早い春一番の後,さすがの八幡もすっかり雪が解け,数日前の15cmの積雪でかろうじて雪上を歩ける状態でした.かんじき初体験の方を含め15名で出発です.しっかり冷え込んだ朝,動物の足跡はたくさん観察することができました.まず見つかったのは,積雪がたくさんだった頃のウサギの食痕で,ずいぶん高い位置にありました.食べているのはカラスザンショウやノイバラ,クマイチゴなどです.小さいウサギのものと見られる足跡やおしっこの跡など,昨夜の行動を想像できるものが多数ありました.木の幹にはキツツキがカミキリムシの幼虫を突いた穴もありました.この時期でもイタチは川に下りて捕食しているようで,上り下りの足跡もみられました.ネズミ(アカネズミ?)の雪上移動の跡.タヌキが食べたと思われるヒヨドリの残骸は初めて見ました.積雪があるので再生地の中へも入り,観察することができました.霧ヶ谷の歴史,事業の目的など話を聞きました.再生地内の池もまわりにはカモの足跡が見られました.これも事業後の変化のひとつです.その他,ウソやコゲラ・ユスリカ・トビケラ・ウスタビガやクスサンの繭(抜け殻)を見ることができました.キツネ・テン・アカネズミ(しっぽの跡も有り)・ホンドイタチ・ホオジロの足跡を観察しました.積雪は少なかったのですが,昨夜の天候のせいも有り,動物たちはよく行動したようです.その痕跡をたくさん見ることができて,水際では氷の芸術も鑑賞し,晴天に恵まれた楽しい観察会でした.[やなぎざきのぶこ]

かんじき希望者に履き方をレクチャー中.

ウサギの食痕を説明する上野先生.

ひたすらまっすぐなキツネの足跡.

雪の上にカラコギカエデノの種子がぽつんと.

タヌキの足跡は指が5本で全体が丸っこい.

セッケイカワゲラの仲間.

おたまじゃくしのような形のネズミの足跡.しっぽの跡がユーモラス!
みんなの視線の先には・・

タヌキが食べたヒヨドリの残骸.足跡だけでなく,食べ方で猛禽類ではなくほ乳類が食べたことがわかるそう.

雪の中は何をやっても楽しい!顔の型取り中.

自然再生地を行く.

氷の芸術作品を発見.

水辺を歩き回っている様子がわかる,カモの足跡.

トビケラのすみか.中は空でした.

自然再生事業について説明する白川学芸員.

ホオジロの足跡.ススキをついばみに歩いたことがわかる.

この日はウソをじっくり観察できた.

2月の観察会でこんなに雪が少ないなんて・・

最後のまとめを自然館前で.




















































