活動報告」カテゴリーアーカイブ

【イベント報告】霧ヶ谷実験地の植生調査

秋晴れの空のもと,霧ヶ谷実験地の植生調査に14名のみなさんが集まってくださいました.この実験地は,現在行われている霧ヶ谷湿原の自然再生事業を支えてきた重要な場所です.今回で7年目を迎える植生調査となりました.最初に自然館の中で集合し,白川学芸員より,なぜこの調査が始まったのか,またどんな役割を果たしているのか,再生事業地の状況などを,パンフレットをみながら,多岐に渡る説明がありました.植生調査には初参加の方も数名いらっしゃいましたが,みなさん真剣な面持ちで説明に聞き入っていました.調査の前に,去年工事が終了している自然再生事業地を見学しました.水が廻っている様子や,導水路に生き物が生息している様子も見ることができました.子ども達が水の冷たさに驚いていたのが印象的でした.その後実験地に移動し,3班に分かれ,調査開始です.プロット番号の場所を探し,ポールを設置します.1m×1mの範囲の中の植物名をすべて書き出し,高さや状態などを計測します.場所により少しずつ植生が違っていたのが興味深かったです.また,私が調査した場所にはすべてカラコギカエデがあったので,種が良く飛ぶからなのかなと想像しました.ノイバラのとげの痛さと,思った以上の日差しにまいりながらも調査を終えました.その後,今年の工事予定地を見学しました.まだ木を切っただけの為,去年の工事地と比べてみると,ずいぶん殺風景に見えます.これから水を廻すための工事が始まるそうですが,去年の工事地と同様に,湿原化を見守ることのできる貴重な場所です.どんなふうに変化していくのか,楽しみになりました.霧ヶ谷実験地の植生調査を続けてきたことが,自然再生事業につながっていると実感することもできました.今回で実験地の植生調査は一旦終了し,今度は再生事業地を見ていく予定です.調査に協力してくださったみなさま,ありがとうございました.

八幡湿原自然再生事業のパンフレットを見ながら,霧ヶ谷湿原のすがたを確認した.
八幡湿原自然再生事業のパンフレットを見ながら,霧ヶ谷湿原のすがたを確認した.
現地にて調査方法を詳しく教えて頂く.
現地にて調査方法を詳しく教えて頂く.
1班は即席班ながら,すらすらと植物名がでてきて,調査がはかどった.
1班は即席班ながら,すらすらと植物名がでてきて,調査がはかどった.
葉の明点の有無を確認中.
葉の明点の有無を確認中.
このプロットのほとんどが倒れたイに覆われていた.
このプロットのほとんどが倒れたイに覆われていた.
2班の調査はどんどんと進んでいた.
2班の調査はどんどんと進んでいた.
3班の様子.
3班の様子.
鳥の巣を発見.ハンモック状にぶらさがっていた.
鳥の巣を発見.ハンモック状にぶらさがっていた.
全員集合し各班の様子を報告しあう.
全員集合し各班の様子を報告しあう.
調査終了後にみんなで記念撮影.「おつかれさまでしたー」
調査終了後にみんなで記念撮影.「おつかれさまでしたー」
去年の工事地.湿地生の植物や生物の姿をしっかりと見学.
去年の工事地.湿地生の植物や生物の姿をしっかりと見学.
今年の工事地の三面張り水路を見学.ここを取水堰にし,導水路を設置する.
今年の工事地の三面張り水路を見学.ここを取水堰にし,導水路を設置する.

【イベント報告】雲月山の植物観察会

少し曇り気味の空のもと,33名のみなさんが雲月山の駐車場に集合しました.この観察会は,翌日に行われた“はらっぱ談議”の関連行事だったため,県外からの参加者も多く集まりました.今回の講師は,和田先生,佐久間先生です.最初に雲月山の地図を見ながら,毎年の山焼きの状況や今日のコースなどの説明がありました.また,佐久間先生の調査によると,雲月山に生息する植物の種類は330種ということで,参加者のみなさんはその種類の多さに驚いていました.お話のあと,空模様を心配しつつ出発しました.秋の七草のうち,雲月山には6種生息しているということで,ハギ・クズ・オミナエシ・キキョウ・ススキ・カワラナデシコを見ることができました.登山道を登りながら,目に入る草花の名前を聞いたり,匂いをかいだりしました.和田先生は,「きれいに咲いている花だけでなく,草原をつくる植物にも目を向けて欲しい」とお話しされ,トダシバやオオアブラススキの紹介もありました.休憩をしながら,ゆっくりと歩き,ひとつひとつの植物をじっくりと観察しました.昔は葉の裏の綿毛を火口(ほくち)にしていたというハバヤマボクチや,ススキに寄生し,葉緑素を持たないオオナンバンギセルなど,草原ならではの花も楽しみました.また,山焼きが行われていない島根県側のササの丈が高かったり,火入れが行われた場所には花が増えていることに驚いたりと,山焼きの効果も目の当たりにしました.地元の参加者もいたため,次回の山焼きについての話題もでてきていたようです.車道に出て,白色のママコナや,釣り鐘型の花が可愛らしいサイヨウシャジンなどを観察し,参加者同士で感想を話したり,情報交換をしながら,駐車場に戻りました.まとめ時に佐久間先生より「観察会開始前は,雲月山に生息する植物は330種だったのですが,今日でまた増えました.」という,とてもうれしい報告がありました.毎年楽しみな雲月山の植物観察会ですが,今年も新たな植物に出会え,観察できたことに感謝しつつ帰路につきました.

はらっぱーも一緒に参加.
はらっぱーも一緒に参加.
配られた地図を参考に,山焼きをした場所を確認.今回は2005年と2006年に焼いたところをぐるりと回るコースだった.
配られた地図を参考に,山焼きをした場所を確認.今回は2005年と2006年に焼いたところをぐるりと回るコースだった.
山上憶良の歌を思い出すことから始まり・・最初に見つけたのはハギの花.よい匂いがした.
山上憶良の歌を思い出すことから始まり・・最初に見つけたのはハギの花.よい匂いがした.
オミナエシの匂いをかいでみる.どんな匂いかな??
オミナエシの匂いをかいでみる.どんな匂いかな??
一列になって登り始める.風が少し冷たく感じた.
一列になって登り始める.風が少し冷たく感じた.
カシワの葉を見て,カシワモチのお話.芸北ではカシワモチにはサルトリイバラの葉が使用され「まき」と呼ばれお盆に食べる風習がある.
カシワの葉を見て,カシワモチのお話.芸北ではカシワモチにはサルトリイバラの葉が使用され「まき」と呼ばれお盆に食べる風習がある.
ハバヤマボクチの葉を裏返して見る.白くてざらっとした感触だった.
ハバヤマボクチの葉を裏返して見る.白くてざらっとした感触だった.
こちらも葉裏が白いホクチアザミ.この葉を餅に入れると黄色いお餅になり,ウラジロモチと呼ばれていると参加者から教えてもらった.
こちらも葉裏が白いホクチアザミ.この葉を餅に入れると黄色いお餅になり,ウラジロモチと呼ばれていると参加者から教えてもらった.
オミナエシのお花畑.
オミナエシのお花畑.
休憩時間になにやら楽しそうな・・.何ができあがるんでしょう??
休憩時間になにやら楽しそうな・・.何ができあがるんでしょう??
できあがったのは・・ススキバッタでした.
できあがったのは・・ススキバッタでした.
「ここから火入れをする山が3つ見えるんですよ」とぐるりと周りを見渡してみる.深入山・雲月山,この日は見えなかったけれど三瓶山.
「ここから火入れをする山が3つ見えるんですよ」とぐるりと周りを見渡してみる.深入山・雲月山,この日は見えなかったけれど三瓶山.
「おぉーい」と皆を呼び戻して発見した花を順番に観察.
「おぉーい」と皆を呼び戻して発見した花を順番に観察.
ススキの近くにひっそりと咲いていたオオナンバンギセル.
ススキの近くにひっそりと咲いていたオオナンバンギセル.
牛たちの姿が見える.のどかな風景.
牛たちの姿が見える.のどかな風景.
白色のママコナ.
白色のママコナ.
この日も和田先生のギャグが炸裂.新作も聞かせていただきました.
この日も和田先生のギャグが炸裂.新作も聞かせていただきました.センブリの一年生.花が付く二年目の葉との違いに驚いた.
センブリの一年生.花が付く二年目の葉との違いに驚いた.
最後のまとめ.参加者より牛の放牧や,草原の昆虫について質問があがった.
最後のまとめ.参加者より牛の放牧や,草原の昆虫について質問があがった.

【イベント報告】カワシンジュガイの観察会

夏休み真っ盛り,快晴の観察会日和となりました.集合場所の文化ホールには日焼けした子どもたちが,元気よく集まってくれました.今回の講師は内藤先生です.20名の参加者のみなさんと,文化ホールの一室でスライドを見ながら,カワシンジュガイの生活史などを内藤先生よりレクチャーしていただきました.カワシンジュガイは北広島町の天然記念物となっています.カワシンジュガイの生息地は全国でも大変少なく,貴重な生き物だということが,配られた資料からもよくわかりました.今回観察する草安川では,近年の調査の結果,1200個体確認されているそうです.
お話を聞いた後,車で草安川に向かいました.去年より少し下の位置です.一面張りの川で,幅が細いため,一列になって進みます.ヘビの抜け殻やオタカラコウの大きな葉っぱなど,目を惹くものもたくさんありましたが,目指すのはカワシンジュガイ!川のはしっこの茂みの下を手で探ると,石のようなものが手に当たります.「あっ!」と思い,つかんでみるとやはりカワシンジュガイでした.手触りはかたい石のような,濃い茶色の貝です.スライドでみていたものの,やはり実物を手にするとうれしさがこみ上げてきました.どんなところに生息しているのかじっくり見た後,貝の観察もしました.少しあけていた口から中の様子も見ることが出来ました.観察後,元通りにもどすため,貝の向きや立て方を先生に聞き,水に手を入れ,そっと貝を砂に立て,上流に口をむけて置きました.そうする間も,参加者の表情は真剣で,貴重な体験をしている緊張感が伝わってきました.川に入っている時間は短かったですが,現地でカワシンジュガイと出会うことができました.またカワシンジュガイに産卵するアブラボテも,今ではこの川で一番多い種類の魚となったそうです.カワシンジュガイが産卵し,幼生が育つために必要なアマゴだけは姿を見ませんでした.毎年アマゴの放流をしているそうですが,近年増えているアオサギに食べられて,いなくなるのだろうということでした.カワシンジュガイが生存していく環境には,様々な課題も見えてきましたが,氷河期の生き残りとして芸北に生息しているこの現状を,大切に守っていきたいなぁと切に感じる観察会でした.

カワシンジュガイの分布についてのお話から始まった.
カワシンジュガイの分布についてのお話から始まった.
アマゴ・カワシンジュガイ・アブラボテの三者の必要性の資料を見ながら,それぞれの役割のお話を聞く.
アマゴ・カワシンジュガイ・アブラボテの三者の必要性の資料を見ながら,それぞれの役割のお話を聞く.
カワシンジュガイの調査地の様子の写真を見る.立ち貝の別名の通り,川の中では縦に立っている様子がよくわかった.
カワシンジュガイの調査地の様子の写真を見る.立ち貝の別名の通り,川の中では縦に立っている様子がよくわかった.
いよいよ川に入る.先週の千代田の可愛川とはうってかわり,水が冷たく感じた.
いよいよ川に入る.先週の千代田の可愛川とはうってかわり,水が冷たく感じた.
川岸でヘビの抜け殻を発見.子ども達は大喜びだった.
川岸でヘビの抜け殻を発見.子ども達は大喜びだった.
上から見守るお父さん.すすめ,すすめ〜.
上から見守るお父さん.すすめ,すすめ〜.
カワシンジュガイがいそうな場所に手をさしこみ,探してみる.
カワシンジュガイがいそうな場所に手をさしこみ,探してみる.
見つけた個体をじっくり観察.大きさもいろいろだった.
見つけた個体をじっくり観察.大きさもいろいろだった.
砂の中から半身を出し,少し口をあけている個体.昔は,ネコジャラシのような長い穂を差し込み,貝を釣っていたというお話も聞いた.
砂の中から半身を出し,少し口をあけている個体.昔は,ネコジャラシのような長い穂を差し込み,貝を釣っていたというお話も聞いた.
魚を追って,深いところまでやってきた.
魚を追って,深いところまでやってきた.
こちらは口を閉じている個体.自らはほとんど動かず,省エネ作戦.長生きするものは100年というから驚き!
こちらは口を閉じている個体.自らはほとんど動かず,省エネ作戦.長生きするものは100年というから驚き!
集合し,まとめをした.これからのカワシンジュガイの生息環境についての質問や現状も参加者から飛びだした.
集合し,まとめをした.これからのカワシンジュガイの生息環境についての質問や現状も参加者から飛びだした.

【イベント報告】可愛川の水生生物観察会

じりじりと照りつける太陽のもと,29名の参加者が千代田中央公民館に集合しました.観察会を行う可愛川まで移動して川に入ると,さあ!観察会の始まりです.今回の講師は内藤先生です.この日は水位が低く,お目当てのオオサンショウウオの姿が見えず,内藤先生は岸辺をずっと調査されていました.その間子どもたちは,堰のところにたくさんの魚がいるとのことで,夢中で網ですくったり,追いかけたりしていました.水槽に入れ,後で先生に名前を聞きました.オスの婚姻色が美しいオイカワ,ナマズのようなギギ,砂に潜る習性があるカマツカなど,生態や特長などを教えてもらい,参加者からも,地元での呼び方など興味深い話も飛びだしていました.一方オオサンショウウオも,先生と参加者の粘り強い捜索で,岸辺のクサヨシの奧にいた2匹を捕獲しました.計測ができる場所に移動し,調査の開始です.まずはオオサンショウウオがどんなものを食べているかを調べるために,口の中に水を入れ,はき出させます.オオサンショウウオを初めて間近でみる子どもは,おそるおそるその様子を見ていました.出てきたものは,植物の根っこと,自身の脱皮片です.夏場は魚の動きが早いので,エサとりにも苦労するようです.先生のお話によると,今までの調査では,白菜丸ごと一株やモグラが出てきたこともあるそうです.目の前の動くものをなんでも捕食する習性があることがよくわかる例でした.体の大きさを計測し,初めて捕獲した個体には識別できるようマイクロチップをつけて,もとの場所に戻しました.オオサンショウウオが棲んでいる川に入り,どんな魚がいるかを見たり,生活している場所をのぞき込んだり,水の冷たさを感じたりと,大人も子どもも,楽しみながら水生生物を知ることがでました.
【事務局より】集合場所から現地までの案内が不十分でご迷惑をおかけしました.

千代田中央公民館にて集合し,事故のないよう,注意事項の確認があった.その後可愛川に移動.
千代田中央公民館にて集合し,事故のないよう,注意事項の確認があった.その後可愛川に移動.
川に入り,魚を見つけたり,オオサンショウウオの捜索をしたりとそれぞれに調査開始!
川に入り,魚を見つけたり,オオサンショウウオの捜索をしたりとそれぞれに調査開始!
クサヨシをかきわけ,オオサンショウウオを探す内藤先生.
クサヨシをかきわけ,オオサンショウウオを探す内藤先生.
石の下にいました!
石の下にいました!
オオサンショウウオを見つけるためなら,草も気にならない先生.
オオサンショウウオを見つけるためなら,草も気にならない先生.
最年少の参加者.箱めがねで魚を探し,「いたよー」と教えてくれた.
最年少の参加者.箱めがねで魚を探し,「いたよー」と教えてくれた.
姉弟仲良く,魚とりの相談かな!?
姉弟仲良く,魚とりの相談かな!?
たくさんの魚が集まり,後で先生に名前や生態を教えていただいた.
たくさんの魚が集まり,後で先生に名前や生態を教えていただいた.
オオサンショウウオの計測のため,場所移動. ネットに入ったオオサンショウウオが重たそう.
オオサンショウウオの計測のため,場所移動. ネットに入ったオオサンショウウオが重たそう.
まずはオオサンショウウオの姿をじっくり見よう!
まずはオオサンショウウオの姿をじっくり見よう!
計測開始〜.どんなことが始まるか,身を乗り出してのぞき込む参加者のみなさん
計測開始〜.どんなことが始まるか,身を乗り出してのぞき込む参加者のみなさん
くるくるまわり,逃れようとするオオサンショウウオにやっとホースを口の中へ入れ,水を飲ませ,はき出させる.そうやって出てきたものは・・.
くるくるまわり,逃れようとするオオサンショウウオにやっとホースを口の中へ入れ,水を飲ませ,はき出させる.そうやって出てきたものは・・.
石や根っこなどが出てきた.「水と一緒にすいこんだのでしょう」と先生.
石や根っこなどが出てきた.「水と一緒にすいこんだのでしょう」と先生.
それから素早く体重・体長・頭囲などを計測.
それから素早く体重・体長・頭囲などを計測.
赤ちゃんの手のような,オオサンショウウオの足.
赤ちゃんの手のような,オオサンショウウオの足.
水に放たれたオオサンショウウオ.意外に素早い動きで,茂みを探して移動した.
水に放たれたオオサンショウウオ.意外に素早い動きで,茂みを探して移動した.
今までの調査で,オオサンショウウオの胃から出てきた内容物の写真をみせていただいた.
今までの調査で,オオサンショウウオの胃から出てきた内容物の写真をみせていただいた.
最後のまとめ.子どもからも質問が多くあった.
最後のまとめ.子どもからも質問が多くあった.

【イベント報告】龍頭山の昆虫観察会

可愛川の観察会に引き続き,龍頭山でライトトラップを使用した昆虫観察会を行いました.講師は清水先生です.参加者は小学生4人を含む12名でした.ライトトラップは暗くなってから開始するとのことで,日が落ちるまで,近くの滝を見学にいくことにしました.水の音が暑さを吹き飛ばしてくれるようで,心地よい散策となりました.また,腹ごしらえをしたり,子ども同士は自己紹介をしたり,大人は昆虫や植物の情報交換をしたりと,有意義な待ち時間を過ごしました.ライトトラップとは捕虫用ライトとブラックライトの2種類を点灯し,白い布に集まってくる昆虫を観察する方法です.今回は頂上ではなく,中腹の標高約700mの駐車場で行いました.コガネムシがとても多く,おなじみのオオミズアオ,きれいなアゲハモドキなどが次々と集まってきました.参加者から先生に「これはなんですか?」と質問の嵐でしたが,先生もひとつずつ丁寧に答えてくださり,ガの奥深さにはことさらびっくりしました.子ども達のお目当てのコクワガタやカブトムシが飛んでくると「きたきたー!」と大歓声があがっていました.子ども達はたくさんの虫にびっくりしつつも,清水先生にガとチョウの違いを聞いたり,ガの名前を覚えようと何度も口にしてみたりと,観察会を満喫しているように見えました.2時間ほど観察して終了となりました.最後に清水先生にまとめをしていただき解散となりました.[こうのやよい]
昨年の昆虫観察会は龍頭山山頂直下の駐車場で行いましたが,今回は中腹の駐車場で行いました.飛んでくる虫に違いがあるのか興味がありましたが,まあ,そんなことは置いといて子供達もうれしそうだったし,楽しい観察会ができたものと思っています.子供達のお目当てのクワガタムシは雌が多く,その他コガネムシ類,オオミズアオ,スズメガ類,アゲハモドキ,カマキリモドキ等が人気がありました.その中でも大人でも素手で捕まえるのは,はばかられるほど大きなクチバスズメを鷲づかみにして喜んでいる女の子には驚きました.女の子は年令と共に虫嫌いになっていくようで,お母さんの影響が大きいように思います.これからもずっと虫好きで育ってほしいものです.皆さん帰られた後,日本一大きいかみきりむしシロスジカミキリ,カブトムシの雄,ノコギリクワガタの雄等が飛んできました,子供達の喜ぶ姿がなく残念な思いがしました.いずれにしても,夜も多く虫達が活動していることがお分かり頂けたことと思います.

中腹付近の駐車場に集合し,今日の日程などを説明.日が暮れるまで待ちきれない子どもたち.
中腹付近の駐車場に集合し,今日の日程などを説明.日が暮れるまで待ちきれない子どもたち.
待ち時間を利用して駒ヶ滝の見学.涼をもらった.
待ち時間を利用して駒ヶ滝の見学.涼をもらった.
子どもたち4人は自己紹介.さあ,これで観察会仲間になったぞ〜.
子どもたち4人は自己紹介.さあ,これで観察会仲間になったぞ〜.
さっそくトンボを捕まえた.
さっそくトンボを捕まえた.
着々と準備される清水先生.
着々と準備される清水先生.
ライトトラップ,準備完了.
ライトトラップ,準備完了.
光に集まるムシに集まるヒト.
光に集まるムシに集まるヒト.
名の通りアゲハチョウのようなアゲハモドキ.キレイ!!
名の通りアゲハチョウのようなアゲハモドキ.キレイ!!
その大きさと白さですぐ覚えられるオオミズアオ.
その大きさと白さですぐ覚えられるオオミズアオ.
形が特徴的なスズメガの仲間.
形が特徴的なスズメガの仲間.
捕まえたムシをすぐさま先生にみてもらう.
捕まえたムシをすぐさま先生にみてもらう.
写真を撮ったり,ケースにいれて観察したり,先生に名前を聞いたりとそれぞれの視点で楽しんだ.
写真を撮ったり,ケースにいれて観察したり,先生に名前を聞いたりとそれぞれの視点で楽しんだ.