今日の午前中は高原の自然館周辺でアニマルトラッキングの研修でした。
アニマルトラッキングでは足跡やフンなどの痕跡からそこへ住む動物の生活を探ります。
今日は雪が深くなく、固くもなく最高のコンディションで行えました。
これはウサギの足跡です。面白い形をしていますが、この形になるのは前足から着地して、
その先に後ろ足が着地するからだそうです。つまり、この足跡の進行方向は左です。
実際に講師の上野先生が見せて下さいました。
足跡の先にはナイフで切られたような枝がついていました。
草の生えない冬には木の枝をべるそうです。
テンとウサギの足跡が集まっていました。もしかしたら、
ここで命懸けの追いかけっこが繰り広げられていたのかも。
この黒い粒々はトビムシと呼ばれる節足動物で、腹にあるバネのような器官を使って
ピョンピョン飛び跳ねていました。
雪の上にある藻やカビなどを食べて分解するので、土のプランクトンと呼ばれるそうです。
これは、ユキクロカワゲラです。雪の上をよく歩き回っていました。
卵と幼虫の頃は、川に生息しているため、どんどん下流に流されてしまうそうです。
そのため、成虫になってからは産卵するために、川上へ向かって移動して、
流された分を補おうとしているそうです。
木の根元の樹皮が剥げていました。これもウサギが食べた痕跡だそうです。
これはヤドリギの種です。かなり粘っこく、鳥にくっついて、他の木へ運ばれ、発芽するそうです。
他にも、モモンガが齧った杉の葉や、ヤマドリが食べたエゾユズリハの葉など多くの痕跡を
見つけることができました。
夏には見えづらい、そこに住む動物たちの生活が感じられ、
痕跡からどんな行動をしているかを読み取ることができたので面白かったです。
staff : 八木