【参加報告】みんなで育む「森づくりシンポジウム」@広島市(2017.8.13)

2017年8月11日(金)に広島市が主催する「森と人と暮らしをつなぐ」をテーマとし、市民が森づくりに参加するきっかけとなるように、取り組みを紹介するみんなで育む「森づくりシンポジウム」に参加しましたので、報告します。
基調講演は、横浜で活動されている松村正治先生(恵泉女学園准教授・NPO法人よこはま里山研究所理事長)です。
広島県では初めてのご講演ということでした。
森づくりのこれまで・今・これからをご自身の団体で実践されていることや、横浜市などのデータを示して、わかりやすくご講演いただきました。
森づくりのヒントは、「自発性・公共性の大切さ」「ボランティアから仕事とくらしづくりへ志向変換していることを認める」「文化・自然を自分たちの手で取りもどす」という3つのまとめで締めくくられました。
これからの森づくりで、若者と一緒にできる活動のコツも、いくつか示されていたので、取り入れたいなぁと思いました。
また。広島県、島根県で活動されている4名の方からの事例紹介もありました。時間が少ないのが残念でしたが、芸北せどやま再生事業を紹介した芸北 高原の自然館の白川ハカセの発表では、「経済とは、使った金額以上の価値」であるとの示唆から、山や木、地域やしくみの「価値」について改めて考える機会となりました。
(有)一場木工所の寺河さんからは、森と人をつなぐ木材コーディネートの柔軟さや重要性がお話されました。ご自身が意識されている「正しいことをひろく知る」ということにもハッとさせられました。
事例発表者と参加者が「人材育成」「組織の維持」「他分野との連携」「安全管理」と4つのグループに分かれ、討論を通じて、気づきを共有する時間もありました。
全体コーディネーターである中越先生のまとめでは、対面でのスタンダードの確認と、頻繁に継続して会うことが必要とはなされました。また森づくりには夢をもってほしい、というひとことで、シンポジウムのプログラムは締めくくられました。
広島では森づくりが各地で行われています。
8月11日の山の日に、有意義な時間を過ごすことができました。
いただいた気づきを、私たちの団体でも実践していきたいと思います。