活動報告」カテゴリーアーカイブ

せどやま教室野外活動編@芸北小学校5・6年生(2017.6.20)

西中国山地自然史研究会では、芸北せどやま再生事業の普及啓発を担当しています。こどもたちに実施しているせどやま教室について、インターンの花村育海さん(NPO法人ひろしま自然学校

)にレポートしていただきました。

2017年6月20日(火)、芸北小学校5年生のせどやま教室が行われました。
いよいよ野外での実践。「安全に」「みんなで協力して工夫して多くの木を出す」を心に活動をしました。
はじめは、しらかわハカセより、前回の石窯のしくみでエネルギー循環を学んだふりかえりがあり、森の木々がエネルギーをためているということを聞きました。そして、スタッフの曽根田さんがチェーンソーで木を倒す見本を見せてもらい、実際に木が倒れる時の“メリメリッ”という音を実際聞き、「おー」という驚きの声と拍手が起こっていました。
そして、実際に児童たちが活動する番です。20分を3クール。長さ1.8m、太さ6cm以上の丸太を作っていきます。今回は5年生、6年生の混合班になっており、6年生が5年生へノコギリの使い方などをレクチャーしていました。リズムよく木を切っていくために「もしもしかめよ〜かめさんよ〜」と、どの班からも「もしかめ」の歌が聞こえてきました。たまにカープの歌が聞こえてくることもあり、楽しく安全に活動していました。
最後のふりかえりでは、児童たちから「1回目より3回目の方が大きな声を出せた。」「自分1人ではできなかったことが多かった。」などの感想や気付きが出てきていました。スタッフからは「ノコギリを使うのが上手になって、切るのが速くなっていたね。」「同じ1本の木でもどこを押すかで全然違う。てこの原理なんだけど、学校で習うことが生活で出てくる。このようなことを現実で学んでほしい。よく頑張ったな。」などの言葉をもらっていました。
最初から最後まで、児童たちは真剣な眼差しで、しらかわハカセやせどやまスタッフの言葉を聞いていました。次回に、今後に活かせることをたくさん吸収して帰ったのではないかと思います。
せどやま市場に運び、計量してもらった所・・・結果は、977kg!せどやま券を5枚もらっていました。目標には届かなかったようですが、あと2回の活動で目標達成に向け、頑張る姿が見られると思います。
次回は、5年生だけでの活動になります。今日、しらかわハカセや6年生、スタッフから教えてもらったことが活かせるかどうか!次回の作業もどんな作業になるか楽しみですね!(はなむらいくみ)

八幡高原散策へ(2017.6.24)

八幡高原は爽快なお天気です。
湿原にはどんなお花が咲いているか、30分ほどの散策です。
クマ対策に音楽を鳴らしながら、歩きました。
湿原に入るとすっと空気が変わり、ひんやりとしました〜。
気持ちのよい八幡高原に遊びにきてくださいね。

《花》
ウツギ・エゴノキ・ヤマボウシ・コアジサイ・スイカズラ
《つぼみ》
ハンカイソウ・ノリウツギ・オカトラノオ
《実》
カラコギカエデ・ギンリョウソウ・ミズキ
《鳥・鳥声》
ホオジロ・カッコウ・キジバト
《昆虫》
オオカワトンボ

認定NPO法人自然再生センター視察報告(2017.6.23)

島根県松江市を拠点とする 認定NPO法人自然再生センターは、2003年の自然再生推進法の運用開始をきっかけとし、2007年NPO法人自然再生センターとして設立されました。認定NPO法人となったのは2015年のことです。
その組織運営や活動内容を視察しましたので報告します 私たちがどんなことを視察したいか、ということを事前に聞いてくださり、それにお答えいただく形のガイダンスで、視察はスタートしました。
場所は、拠点とされている自然再生センターです。対応してくださったのは、専務理事でもある小倉加代子事務局長と、広報担当の桑谷猛理事のお二人です。
(1)自然再生センター
(2)ガバナンス
(3)協働
(4)労務・人材育成
この4つを柱に、映像や資料をみながら、具体的なエピソードや、活動の背景にあるもの、また指針や見解などを細かく解説していただきました。
私たちの団体ではまだ取り組めていないものや、これから起きるであろう問題への対処や、どんなことを大切にしているかなど、お二人にしっかり聞くことができました。
自分たちの悩みや困っていることも相談すると、的確な答えが返ってきて、「すっきりした!」「前向きになれそう」とガイダンスが終わる頃には、明るい気持ちになっていた私たちです。
センターを出て、まち歩きに連れて行っていただきました。歴史や文化のガイドをしていただきながら、商店街や川沿いの雰囲気を楽しみました。
夕方からは、「中海・宍道湖の食を広めよう会」に参加させていただきました。NPOの「ふれる活動」のひとつとして、中海・宍道湖にはたくさんの生き物がいて、季節ごとにとってもおいしい魚や貝などが食べることができることを、味覚を通じて知ってもらうために始まった取り組みです。おいしいだけでなく、人をつなげて、共感を得る大切な活動だということを目の当たりにしました。そして、みなさんの受け入れが自然体で優しいことが、私たちにはうれしかったです。
夜も遅くまで、個別の質問をしたり、事務局として必要な基盤とは何かを聞くなど、すべてが生き方のヒントになるような時間でした。
2日目は、センターに寄り、少しだけミーティングに参加させていただき、事務局の様子を視察しました。
道の駅「本庄」に寄り、その後楽しみにしていた中海でのオゴノリ刈り体験です。昔は中海の海藻は肥料の原料として使われてきましたが、現在は活用されず、湖内でヘドロ化し、水の汚れの原因ともなっているそうです。その海藻のひとつであるオゴノリを船にのり、獲ることのできる体験ですが、思った以上に道具をあやつるのが難しく、少しだけオゴノリを採ることができました。自然再生を行っている現場に行くことができたことも大変貴重な経験となりました。
この視察を通じて、学んだことや新しく得た知識がたくさんありました。また、今回知り合った方々とのつながりにも感謝したいと思います。
帰り道、私たち二人で振り返りの会をしました。「何を得て、どう活かすか」を考えましたので、それぞれの役割の中でしっかりと反映させたいと思います。
お世話になりましたみなさん、本当にありがとうございました。またお会いできる機会を作りたいです。

認定NPO法人西中国山地自然史研究会:河野弥生
NPO法人三段峡-太田川流域研究会:本宮宏美

 

水辺のいきもの観察〜モリアオガエルとグラデーション〜(2017.6.15)

本日は、この季節ならではの風景を見せて頂くため、西中国山地自然史研究会スタッフとともに、芸北 高原の自然館をスタートしました。

最初に観察したのは、こうら池のモリアオガエルでした。
私は、昨年初めてこのカエルを知って、正直衝撃的だったことを覚えています。
モリアオガエルはできる限り、木の枝の先へ先へ行き卵塊を作ります。
これはヘビなどの外敵から攻撃されないための術だそうです。また、その卵の下は水辺です。中にはプールに落とすように卵塊を作る場合もあるそうです。その理由は、卵の中で育った赤ちゃんが下にすぐ落ちて生きれる環境を用意しているそうです。お母さんはそういった場所に生むために木を登る。しかも卵を作るためには多くの水分が必要なので、母は多くの水分をお腹に含み、重い体で木をゆっくりとゆっくりと登ります(去年奇跡的に見れました)。
母は強しということを再認識させられます。
残念ながら、今日はモリアオガエルの姿の一部しか見ることができませんでしたが、新鮮な真っ白な卵塊はきれいでした。

また、その水辺にはカキツバタという絶妙な色合いをした花がたくさん咲いていました。
時期としては少し遅いとのことだったので、元気がない感じもしましたが「なぜこんな色(紫をチョイスした)を選んだんだろうな〜」と感じました。生きやすかったりする、なにかしらの理由があるんでしょうね。

その後、場所を移し八幡湿原(尾崎沼湿原)へ連れて行っていただきました。
そこには、色々な表情をした睡蓮(スイレン)の花が咲いていました。
また見たこともないような色合いの、スタイルが良いトンボもたくさん飛んでいました。
スイレンという花、何度も見かけたことはあるはずですが、意識的に見たのは初めてでした。
それにしてもグラデーションが綺麗で、水に浮かぶ葉っぱも可愛らしかったです。という感覚が歳を重ねていくにつれて少しずつではありますが分かるようになってきました。

と同時に、自然界のこと本当になにも知らないんだな〜と気づかされます。自然界には人間が多くのことを学ばせてもらえるのでこれからも色々と自然に対して、探究心を持って日々の生活を過ごして行こうと思います。
(安芸太田町地域おこし協力隊 うめもとまさふみ)

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【活動報告】環境の日ひろしまでの成果発表(2017.6.12)

2017年6月4日(日)に、環境の日ひろしまでの成果発表をしたので報告します。

6月の環境月間行事の一環として、県民が環境保全について理解を深め、行動に移すきっかけとなる場として、「環境の日」ひろしま大会が、県庁前広場にて毎年開催されています。
特設ステージでの歌やダンスの披露、事業者,団体及び行政が取り組んでいる環境保全活動・環境学習等の紹介、環境クイズラリー 会場内を周回する環境クイズや、地域の 飲食物の販売など、様々な世代が楽しめる工夫のされたイベントです。

平成28年度広島県省エネ活動促進補助金を取得した関係で、西中国山地自然史研究会の取り組みを発表する時間(約3分)をいただきました。
薪ストーブ普及推進のための「芸北せどやま教室」事業を昨年度実施したので、「芸北せどやま再生事業」のしくみと、作成した紙芝居の紹介をステージで発表しました。司会者からは、薪ストーブの効果の質問がありました。
短い時間でしたが、約20名ほどの方が見てくれていたように思います。
会場で出展されていた研究会の正会員さんや、県の担当の方がいらしたので嬉しかったです。
家庭の省エネ相談ができるうちエコ診断を受けたり、フードロスを減らす取り組みをしている団体のブースではクイズを通して、現状を知ることができました。

内容を十分知らないままに行ったのですが、環境について楽しく学べるイベントだということがよくわかりました。
今後も連携させたいただきたいと思います。