活動報告」カテゴリーアーカイブ

【参加報告】JOLA 2017ダブル受賞祝賀会(2017.3.27)

高原の自然館 

白川勝信学芸員と、環境教育事務所Leaf・NPO法人これからの学びネットワークの河野宏樹さんのJOLA 2017の受賞をお祝いする祝賀会が開かれました。
西中国山地自然史研究会も、実行委員会の一員として、開催をお手伝いし、参加しましたので、報告します。
2017年3月27日(月)に、祝賀会があり、73名の方とともに、お二人の受賞の喜びを分かち合いました。
司会は、発起人でもありお二人の活動をよく知るよく知るNPO法人 INE OASAの堀田高広理事長です。
同じく発起人である西中国山地自然史研究会の近藤紘史理事長のあいさつにはじまり、JOLA事務局の和田徳之さんから、アワードの設立経緯や、趣旨について説明がありました。
お二人の活動を紹介する時間もあり、それぞれの活動や、その背景にある思いを聞くことができました。
北広島町長からの祝辞に続き、お二人をよく知るひろしま自然学校の志賀誠治さんから、乾杯のご発声があり、そのご挨拶の中で、「非日常ではない自然体験への取り組みが評価されたこと。
それが経済活動にも関わっていること」など、お二人の優れていた点、現在の自然体験活動で重要な点をお話されました。
4名の方から、温かいスピーチをいただき、ひろしまジン大学の平尾順平さんのリードで、お二人のこれまでとこれからを探るトークセッションが行われました。
祝賀会に参加している方はみなさん知り合いばかりではありません。
河野宏樹さんがプレゼンテーションで紹介されたスティーブ・ジョブズのスピーチの言葉「点と点をつなげる」ように、会場ではさかんに交流が行われました。
花束や歌の贈り物のあとは、広島大学の中越教授から、激励スピーチです。
お二人の受賞を喜び、これからのますますのご活躍を願い、祝賀会は閉会となりました。
白川さん、河野さん、受賞おめでとうございました。
これからも、フィールドでご一緒しましょう。

※3/29付けの中国新聞に祝賀会の記事が掲載されました。

【参加報告】緑のふるさと協力隊・地域おこし協力隊・集落支援員の活動報告(2017.2.24)

2017年2月24日(金)、緑のふるさと協力隊・地域おこし協力隊・集落支援員の活動報告(芸北地域)にスタッフが参加したので、報告します。

今年度から活動されている、緑のふるさと協力隊 北広島町と、北広島町 地域おこし協力隊、芸北地域の集落支援員の3名から活動報告が開催されました。
西中国山地自然史研究会では、ボランティアに来ていただいたり、イベントのスタッフとしてお手伝いをしていただいていたこともあり、楽しみに参加をしました。
会場には50名ほどの参加があり、みなさんの関心の高さがうかがえました。
また、手づくりおやつも準備されており、協力隊の心配りが嬉しかったです。

最初に町長から、「個性があり行動力がある二人には、明るさと元気をもらった。貴重な経験をしっかり報告してほしい。」というご挨拶がありました。

緑のふるさと協力隊山口隊員から、発表です。
「みなさんが聞きたいと思っていること全部答えます!」という始まりで、1年間の体験、感想、そして提案もあり、ハキハキと気持ちのよい発表でした。
農業、神楽、地域活動など75という活動数の中で、「協力隊でいた1年が数年分の経験と出会いがあった」「(芸北は)ふるさとよりも舞台だった」「若ものフィルターをとっぱらう視点がほしい」「芸北地域は芸北連合共和国って感じ」といった体験を通じての真摯な感想が、染み入りました。
ご自身の強みを活かし、作成した冊子「芸北神楽」「芸北料理修行」が各テーブルに置かれ、紹介されていましたが、芸北の文化・人・思いがしっかりとつまったものに仕上がっていて感動しました。

次の発表は 地域おこし協力隊吉田隊員です。
芸北での活動は2年目ということもあり、活動も多岐にわたっていました。今回は活動を深く報告するというよりも、そこから感じ取ったことを、フィードバックしてくださいました。
地域おこし協力隊の制度は、北広島町では1年目。活動する方も、支援する方も意欲を持ちながら、悩みながらの1年だったことでしょう。
地域の特産品作り、お試し住宅、大学生との連携など、分野や地域を越えてとりまとめをしたり、作業をしたりと奮闘の様子がわかりました。
「地域に縁を感じた人が担い手になりうる」「地域おこし協力隊は救世主ではない」「地域おこし協力隊はプレイヤーではなくサポーターととらえていただければうれしい」「住宅のインターネット環境の整備」など、暮らしの中からも見えてきたことを、忌憚のない意見として発表してくださいました。

お二人に共通することは、「芸北にきてよかった。関わった方々と出会えてよかった」ということでした。一方で「かけられる言葉に落ち込んだり、励まされたりした」や「苦しくなったら全国にいる仲間の存在が大きかった」といった共通点からは、受け入れる地域や組織でできることを考えないといけないなぁと強く感じました。
お二人それぞれの夢に向かっている様子がわかり、応援したいと感じました。

集落支援員の田中さんからも、協力隊の支援を含めたご自身の活動やその中で見えてきたことを、丁寧に説明してくださいました。
消滅集落という言葉が聞かれる今日、集落の維持や協働が課題であり、だれがどのように関わるのかという切実な悩みがある地域では、支援員の存在は大きなものになると感じました。

会場からは、「若者フィルターをとっぱらってほしいという真意は?」「地域の賑わいが大切というのはどういうことなのか?」「地域の若い世代とどんな交流をしたのか?」といった質問も出ました。

報告の内容は、参加者それぞれに「何か」を残したものとなったと思います。
この「何か」をきちんと把握して、地域の次につながるものにしていくのは、私たち住民や、受け入れをすすめる北広島町の役目です。

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【活動報告】「2016年度未来につなぐふるさと基金」報告会@静岡県三島市(2017.2.17)

2017年2月17日(金)「2016年度未来につなぐふるさと基金」報告会が静岡県三島市で開催されましたので、報告します。

「未来につなぐふるさと基金」キヤノン マーケティング ジャパン(Canon Marketing Japan)が取り組む「生物多様性を育む社会づくりへの貢献」の活動の一つで、「子供たちの未来に、多様な生き物を育む美しくみどり豊かなふるさとを残すこと」を目的に、協働団体とともに広く生物多様性保全の重要性を伝えることを目指すものです。

この日は、2016年度の協働団体に選定していただいた5団体が集まり、互いの活動報告をする中で、成果について共有し、今後の活動に役立て、お互いに学び合い、「生物多様性の主流化」を実現するにはどうしたらよいかなどの意見交換を行いました。
このような機会を設けていただき、感謝いたします。

5団体から、10分づつ活動のプレゼンテーションが行われました。
協働団体の審査をされた古沢審査委員長をはじめ、日本自然保護協会(NACS-J)、キヤノンマーケティングジャパン、公益財団法人パブリックリソース財団のみなさまにも加わり、質疑も活発に行われました。
専門の分野からの「人の流れをどのように把握し、変えていきたいですか?」「これからの活動をどのように考えていますか?」といった質問を受けると、考えが言葉となって出てくることで、次の一手が見えてくるような機会でもありました。
進行の田口さん(パブリックリソース財団)からは、団体の強みをサポートしていただき、今まで知らなかったお互いの活動が身近なものになり、各地で取り組んでいる仲間が頼もしく思えました。
後ほどの懇親会でも、交流がかわされ「このフィールドに行ってみたいな」「この活動を応援したいな」と感じ、実際に語り合うと仲間が増えるという効果もあったように思います。
一番印象に残ったのは、日本自然保護協会の道家さんの「生物多様性の主流化について」の講演です。
主流化のためのアプローチを「保全心理学」から捉え、「生存本能」「感情」「思考」の3つのキーワードを示されました。 「生存本能」や「思考」だけでは届きにくいことを「感情」を使うとより届きやすくなることに根拠を見つけたようで、今やっている活動の中にも積極的に組み込んでいきたいと思いました。

次の日は、報告会・懇親会のコーディネートもしていただいた NPO法人 グラウンドワーク三島の現地視察です。
「グラウンドワーク」という市民・企業・行政が結集し、大きな活動の支援を担う役割として設立された組織力と、川のフィールドワークができるということで、とても楽しみに参加しました。
活動を支えるベテランの方にガイドしていただきながら、源兵衛川を歩きます。
取り組みについて、目の前にあるいきものや川、しくみづくりについて2時間たっぷりと話を聞かせていただきました。
象徴であるカワセミや、保全しているミシマバイカモもしっかり観察できました。
日常的に川が利用されていることに驚くとともに、活動の成果が反映されており、その中でも継続して作業されている方と出会えたり、現地でないと感じられないことから色々学びがありました。 グラウンドワーク三島のみなさんには、2日間受け入れていただき、ありがとうございました。

NPOの運営の苦労やこれからの展開を共有できたこと、支援いただける感謝、これらを自団体にしっかりと反映させながら、来年度もしっかりと活動していくことを改めて心に感じながら、帰路につきました。

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【活動報告】西中国山地自然史研究会役員会(2017.2.4)

2017年2月4日(土)に、西中国山地自然史研究会の役員会を実施しました。

来年度の行事を決めることが大きな目的ですが、今回は組織や事業についてを考える時間も設けました。

参加者9名の近況報告から始まります。
自身のフィールドワークの成果や活動の内容、講演での普及活動など多岐にわたる報告でした。

また、西中国山地自然史研究会を代表して白川ハカセから、ドイツ研修の報告もありました。
研修の目的や方法、ドイツにおける環境への配慮の取り組み例・ボランティア制度・自然保護団体の活動などを写真を交えて解説があり、最後にドイツの例をお手本にした、広島県での環境活動推進の提案も出されました。
参加者からは「川の調査は誰がしているのか?」といった興味のある分野への質問も相次ぎました。

ドイツの例を聞いた後に、自団体の組織について考えます。6月に行った組織診断の結果を共有し、どんなことを次の一手とするか、というところまで決めました。
これから話し合うべきこととして、「事業について」「 理事会開催のあり方」「ミッションとビジョン-長期中期計画」「組織(人材)について広報・しくみと人材・資金調達・会員勧誘」に絞られ、次回の日程が決定しました。
講師陣の意見を反映させながら、観察会の日程を確定することができたので、次は広報に取り組みます。

地域の方と連携しながら、里山文化を継承するための活動や環境学習を行い、持続可能な地域社会の実現のために、来年度もしっかり活動することを確認した会議となりました。

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【参加報告】ひろしま地球環境フォーラム「里山の恵みを活用した持続可能な地域づくり」(2017.1.31)

2017年1月31日(火)に、メルパルク広島にて、 白川 勝信​ハカセによる講演会が開催されました。スタッフが参加したので、報告します。
ひろしま地球環境フォーラムの環境講演会で、演題は「里山の恵みを活用した持続可能な地域づくり」です。
一般の方、学生、企業の方と幅広い業種、年代の125名の参加で、主催の方々も「いつもより多い申し込みがあり驚いた」とお話しされていました。

「環境」について私たちが考える必要性を「時間」「変化」の切り口で示すことから、講演は始まりました。
また自己紹介タイムでは、席の近くの方とお話しできる貴重な時間を設けることで、リラックスして講演を聞く姿勢が生まれました。
芸北の自然、博物館の役割や、地域の深みのお話、そして芸北せどやま再生事業やカヤプロの話題へ移ります。
「なんとなくの指針」や、「関連するメンバーとのゴールの共有」など、実践する中で大切にしていることを言語化して話が進むので、参加者が大きく頷く場面も多く見られました。
芸北小学校での授業では、地球環境問題として捉えがちだった森林の課題も、地域環境問題として考え、作業し、成果を出してまた考えるというサイクルで学習している様子も紹介され、児童のほほえましい様子に時折笑い声も聞こえてきました!

また「保全のための保全から、活用の保全へ」という「持続可能であるために大切なこと」が示されました。
最後にドイツでの例が紹介され、広島県での環境活動を促進する提案もありました。
「二次林の伐採方法について」「材木の価値やエネルギー利用について」といった会場からの質問もあり、関心の高さをうかがうことができました。

まとめにあったように、「対等に話せる場づくり」などすぐにできることもあります。この講演会をきっかけに、持続的な環境保全の視点を持つ仲間が増えていくように感じ、これからが非常に楽しみです。

 

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