西中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
10月30日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは看護師の有田志乃さん(北広島町八幡在住)です。1才の四男くんも一緒にきてくれました。
有田さんは現在育児休暇中ですが、これまでの看護師としての経験を、優しい語り口でしっかりとお話くださいました。
看護師であるお姉さんの影響もあり、中学生の頃から看護師を志し、看護関係の高校を選択したそうです。20才から看護師として広島市内で勤め、産婦人科・内科・手術室・リハビリテーション科を経験されて感じたことを、高校生に向けて、エピソードを2つ紹介していただきました。
・ある患者さんが自分より具合の悪い人を思いやった行動からの学び
・「逃げ出したい、自分には無理」と思った仕事から得た学び
手術室勤務では、なかなかついていけず叱られ落ち込む毎日でつらかったそうです。しかし振り返ってみると実は「命を預かる仕事だからこその注意」だったり、「叱られたのは技術の未熟さの指摘であって、人間性を否定されていたわけではなかった」とわかり、後にリハビリテーション科に移り、手術で経験したことが患者さんのケアにつながり、「あの経験があってよかった。逃げ出さないでよかった」と心から思えたそうです。
有田さんは、「周囲からの言葉やアクションは、様々な考え方を教えてくれ、自分の行動を確認でき、人間的に成長させてくれるものだ」と気持ちをこめて、経験から学んだことを示されました。
最後に、やなせたかしさんの文章を紹介して終わりとなりました。
「ごくありふれた/日常の中に/さりげなく/ひっそりと/幸福はかくれています」
どんな進路を選んでも、苦しかったり逃げ出したくなることは必ずあります。その時の心持ちや、苦しんだ中から得られることもあるんだよ、ということを教えていただいたキャリア朝会となりました。
次回は12月で、今年度最後となります。