- 開催日時:2011年6月25日(土) 16:00
- 講師:岩見潤治・清水健一
太陽が傾き始め,涼しくなってくる頃,高原の自然館に子ども11人を含む,29人が集合しました.今回の講師は岩見先生と清水先生です.この他にも,虫の会から3名の方が参加されました.自然館の前で打ち合わせをした後,中に入ってシジミチョウやヒロシマサナエの標本を見て回りました.その後,車で霧ヶ谷湿原に移動し,木道に入って散策を始めました.子ども達が思い思いに網を振って昆虫採集を行います.様々な昆虫を採集し,先生に名前を教えてもらいました.木道内では,シオカラトンボやヒメシジミ,バッタの幼生などを見つけました.他にも,川の中に入り,手の平ほどの大きさの石をひっくり返すと,ヘビトンボの幼虫を見ることができました.木道を出てから少しの間自由時間をとりました.子ども達は,もう一度木道に入ったり,歩道を歩いて昆虫を探すなど,思い思いに過ごしていました.その間に,先生達はライトトラップの設営を始めました.辺りが暗くなり始めた頃,設営し終わったライトトラップに光が点きました.しばらく待っていると,たくさんの昆虫が集まってきました.ヘビトンボやカワゲラ,ガなどが,ライトトラップの光に呼び寄せられてきます.特にガは様々な種類のものが集まっていて,ヒトリガ,ギンモンカレハ,オオミズアオなどの姿を間近で観察することができました.途中で雨が降り始めたので,予定より早めの解散となりましたが,子ども達は,湿原の昆虫達と触れ合って,たくさんの笑顔を見せていました.[ありみつまさかず]
みなさんの印象に残った物
「雨の中でも沢山のガが集まったこと.」「多くの種類の虫がいて驚きました.」「湿原の様子.再生されてきた.水生昆虫がたくさんライトに集まった.」「いろいろな種類のガ.」「光の種類でくる虫の種類が違うのを知って驚きました.」「子ども達の参加が多く,昆虫に興味を持っていたこと.」
参加したみなさんの感想(抜粋)
「今日はたくさんの子ども達が来られたのですが,途中雨のため残念でした.子ども達は結構楽しんでいたので,良かったです.」「観察する心が育てばいいなぁと思います.」「虫好きな人達と,虫談議ができて嬉しかった.」「いろんなライトトラップがおもしろかったです.」「来年こそはクワガタ捕るぞ.」「楽しかったです.」
写真
はじめの会で,講師の紹介.今回は広島虫の会からも参加いただいた.
高原の自然館内で芸北のいきものを紹介する岩見先生.
夕方の霧ヶ谷湿原.
木道をかけまわり昆虫さがし.
木道を歩き,みんなで目をこらす.
川の石をめくる岩見先生.さて,何が?
ヘビトンボの幼虫がいた〜!
ヒロシマサナエを図鑑で確認中.
きれいな色のハンミョウ.
競い合うように昆虫さがし.
ヒロシマサナエの顔を拝見!
カワトンボのオスとメスの違いを教えてもらう.副性器とよばれる突起があったので,この個体はオスだった.
カワトンボの羽の美しさにうっとり.
タヌキの糞にいたフンチュウの仲間.
ユーモラスな姿のカツオゾウムシ.
日が暮れてきた.
ライトトラップ点灯.最初は虫より人が多い??
雨が降り出した〜!!