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【イベント報告】聖・高岳の植物観察会

今年が初めての企画となる聖・高岳の植物観察会です.当日の飛び込み参加が多く,全人数38人を確認し,事務局も3人で先頭,中程,最後尾と配置しての出発です.講師の斎藤先生以外にも,植物に詳しい方が多数いらっしゃるので,とにかく誰かに声をかけて聞いてみて見て下さいということでした.まず,聖湖湖畔から中之甲方面へ向かう道をゆっくり聖山登山口まで歩き,観察しながら移動しました.ツクシミノボロスゲ・ヤマジスゲ・サワヒメスゲ・ショウジョウスゲ等々,普段あまり耳にしないスゲの名前がたくさんでてきてびっくりです.オオナルコユリの花,フウリンウメモドキの小さい花,ウワミズザクラの幹のクマの爪痕などを観察し,全体が到着するまで,登山口で待つことしばし.ソウシチョウが笹原でさえずり,タゴガエルが「ガ,ガ,ガ」と鳴き,ハルゼミが「ムゼームゼー」と鳴いていました.先の行程を考えると,少しスピードアップしないと帰れなくなるということで,聖山頂まで一列縦隊になり,早足の観察会です.フタリシズカやイチヤクソウのつぼみ,コショウノキ,クモキリソウのつぼみ,コナスビの黄色の花などがありました.聖山の山頂で,登山観察会では恒例の記念撮影をし,高岳への分岐までもどって昼食です.皆さんまわりにある植物を観察したりと楽しい休憩時間でした.が,これからがアップダウンの厳しい縦走路でした.その中でもササユリやツクバネウツギ・オオイワカガミ・オオトンボソウ・サルメンエビネなど,心を和ませてくれる草花にたくさん出会えました.高岳の山頂からは聖湖も展望でき,ここでも遠くにかすむ苅尾をバックに記念写真です.ナツハゼの花が可愛らしく,皆さん写真を撮られていました.山岳連盟の斎さんを先頭に,15時半の目標のとおり,下山することができました.湖畔をゆっくり歩きながら,ハンショウヅルやササユリ・マムシグサ(雄・雌)など観察しながら駐車場まで帰り,アンケートの記入と次回観察会の予告をして終わりました.内藤先生にモリアオガエルを見せてもらいました.

38人という大人数で出発!
38人という大人数で出発!
スゲを説明中の斉藤先生.
スゲを説明中の斉藤先生.
花を咲かせていたヤマウルシ.
花を咲かせていたヤマウルシ.
よく咲いていたウツギ.
よく咲いていたウツギ.
聖山山頂にて記念撮影.
聖山山頂にて記念撮影.
細い道が続いた,聖山から高岳への縦走.
細い道が続いた,聖山から高岳への縦走.
咲いたばかりの綺麗なササユリ.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲いたばかりの綺麗なササユリ.
事務局も含め、じっくりと観察中.
事務局も含め、じっくりと観察中.
木の下で咲いていたギンリョウソウ.
木の下で咲いていたギンリョウソウ.
総苞片が花弁に見えるヤマボウシ.
総苞片が花弁に見えるヤマボウシ.
高岳山頂からの眺め.聖湖がよく見えて気持ちよかった.
高岳山頂からの眺め.聖湖がよく見えて気持ちよかった.

【イベント報告】紅葉と冬芽の観察会

午前中から引き続き参加された方も含め,8人で掛頭山へ行きました.現地へ行く前に,今日の資料「広島県産落葉樹木冬芽図譜」齋藤隆登氏作成を見ながら,101種の中から掛頭山で見られるであろう植物のチェックをしました.山頂までは上がらず臥竜山からの縦走路が合流する付近に車を止めて,しばらく車道を歩きました.まだ紅葉していない木も多く,つい葉っぱで特定してしまいがちになりながら,クリの枝を例に,去年今年の成長度,すでにできている冬芽の確認,樹皮の特徴などのお話を聞きました.

ウリハダカエデの冬芽や樹皮,ヌルデの枝にめり込んだ冬芽と馬蹄形の葉痕,エゴノキの上下2段構えの冬芽は虫に食べられるなどハプニングが有ったときの予備で有ること,やはり2段構えのアサガラの芽,リョウブの樹皮や枝振りの話,同じカエデでもイタヤカエデやウリハダカエデの冬芽とオオイタヤメイゲツやハウチワカエデなどの冬芽は違っていてハチマキをして毛が生えている,カシワのかたまった複数の冬芽や樹皮,コシアブラの葉痕に見られる維管束痕は11コでタカノツメの7コと区別出来る事など,たくさんのものを観察し,車の往来が激しいので登山道へと進みました.林内には下生えとしてチュウゴクザサがあり,イヌシデの枝の毛,アズキナシのちょっとふっくらした芽で別名ハカリノメのとおり枝に白く点々が見られる事,その他ウワミズザクラ・ブナ・スノキ・サルナシ・ハリギリ・ハウチワカエデ・オオウラジロノキ・ヤマハンノキなど観察しました.登山道から再び車道を歩いて下山しましたが,ウリハダカエデの紅葉など美しい中,のんびりと楽しく観察会ができました.下山中道路にクマのフンが多数有ったのにはみんなびっくり.落とし物を踏まないよう気をつけて歩きました.

掛頭山で見られるものは?
掛頭山で見られるものは?
講師の斉藤先生.
講師の斉藤先生.
クリとはわかるんですが...
クリとはわかるんですが...
虫眼鏡でじっくり観察.
虫眼鏡でじっくり観察.
登山道に入った.
登山道に入った.
ここでも 冬芽や葉痕をじっくり観察.
ここでも 冬芽や葉痕をじっくり観察.
ブナはまだ黄葉していない.とがった冬芽.
ブナはまだ黄葉していない.とがった冬芽.
カシワの黄葉とどんぐり.
カシワの黄葉とどんぐり.
ウリハダカエデの紅葉と種.
ウリハダカエデの紅葉と種.
リンドウが咲いていた.
リンドウが咲いていた.道路に出たら空がきれいだった.
道路に出たら空がきれいだった.
モミジの紅葉を楽しみながら下山.
モミジの紅葉を楽しみながら下山.
足元注意,クマのフン有り.
足元注意,クマのフン有り.
ホオノキの葉っぱ.
ホオノキの葉っぱ.
のんびりと観察会終了.
のんびりと観察会終了.

【イベント報告】熊城山の植物観察会

大朝のテングシデ公園からは山頂まで道が付いている熊城山ですが,今回は予定を変更して,サクラソウの自生地に駐車して,芸北と大朝の区域界から登りました.道路沿いを歩いただけでも,ヤマボウシやハンショウヅル,フタリシズカなど,いろいろな植物が目を楽しませてくれました.登り口は,スギとヒノキの植林です.境界を進んでいったので,林床が明るくて植物が多いスギ林と,暗くて林床が空いているヒノキ林の違いが良く分かりました.少し水平に進んだ後,若い雑木林の中をまっすぐに登っていきます.ここでは,花の白いコアジサイがきれいに咲いていました.頂上に向かう前に,鞍部で昼食を取りました.鞍部からはかなり急な尾根を登っていきました.植林の中なのですが,境界の印に残したのでしょう,大きなブナが見られました.脇には実を付けたハナイカダもポツポツと見られました.山頂に近づくと,オシダがたくさんありれました.シダの松村先生に教えていただいたので,みなさん覚えたことでしょう.山頂に出ると,大朝からの道路が上がってきています.ここにはたくさんの植栽樹があり,少し異様な樹林になっています.植樹の観察はそこそこに,早々と下り始めました.下りで何度か道を迷いそうになりましたが,境界木のブナが正しい道を教えてくれました.帰りにはサクラソウの自生地も見学して,解散しました.
出発前にルートを確認.
出発前にルートを確認.
フタリシズカがたくさん咲いていた.
フタリシズカがたくさん咲いていた.
道路にせり出したヤマボウシ.今年は花付きが少ない?
道路にせり出したヤマボウシ.今年は花付きが少ない?
実になったキブシ.
実になったキブシ.
植林の中を進む.斜面上のスギ林と下部はヒノキ林で,林床が全く違っている.
植林の中を進む.斜面上のスギ林と下部はヒノキ林で,林床が全く違っている.
クマが皮を剥いだコシアブラ.
クマが皮を剥いだコシアブラ.
コアジサイの花.この山の個体は,白い花が多かった.
コアジサイの花.この山の個体は,白い花が多かった.
鞍部に登ると,また植林に出た.分水嶺で昼ご飯.
鞍部に登ると,また植林に出た.分水嶺で昼ご飯.
実を付けたハナイカダ.従って,これは雌株.
実を付けたハナイカダ.従って,これは雌株.
新芽の出たハイイヌガヤ.
新芽の出たハイイヌガヤ.
山頂近くには,大きな岩があった.
山頂近くには,大きな岩があった.
急な斜面を登った.
急な斜面を登った.
山頂で植栽の話しを聞く.どこかに行ってるのはダレですか!?
山頂で植栽の話しを聞く.どこかに行ってるのはダレですか!?

【イベント報告】阿佐山の植物観察会

芸北地域の東側にある阿佐山に登りながら植物を観察しました.阿佐山は西側にある苅尾山や掛頭山に比べて切り立っており,植生もずいぶん異なるようです.今回は,例年とは違う畳山麓からのルートを選びました.雑木林を登ると,炭焼き窯の跡が残っています.細い木が多く,明るい林床では,タニギキョウがきれいに咲いていました.ここではヒメモチという植物が,今年新たに見つかりました.雑木林を抜けて植林地に入ると,少し様子が変わります.ただ,他の場所で見られる植林地に比べても,林床の様子が違うようです.地質のせいでしょうか?たくさんのショウジョウバカマが種を付けていました.途中のピークで昼食を取った後は,一気に阿佐山山頂を目指して歩きました.山頂では,今年もオオナルコユリが待っていました.帰りには少し雲行きが怪しくなりましたが,最後まで雨が降ることはありませんでした.駐車場に戻ってまとめをしました.今回は,齋藤先生,佐久間先生の他にも,調査協力者の方々が来られていたので,より多くの植物を見つけることができました.特に,普段は目につきにくいシダのお話しも聞くことができました.

齋藤先生の話は,道路法面の植物からはじまった.
齋藤先生の話は,道路法面の植物からはじまった.
雑木林は少し明るい.
雑木林は少し明るい.
「花柄が葉に沿う」ミヤマナルコユリ.
「花柄が葉に沿う」ミヤマナルコユリ.
ずっと利用されていたのだろう.コナラの木は幹が細い.
ずっと利用されていたのだろう.コナラの木は幹が細い.
今回の発見,ヒメモチ.
今回の発見,ヒメモチ.
タニギキョウがかわいく咲いていた.
タニギキョウがかわいく咲いていた.
カミキリムシが出てきた穴.大きいことにビックリ.
カミキリムシが出てきた穴.大きいことにビックリ.
植林地もわりと明るい.ショウジョウバカマがとにかく多かった.
植林地もわりと明るい.ショウジョウバカマがとにかく多かった.
水たまりでたくさんの,ヒキガエルのオタマジャクシを見つけた.
水たまりでたくさんの,ヒキガエルのオタマジャクシを見つけた.
葉っぱが5枚のツクバネソウ.
葉っぱが5枚のツクバネソウ.
鞍部でのお昼御飯.調査員の先生は標本を作成中...
鞍部でのお昼御飯.調査員の先生は標本を作成中...
午後の経路を説明する斎さん.
午後の経路を説明する斎さん.
今回の観察会では,とにかくギンリョウソウが多かった.
今回の観察会では,とにかくギンリョウソウが多かった.
阿佐山の山頂付近は,若いブナの下にササが広がる.
阿佐山の山頂付近は,若いブナの下にササが広がる.
阿佐山の山頂で,オキマリの集合写真.
阿佐山の山頂で,オキマリの集合写真.
二人の先生が小さな花にセマル.
二人の先生が小さな花にセマル.
下ってきたところで一休み.大きなブナも残っている.
下ってきたところで一休み.大きなブナも残っている.
最後に,駐車場で先生方からの講評があり,解散.
最後に,駐車場で先生方からの講評があり,解散.

【イベント報告】越冬する樹木の姿

午前中のバードウオッチングから,引き続き参加の方が多く,17名の観察会です.まず,先生が予め採取されたミヤマウメモドキとウメモドキの果実の枝を2007示され,ミヤマウメモドキは果柄が有り,ウメモドキは枝に密着したように実が付いている事を説明されました.よく分からない時は生えている環境,湿った所にあれば,ミヤマウメモドキでしょうと言われ,識別が難しい時はいろいろの事から判断しないといけないようです.そして,千町原・自然館周辺でよく見られるノイバラとミヤコイバラの果実を示されました.果実の下の茎に腺毛がないのがノイバラ,腺毛が有るのがミヤコイバラと,ルーペを使ったりしながら,どこかわからず「いや~難しい」とか「おぼえきれるかしら」などと,隣の人と話し合って観察しました.コナラは小さい芽がたくさん付いていて皮の重ね着,芽鱗(がりん)にくるまっている冬芽.コブシの花芽はふかふかの毛付きのコートのような芽鱗を付け,葉芽の方はそれに比べると毛のない皮で「付け根からぐるっとぱかっと芽鱗が取れる」そうです.その他ナナカマドの芽鱗痕と枝の延び方.ウツギの星状毛.アズキナシの冬芽はカマツカより,ふっくらしているとか,ツノハシバミの雄花,エゴノキの二段構えの大小二つの冬芽(予備はいらないと落ちる)リョウブの波打ったような枝振り,ミズキの赤い枝,サワフタギには毛があるなど,次々に観察していきました.サルナシは葉痕の上の中に冬芽が隠れているとか.タカノツメとコシアブラは維管束痕(いかんそくこん)が7つと11の違いとか.その他にもコバノガマズミやヌルデ・ヤマボウシ・ミズメ・ザイフリボクの話があり,やっぱり覚えきれないほど内容の濃い観察会でした.

今回はウメモドキとミヤマウメモドキの見分け方から話しがはじまった.
今回はウメモドキとミヤマウメモドキの見分け方から話しがはじまった.
斎藤先生の観察会では恒例の,手作りの分厚い資料が配付される.
斎藤先生の観察会では恒例の,手作りの分厚い資料が配付される.
駐車場ではコナラを観察.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車場ではコナラを観察.
よーく観察すると,いろんなことが見えてくる.
よーく観察すると,いろんなことが見えてくる.
綿毛をかぶって,暖かそうなコブシの冬芽.
綿毛をかぶって,暖かそうなコブシの冬芽.
斎藤先生手描きのスケッチを見ながら,カンボクを観察.
斎藤先生手描きのスケッチを見ながら,カンボクを観察.
今回の観察会では,とにかくメモを取ることが重要.
今回の観察会では,とにかくメモを取ることが重要.
予備の冬芽を持つ,エゴノキ.
予備の冬芽を持つ,エゴノキ.
先生の手元に,興味津々.
先生の手元に,興味津々.
ヤマボウシの枝の出し方について説明する斎藤先生.
ヤマボウシの枝の出し方について説明する斎藤先生.
ヤマボウシは,5つの方向に枝を出す.
ヤマボウシは,5つの方向に枝を出す.