雨が降る中,年に一度のお楽しみ「キノコ観察会」が始まりました.講師は昨年に続き川上先生です.今回の開催場所は聖湖キャンプ場です.キノコの採り方,カエンタケという危険なキノコには触れないことなど,先生のお話を聞いたあと,キノコ採取の開始です.参加者は19名でキャンプ場内を探し回りました. 「キノコってそんなにすぐ見つかるのかな?」と疑問を持っていましたが,そんな心配は無用で,少し歩くとしげみの下にキノコを発見!これは大きいぞ〜と嬉しくなりました.カゴを片手に,道路の側,木の下,笹の側,芝生の上と次々に見つかります.雨が降っていても気になりませんでした.子供の参加者も,こぞって探しています.おもしろいキノコや変わったキノコを見つけると,皆で集まり匂いをかいだり,手に取ったりしました. 1時間ほど歩き,キノコを探すという醍醐味をたっぷり満喫しました.さあ,持ち帰ったキノコを並べ,川上先生による鑑定タイムです!キノコを一つづつ手にとり,さっと名前をつけます.食べられるキノコは黒字,食毒不明は青字,食べられない毒を持ったキノコは赤字で名前が入ります.参加者も自分が採ったキノコにどんな名前がつくのか興味津々で見守ります.カボチャの形をしたカボチャタケ,食べられると聞いて意外なホコリタケ,根本が膨らんでいるフウセンタケの仲間,ホンシメジとよく似ているクサウラベニタケという毒キノコなどキノコの名前や特性を大変興味深く聞きました.中でも乳液が辛いといわれ試してみたケシロハツモドキ.これは本当に辛く,舌がびりびりとしました.こうやって試すことができるのも,専門家による観察会だからこそです.全部の鑑定を終えると,食用13種・食毒不明21種・毒8種と合計42種のキノコを観察したことがわかりました. 最後に白川学芸員から北広島町の生物多様性に関するお話がありました.キノコをはじめ,いつまでも豊かな生態系の恵みを受け取れるような環境を残したいものです.
雨が降る中,観察会開始. 川上先生の作業道具.菌糸体(根っこ)まで掘るために小さなスコップ. たくさんあるなぁ,どれどれ・・ 「卵が落ちているよ?」 「中身があるよー?こりゃなんだ?」 「匂いはあるかな?」くんくん・・ 小さなカナヘビも発見! 名前をつけてもらうと・・見た目の通りの名前!“カボチャタケ” 「はい!“ミヤマタマゴタケ”」 キノコの種類を熱心にメモ. 図鑑と照らし合わせてキノコを調べる. 白川学芸員より,北広島町の生物多様性の保全に関するお話.パンフレットも配られた. このキノコは何だろう?もこもこがいっぱい. ぬらぬらしている“ムラサキフウセンタケ” 近くで見ると・・表面がツブツブしている“ホコリタケ” 危険なキノコやまちがえやすいキノコも丁寧に解説してくださった. 川上先生がひとつづつ名前をつけつつ,生態を紹介. 全部で42種類!