挑戦!芸北ジュニアトレッキングガイド研修会〜「コーキンコ」という植物に出会ったことはありますか?〜(2017.4.28)

芸北中学校1年生の「総合的な学習」の時間を共にする『芸北トレッキングガイド研修会』がありましたので、報告します。

先生は、しらかわハカセ(高原の自然館学芸員)です。
我々インターン生もガイドさんと一緒に授業へ参加させていただきました。

まずはトレッキングガイドについて知り、「芸北ジュニアトレッキングガイド検定」を受け、実際に小学生の遠足や一般向けのガイドに同行し、ガイドを行なう、というのが大きな流れです。

入学して約1か月の生徒15名は、しらかわハカセの話を興味深そうに約3時間聞きながら、大事なポイントは必死にメモを取っていました。

授業の内容としては、
「ガイドとしての心得」「ガイドってどんな人?」ということをグループに分かれて、話し合いながら共有していきました。
「ガイドってどんな人だろう?」というしらかわハカセからの質問に対して、各グループから様々な意見があがり55個のガイド像が出そろいました。
正直これだけ出そろったことには驚きでした。

いくつかあげてみると、
・目立つ服を着ている。
・安心できる。
・元気な対応。
・目標を持っておく。
・人によって言い方を変える。
・太ってない。
などです。

上の3つは、想像していましたが下の3つは想定外の視点で面白さと同時にこれからが楽しみになってきました。
その洗い出ししたものを元に、ガイドとして必要な「意識・知識・技術」のどのカテゴリに入るか分類していきました。

授業の最後には、検定試験を生徒15名とガイドさん含め全員で沈黙の中受けさせていただきました。
久しぶりにあのテストの時しか感じられない、えんぴつカタカタだけの静かな空間です。
「ガイドにとって一番大切なことは?」
「芸北の山を6つ答えよ」
「この写真を見て、何の動植物か答えよ」
などがありました。

試験後は全員で答え合わせです。
生徒とみんなでワクワクしながら答え合わせしていく中で、それは急に訪れました。
中学生ならではの柔軟な脳の使い方、発想術を見せつけられました。
問題は、写真を見て名称を答えよという質問です。
その質問では、ヤマウルシの写真が載っていたので正解は「ヤマウルシ」と書けば正解です。
とある生徒の回答を見ると、「コーキンコ」と書いています。
「んっなにこれ?」もちろん気になって聞いてみます。
私「こういった植物いるの?」
生徒「いません。」
私が、もしやと思って「これは方言で家の皆はこのように呼んでるの?」
生徒「知りません。」

謎の時間が流れていきます。

私は、コーキンコがどうしても何か知りたくて聞いてみました。
私:「だったらこのコーキンコはなんなの?」
生徒:「分からなかったんで、勝手につけました」

一瞬間があり、全員で大爆笑です。

名称が分からなかったら空欄にしていた自分を恥じました。
またその生徒さんのネーミングのセンス抜群です。なんかキャッチーな名前ですよね「コーキンコ」って。

授業終了後にGoogleで検索も念のためにしてみましたが、「コーキンコ」は存在しないので調べないでください。

話はそれましたが、我々も様々な気づきを頂けた貴重な時間でした。
次回は、実際にガイドをされている方と一緒にフィールド視察です。
今回の研修を踏まえ、生徒の皆さんがどんな気づきを感じて、どのように成長していくのか楽しみです。
(うめもとまさふみ)

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA