活動報告」カテゴリーアーカイブ

【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.13(2020.1.15)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2019年10月15日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは雄鹿原の中束勇太郎さんです。
中束さんは乙九日炎の祭典で高名な亀山八幡神社の宮司をされています。普段のお仕事は日本郵便(株)加計郵便局におつとめでいらっしゃいます。
あいにく2年生が修学旅行で不在で少しさみしい視聴覚室でしたが、中束さんのお話が始まりました。
高校生の頃には自分が宮司になるとは思っていなかった、とのことでしたが、現在は努力して神職の資格を取り、宮司としてご奉仕することを誇りに感じている様子が伝わってきました。また、郵便局ではアルバイトからスタートし、恩師の存在もあり、現在は課長代理を務めているということで、「本気でやる」ことの大切さを説かれました。
まずはステージにあがり、目の前のことをこなし、弱音を吐かずにしていると夢が叶うのだ、というご自身の経験を通しての力強いお話でした。

高校生からは
・弱音を吐いてもいいけど、少しずつ減らしていき、最後には弱音をなくして夢を叶えるという言葉がぐっときた
・「ありがたい」と思うことの大切さがわかった
・苦がないと「有り難し」と思えないんだなと感じた
という感想がありました。
また、「宮司」という仕事はどんなことをするのか?どうやったなったのか?一番大変なことは?という質問もたくさんあり、関心の高さがうかがえました。
加えて、「2つの仕事をしていて大変なことはなんですか?」というものもあり、「忙しいが、そこから得られるものも計り知れないです」という回答から、中束さんの仕事への真摯な思いが詰めれていることがよくわかりました。

 

 

【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL.12(2020.1.15)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2019年9月24日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは NPO法人INE OASA理事長の堀田高広さんです。
堀田さんは北広島町大朝で生まれ育ち、県外での経験を経てまた地元に戻り、バス・旅行会社の社長をしながら地域づくりにも精力的に取り組まれています。
その活動の中で感じていることを、熱をもって生徒たちにお話くださいました。
高校生に向けての「自分のものさしをもちましょう」という提案は、とても響きました。
というのも、近年の社会の中ではSDGs(持続可能な開発目標)という視点をもって取り組む課題が多くあり、これは「ものさし」とも言い換えられます。
堀田さんも「バスをつかってもらうには人口が減っていてはだめだ」というところから、地域づくりを本格的にNPOの事業として展開されており、これも「ものさし」で計ると大きな効果をうんでいるのではないでしょうか。また大切なこととして「次の世代にバトンを渡すこと」を強調されていました。
何度も発せられた「大朝のために」という気概が生徒にどのように伝わったでしょうか。
高校生からは
・行動力がすごいな、と思った
・堀田さんが話されていたように、様々な視点からものごとを見ることができるよう、自分のものさしをながくしていきたい
・北広島町のことを愛し、大朝のことも大切にしている気持ちが伝わってきた
・地域に人を増やすためには、仕事・住宅・誇りをもっていくことが大切だとわかった
という感想が寄せられました。
質問に対する回答はこちら(抜粋)
・今考えている事業はなんですか?→外国人観光客が北広島町内にくるしかけ
・堀田さんは誰からバトンを渡されましたか?→NPO設立時の理事長です。現在82才の元気な方です。今自分が学ぶべき人たちは70〜80代の長老たちです。
・この仕事をする中で、一番大変だったことは何ですか?→自分たちの考えを周りの人たちに理解してもらい、行動してもらうこと。
・社長になるにはどのようなことが必要ですか?→理念・熱意・タイミング
・大朝の魅力は何ですか?→それをずっと探しています
・どうして地域を盛り上げているのですか?→地域を盛り上げるためにやっているのではなく、自分が生きるためにやっていることで地域も盛り上がっていくという感じかな。

【活動報告】支所カフェVol.13(2020.1.7)

2019年12月25日。

久しぶりの支所カフェ開店です。参加者は13名です。
今回は北広島町役場の加藤さんに、広島県市町職員海外派遣研修について、報告いただきました。聞き手は白川ハカセです。
広島県から28人が一行となってオランダ・スイスを教育・高齢者・環境の観点で視察した様子を、写真を交えてお話が始まりました。

まず、オランダでの教育視察。
イエナプラン教育とは、異学年のクラスで、4つの基本活動(会話・遊び、仕事・学習、催し)が組み込まれているもので、広島県の教育場面でも話題になっており、その本場での視察ということで興味深い内容です。
最初に、研究者の話を聞いたり、実際の現場にも足を運んだ様子が紹介され、一日の最後に集まる場所、料理をする場面などが写し出され、日本の小学校とは違う様子が感じられました。
加藤さんより、イエナプラン教育はひとりひとりの個性や魅力が引き出されるものだという感想が述べられました。

次もオランダで、ケア(介護)+ファーム(農業)という新しい形態で、農福連携を行なっている場所の紹介でした。
地域に開かれたスペースで、カフェもありました。
そして、スイスの高齢者の介護施設。日本人介護士からお話が聞けたそうです。
加藤さんがこの場所の感想として「人の気配に気を遣った介護だった」というところが印象的でした。

最後は環境です。
蓄電できるサッカースタジアムで、企業との連携や地域への電力供給源になる場所であることが紹介されました。

視察後、具体的に真似したいものとして、「人と自分が違うこと」が一番よくわかり、自分・他人の良さが再認識できたそうです。
おまけで紹介されたスイスでの「2,000ワット社会構想」が面白そうでした。
貴重な機会のお話にトライしてくださったことに感謝します。


 

【活動報告】北広島町の公民館ネットワーク会議参加(2019.12.16)

12月13日(金)北広島町の公民館ネットワーク会議に声をかけていただきました。
「職員たちが地域を知ろう」という趣旨で、「NPOとの協働」「強みとひみつ」を交えて、高原の自然館の取り組みを12名の出席者に紹介しました。
「スタッフの意識共有を何を使って図ってるのか」「支所カフェの魅力は?」という質問が出ました。 支所カフェの魅力は、出席者が語ってくれました。「支所カフェの魅力は距離感で話し手に親近感がわく」と参加した人ならではの感想があり、まさに広がりを実感できました。
その後、各館からの年間の振り返りや次年度へ向けての計画が報告され、「今まで関わっていない層を呼び込みたい」というフレーズが何度か聞かれ、利用者の増加や関わりを広げるというところでは、高原の自然館と同じようなタスクがあることがわかり、参考にもなりました。
その後、16ミリフィルムの試写があり、八幡の火の山踊りの様子が映し出されました。昭和50年ごろの八幡の様子がわかる貴重なものでした。
公民館ネットワークの皆さんと交流できた機会に感謝します。

【活動報告】視察&意見交換会@山口市阿東(2019.12.3)

12月3日(火)にEPOちゅごくが主催の地域循環共生圏の形成促進に向けた視察と意見交換会に参加しましたので、レポートします。
会場は先月もお邪魔した山口県の阿東にあるspedagi japanで、取り組みの説明や、連携をしている山口市地域おこし協力隊の活動発表を聞かせていただきました。
また同じく阿東のほほえみの郷トイトイの事例発表があり、まさに地域循環共生圏を具現している例として、参加者の関心が高まりました。
お昼休みを挟み、意見交換会です。
最初に環境省より地域循環共生圏について解説がありました。ワークショップを通して、spedagi japanの取り組みを例に、環境、社会、経済という枠でまとめ、取り組みに関してのそれぞれの効果や成果が様々な視点で発表されました。
アドバイザーの豊田さん(NPO法人環境保全教育研究所/ 長崎市)からは、自身が大事にしていることとして「またね」という言葉、とが挙げられました。また、変化を恐れず活動にチャレンジしたいとの意欲を最後に示されました。
ナビゲーターの明日香さんより個々ができることをする、大人がしっかりと活動する、地域の竹をもっと使ってみましょう、との呼びかけもありました。

今回印象に残ったフレーズ・こと
・地域を伝えるデザイナー!(応援したい)
・Cookpadでお母さんの味を伝える
・合意形成ではなく共感によるつながり
・モノを売るのではなく人を繋げる
・ネガティブなことではなく楽しいことに人は集まる
・地域で幸せに暮らしたい、という共通点
・価値観が違うことを認識しておく
・次の世代が真ん中を歩けるように

自分たちの活動にどう活かせるかをうーーんと頭をひねって考えたいと思います。

※地域循環共生圏とは:https://www.env.go.jp/seisaku/list/kyoseiken/index.html