活動報告」カテゴリーアーカイブ

【活動報告】芸北小学校「ゴミ退治」に参加しました(2021.12.16)

今朝は地元の小学校、芸北小学校の6年生による「ゴミ退治」に参加してきました。
受付でA班からD班の4班にふりわけられ、4つのコースに分かれてのゴミ拾い。
まずはなぜゴミ退治を企画したのか、4班に分かれて、ゴミの合計ポイントによる対抗戦だということ、タバコの吸い殻だけが別カウントで、高ポイントはなぜなのか?という理由を、しっかりと6年生が説明してくれました。
「タバコには有害物質があり、それが自然界に残ると植物や動物に悪影響がある」という説明に、参加者からは納得の声があがりました。
所属したB班は、児童3名、先生1名、一般参加の大人3名からなる7名で、小学校から郵便局の往復コースが担当です。
「タバコの吸い殻見つけた!」「こっちに結構な大物があったよ〜」と、和気藹々としながらゴミを拾いました。
国道186号沿いという、芸北では比較的車の通行量が多い場所ですが、あまり空き缶やペットボトルといったものは多くなく、落ち葉に隠れたタバコの吸い殻や、陶器、ガラス、プラスチックの破片が目立ったように思いました。
「うちの近くはペットボトルのポイ捨てだらけよ〜」
「ここは人目も多いし目立つから、ポイ捨てする人はあまりおらんのんじゃろうか」
小雨の降る中でのゴミ退治でしたが、初対面の人との会話も弾み、楽しい雰囲気で終始進んでいきました。
「そろそろ時間です。引き返しましょう」
小学校への到着時間によってもらえるというタイムポイントのこともあり、タイマーを持つリーダーの号令がかかりました。
5分前から時間内までに到着すると追加でポイントが貰えるのですが、時間を少しでもオーバーすると0ポイントとなってしまいます。
それでも目に付くゴミは気になる…と、帰りながらも拾っていると、他の参加者もそうだったのでしょうか、小学校近くで合流した他の班も、最後までゴミを拾っているのが印象的でした。
最終的に、タイムポイントがもらえた班は4班中0班という結果になり、どの班もゴミ退治に夢中になっていたことが伺えました。
ポイント合計の発表では、大型のゴミを拾ったというA班の圧勝でした。
小学生の「今日のゴミ退治をきっかけに、今日だけではなく周辺のゴミ退治をやっていきたいと思う」という、締めの力強い言葉がとても印象的でした。
せっかく綺麗な自然が間近にある芸北地域。この地域が少しでも綺麗になるように、自身もゴミ退治を日頃からできればな、と振り返るきっかけとなった1日でした。

小雨の降る中、傘をさしながらの「ゴミ退治」。

たった35分という時間でしたが、結構な量のゴミが集まりました。
担当したB班は、空き缶やペットボトルと言ったものは少なかったですが、タバコの吸い殻の多さが目立っています。
場所によって、ゴミの種類や量に偏りがあるのだなぁ…とひと目でわかって面白いですね。

【活動報告】千町原の草原保全活動 (2021.12.15)

今日は、千町原の草刈り作業を行いました。ボランティアやPTAで行った茅刈りでは刈りきれなかった場所を刈払機とハンマーナイフモアを使って根本からしっかりと刈っていきます。

残っている茅は刈ることで来年、丈夫に真っ直ぐと育ちます。また、混ざって生えているノイバラやカラコギカエデなどもしっかりと刈ることで茅刈りの障害になったり森林になることの抑制になります。

こういった木などはとても厄介で、三年も放置すると刈払機では刈れない太さに成長するそうです。

茅の中には猪の寝床と思われるものが見つかりました。

作業後には虹がかかって綺麗でした。

【体験レポート】たるとこ歳時期 (2021.10.22)

聖湖(樽床ダム)の底には集落が沈んでいます。そこではダムが建設される昭和32年まで74戸の農家が暮らしていたそうです。

現在は樽床地域の典型的な建物であった「中門造り」で、江戸中期に建てられた清水兼一氏宅が移築され、国の重要有形民俗文化財として指定されています。

 

 

 

高度経済成長の波に呑まれ、生活様式が一変するまでこの辺りの農家の生活はほとんど自給自足だったため、農業だけでなく林業や紡績業も営んでいたようで、そんな日々の暮らしで精一杯な中で、ささやかな楽しみとして俳句を読んでいたのではないでしょうか。10月8日から11月28日まで樽床集落で活動していた俳句同好会の作品と古写真が50点以上展示されています。日常や風景に感嘆したり、皮肉めいてみたりと、当時の生活に素朴ながらも温かみを感じます。

隣の博物館では実際に農家の暮らしを支えてきた約480点もの道具が展示されており、道具の隅々から当時の暮らしの大変さや良さがひしひしと伝わってきます。

当時の暮らしを深く感じ、学べられる場所です。日常を楽しみながら読まれた作品を、ぜひ見に来て下さい。今は亡き樽床の温もりに触れられるかもしれません。

【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.31(2021.10.5)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
今年度4回目の開催となった10月5日(火)のキャリア朝会について、報告します。
今回のセンパイは、 広島県安芸高田市地域おこし協力隊 の中村健太郎さんです。
道の駅や自宅で、人と人とをつなぐ様々なイベントを企画・開催したり、『みんなでつくる中国山地みんなでつくる中国山地』ではライターをされています。
お話はオモテ面とウラ面に謎の言葉が数十個書かれた用紙を配られるところから始まりました。自己紹介は名前のみ。
まず、オモテ面から興味を引く言葉を生徒に上げてもらいました。「湖からネッシー」「ただ歩く」「コスプレ聖地」「絵もらっ展」などが上がり、その言葉のエピソードを話す中村さん。
ネッシーを湖に出したいという中村さんの妄想からAR勉強会に繋がったり、ただ歩くだけで面白い人に出会ったり、コスプレイベントを企画していたり、褒めていたらもらった絵で展示会開催をしたりと、中村さんの人柄とおもしろ企画が溢れ出しました。
次に、ウラ面からは「棚田の仙人」「糸つむぎの魔女」「大学生のかつお」「アップビートソース」などの言葉が気になる、と生徒から上がりました。その言葉に詰まっていたのは、中村さんが出会ったキャラの濃い人物のお話でした。
それから、ついに中村さんの正体が明らかにされました。
現在は安芸高田市の地域おこし協力隊ですが、実は大学を中退し、10年間迷い続ける日々を過ごしていました。あるとき、地域・ローカルの雰囲気が好きなのではと気づき、現在の地域や観光に関する仕事をするようになりました。今でも自分自身を探っていて、高校生の時にもっと自分のことを考えたら違っていたかもしれないと振り返ります。
そこで、中村さんから高校生へ提案。
「もし、みんながイベントを開催するとしたら、何をするかを考えてみてほしいです。すると、誰に対して、どういう風にしたいか、相手はどういう人か興味を持って、想像します。そうすると、自分がどういう人間で、どういうことを誰にしたいかがわかるようになるのではないかなと思うのです。」
また、さいごに中村さんは里山の「人と暮らし」を紹介する「さとやまガイド」を志しているので、地域の面白い人がいたら紹介してほしいと投げかけて帰られました。
高校生の好奇心を揺さぶる仕掛けが満載の、イベントのような朝会になりました。
(芸北分校魅力化コーディネーター/前田なっちぇ)

アサギマダラの魅力(2021.10.11)

新聞やテレビなどで紹介があったようで、アサギマダラの問い合わせが非常に多いです。
「旅するチョウ」アサギマダラが寄り道、フジバカマに誘われて 広島の八幡高原
中国新聞記事(2021.10.5)

お天気もいい八幡高原で、ぜひ観察してみてくださいね。

高原の自然館では、アサギマダラ関連の書籍展示とポストカード販売も行っています。
他にも色づきはじめた木々の中の散策、新米やりんごが目立つ野菜売り場などをオススメしています。