投稿者「スタッフ」のアーカイブ

【活動報告】NPO法人西中国山地自然史研究会でのアルバイト感想(2019.1.24)

11月より作業のお手伝いに来てくれていた芸北分校3年生の感想です。
地域の中で働くこと、NPOでの仕事を見てもらうことなどいろいろな狙いはありましたが、とてもきびきび働いてもらい、高校生とのつながりも増えたことが私たちの財産になりました。
短い期間でしたが、一緒に働くことができてよかったです。
感想をぜひ読んで下さいね!

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バイトは16時~18時までの放課後の時間でやっていましたが、自分はバスを18時30分まで待たなければいけない為、時間を有効活用できたと思いました。

バイトの内容は、火曜日にあるキャリア朝礼のアンケートの入力、報告書の作成や、その他プリント類の作成をしました。学校での「情報」の授業がとても役に立ちました。自分はワープロ検定や情報処理検定を取っていたので、プリント作成に関しては特に困ることもなく、スムーズに作業が進んだと思います。プリントのレイアウトなどは自分で考えて作っていくので、そこが難しかった点ではありますが、一度作ってしまえばあとは簡単でした。

キャリア朝礼のプリントを作っている時に、生徒のアンケートを見る機会があるので、いろいろな意見があってとても面白いです(笑)。また、自分は通院とキャリア朝礼の日が奇跡的にかぶることが続き、このプリントを作っているときに講師の話を理解することが多かったです。自分が出席していない時の話をまとめるのはかなり難しいですが、良い経験になりました。

芸北分校の3年生は、早い人は5月ごろに部活を引退する人もいるし、自分のように就職する生徒は8月に進路が確定します。加えて、自分はバスで18時30分まで学校で待たないといけないので、放課後のバイトは2時間ですが効率のいい働き方ができました。また、学校で決められているバイトの時間は17時までですが、このバイトのみ18時まで許可をいただいているので安心して働くことができました。

分校長先生と平井先生に感謝です!来年もこのバイトにくる後輩がいると思いますが、自分よりも完成度の高いプリントを作って欲しいと思います。
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【活動報告】キャリア朝会「教えてセンパイ」VOL6(2018.12.11)

西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
12月11日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは太田川森林組合の 田丸光起さん(安芸太田町土居在住)です。
田丸さんは安佐南区出身で、東京農大を卒業したあと、東京チェンソーズで林業の最初の技術を学び、多摩での山守、小笠原諸島での特殊伐採など、様々な山仕事の経験を積まれ、「地元で林業をしたい」との思いを持ち、おばあちゃんの家がある安芸太田町に引っ越し、現在は太田川森林組合で林業に従事されています。
渋谷でアルバイトをしていたアウトドアメーカー「Patagonia」では、会社のポリシーに惹かれたことに加え、「都市部では林業がどのように捉えられているのだろう」と疑問を持ち、自ら異業種に飛び込み、新たなつながりを増やしたり、山の見方の変化があったそうです。
田丸さんのお話の中で「アイデンティティとは?」という問いかけがあり、3年生折本さんが「個性」と答えました。
「君たちのアイデンティティは芸北分校だよ」との呼びかけは、芸北分校に在籍する生徒全員が個性があり、独自の性質をもっているんだよ、というエールに聞こえました。
東京チェンソーズ時代に出版された本があり、その取材をしていた編集者からかけられた言葉を紹介していただきました。
「しっかりぶれなさい」
自らの20代を振り返っての言葉でもあり、とてもシンプルに響く表現でした。
様々な経験の中でつながりをつくり大切にすることが自分を支え、誇れるものになる、という田丸さんの経験からのアドバイスは、高校生にどのように伝わったでしょうか。
最後に「森の中でまっています」という言葉で締めくくられました。
今年度のキャリア朝会は今回で終了しました。
また、来年度も引き続きお手伝いできるよう、すすめていきます。

【報告】せどやま報告会2018@iegoto(2018.12.6)

2018年12月5日(水)に、 せどやま報告会2018@iegotoを開催しました。 告知期間が短いにもかかわらず、東広島や三次からと合わせて12名にご参加いただきました。 Iegoto(安芸高田市吉田)を訪れると、ちょうど薪ストーブ(Maki式薪ストーブ)に薪をくべているところでした。徐々に火がおきていく様を見ながら、会場の準備を進め、スタートの時間になるととっぷりと日が暮れ、心地よい空気に包まれました。 店主の 南澤 克彦 (Katsuhiko Minamizawa)さんから、iegotoのご紹介と報告会に期待することを述べていただき、スタートしました。 報告者4名の自己紹介のあと、参加者同士でガヤガヤタイムをもっていただき、まずは、芸北せどやま再生事業の発起人でもある 高原の自然館 白川 勝信学芸員より、事業の内容や成果をお話させていただきました。続いて、芸北小学校で「せどやま教室」をスタートさせた藤田一友先生より、教育場面での報告をいただきました。 どちらも写真や図を使った説明で、「なぜそれが必要なのか」「どんな効果があるのか」がとてもわかりやすく伝わったのではないかと思います。 参加者からの感想として、次のようなものがあげられました。 ・実施している現場での生の声が聞けて、すばらしい取り組みだとわかった。 ・子どもたちの自然体験の話題では、教育現場で感じているギャップを痛感した。 ・せどやま事業の現在は、どんな課題があるのか知りたい。報告のグラフの中で木材の搬出が減っていることが気になった ・地域みんなで取り組んでいることがいいなぁと思った。自分もできることからやってみたい。 iegotoの柔らかで暖かな雰囲気のおかげで、少人数での報告会にも関わらず、芸北せどやま再生事業の取り組みをしっかりお伝えできたように思います。 また、今回広島県省エネ活動推進補助金よりご支援いただきました。私たちの住む地域の環境をよりよくするから、地球温暖化防止への動きを高めていきたいと思います。

 

【報告】第3回芸北未来会議参加(2018.12.2)

「地域で支えよう子どもたちの将来のために」をテーマに芸北未来会議がもたれました。主催は芸北地域振興協議会です。
3回目となる今日は73名の参加があり、赤ちゃんづれのお母さん、中高校生など多世代が文化ホールに集まりました。
最初に趣旨説明や確認事項があり、続いて芸北分校の3年生から提案が3つ示されました。このプランは来年1月30日に発表会が開催されるそうです。

さて、芸北の未来を考える会議の持ち方として、ワールドカフェが取り入れられています。ファシリテーターの浅香さんより「相手の話を聞くことで気づきを得て、受け入れる」ことを意識してください、との指示がありました。
4名人テーブルで、「前回までを振り返ってのキーワード」を探しました。そこから「自分たちでできそうなこと」を見つけます。
何回か繰り返した後は、各自のキーワードを書き出し、それを元に「マグネットテーブル」という手法で、キーワードのグルーピングが行われました。

ワールドカフェはやっていてたくさんの方とたくさんの話ができるので楽しい反面、ただのアイデア出しになってしまいます。どれだけ「具体的なこと」がでて「よし自分がやってみよう」という機運が高まるか、がポイントなのかなぁと感じました。

企画課の近藤さんより総括が行われ、「芸北分校」×「地域」が一体となることで、可能性が高まりそう、というおおまかな結論となりました。
例えば、地域特産品や空き家の活用、自然を利用したアウトドア場所の実現などなど、夢や魅力のある具体例が挙げられました。
一方で、「誰がこれをやるんだろう」というまだまだジブンゴト感がないなぁという疑問も浮かびます。
第4回はより具体的なプランを考えていくというアナウンスがありました。

芸北未来会議が基点になり、地域の未来につながるものが生まれることを願います。そのためには、地域の一員として、NPO法人西中国山地自然史研究会もお手伝いや牽引役ができればと考えていますので、楽しみを持ちながら関わっていきます。

【活動報告】支所カフェVol.11「わたしこんなことやっています」(2018.11.09)

2日前に急遽決まった今回の支所カフェ。
話し手である土井さんは、ご縁があり約10日間、芸北に滞在中です。
広島市中区生まれて「ぶらじる」という喫茶店が家の近くにあったというお話から始まりました。BGMは「Mas que nada」で、思わず踊り出したくなるようなリズムです。

現在は開教師のお仕事をしておられるブラジル在住の土井さんから、どんなお話が聞けるのでしょうか?

位置的には日本の反対側にあるブラジルですが、水の渦も逆、道路の通行が逆、ホタルも頭が光るとか??知らないことばかりです。

土井さんが一番時間をかけて説明くださったブラジルの国民性や特徴を表すことば「サウダーデ」の紹介がありました。
「サウダーデ」とは..
・翻訳できない
・ブラジルにいて、ブラジル人と一緒に生活しているとわかることば
・郷愁、恋慕と訳される
・日本語の「あはれ」と通じるもの
・「ノスタルジア」は過去のことだが「サウダージ」は今味わう儚さ
やっぱりブラジルに行ってみないとわからないもののような気がしました。

「ぶらじる色々」としてご自身が拠点とされた3カ所をスライドで紹介いただきました。
■サンパウロ
街、食べ物、浄土真宗本願寺派伯国別院の紹介に続き、サンパウロでは、お仕事として「南米教団60年史」(2016年)を編纂されていたそうです。
■アマゾンのトメアス
黒いダイアモンドという胡椒に救われた場所でもあり、胡椒御殿も立つくらいだったとか。
胡椒・アサイー・フルーツなどを混ぜて植えて森を作るアグロフォレストリーとして有名です。
農業をしようと勇んで行ったが根をあげてしまったという経験もお話くださいました。
■リオデジャネイロ
現在住んでいる「芸術と人情の街」

ブラジルという国は「サンバのリズムのごとく明るい」「サッカーが盛ん」というイメージだけではない、住んでいるからこそのブラジルの姿を見せていただきました。
「Chega de saudade 」の曲とともに、支所カフェは閉店しました。
「サウダージ」と「あはれ」の二つの言葉が印象的なお話でした。
土井さんのブラジルでのご活躍もお祈りします!