西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2019年9月24日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは NPO法人INE OASA理事長の堀田高広さんです。
堀田さんは北広島町大朝で生まれ育ち、県外での経験を経てまた地元に戻り、バス・旅行会社の社長をしながら地域づくりにも精力的に取り組まれています。
その活動の中で感じていることを、熱をもって生徒たちにお話くださいました。
高校生に向けての「自分のものさしをもちましょう」という提案は、とても響きました。
というのも、近年の社会の中ではSDGs(持続可能な開発目標)という視点をもって取り組む課題が多くあり、これは「ものさし」とも言い換えられます。
堀田さんも「バスをつかってもらうには人口が減っていてはだめだ」というところから、地域づくりを本格的にNPOの事業として展開されており、これも「ものさし」で計ると大きな効果をうんでいるのではないでしょうか。また大切なこととして「次の世代にバトンを渡すこと」を強調されていました。
何度も発せられた「大朝のために」という気概が生徒にどのように伝わったでしょうか。
高校生からは
・行動力がすごいな、と思った
・堀田さんが話されていたように、様々な視点からものごとを見ることができるよう、自分のものさしをながくしていきたい
・北広島町のことを愛し、大朝のことも大切にしている気持ちが伝わってきた
・地域に人を増やすためには、仕事・住宅・誇りをもっていくことが大切だとわかった
という感想が寄せられました。
質問に対する回答はこちら(抜粋)
・今考えている事業はなんですか?→外国人観光客が北広島町内にくるしかけ
・堀田さんは誰からバトンを渡されましたか?→NPO設立時の理事長です。現在82才の元気な方です。今自分が学ぶべき人たちは70〜80代の長老たちです。
・この仕事をする中で、一番大変だったことは何ですか?→自分たちの考えを周りの人たちに理解してもらい、行動してもらうこと。
・社長になるにはどのようなことが必要ですか?→理念・熱意・タイミング
・大朝の魅力は何ですか?→それをずっと探しています
・どうして地域を盛り上げているのですか?→地域を盛り上げるためにやっているのではなく、自分が生きるためにやっていることで地域も盛り上がっていくという感じかな。