保全活動」カテゴリーアーカイブ

カスミサンショウウオ産卵の季節です🎶(2016.4.29)

おはようございます。
今日も高原の自然館開館しました。
新緑の八幡高原は晴れ間が出ていますが、風が強く、気温が低めなので、1枚余分に着込んで来られたら安心です。
霧ヶ谷湿原では、カスミサンショウウオの産卵調査の実施です。
高原の自然館内でも、カスミサンショウウオの生態展示および、パネル展示もございます。
入館料も無料ですので、ぜひおいでくださいね。

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【イベント報告】千町原春の保全活動(2016.4.16)

よく晴れた4月16日,山麓庵前に51名のボランティアが集合し,広島県北広島町芸北の草原.千町原の保全活動が行われました.
去年までは火入れをしていましたが,今年から手順を少し変え,火入れの代わりに,草原で目立ち始めた樹木の伐採作業をメインにし,伐採した木はレンタルしたチッパーでチップにするという作業を行いました.
山麓庵で受付を終えたあとは各班にわかれて整列し,今回の保全活動の意義や安全面について,白川ハカセからのお話を聞きます.さぁやるぞ!と意気込んだあと作業現場である千町原に移動しました.
各班に分かれて点呼をとったあと,怪我をしないように準備体操をし,保全作業の始まりです.
機械班はチェンソーや草刈機を各々持ち,樹木の並ぶ場所へと移動を開始.
樹木収集班も,チッパー作業班に,どのように樹木を集めて置いていたらよいかと説明を受け,それぞれの場所へと散っていきました.千町バラの風景を楽しんでもらうため,道路沿いのカンボクは,印を残して残しています.
エンジン音を周囲に響かせながら,勢い良くチップを吐き出していくチッパーの姿は,やはり参加者の注目を集めており,樹木を集めている間にも「やっぱりチッパーはすごいね」「あのチップどうするんじゃろ?」という声も上がっていました.
トゲのあるノイバラに邪魔をされつつも,参加者は黙々と作業をこなしていきます.途中あまりに熱中しすぎて,休憩の合図のホイッスルになかなか気付かない人もいましたが,ところどころで休憩も挟みつつ,確実に作業は進んでいきました.
お昼休憩に参加者を待っていたのは,かりお茶屋のお母さんたち特製,具沢山の豚汁と,たくさんのおむすびでした.付け合わせのお漬物も絶品で,中には「これ持って帰りたい!」という声も.
お腹いっぱいになった昼休憩後の作業は,眠たさや午前中の疲れで,ゆっくりになるかな?と内心思っていましたが,「昼食でエネルギー補給できた!」と,作業効率は落ちずに,着々と千町原は綺麗になっていきます.終了の声がかかってあたりを見回すと「おおー」と声が出るくらい,さっぱりした姿になっていました.
最後は作業をして樹木が少なくなった千町原をバックに記念撮影.疲れが見えつつも,素敵な笑顔の集合写真ができました.
これから,千町バラの管理として,少人数で定期的に草刈り作業するチームを作ること,チッパーやハンマーナイフモアの導入の検討も提案されています.草原の風景やいきものたちのすみかを取り戻そう!と始まった活動がこれからも安全に続いていくよう,NPO法人西中国山地自然史研究会では,しっかりと取り組みを支えたいと思います.


若い人たちも大健闘!


今回初のチッパー.参加者の視線は思わず釘付け


時には参加者同士で語らいも


お茶目なポーズで「はいチーズ♪」


道具の手入れも重要な作業の一つ


お昼ご飯.おむすびも豚汁も,お漬物も最高!!


千町原に魔女出現……!?


最後は綺麗になった千町原をバックに記念撮影.
掛け声は「はらっぱー!!」

【イベント案内】カスミサンショウウオの産卵調査

カスミサンショウウオの産卵調査

  • 開催日時:2016年4月29日(金) 9:30
  • 集合場所:高原の自然館
  • 講師:内藤順一
  • 準備:基本セット,長靴
  • 定員数:30名
  • 参加費:無料

自然再生事業が進められている霧ヶ谷湿原で,カスミサンショウウオの産卵状況を調査します.産卵場所や,卵塊の数を記録することで,湿原の回復状況の目安にできます.運が良ければ,卵塊を守る成体が見られるかも?湿原での調査となりますので,長ぐつをご用意ください.

⇒お申し込みはこちらから

【イベント案内】ブッポウソウの保全活動(巣箱づくり)

ブッポウソウの保全活動(巣箱づくり)

    • 開催日時:2016年3月6日(日) 9:30
    • 集合場所:芸北文化ホール 第二研修室
    • 講師:上野吉雄・暮町昌保・浄謙彰文・下杉孝
    • 定員数:10名
    • 参加費:無料

※保全活動に使わせていただくため、完成した巣箱はお持ち帰りいただけません。
ご了承ください。

⇒お申し込みはこちらから

【イベント報告】千町原 秋の草刈り2015(2015.11.23)

2015年11月23日.
今年で11回目の千町原の草刈りがやってきました.春の火入れがなくなり,防火帯づくりではなく低木を切ることが今回の目的となります.
いつもより少ない38名の参加となりましたが,行動力があるメンバーで,とても頼もしくあります.
高原の自然館のしらかわハカセから、目的や気をつける事項の確認があり,班に分かれ現地へ移動します.
機械班が草刈り・伐採を進める傍ら,作業班が切られた低木を集めます.
予想以上に天気がよくなり,晴天のもと気持ちよく作業が進みました.
機械を使う時,ひやっとした場面もあったので,気を引きしめ,対策の必要性も感じました.

昼までに低木の整理を終え,お楽しみの昼食です.
かりお茶屋のお母さんたちが作ってくれたはらっぱー米のおむずび,はらっぱー大根の煮物・豚汁と盛りだくさんです.このメニューには,千町原で刈り取られた草の堆肥を使って栽培された,はらっぱー米とはらっぱー大根も使われています.

力をつけた後は,千町原の草刈りでは初の試み,「茅かり」に挑戦です.
芸北中学校1年生の挑戦科の授業で,茅を集め,茅を販売する「茅金市場」の取り組みがはじまり,茅の活路が開けたのです.
※詳しくはこちら→芸北「茅金市場」2015
機械や鎌を使い,規格である180センチ以上のススキを刈ります.束にし,茅ぼうとうにしました.
わずか1時間の作業で,たくさんの茅を作ることができました.
これらが町内で茅葺されることを考えると,この11年間の歩みの最大の成果のように思います.

たくさんのボランティアさんと積み上げてきた時間を思うと,心から嬉しくてたまりません.
2015年の秋も,草刈りを無事終えることができました.当日参加した下さった方,また普段からこの活動を支えて下さっている方みなさんに感謝します.

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