朝からお天気も良く,観察会にはもってこいの日和となりました.集合場所の大佐スキー場には18名の参加者が集まり,講師の紹介,行程の確認をして,登山道がある場所へと移動しました.今日登る大潰山は,かつて炭焼きが行われており,人の手が入っていた里山でした.現在は林の遷移が進んでいますが.里山ならではの春の植物が観察できるだろうという佐久間先生のお話から観察会は始まりました.登山口ではイヌブナが咲いており,ブナとの違いや,生息環境のお話を聞きました.なかなか見ることのない,イヌブナの小さな花がかわいらしかったです.オオタチツボスミレ,チャルメルソウ,ナツトウダイ,ギンリョウソウなど,ひとつひとつの植物をていねいに観察し,ゆっくりと登山しました.途中で,ミソサザイ,ツツドリ,ゴジュウカラの鳴き声も聞くことができました.山頂付近ではダイセンミツバツツジが見頃を迎え,キレイに咲いていました.頂上でお弁当を食べ,休憩し,記念撮影をしました.見晴らしが良く,掛頭山や臥竜山も見えました.その後,ニオイタチツボスミレの匂いを確かめたり,クマ棚を見つけたりしながら下山しました.最後のまとめで,今日観察した植物の種類を確かめると,30以上もありました.たくさんの植物を観察し,いい汗をかいた観察となりました.別の時期に登山しても楽しめそうです.[こうのやよい]
イヌブナの説明から観察会はスタートした.
若葉が美しく,気持ちがよかった.ミソサザイやツツドリの鳴き声も聞こえた.
オオタチツボスミレを観察中.
ユリ科の植物ツクバネソウ.葉の様子が羽根つきの羽のようなことから名付けられたそう.
落ち葉にかくれていたギンリョウソウ.「少しだけ観察させてね」.
参加者同士の情報交換も,観察会の楽しみのひとつ.
ヤマウルシの花.赤い茎の色がひときわ目立つ.
日差しは強かったが,森の中は涼しかった.
ガマズミの仲間,オトコヨウゾメ.
大潰山の見所のひとつ,ダイセンミツバツツジ.
山頂からの眺め.お昼ご飯もここで.
山頂で恒例の記念撮影.
エゾユズリハ花が咲かせていた.雄花と雌花があるので,違いを観察した.
ニオイタチツボスミレもよく咲いていた.
たくさん花をつけていたゴヨウアケビ.
ウリハダカエデの花.
大佐スキー場で,最後のまとめをして解散した.