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【イベント報告】霧ヶ谷の観察会 秋のいきもの観察会

早朝から激しい雨が降る中,17名の参加者が自然館に集合しました.夏の観察会に続き,植物担当の和田先生,昆虫の岩見先生が講師です.自然館で湿原の概要についてお話頂いた後,霧ヶ谷湿原へ移動し,今年度の工事予定地で木道をつけるルートを歩きました.雨が降っているため,歩きにくい場所もありましたが,目に入ってくる植物や昆虫の説明を聞いていると,時間が経つのがとても早く感じました.ツリフネソウの蜜を吸うマルハナバチと花のつくりとの関係や,アケボノソウの蜜線が花びらにあることなど,植物と昆虫の密接な関係をユーモアを交えてのお話で,楽しみながら観察することができました.葉の裏でトンボが休んでいたり,しずくが付いたカンボクの実を眺めたりと,雨の中ならではの発見があった観察会となりました.夏と秋の観察会で,霧ヶ谷湿原の中を歩いてみると,湿地生の植物や動物が増えていることを感じることができました.来年には観察路が完成する予定なので,霧ヶ谷湿原はもっと身近な場所になることと思います.帰り道に見たオオヘリカメムシの匂いは,思った以上にいい匂いで驚きました.[こうのやよい]

最初に自然館の中で,自然再生事業についての説明があった.
最初に自然館の中で,自然再生事業についての説明があった.
霧ヶ谷湿原は工事中のため,ヘルメットを着用した.
霧ヶ谷湿原は工事中のため,ヘルメットを着用した.
雨の中イザ出発!
雨の中イザ出発!
雨で増水した水路.ごうごうと音をたてていた.
雨で増水した水路.ごうごうと音をたてていた.
キセルアザミの名前の由来「煙管」を実演しながら説明する和田先生.
キセルアザミの名前の由来「煙管」を実演しながら説明する和田先生.
ネナシカズラ!
ネナシカズラ!
強めの雨の中,活動している虫もわずかながら観察できた.
強めの雨の中,活動している虫もわずかながら観察できた.
イナゴにのど仏があることを初めて知った.
イナゴにのど仏があることを初めて知った.
サクラバハンノキの幼木.
サクラバハンノキの幼木.ヘラオオバコの葉は,本当にへらのようだ.
ヘラオオバコの葉は,本当にへらのようだ.ウナギをつかめるトゲがある、アキノウナギツカミ.みんなでトゲをさわってみた.
ウナギをつかめるトゲがある、アキノウナギツカミ.みんなでトゲをさわってみた.
ツリフネソウの花の中を観察する.雨宿りをしている虫もいた.
ツリフネソウの花の中を観察する.雨宿りをしている虫もいた.
真っ赤な実を多数つけたカンボク.雨の中で映える赤色.
真っ赤な実を多数つけたカンボク.雨の中で映える赤色.ミヤコグサの花.図鑑で調べると「脈根草」が名前の由来だった.
ミヤコグサの花.図鑑で調べると「脈根草」が名前の由来だった.
虫がとまると花粉がつくのか,ハギの花をさわって実験してみる.
虫がとまると花粉がつくのか,ハギの花をさわって実験してみる.
青リンゴのように甘酸っぱい香りがしたオオヘリカメムシ
青リンゴのように甘酸っぱい香りがしたオオヘリカメムシ
最後に,芸北で開催される草原サミットのご説明があった.
最後に,芸北で開催される草原サミットのご説明があった.

【イベント報告】霧ヶ谷の観察会 夏のいきもの観察会

雨が心配だった観察会ですが,よく晴れた絶好の観察会日和となりました.植物から昆虫まで,幅広い分野の観察会だったためか,参加者は33名となり,多くの方が自然館前に集合しました.テレビ局の取材もあり,賑やかに出発しました.今回の講師は,植物担当の和田先生,昆虫担当の岩見先生,高原の自然館の白川学芸員です.霧ヶ谷湿原は,湿原の再生事業中であるため普段は入ってはいけない場所ですが,今回は広島県の許可を受け,特別に入ることができました.湿原に生息するグンバイトンボや草地のヒメシジミ,沢山咲いていた外来種のフランスギクなど,湿原特有の生物から外来の植物など様々なものが見られ,講師の先生方がわかりやすく説明してくださいました.モリアオガエルや昆虫などが多く見られたため,子供達も大喜びでとても楽しんでいました.列になった最後尾の方では,ヤマカガシがカエルを食べていた様子が観察できたようで,それを見られなかったのが残念です.
午後からは水口谷湿原に行くことになり,こちらは木道を歩くので,長靴をはいて来られなかった方は安心していました.入り口付近で見た,ススキの葉を巻いた巣の中に,カバキコマチグモという,刺されると死に至る可能性のある毒グモがいることに驚きました.湿原の木道では,大きな黄色い花を咲かせていたハンカイソウ,有名な有毒植物のトリカブト,ピンク色が可愛らしいビッチュウフウロなどを観察し,霧ヶ谷湿原とはまた違った風景を楽しみながら,進んで行きました.人数が多かったため,先生方の説明を常に聞くことはできませんでしたが,近くの人と話をしながらワイワイと観察していきました.工事予定地だからこそ入ることができた霧ヶ谷湿原.工事後は木道が作られ,いつでも見られるようになるかもしれませんが,今の状態は来年には見られないかもしれません.9月にも「霧ヶ谷の観察会 秋のいきもの観察会」がありますので,またこちらへの参加もお待ちしております.[しんぽゆうすけ]

テレビ局クルーも含めて大勢での観察会の開始.
テレビ局クルーも含めて大勢での観察会の開始.
オタマジャクシが元気に泳いでいた.
オタマジャクシが元気に泳いでいた.
グンバイトンボを観察中.
グンバイトンボを観察中.
大きな泡で包まれたモリアオガエルの卵
大きな泡で包まれたモリアオガエルの卵
双眼鏡でモリアオガエルのメスを観察中.
双眼鏡でモリアオガエルのメスを観察中.
ハンノキにくっついていた,大きなモリアオガエル
ハンノキにくっついていた,大きなモリアオガエル
岩見先生による,ゴミムシの紹介
岩見先生による,ゴミムシの紹介
お花畑のようなフランスギクの大群生.
お花畑のようなフランスギクの大群生.
各自観察を終え,午前は終了
各自観察を終え,午前は終了
水口谷湿原の木道を歩く.
水口谷湿原の木道を歩く.
バッタの仲間を見ながら,不完全変態についての説明を聞く.
バッタの仲間を見ながら,不完全変態についての説明を聞く.
虎の尻尾に似ている,オカトラノオ.ビッチュウフウロも咲いていた.
虎の尻尾に似ている,オカトラノオ.ビッチュウフウロも咲いていた.
花も葉も大きい,ハンカイソウ.
花も葉も大きい,ハンカイソウ.
霧ヶ谷湿原の自然再生事業について説明する和田先生.
霧ヶ谷湿原の自然再生事業について説明する和田先生.

【イベント報告】霧ヶ谷湿原のいきものハイキング

再生事業が進んでいる霧ヶ谷湿原で,いきものハイキングが行われました.夏らしい青空のもと,21名のみなさんと二川キャンプ場に集合しました.植物担当の和田先生,昆虫担当の岩見先生が今回のハイキングの案内役です.再生事業地の現在の状況を見たり,「いきもののつながり」を意識して観察しましょうということをふたりの先生がお話されました.それから霧ヶ谷湿原に向かって歩き始めました.
道路の脇には花が咲き,虫が飛んでいるので,目に付いたものからどんどん質問が出ます.最初の観察は,植物ではハンカイソウ,昆虫ではオナガアゲハだったように思います.少し遠い場所だったので双眼鏡で観察するとよく見えました.観察会には必需品ですね.昆虫が幼虫時にえさとする植物を「食草(しょくそう)というそうです.ヒメシジミはヨモギやマアザミを,スジグロシロチョウはハルザキヤマガラシを食草にしており,今回は幸運なことにスジグロシロチョウがハルザキヤマガラシの葉の裏に産みつけたばかりの卵を見ることができました.昆虫に詳しい参加者の方が,「メスが産卵場所を探しているときの独特の飛び方があるから,チョウを見ていれば産卵するかどうかわかる」というお話をされ,興味深く聞きました.そうしているうちに,すぐ目の前の葉を指さし,「あっ,また産んだ!」と言われるので,葉の裏を確認すると,卵がぽつんとひとつだけついていました.思ったより卵が小さくてびっくりしました.こんな風に実際に見ることができるのは,観察会ならではだなぁと嬉しく思いました.
また別の場所ではノアザミから吸蜜していたトラマルハナバチを観察しながら,岩見先生より,このハチの体のしくみを聞きました.トラマルハナバチは後ろ足に花粉かごと呼ばれる部分があり,そこに花粉をためて巣に持ってかえります.その時に体毛に付いた花粉が,植物の受粉にも役立っているそうです.花と虫が互いに利点があることがおもしろく,ここでもいきもののつながりを深く感じることができました.木の葉にいたマイマイガの幼虫や,きれいな色のアオクチブトカメムシ,花にとまって花粉を舐めるツマグロキンバエなど,身近に観察できる昆虫を見たり,再生地の水辺では希少種のトンボを2種類も見つけたりと,たくさんの昆虫を観察しました.ほんの一瞬でしたが「キョロ,キョロ・・」と鳴きながら飛ぶアカショウビンが登場したのも嬉しい出来事でした.
また和田先生からは,植物のお話の他にも,再生事業の工事方法や進行具合,変化が見られるようになった植生のことなど,具体的な説明がありました.再生事業の工事によって,この湿原の風景は大幅に変わりました.手法としては,ノイバラやハルガヤが生い茂る乾燥したやぶを切り開き,そこに水を廻すことによって,湿原化を図っています.去年の同じ時期と比べると,草丈の低い湿原が広がり,全く異なる風景になっています.また,早い段階からこの湿原の変化を見ている和田先生は,工事が終わって間もないのに,イの草原のようになっている部分が多いことに驚いていました.
実際に湿原の中を歩き,観察してみると,思った以上のたくさんのいきものが生息していることがわかりました.この湿原は工事も進み,これからも変化を続けることでしょう.どんな変化をするのか,不安もありますが,楽しみでもあります.みんなでこの霧が谷湿原を見守っていくことができればいいなと思ったハイキングでした.[こうのやよい]

岩見先生より,訂正および追加情報です.
「私がヒロシマサナエと言ったのは,ヒメサナエの間違いでした.ほかに保留しておいた種名は,マメハンミョウ(毒あり)とマイマイガでした.」

最初のあいさつをされる和田先生と岩見先生.植物と昆虫の組み合わせの観察会は毎年人気が高い.
最初のあいさつをされる和田先生と岩見先生.植物と昆虫の組み合わせの観察会は毎年人気が高い.
歩き進んでいくと,はみ(マムシ)を発見.その後アカショウビンが道路を横切るように飛んでゆき,参加者からは喜びの声があがった.
歩き進んでいくと,はみ(マムシ)を発見.その後アカショウビンが道路を横切るように飛んでゆき,参加者からは喜びの声があがった.
二川キャンプ場からしばらく歩き,ぱっと開けた場所にでたらそこが霧ヶ谷湿原.双眼鏡で鳥を見ているのかな!?
二川キャンプ場からしばらく歩き,ぱっと開けた場所にでたらそこが霧ヶ谷湿原.双眼鏡で鳥を見ているのかな!?
水辺を飛んでいたトンボの体のしくみや生息地について説明する岩見先生.参加者からは次々と質問があがったり,トンボの姿を熱心にカメラにおさめていた.
水辺を飛んでいたトンボの体のしくみや生息地について説明する岩見先生.参加者からは次々と質問があがったり,トンボの姿を熱心にカメラにおさめていた.
マメ科の植物クララの写真を撮る和田先生.覚え方は「くらくらクララ」だそう.
マメ科の植物クララの写真を撮る和田先生.覚え方は「くらくらクララ」だそう.
きれいな緑色のアオクチブトカメムシ.おそるおそる匂いをかいでみると,意外にも匂いはなかった.
きれいな緑色のアオクチブトカメムシ.おそるおそる匂いをかいでみると,意外にも匂いはなかった.
黒いスーツを着て赤いサングラスをかけたちょいワルな風貌のマメハンミョウ.体液にカンタリジンという毒を持っているので,要注意.
黒いスーツを着て赤いサングラスをかけたちょいワルな風貌のマメハンミョウ.体液にカンタリジンという毒を持っているので,要注意.
雅な名前のミヤコグサ.岩見先生に「脈根草(みゃっこんぐさ)」という別名がありますよ,と教えていただいた.
雅な名前のミヤコグサ.岩見先生に「脈根草(みゃっこんぐさ)」という別名がありますよ,と教えていただいた.
春先に黄色い花を咲かせるハルザキヤマガラシ.スジグロシロチョウの食草となる.霧ヶ谷湿原の中でたくさんみかけた.
春先に黄色い花を咲かせるハルザキヤマガラシ.スジグロシロチョウの食草となる.霧ヶ谷湿原の中でたくさんみかけた.
モリアオガエルのオタマジャクシかな!?ぷっくりした姿が可愛らしい.
モリアオガエルのオタマジャクシかな!?ぷっくりした姿が可愛らしい.
よぉーく見ると・・ハルザキヤマガラシの葉の裏にひとつだけ産みつけられたスジグロシロチョウの卵.成虫は幼虫にとってよさそうな葉を選ぶらしい.
よぉーく見ると・・ハルザキヤマガラシの葉の裏にひとつだけ産みつけられたスジグロシロチョウの卵.成虫は幼虫にとってよさそうな葉を選ぶらしい.
熱心にメモをとる参加者.さて今日はどんないきものが現れてくれるかな?と期待がふくらむ.
熱心にメモをとる参加者.さて今日はどんないきものが現れてくれるかな?と期待がふくらむ.
ハンノキの葉にとまる毛虫の説明をされる岩見先生.
ハンノキの葉にとまる毛虫の説明をされる岩見先生.
トンボを見つめて何思う??
トンボを見つめて何思う??

【イベント報告】龍頭山の昆虫観察会

今回は初めて龍頭山での昆虫観察会でした.いつもの八幡での観察とどのような違いがあるのかな?というのも楽しみですし,岩見先生がいろいろな昆虫採集の方法を準備されて,その成果も楽しみでした.
明るい内はフライト・インターセプトトラップというセットやピットフォールトラップという採集方法の仕掛けをしたり,先生ご自慢のほ虫網をお借りして実際に虫を捕ってみたりと,灯火採集の準備までの間を有意義に過ごしました.いよいよ暗くなって本日のメイン灯火採集の始まりです.捕虫用のライトとブラックライトを点灯して波長の短い光に反応する虫の性質を利用しての採集方法です.ミミズク(セミの仲間)やクロカミキリ・ウンモンテントウ・イカリモンガ・アゲハモドキ・シロスジカミキリ・シャチホコガの仲間・カマキリモドキ・クワコ・サザナミスズメなど多数でした.八幡と同じくオオミズアオやガムシも飛んできました.ピットフォールトラップの中にはヒメオサムシとヤコンオサムシが落ちていました.クワガタも飛んできて,おみやげのできた参加者もいましたし,楽しい不思議な夜の観察会でした.
【清水先生から】
昼間の暑さは大変なものでしたが,観察する所は山頂近くの駐車場で標高800mほどで,夜ともなればやはり涼しく夕涼み観察会といった趣でした.いつも蛾の採集をしているものにとっては種類数,個体数ともやや物足りないものでしたが,夜の観察会は初めての方もあり,まずは手ごろな観察会となったようです.最近はほとんどの方がデジカメ持参で,撮影向きの大きな虫に人気が集まったようです.オオツノトンボ.ウスバカゲロウ,シロスジカミキリ,ムラサキトビケラ,アゲハモドキ,ススメガ類,オオミズアオ,ダイミョウガガンボ等が大人気で,モデルの虫達はいろんな方向からの撮影で大変でした,お疲れ様と言いたいほどでした.龍頭山の山頂付近にブナが見られるためブナアオシャチホコ,ウスジロトガリバ等ブナ食の蛾も見られましたが特筆するような虫はありませんでした.ブナは温帯落葉樹林帯に属し,この樹林帯の蛾が多いかと思いましたが,むしろ,暖帯落葉樹林の蛾が中心となっている感じがしました.しかし,灯火(水銀灯,ブラックライト,捕虫用蛍光灯)には多くの虫が集まること,夜も多くの虫が活動していることは十分理解して頂けたものと思っております.子どもさん達のお目当てのクワガタムシは少なく,コクワガタ,ノコギリクワガタがほんの少し捕れただけで残念でした.子どもさん達は皆,虫を追って楽しそうで何よりでした.夜の昆虫観察会も好きになってもらえたものと思っております.

さまざまなトラップを準備.どこに置くかは参加者に任せされた.
さまざまなトラップを準備.どこに置くかは参加者に任せされた.
昆虫の図鑑など.昆虫採集についてのお話も興味深かった.
昆虫の図鑑など.昆虫採集についてのお話も興味深かった.
参加者からも質問が出る.
参加者からも質問が出る.
ライトトラップの準備を進める清水先生.龍頭山では初めてされるそう.
ライトトラップの準備を進める清水先生.龍頭山では初めてされるそう.
岩見先生特製の糖みつ液.ベイトトラップ(餌による罠)に使用した.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩見先生特製の糖みつ液.ベイトトラップ(餌による罠)に使用した.
日が暮れていく様子が美しかった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れていく様子が美しかった.
名前がおもしろいダイミョウガガンボ.
名前がおもしろいダイミョウガガンボ.
岩見先生のコレクション.
岩見先生のコレクション.昆虫の通り道に仕掛けるピットフォールトラップを作成.
昆虫の通り道に仕掛けるピットフォールトラップを作成.紙コップを埋め,中のケースに糖みつ液を入れ匂いで誘う.
紙コップを埋め,中のケースに糖みつ液を入れ匂いで誘う.長〜い捕虫網登場.使いこなすのはむずかしそう.
長〜い捕虫網登場.使いこなすのはむずかしそう.
さて,日も暮れたしいよいよライトトラップの開始!どんな昆虫たちがあつまるのか,楽しみだ.
さて,日も暮れたしいよいよライトトラップの開始!どんな昆虫たちがあつまるのか,楽しみだ.
待つことも昆虫観察には欠かせない.
待つことも昆虫観察には欠かせない.
ガ類のなかでも特にきれいなアゲハモドキ.
ガ類のなかでも特にきれいなアゲハモドキ.
子どもたちが楽しみにしていたコクワガタ登場.
子どもたちが楽しみにしていたコクワガタ登場.
たくさん集まってきたオオミズアオ.
たくさん集まってきたオオミズアオ.こちらも人気のシロスジカミキリ.
こちらも人気のシロスジカミキリ.
観察しつつ撮影のモデルにも.昆虫たちにとっても大忙しの夜だったにちがいない.
観察しつつ撮影のモデルにも.昆虫たちにとっても大忙しの夜だったにちがいない.
昆虫を見る,撮る,触る,匂いをかぐ・・観察方法はたくさん.先生の解説もおもしろい!
昆虫を見る,撮る,触る,匂いをかぐ・・観察方法はたくさん.先生の解説もおもしろい!
トラップを仕掛けたところを見に行く.
トラップを仕掛けたところを見に行く.
ひきあげたコップの中身をチェック.
ひきあげたコップの中身をチェック.
最後のまとめ.昆虫採集は昆虫との知恵比べだという先生の言葉が印象的だった.
最後のまとめ.昆虫採集は昆虫との知恵比べだという先生の言葉が印象的だった.

【イベント報告】八幡湿原の植物と昆虫観察会

前日までの雨がウソのように晴れ渡った青空の下,32名の参加者の皆さんとともに八幡湿原の植物と昆虫の観察会が行われました.講師は和田先生,岩見先生です.尾崎沼の入り口のところからぐるりと1周しました.虫や花をみつけるとすぐに「これは?」「名前はなに?」と質問がとびだし,先生もすぐさま答えてくださいました.分からないものはその場で図鑑をひき,照らし合わせて名前を調べ,生態を教えてくださいました.堰堤までたっぷり1時間かけて歩き,そこからは細い道を1列に並んで歩きます.ササユリとノアザミがそこここに咲き,参加者を迎えてくれました.花と昆虫は密接な関係にあり,ノアザミとトラマルハナバチ,ミズチドリとヒメシジミ,バイケイソウとバイケイハムシ,オカトラノオとイチモンジセセリなど,様々な取り合わせを見ることができました.他にも物差しのような模様がついているモノサシトンボ,青リンゴガムの匂いのするオオヘリカメムシ,金色の目をしたシュレーゲルアオガエル,充血したような赤目のモリアオガエル,肉食のムシヒキアブ,オスがメスに餌のプレゼントをするヤマトシリアゲ,翅(はね)と後ろ足をこすりあわせて音を出すナキイナゴなどなど個性的な昆虫のオンパレードでした.植物では最初にクリの雌花と雄花のお話を聞き,秋とはまた違ったクリの姿を楽しみました.他にはかぶれの木と言われるヤマウルシ,ツタウルシの特長を教えていただいたり,ミズチドリの美しさを堪能したり,クマイチゴの実を少しだけ味わったり,日本のヘーゼルナッツと言われるツノハシバミの実を眺めたりと,とにかくたくさんの種類の植物・昆虫について教えていただきました.
個人的にはムラサキニガナの花が可愛らしく思ったことと,オオヘリカメムシの匂いをかいでみて,意外にいい匂いだったことが印象的でした.
観察会の最初に和田先生が「植物も昆虫も現地で楽しみましょう」とお話されました.この場所を訪れるひとすべてが,踏みあとをつけない,咲いているものなどを持ち帰らないという意識を徹底させることこそがこのすばらしい湿原を残していくことなんだと再認識させられました.
ハンカイソウやマアザミ,ノハナショウブが咲き,チョウ類が舞う美しい湿原の姿をいつまでも見続けたいと願い,観察会を終えて八幡湿原をあとにしました.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
豊かな水が湿原をつくりだす.
豊かな水が湿原をつくりだす.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
キリギリスの仲間のヒメギス.
キリギリスの仲間のヒメギス.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.