投稿者「スタッフ」のアーカイブ

【活動報告】環境の日ひろしまでの成果発表(2017.6.12)

2017年6月4日(日)に、環境の日ひろしまでの成果発表をしたので報告します。

6月の環境月間行事の一環として、県民が環境保全について理解を深め、行動に移すきっかけとなる場として、「環境の日」ひろしま大会が、県庁前広場にて毎年開催されています。
特設ステージでの歌やダンスの披露、事業者,団体及び行政が取り組んでいる環境保全活動・環境学習等の紹介、環境クイズラリー 会場内を周回する環境クイズや、地域の 飲食物の販売など、様々な世代が楽しめる工夫のされたイベントです。

平成28年度広島県省エネ活動促進補助金を取得した関係で、西中国山地自然史研究会の取り組みを発表する時間(約3分)をいただきました。
薪ストーブ普及推進のための「芸北せどやま教室」事業を昨年度実施したので、「芸北せどやま再生事業」のしくみと、作成した紙芝居の紹介をステージで発表しました。司会者からは、薪ストーブの効果の質問がありました。
短い時間でしたが、約20名ほどの方が見てくれていたように思います。
会場で出展されていた研究会の正会員さんや、県の担当の方がいらしたので嬉しかったです。
家庭の省エネ相談ができるうちエコ診断を受けたり、フードロスを減らす取り組みをしている団体のブースではクイズを通して、現状を知ることができました。

内容を十分知らないままに行ったのですが、環境について楽しく学べるイベントだということがよくわかりました。
今後も連携させたいただきたいと思います。

せどやま教室出会い編@芸北小学校5年生(2017.6.9)

今シーズンもせどやま教室が始まりました。

5年生の児童がせどやまの学習をする第一歩として、薪を使ってピザを作っているところに遊びに来てくれました。 近藤さんご夫妻が、朝畑で採れたアスパラガスや新玉ねぎをふんだんに使ったピザを、自作のピザ釜で焼き児童に振舞いました。 「こんなに早く焼き上げるの?」「みんなで食べるとおいしい」との感想を口にしていました。 しらかわハカセより、石窯のしくみや、昔の生活の説明があり、児童たちはしっかりと話を聞いていました。

「薪はどこから来たんだろう?薪があるせどやま市場に見学に行ってみよう!」というしらかわハカセの提案で、せどやま市場へ行きました。 スタッフの曽根田さんが毎日やっている薪割りを体験させてもらったり、木の受け入れの様子の説明があり、木はお金になるんだーと体感したようです。

教室に帰り、本邦初公開の「せどやま森のセーラ」という紙芝居をしらかわハカセが読みました。 この紙芝居では、せどやま事業のことや、現在の森の様子、木を使ってきた文化などの理解が進んだようです。 印象に残った場面を聞くと「いきものと森の関わり」が多かったです。

「せどやまに木を持っていってみよう!」という声があがったので、次はいよいよ野外です。 どんな作業になるか楽しみですね!

※西中国山地自然史研究会では、芸北小学校と連携し、総合の学習のお手伝いをさせていただいています。

 

 

コウノトリ飛来!とお願い(2017.6.7)

中国新聞での報道などでご存知かと思いますが、北広島町大朝地域にコウノトリの飛来が確認されています。

スタッフでも観察に行ったところ、本日6月7日にしっかり確認できました。
「思っていたより大きい」「芸北にもこんかのー」「しばらくおるかな?」などと話をしながら、短い時間でしたが、じっくり観察することができ、みなで喜びました。

しばらくコウノトリを観察できる機会ですが、ここで気にかかるのが観察のマナーです。
「コウノトリ観察マナー」をまとめてみましたので、ご参考にされてください。
地域の方やコウノトリの迷惑にならない観察を心がけましょうね。

【活動報告】支所カフェ第3回 オーストラリア報告会(2017.6.2)

支所カフェ3回目は 北広島町 地域おこし協力隊の山口実咲隊員(実咲ちゃん)から、オーストラリアに行ってきた体験記のおはなしです。
聞き手は 白川 勝信ハカセ(芸北 高原の自然館学芸員)です。

おやつももちろんオーストラリアで買ってきてくれました。
甘いおやつと、香りよい紅茶で、雰囲気がよりいっそう楽しくなりました。
今回は15名の参加者で、芸北外からもたくさんきていただきました。

実咲ちゃんの自己紹介のあとは、ケアンズの観光について。
結論からいうと、
「ケアンズは 3日過ごせば 大満足」
だそうです。

海辺・ショッピングセンター・蟻塚・食べ物の紹介で、特に盛り上がったのは、食べたもの!
ぜひ実際にお聞きくださいね。

そして、お話のメインであるWWOOF(ウーフ)のしくみや、利用の流れを解説してもらい、聞いたことはあるけれど、もっと具体的にどんなことなのかがわかりました。
ここからは、2,000件の中からよりすぐった2軒のWWOOFでの体験を詳しく聞きます。

WWOOF1軒目のファルコンフィールドは、豚肉を売っているファミリーファームといい、276ヘクタールもある広大な農地で、7時に起きて、7時半から働いたそうです。
フェンスの整備・肉の配達・ぶたの出荷などが主なお仕事で、作業以外には、ホストファミリーと遊ぶのも大切な体験。
4人のこどもたちと、折り紙をしたりかくれんぼをしたりカヤックに乗ったり。
実咲ちゃんの笑顔でのコミュニケーションが思い浮かびました。
クラッキーポーク(豚の肌)という料理を紹介してもらったり、逆に自身の料理本の中から選んだレシピを、ホストファミリーにふるまったとか。
豆腐をいれたりんごのケーキ、おいしそうでした!
「ハッピーフライデー」という初めてきく習慣では、カルチャーショックを受けたそう。
家族との時間を大切にしている、という新しい視点も生まれたようです。
他にも、この土地での水不足では、暮らしの中で雨水を使っていたという体験も心に残ったそうです。
華やかな観光パンフレットにはない本物の体験からの感想は、心に迫るものがありました。

そして、2軒目のスクエアファミリーでの5日間の体験。
家の庭をパーティ会場としたいと建設中だそうで、熱帯植物の挿し木作業をした様子を見せていただきました。
ランブータン・マンゴスチンといった珍しい果実も食べたそうです。
やきうどんを作ったり、自身の料理本・神楽本をホストマザーに見せ、興味を持ってくれたことが嬉しかった、との感想もありました。
「また戻りたい」と思える場所になったそうです。

WWOOF(ウーフ)での体験を通じて、農作業・いきものとのふれあいなど、自分のやりたいことは国内外関係なくできる、と思い、これからの活動でも活かしていきたい、とお話は締めくくられました。

経験の共有として、この体験記をお話する機会を増やしたいそうです。
支所カフェが皮切りとなったことが、嬉しいです。
いろいろな場所で、このお話を聞いてもらいたいなぁと思いますし、価値がある体験記だと思います。

会場から質問もいくつかありました。
「ホストファミリーの受け入れってどんなかんじ?」「一番困ったことは?」「ソーセージはおいしかったか?」などなど、聞いていると自分が体験したかのように思うのが不思議です。

この体験からの学びを活かした実咲ちゃんの今後の活動にも注目です。
みんなで写真を撮って、支所カフェは終了です。
また話を聞きたい!と思うほどおはなし上手な実咲ちゃんでした。

 

『雲月山を歩こう』芸北地域(北広島町)チャレンジデー〜歩くだけではない!山歩きの楽しみ方〜(2017.5.31)

本日は、チャレンジデーとしてしらかわハカセ(高原の自然館 白川勝信学芸員)のガイドで、北広島町民の皆様14名で雲月山(912m)へ行ってきたので報告します。

そもそもチャレンジデーとは、毎年5月の最終水曜日に世界中で実施されている、住民総参加型のスポーツイベントです。
運動した人の参加率(%)を対戦自治体と競い合います。
ルールは簡単で北広島町内なら、どこでも・どんな運動でも、連続15分以上からだを動かして報告するだけです。

今回の対戦相手は、山形県にある人口11597人の中山町さんです。
山形県のほぼ中央に位置し、町の北部には「最上川」が流れています。
農業では米やフルーツが盛んに栽培され、特にすももは東北一の生産量を誇ります。
また、中山町は芋煮会発祥の地で、毎年9月には「元祖芋煮会in中山」が開催されている町です。

準備体操を済ませ、いざ出発です。
2人組のバディー編成でしらかわハカセの解説を聞いたり、バディー同士の会話を楽しみながら歩きました。

・植物のお話(芝、ヤマウルシやヌルデ、 レンゲツツジ、マムシグサなど)
・草原のお話(牛の放牧地、牛の活躍していた風景)
・歴史のお話( 景観の作られ方、自然界と人間)

などなど、ただの山歩きではない気づきの多い山歩きでした。

私が印象に残ったのは、広島県と島根県の尾根沿い(県境)にまたがって存在する雲月山ならでは景色が見れるということです。

しらかわハカセの話の中には、『山の水は太平洋(瀬戸内海)OR日本海に流れている』とありました。
専門用語では分水嶺というそうです。
あたりまえのことではあるんですが、尾根で考える水はよりリアルで「こっちからだったらそっちへ行って、川へ繋がってるんだ、へぇ〜」という感じです。

それと同時に広島県と島根県の景色が尾根の右と左で全然異なるということです。
人の手が加わっていることで植物などの種類が多いということも、目で見て感じることができました。

参加者の方々の話では、

サルトリイバラを見ては、「これ団子つつむやつじゃね〜今年は早いね〜」
ヤマヤナギを見ては、「このわた使ってなんかつくれんかの〜」

などなど、それぞれの視点で、チャレンジデーを楽しみながら運動しました。

今回の対戦相手である山形県中山町さんもたくさんの方が運動されたのかな〜と思います。
その結果も大切ですが、個人個人で日々継続的に運動していくことが何よりも大切なのかな〜と感じました。
(安芸太田町地域おこし協力隊 うめもとまさふみ)

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