4月5日・6日の二日間に渡り,広島法人会より案内のあった「新入社員即戦力研修」に参加したので報告します.
4月からの新社会人や,社会人になって数年目の若手社員を対象に開催されているもので,様々な分野の講師から社会人としてのマナーや考え方を学ぶ2日間です.
マナー専門の講師だけではなく,「手紙のプロフェッショナル」「元不良のお花屋さん」など,変わった肩書きの講師もおり,どのような講義が聴け,自身が成長できるのか楽しみに思いました.
初日は手紙を利用した「ありがとうございます」という言葉の大切さからスタートしました.ハガキが配られ,親や今までお世話になった方たちへの感謝の手紙を書くという講習です.
手紙を出すことと感謝の意を示すことは,相手から好印象を受けやすく,コミュニケーションを円滑に進めるとても重要なポイントとなるそうです.親しい人でも「ありがとう」ではなく,「ありがとうございます」という丁寧な言葉にすることも大切だと教わりました.
昼食を挟んでお話を伺ったの花屋さんでした.元暴走族で少年院に入院したり,警察のお世話に何度もなったことがあるという,意外な過去もお持ちの方でした.花屋としての修行中は,教えてもらえないことは先輩の振りを見て,どんどん自分のものにしていったというお話でした.
「見習えると思ったところは,教えてもらわなくても真似をして自分のものにしていく」
とても印象的な言葉でした.今の自身を振り返り,この言葉が実践できているだろうかと考えるきっかけにもなりました.
二日目は主に,外見の気遣いや,礼や名刺の渡し方,名乗り方などといった,社会人としてのマナーを学ぶ日でした.
第一印象としての外見はとても重要だそうで,特に服に皺やしみがあると,だらしなさが強調されて,仕事ができない人というイメージを受けやすいそうです.また,髪型も若者風のおしゃれファッションではなく,仕事人としての清潔感あふれる髪型だと,外見だけで仕事が出来そうという好印象を受けると学びました.特に社会に入ったばかりの社会人は,まだ出来る仕事が多くないので,好印象を受ける外見はとても重要だということです.
電話対応では,相手には見えない表情ですが「笑顔」が大切だということでした.人は笑うと必然的に口角が上がります.口角が上がると,声のトーンが上がって感じがとても良くなるというお話でした.また,相手の所属や名前,要件を把握することも大切で,最後に電話内容を一通り繰り返し,相手に確認することを忘れないことも教わりました.聞き間違えや聞きそびれを恐れず,何度か確認しても失礼には当たらない,むしろ相手によっては「きちんと伝えようと努力している」と感じることもあるそうです.この話を聞いて,自分が少し苦手意識のあった電話対応にも,これからはしっかりとした対応ができそうだと感じました.
二日間という短い間でしたが,社会人としてのマナーだけではなく,人として生きる大切なことも学べた思います.
この研修で学んだことを,自然館での接客や電話対応など,日々の業務にしっかり活かそうと感じられた二日間になりました.