カテゴリー別アーカイブ: 活動報告

【おしらせ】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.5(2018.10.30)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
10月30日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは看護師の有田志乃さん(北広島町八幡在住)です。1才の四男くんも一緒にきてくれました。
有田さんは現在育児休暇中ですが、これまでの看護師としての経験を、優しい語り口でしっかりとお話くださいました。
看護師であるお姉さんの影響もあり、中学生の頃から看護師を志し、看護関係の高校を選択したそうです。20才から看護師として広島市内で勤め、産婦人科・内科・手術室・リハビリテーション科を経験されて感じたことを、高校生に向けて、エピソードを2つ紹介していただきました。

・ある患者さんが自分より具合の悪い人を思いやった行動からの学び
・「逃げ出したい、自分には無理」と思った仕事から得た学び

手術室勤務では、なかなかついていけず叱られ落ち込む毎日でつらかったそうです。しかし振り返ってみると実は「命を預かる仕事だからこその注意」だったり、「叱られたのは技術の未熟さの指摘であって、人間性を否定されていたわけではなかった」とわかり、後にリハビリテーション科に移り、手術で経験したことが患者さんのケアにつながり、「あの経験があってよかった。逃げ出さないでよかった」と心から思えたそうです。
有田さんは、「周囲からの言葉やアクションは、様々な考え方を教えてくれ、自分の行動を確認でき、人間的に成長させてくれるものだ」と気持ちをこめて、経験から学んだことを示されました。
最後に、やなせたかしさんの文章を紹介して終わりとなりました。
「ごくありふれた/日常の中に/さりげなく/ひっそりと/幸福はかくれています」
どんな進路を選んでも、苦しかったり逃げ出したくなることは必ずあります。その時の心持ちや、苦しんだ中から得られることもあるんだよ、ということを教えていただいたキャリア朝会となりました。
次回は12月で、今年度最後となります。

【活動報告】せどやま教室2回目@芸北小学校(2018.10.27)

2018年10月24日(水)に実施された芸北小学校5年生のせどやま教室について、報告します。

5年生にとって2回目の野外での実践でした。「安全に」「笑顔で」「750kg切り出す」ことを心 に、活動をしました。
前回は6年生と一緒に活動し、6年生が主導して動いていましたが、今回は5年生のみ。4班に分かれ て作戦を練ってきており、作戦がうまくいったところも、うまくいかなかったところもあったようで す。常に試行錯誤しながらの活動になりました。
活動は、20分を3クール。長さ1.8m、太さ6cm以上の丸太を作っていきます。のこぎりの使い方も前回より上達しており、今日確認したルールを守りながら安全にスピーディーに木を切ることができ ていました。しかし、切った丸太を運び出すのがなかなか大変!みんなで持って運んでみたり、ロー プを結んで引っ張ってみたり、ロープの位置を変えてみたり、細い木を下にひいて転がしてみた り・・・色々なアイデアが溢れていました。1クオーター目には、黙々とそれぞれがそれぞれのことをやっていましたが、3クオーター目には、「ロープをこうやって結んで運んだほうがいいよ!」 「そっち手伝うよ!」などの声かけが増え、班を越えて協力し合うような状況がたくさん出ていまし た。

ふりかえりでは、「丸太をトラックに載せる時に、細い丸太で橋を作ったところがよかった」「頑 張れ、いいよ、などの声かけができてよかった」「“手伝うよ”と言ってくれて他の班との協力ができた」など、子どもたちからよかった点や他の班に共有しておきたい気付きがたくさん出てきました。

最後にしらかわハカセから「なぜ芸北ではせどやま事業をしているのか」という話も聞き、せどや ま市場に丸太を運びました。計量してもらった結果、694kg!前回の繰越分を足し、せどやま券を4枚もらっていました。750kgという目標には届きませんでしたが、次回の活動で目標達成できるよう、また作戦を立ててくるのではないでしょうか。

次回で野外での実践活動は最後になります。今日、しらかわハカセやせどやま(せどやま事業のスタッフ)さん、保サポ(芸北小学校の保護者で構成されている見守り制度)から教えてもらったこと、そして子どもたちの気付きが活かせるといいですね。今日たくさん考えて、たくさんの気付きを持って帰った子どもたちが、どれだけ成長できるか楽しみです!

記録:インターン花村育海(ひろしま自然学校)

【視察報告】福山市しんいち歴史民俗博物館(2018.10.15)

福山市しんいち歴史民俗博物館は福山市新市町にある「福山市北西部地域の文化・文化財の保存と活用を図ることを目的とした博物館と,埋蔵文化財の調査・研究,収集した文化財の収蔵と活用を図ることを目的とした文化財センター」です。
特に,北部地域の主要産業であり,繊維産業の礎である「備後絣」の保存と活用に取り組んでいる博物館で,備後絣の歩みや製造の流れを学ぶことができます。 西中国山地自然史研究会は、近隣にある芸北民俗博物館との連携を視野に入れ、資料の展示やイベントの開催、地域学習や交流を学ぶために、北広島町教育委員会文化係とともに、9月27日に4名で視察を行いました。

福山しんいち歴史民俗博物館前では「藍」と「綿」が育てられていました。また当日は近くの小学生が社会見学に訪れており、にぎわっていました。 館内に入ると市民のみなさんが活動をされていました。糸を紡ぎ、藍に染め、機をおり、作品の制作をされています。毎週木曜日は「備後かすり学習会」が開かれており、木曜日に視察を組みました。 活気があり、楽しんで作業されている様子は、生涯学習の場として魅力に満ちていました。また、大勢で作業することで、「技」が継承されていくメリットもあります。

学芸員の解説も秀逸で、絣や機の歴史を知れば知るほど、繊維や衣を作る工程に敬意を払わざるを得ません。 専門的な解説から、手仕事の面白みや、絣の魅力、伝統産業の推移を知ることができました。 印象に残ったことは、昔の人は綿を育て、布にして、余すところなく使い、それでもボロボロになったら燃やして灰にして畑にまく、という循環です。
日本における衣類廃棄量は、年間約100万トンと言われています。 衣類への関心からも、環境を守る活動ができるのでは、と感じました。

現在高原の自然館では「芸北の自然」を展示しており、地域の自然を保護し、活用する活動に力を入れています。
地域の歴史や文化をより深く伝えることができるよう、芸北民俗博物館との連携を検討していきたいと思います。 視察を受け入れてくださった福山市しんいち歴史民俗博物館と備後かすり学習会のみなさま、ありがとうございました。

 

支所カフェVol.10 「〜バーシーさんに聞いてみよう!もったいないキッチン&ルワンダお話会〜]」(2018.10.11)

旅する料理人バーシーさん(椎葉康祐さん)をお迎えして、支所カフェを開店しました。聞き手は高原の自然館しらかわハカセです。
参加者は高校生をはじめ、島根県や滋賀県からもお越しいただき総勢20名です。
現在は千葉県いすみ市の地域おこし協力隊で活動中のバーシーさん。「ルワンダ料理×マクロビオテック×ビーガン×発酵食」というキーワードで紹介されました。どんな活動をされているのでしょう?
「好きなことを仕事にしている」との言葉と、スライドの写真を見ると、サーフィン・ルワンダのガイド・もったいなキッチンイベントでの料理人・農業・塾講師・シェアハウス運営などなど、「これほんとうに一人の活動?」と思うような幅広い活動に驚かされました。
「マクロビオテック」や「ビーガン」という聞いたことはあるけれど、よく知らない「食事法」も詳しく聞きました。
バーシーさんのお話によると、それぞれの食事法を広めることではなく、「土地でとれるもの、季節でとれるものを意識してほしい」ということでした。
独学で身につけた料理で、各地を飛び回り使われない食材の持ち寄りで「もったいないキッチン」を実践されているそうです。
一方で、アフリカのルワンダという国へのツアーも年に3回実施されているそうです。
会場にルワンダについて問いかけても、国の歴史や場所、文化など知っている人はごくわずかでした。
なじみがない国、そして知っていてもいいイメージがない国との認識からスタートしましたが、意外な情報がバーシーから4つの魅力として語られました。
「治安がいい、季候がいい、街がキレイ、人が優しい」とのことです。女性の議員数が世界一だったり、環境の面からビニール袋は禁止で紙袋が推奨されているそうです。
ツアーの様子もにぎやかで楽しそうでした。
ルワンダの人や暮らしを見て「お金で解決していないものをたくさんもっているからこそ生きる力がある」という気づきがあり、自然の循環を活かした暮らしを目指されています。
「遊びも仕事も一緒。分け隔てなく、いかに遊ぶことを仕事にするか。どうやったら仕事にできるかを考えるのが好き。そうしていると未来志向になる。そういう人が増えると、世の中が明るくなるんじゃないかな?」との考えから、まずは自分が実践されているそうです。
大きな挑戦をされているバーシーさんは、地域おこし協力隊は今年で終了し、個人として活動を続けられると聞きました。
ルワンダの魅力や、食への向き合い方を楽しく学べた支所カフェでした。

【おしらせ】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.4(2018.10.9)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
10月9日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは中国新聞北広島支局山田太一記者です。
山田記者は、山県郡のエリア担当記者であり、何度も芸北分校の取材に訪れており、生徒や先生とも顔なじみです。
「いつも聞く方」ですが、今日は「話す方」で、生徒に向けて体験やメッセージを語ってくださいました。
取材のエピソードからスタートし、母校山口県立大津高校や高知大学での経験もお話し下さいました。
そして、高校生に伝えたいこととして、3つのことを示されました。

・迷ったら聞く(高校時代の失敗談から痛感したこと)
・きっかけは突然訪れる(大学時代のアルバイトがきっかけで新聞記者になった)
・言葉と古里(この二つは自分自身を支え守ってくれるもの)

山田記者は、言葉を扱う職業柄、「言葉や文章が相手の気持ちに添っているか?」ということをいつも意識されているそうです。
また「芸北は豊かで、同じ中山間地域出身者としてうらやましくもあり、現実の厳しさもわかる」としながらも、「古里は帰ってくる場所であり、守ってくれる場所なんだよ」と、生徒に伝えつつ、ご自身を振りかえっての言葉のように聞こえました。
小論文や面接時に「相手にどう伝えるか」そして「相手の言葉をどう察するか」といった
高校生に向けた言葉の大切さへのアドバイスもありました。
繰り返し口にされていた「迷ったら聞く。そして行動する」は、新聞記者になった今でも指針とされていることだそうです。
生徒のみなさんからは「記者としてのやりがいは?」「どんな取材が難しいの?」「なぜ北広島支局は一人だけ?」「テレビで見る記者は強い言葉を使っているが、なんでなの?」といった質問が寄せられていました。(質問は後日回答し、学校に貼り出します)
「一本でも多く地域の記事を載せたい」と山田記者は日頃から言われており、地域に住んでいるからこそできる取材に日々取り組まれています。その軸となる考え方をしっかり聞くことができたキャリア朝会となりました。
次回は10月30日の予定です。