投稿者「スタッフ」のアーカイブ

芸北中学校より職場体験学習に来ました!Part 2

今日の職場体験は、芸北中学校1年生と雲月山に行きました。挑戦科の授業で『芸北トレッキングガイド』に挑戦し、植物や山について調べるために登りました。8月28日に町外の小学生に雲月山について、ガイドの下見をするためです。。そこで講師の白川学芸員より、「説明の三段階」を教わりました。『1.注目を集める 2.相手に考えさせる 3.説明をする』です。確かにこうすることで説明を聞きたくなるな、と思いました。僕が説明するときは「三段階」を思い出して説明するようにしていこうと思います。

☆今日観察したもの☆

ハギ・ススキ・カワラナデシコ・オミナエシ・キキョウ・クリ・サイヨウシャジン・センブリ・ヤマジノホトトギス・オトギリソウなど・・・

写真・文:佐々木

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芸北中学校より職場体験学習に来ました!

湿原をガイドする芸北トレッキングガイドの会のガイドさんに同行して、湿原を歩きました。
子どもプロジェクトで来ていた小学生といっしょに歩きながら植物について教わりました。名前を初めて知る物があり、いい経験になりました。名前を早く覚えれるようにがんばります。

☆今日観察したもの☆

ツリフネソウ

山麓の小川などの水辺に生える。花がラッパ状の帆掛け船をつり下げたような形をしている。

ツユクサ

全草を乾燥させたものはま民間薬として利用される。花弁3個のうち2個は大きく1個は小さい。

ブタナ

ヨーロッパ原産の外来種 1933年に札幌ではじめて気づかれ、その後各地に帰化している。

ビッチュウフウロ

山地の草原に生える。県内においても自生地は少ない。

オニスゲ

平地の水湿地に生える。果穂はとげとげしいが触るとやわらかい。

ミゾソバ

田のあぜや水辺などやや湿ったところに群生する。葉は卵状ほこ形で先は鋭くとがり、基部は耳状にはりだしている。

ゲンノショウコ

下痢止めの民間薬として有名。山野にふつうに見られる。

タンナトリカブト

ヤマトトリカブト群のひとつで西日本ではもっともふつう。花柄には尻毛が生える。有毒

トノサマガエル

日本に生息するカエルの中で唯一雌雄の体色が異なる。

ニホンカナヘビ

日本固有種 平地から低山地の藪や草地・庭先などにすむ。ヘビのように細長いが可愛いので愛蛇(カナヘビ)と呼ばれるようになった。

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職場体験学習で、高原の自然館に来ている芸北中学校2年の佐々木です。
3日間ですが、よろしくお願いします。

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広島県生物多様性人材育成講座 第四回目〜広島県域の水辺の多様性〜

8月22日(金)に実施された講座について、レポートします。
広島県野生生物保護推進員で、NPO法人西中国山地自然史研究会副理事でもある内藤順一先生が、今回の講師です。広島県域で長年調査を続けておられる専門家の内藤先生から、「水辺の多様性」について学びます。
最初に生物多様性に由来する歴史や動きについてお話がありました。
世界的な動きから、日本での動き、そして広島県での生物多様性に関するの取り組みの紹介もありました。
「広島県は南方系・北方系の動物の交差点」と内藤先生は話されました。
長年調査されているいきものの中から、ゴキ、サツキマス、オヤニラミ、イシドジョウ、カワシンジュガイなど淡水魚や貝について、豊富な写真や分布資料をもとに、お話をいただきました。
サツキマスが「ひらべ」カジカが「ごり」アブラボテが「にがふな」と呼ばれているなど、方言での名称が残ってる事から、地域で身近な存在であることが伺えました。
広島県で個体数が減っている「スイゼンゼニタナゴ」は危機的であることも知りました。
サンショウウオやカエル・ヘビなど両生類・爬虫類の詳しい解説もありました。調査を続けておられる内藤先生ならではの貴重な情報がたくさんありました。
参加者からは「ヘビの脱皮はどうやってしているんですか?」「個体数が減っているスイゼンゼニタナゴはどんな貝に産卵するんですか?」「カワシンジュガイ・アブラボテ・アマゴの関係を詳しく聞きたい」といった質問がとびだしました。
最後に生物多様性を脅かしている要因の一つである外来種についてのお話です。
人間の都合で移入されたものが、在来種を脅かすという例が多く、驚きました。在来種との交雑があることや、駆除できる範囲を超えているものもいるとのことで、危機感を覚えました。
どのいきものが外来種を知るかということの重要性も感じました。
今回の講座では、生物多様性を支える考え方や方針に加え、水辺に生息するいきものの種類や生態について学びました。広島県域で保全すべき種も知る事ができました。
図鑑での検索方法などやおすすめの図鑑も教えていただきました。実践の中で役に立ちそうです。
先生のお話の中で、「関心をもってもらうことがいきものを守る第一歩だ」という言葉が印象に残りました。
この講座で学んだ事を、様々な人に話す事で、少しでもいきものに興味を持ってもらい、どんなことを大切にするかを広めるお手伝いができれば、と感じました。

生物多様性広島戦略と内藤先生の資料

生物多様性広島戦略と内藤先生の資料

レッドデータブックひろしま

レッドデータブックひろしま

サツキマスの解説

サツキマスの解説

図鑑の紹介中

図鑑の紹介中

広島県生物多様性人材育成講座 第三回目〜川の昆虫〜親子自然観察会【野外講習】〜

7月21日(月・祝)に実施された講座について、レポートします。
第三回目も野外講座です。「川の昆虫〜親子自然観察会」に同行し、講師の知識や技術をフィールドで学びました。今回の受講生は8名です。また5名の専門家の先生が講師を務めます。

今回は親子でチームになり、川に入り採取し、分類していきものについて学ぶという流れです。
フィールドが川なので、準備や安全管理・進行も前回と違います。
まず事前準備として、観察会参加者に服装の注意点を知らせます。また、当日の最初のあいさつの時に、川での観察の仕方や注意点も講師がわかりやすく伝えます。
昆虫の専門家の岩見先生から「こんにちは採取法」という採取法の伝授があり、子どもたちだけではなくお父さん方も網を手に、真似をしてうまく採るコツを聞いていました。
また、今回の観察会の目的は「水辺に生息するいきものにはたくさんの種類がいて、それぞれがつながりをもっていきていることを知ってもらう」ということだと、岩見先生が話されました。
講師5名が上流下流にわかれ、アドバイスをしながら、安全にも目を配っていたことが、感じられました。
採取のあとは分類です。小さな子どもでも手伝えるように、小さなスプーンを準備したり、小さな水生昆虫が見えやすいように白色のバットを使うなどの工夫もありました。
採取したいきものを上流下流に分けて展示し、集約して並べるミニ水族館も作り、解説にひと工夫されていました。
いきもののつながりを知ってもらうために、紙コップを使って生物多様性タワーも作りました。このように視覚的に理解できるしくみも大変勉強になりました。
岩見先生が今回の観察会で心がけた事は「打ち合せ」→「目的をシンプルに説明する」→「水辺の安全管理」→「採取の説明」→「大人に役割を持ってもらう」ということでした。
また松田先生からは「子どもたちの疑問にすぐ答えられるように、分類の時に講師がチームに入る対応をした」ということや、佐久間先生からは「雨の日のプログラムも準備していた」といった講師陣の様々な技術や意識を学ぶ事もできました。
受講生からは、「採取法の楽しいネーミングがとてもよい」「観察会の目的が明確だった」「注意事項が大きな声でとてもわかりやすかった」といった声が聞かれました。
水辺の観察会での安全管理や、視覚的にいきもののつながりを伝える方法など、今回も学びの多い講座となりました。

 

「こんにちは採取法」を解説する岩見先生

「こんにちは採取法」を解説する岩見先生

いきもの探しには大人も子どもも夢中になる

いきもの探しには大人も子どもも夢中になる

道具の使い方のレクチャーも

道具の使い方のレクチャーも

図鑑を使って調べることも大切

図鑑を使って調べることも大切

生物多様性タワーができた!

生物多様性タワーができた!

一番下のいきものがいなくなると・・?

一番下のいきものがいなくなると・・?

講師と受講生の振り返り

講師と受講生の振り返り

 

広島県生物多様性人材育成講座 第二回目〜霧ヶ谷湿原 夏のいきもの観察会【野外講習】〜

7月6日(日)に実施された講座について、レポートします。
第二回目は野外講座として、「霧ヶ谷湿原 夏のいきもの観察会」に同行し、講師の知識や技術をフィールドで学びました。今回の受講生は6名です。

高原の自然館から霧ヶ谷湿原まで歩く中で、見つけた生き物を観察します。講師は生き物の専門家です。2班に分かれ出発しました。
昆虫と植物を専門とする講師からは、次々と生き物についての解説が飛び出します。最近の研究からわかったことや、昆虫と植物との密接な関係を、とてもわかりやすく、優しく話してくださいます。生き物をとりまく環境や、人間との関わり、危険な生き物についてなど、大人から子供まで楽しみながら学べることのできる充実した観察会でした。
受講生からは、「危険生物の説明の仕方がよくわかった」「全体的に優しく柔らかい話し方がよかった」「子供とのやりとりが勉強になった」「聞かれた事にすぐ対応していた」「動物と植物の関係がよくわかり支え合いいきていることがわかった」といった参考になった点と、「講師の話が聞きにくい場面があった」「車が来た時の注意の仕方」など改善点もあがりましたが、その後の振り返りでは、講師が工夫している進行や、持っていたら便利なグッズの紹介もありました。
印象的だったのは、複数で講師を務める時に、「呼吸を合わせること」が大事だと言われた事です。
生き物の知識はもとより、どのようにすれば安全で満足感があり、楽しめる体験ができるかを実際に感じ、考える事のできた講座になりました。
湿原に咲いていたノハナショウブ、クララ、マムシグサや、美しい姿のヒメシジミやヒロシマサナエ、♡マークがかわいいエサキモンキツノカメムシ、じっくり姿をみることがないマムシなど、たくさんの生き物も観察できました。

植物と昆虫の先生がそれぞれ班を担当。今日のルートなども説明する。

植物と昆虫の先生がそれぞれ班を担当。今日のルートなども説明する。

危険な生き物だからこそ、知っておくことも必要。

危険な生き物だからこそ、知っておくことも必要。

モリアオガエルの卵塊の中にある卵を実際に触ってみた。

モリアオガエルの卵塊の中にある卵を実際に触ってみた。

マップ裏の図鑑で確認中。

マップ裏の図鑑で確認中。

カスミサンショウウオの幼生の解説をする内藤先生。

カスミサンショウウオの幼生の解説をする内藤先生。

観察会終了後、講師と受講生とで振り返りを行なった。

観察会終了後、講師と受講生とで振り返りを行なった。