タグ別アーカイブ: 2006年度

【イベント報告】サツキマスの産卵; ?> )

秋の気配が濃くなってきた八幡に,27人の参加者が集まりました.それに加え,今回はRCCテレビも取材に来て頂きました.
はじめに,八幡高原センターのホールで,ビデオやスライドを使いながらの講義を受けました.サツキマスが卵から生まれて,いつマスになり,どのように遡上してくるのか,あるいは降海型と降湖型とアマゴとの違いなど,資料と映像で分かりやすく聞くことができました.さらに,今回はカワシンジュガイについて新しく分かってきたことも教えていただき,非常に内容の濃い講義となりました.その後,実際に川に行ってみると,産卵床やサツキマスの群泳も見られました.また,産卵を終えて死んでいるサツキマスも見つかりました.お昼には観察を終え,高原センターで解散しましたが,帰路でツキノワグマを目撃した人もいたようで,充実した観察会になりました.
高原センターのホールは少し寒かったですね.防寒の案内をすれば良かったと,後で反省しました.参加されたみなさんが,風邪を引いていなければよいのですが…

はじめに,八幡高原センターで生態や分類の話を聞いた.
はじめに,八幡高原センターで生態や分類の話を聞いた.
サツキマス(アマゴ)の生活史について,資料を見ながら話を聞いた.
サツキマス(アマゴ)の生活史について,資料を見ながら話を聞いた.
今回はテレビの取材をうけた.
今回はテレビの取材をうけた.
アマゴに寄生する希少種,カワシンジュガイについてもお話いただいた.
アマゴに寄生する希少種,カワシンジュガイについてもお話いただいた.
現地での観察.白く見えるのは,サツキマスの雌が掘った跡.
現地での観察.白く見えるのは,サツキマスの雌が掘った跡.
サツキマスの雌.この個体はとてもきれいだった.
サツキマスの雌.この個体はとてもきれいだった.
サツキマスの群泳.
サツキマスの群泳.
いつのまにか植物観察もはじまっていた.
いつのまにか植物観察もはじまっていた.
八幡高原センターに戻って,全体のまとめ.自然再生事業が進んでいることもあり,たくさんの質問が出た.
八幡高原センターに戻って,全体のまとめ.自然再生事業が進んでいることもあり,たくさんの質問が出た.

【イベント報告】湿原の観察ー八幡湿原と自然再生事業ー; ?> )

梅雨明けが待ち遠しく,雨が降ったり止んだりのなか,参加者22名で観察会が始まりました.毎年人気の湿原の観察会ですが,今回は自然館付近の水口谷湿原と,自然再生事業地である土嶽地区の湿原で観察会を行いました.講師は高原の自然館の白川と,自然再生協議会委員で土木の専門家の野村先生です.
最初に自然再生事業の概要などの話を聞いてから,自然館前を出発しました.水口谷湿原をめざして歩いていると,アサギマダラを発見しました.この蝶の食草はイケマというガガイモ科の植物であることや「旅をする蝶」という特長があると知りました.優雅に飛び,蜜を吸う姿はとても可憐でした.水口谷湿原では,前回(6/24)に行われた観察会では見られなかった植物たちが花を咲かせていました.ハンカイソウ,サワヒヨドリ,ミゾソバ,オカトラノオ,ビッチュウフウロ,チダケサシ,トモエソウ,クサレダマなどなどです.マムシグサ,ウリハダカエデ,カンボク,カラコギカエデ,イスノキ,ヤブデマリなどは,既に実をつけていました.そして昆虫も,スジグロシロチョウ,イカリモンガ,ツマグロキチョウ,ミヤマカラスアゲハなど様々なものが見られました.森の名歌手クロツグミの声も聞くことができました.この湿原はハンノキ林があることが特徴で,光が林の中にも充分にあたるので様々な植物が見られるそうです.一口に湿原といっても,環境によって生息する植物や動物が違い,現在でも変化を遂げているそうです.
そんな中,土嶽地区で八幡湿原自然再生事業が始まり,時間をかけて様々な調査が行われてきました.次はこの調査地を道路沿いから見学しました.先ほどと違い,山際にはアカマツやコナラといった木が見えます.皆さんが熱心に観察していたミズチドリ,チゴザサの可愛らしさも印象的でした.もう少し進むと少し開けた場所となり,ウスバキトンボが数多く飛んでいました.ちょうどお盆の頃にたくさん飛ぶので,ご先祖様が帰ってきたと考え,「ショウリョウトンボ」との別名があるそうです.最後に再生予定地の中を歩き,どんなところかを実際に見ることができました.湿地だったところが牧場となり,また放置され・・という変化を遂げてきたこの湿地は,牧草地にある植物(例えばハルガヤ)と湿地にある植物(例えばミズゴケ)が一緒に生息している場所でもありました.ノジコが観察できる場所があるというので行ってみましたが,今回は姿を見ることができませんでした.残念!!
再生事業は,この場所に流れている水路の水の量を調整することで,湿原の復元を計る計画です.野村先生は,「今ある自然,元の自然,どう変わるかプロセスも大切に事業をすすめたい」と話され,どのように工事を進めるかという具体的なこともお話しされました.
途中途中で白川が「ここは八幡では昔○○という地名だった.」という話をしていました.何十年も前の八幡の姿を頭の中で描くことができる,大変興味深い話でした.地球の温暖化や様々な社会構造の変化の中で,八幡湿原がどんな形で存在するべきか,考えさせられる観察会でした.

集合して話をきく.今日行くのは,水口谷湿原と自然再生事業地である土嶽地区.
集合して話をきく.今日行くのは,水口谷湿原と自然再生事業地である土嶽地区.
オオマツヨイグサやブタナなどの帰化植物が多く見られる.
オオマツヨイグサやブタナなどの帰化植物が多く見られる.
カラコギカエデの実に近づいて,じっくり観察.
カラコギカエデの実に近づいて,じっくり観察.
プロペラのような形が,遠くまでとばす役割をしている.
プロペラのような形が,遠くまでとばす役割をしている.
カモガヤやオオアワガエリなどの牧草を観察中.
カモガヤやオオアワガエリなどの牧草を観察中.
木道にはいり,湿原の土壌についての話.湿原には長い長い歴史がある.
木道にはいり,湿原の土壌についての話.湿原には長い長い歴史がある.
ハンカイソウを発見!ハンノキ林の中で,一番めだっていた.
ハンカイソウを発見!ハンノキ林の中で,一番めだっていた.
一列になって進む.たくさんの花を見ることができた.
一列になって進む.たくさんの花を見ることができた.
野村先生のお話を聞きながら,ちょっと一休み.
野村先生のお話を聞きながら,ちょっと一休み.
自然再生事業の工事について,お話.動物にも優しい設計になるように,との心くばり.
自然再生事業の工事について,お話.動物にも優しい設計になるように,との心くばり.
ハンカイソウの蜜を吸う,ミヤマカラスアゲハ. 羽の色が美しい.
ハンカイソウの蜜を吸う,ミヤマカラスアゲハ. 羽の色が美しい.
この日はたくさんの種類のトンボやチョウを見ることができた.
この日はたくさんの種類のトンボやチョウを見ることができた.
道路沿いに咲いていたミズチドリ,チゴザサを観察.
道路沿いに咲いていたミズチドリ,チゴザサを観察.
湿原の水位で,湿原の環境が大きく左右されるそう.
湿原の水位で,湿原の環境が大きく左右されるそう.
道路をはさんで左右の湿原も,それぞれに特性の違った場所であることがわかった.
道路をはさんで左右の湿原も,それぞれに特性の違った場所であることがわかった.
自然再生事業で工事する予定の水路.雨が続いた後だったせいか,水量が多かった.
自然再生事業で工事する予定の水路.雨が続いた後だったせいか,水量が多かった.
自然館に戻り,最後のまとめ.自然再生事業についても,実際に現場をみることができ,多くの知識を得ることができた観察会だった.
自然館に戻り,最後のまとめ.自然再生事業についても,実際に現場をみることができ,多くの知識を得ることができた観察会だった.

【イベント報告】土嶽の植生調査,夏(代替); ?> )

6月にできなかった植生調査を7月にやることにしましたが,今回は単純に「延期」ということ以上の意味がありました.1ヶ月の間に植物相が変わっているので,経年比較は出来ませんが,夏の最盛期の植物を見ることが出来ました.何よりも大きかったのは,イネ科植物が花をつけていたことです.イネ科の植物は花や実がついていないと同定できないものが多く,毎回困っていたのです.ただ,今回は参加人数が少なかったので,チームは3班しかつくることができませんでした.そのため,調査できなかったプロットが残ってしまい,少し残念でした.
お昼まで調査を行い,昼食を挟んで「希望者」だけで同定大会をしましたが,結局全員の参加者が集まりました.やっぱり同定と標本作りをしないと調査が終わった気がしない,といったところでしょうか.花が付いているので,これまでは「イネ科の一種」となっていたかもしれない植物にも名前が付きました.
初めての参加者も迎え,次回以降に繋げることができたような気がします.実験地を設置してから3シーズンを経過した秋の調査がタノシミです.

現地に行く前に,これまでの経緯と調査の方法について説明した.
現地に行く前に,これまでの経緯と調査の方法について説明した.
3班に分かれて調査開始.
3班に分かれて調査開始.
ずいぶんヨシが増えたような印象.
ずいぶんヨシが増えたような印象.
下流部分の湿潤地調査.
下流部分の湿潤地調査.
このプロットはオタカラコウなどが繁茂した.
このプロットはオタカラコウなどが繁茂した.
だんだん慣れると調査も早くなる.
だんだん慣れると調査も早くなる.
感想などを言い合って,午前中の部はおしまい.
感想などを言い合って,午前中の部はおしまい.
昼食をはさんで,標本をつくりながら同定.
昼食をはさんで,標本をつくりながら同定.標本づくりにもコツがある.
標本づくりにもコツがある.
イネ科の同定はややこしいけどおもしろい.
イネ科の同定はややこしいけどおもしろい.
大勢でやると楽しい.
大勢でやると楽しい.その場に居合わせた山場さんに最新の八幡の研究についてレクチャーいただいた.
その場に居合わせた山場さんに最新の八幡の研究についてレクチャーいただいた.