中国山地自然史研究会は、芸北分校生徒会活動の一端をサポートをさせていただいています。
2019年12月10日(火)のキャリア朝会に同行しましたので、報告します。
今回のセンパイは山の灯台の束元理恵さんです。
「山の灯台って?」というハテナからお話がスタートしました。
束元さんは熊野町の出身で、狩猟がしたい、ということで芸北に移住されて3年目です。
家の灯りを見た方に「周りを照らしているね」と声をかけられたことをきっかけに、山の灯台守のような存在でありたい、という思いで、この言葉を使われているそうです。
普段は保育士としてお仕事をされる一方で、「自分の手でとったものを食べたい」という小さい頃からの思いを実現するべく、狩猟の免許を取り、麦を自分で育てています。
自分の暮らしを自分でつくる、ということを試行錯誤しながら、そして迷い悩みながら行動される日々のことを、自分の言葉で熱心にお話してくださいました。
「弟が高校三年生だから、みなさんのことも身近にかんじます」という前置きのあとに、生徒に向けて「たくさん悩むことは、自分のためになること」という大切なメッセージを伝えてくれました。歌を歌い、絵を描き、言葉を紡ぐ束元さんの生き方、暮らし方、そして様々なものの選びかたは、これからの時代を生きる高校生にも、灯台のような温かみを示す存在になる予感がしました。
西