山焼きから8日後の雲月山に8名の参加者が集まり,雨が降りしきる中,観察会がスタートしました.今回の講師は佐久間先生です.山の際から,焼け跡に残った植物をじっくりと目をこらして見たり,触ってみたりしながら,思った以上にたくさんの種類を見つけることができました.焼いた後に花を咲かせていたたくさんのショウジョウバカマ,葉をだしていたフキやススキなど,植物の生命力の強さには驚きました.また,道沿いでも多くの植物を観察しました.種類がたくさんあるためなかなか覚えづらいスミレも,実際の花や葉を見て,名前を教えてもらいながら,何種類か覚えることができました.確認できたのは,タチツボスミレ,コタチツボスミレ,ニオイタチツボスミレ,シハイスミレ,フモトスミレです.他にもイカリソウ,センボンヤリ,タネツケバナ,ササなどが花をさかせていました.植物だけでなく,道を横切っていたサワガニ,真っ黒でユーモラスな姿のヒキガエルの子どもを見つけ,ここでも雲月山の豊かな自然の生命力を感じることができました.山焼き跡の黒く燃えたところが,これからどのように変化するのかを観察することも雲月山を歩く時の楽しみになりそうです
霧の中に集合し,佐久間先生の話を聞いた.
アスファルトの道を出発!白い景色の中に,黒く焼けた山肌が浮かび上がる.
ヤナギは「サイコクキツネヤナギかな?」という意見.
炎が駆け上ったススキ地帯を歩いてみた.
フキ,ススキなどが芽を出していた.
道路で見つけたサワガニ.
今年もショウジョウバカマが花を咲かせていた.
東屋で一休み.
作業道で小さなヒキガエルを見つけた.どこからやってきたのだろう?
掘り起こしてみると,葉の痕がたくさん付いた太い茎が現れた.ここに栄養を貯めているのか?
南側の斜面にたくさん咲いていた.
牛が休憩している辺りに来ても,遠見所山はガスの中だった.
ここで引き返した.
出発地点にあった建物の中で,今日のおさらい.
佐久間先生お手製の記録帳には,各自,帰ってからまとめをすることにした.