に数を増やした植物が,霧ヶ谷が湿原に戻るにつれて,数を減らしているのではないか」と,大竹先生や佐久間先生が話されました.
今回の調査だけで結論が出るというわけではありませんが,この調査を毎年続けることで,霧ヶ谷湿原の植生が変化していく様子を知ることができます.去年と同じように見えて,毎年変わっていく霧ヶ谷湿原を実感できた植生調査となりました.[ありみつまさかず]

みなさんの印象に残った物

「調査ってこんなふうにやるんだってことがすこしわかった」「植物が3Dでじん地とりをしていること.植生調査に初めて参加して,その方法が(流れが)興味深かった.ゆっくり観察すると1m四方に多くの植物がいるのにおどろいた.」「背丈を測って記入するなど,普段できないことを体験した」「コウガイゼキショウが見られなかった.水の流れが決まってきたように思う.植物の堆積物で低い植物が生えていない.オオチドメが見られなかった.」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「思っていたのとまたちがうことをしたので(なにも考えてなかったけど)すごくおもしろかった.大竹さんが植物ひとつひとつの話をたくさんしてくださってべんきょうになったしたのしかった」「腰が少々痛くなりました.根気が必要と思った.調査を通して,植物の見る目が変わってきたと思う.」「花の時期以外での見分け方を教えていただきました」「全体に植物はよく繁茂していた」

具体的に

自由記入

「秋の調査も参加したいと思います.」

写真

霧ヶ谷湿原の車道を挟んだ向かい側.工事施工前に水を廻すと湿原に戻るか試みた.
霧ヶ谷湿原の車道を挟んだ向かい側.工事施工前に水を廻すと湿原に戻るか試みた.木道に一番近いプロット.全員で調査を行った.
木道に一番近いプロット.全員で調査を行った.ススキの特徴は,中央の白い筋が通っていることを先生から聞いた.
ススキの特徴は,中央の白い筋が通っていることを先生から聞いた.湿原を訪れていた人も興味深そうに見守る.
湿原を訪れていた人も興味深そうに見守る.こちらのプロットは導水路をまたぐ場所.
こちらのプロットは導水路をまたぐ場所.ミゾソバがほぼ占有している中,大きなアブラガヤが目立つ.
ミゾソバがほぼ占有している中,大きなアブラガヤが目立つ.最後のプロットを調査する大竹先生と白川学芸員.
最後のプロットを調査する大竹先生と白川学芸員.自然館に戻り,調査内容を報告し合った.
自然館に戻り,調査内容を報告し合った.