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【イベント案内】山焼き後の雲月山植物観察会

  • 開催日時:2014年4月26日(土) 9:30
  • 集合場所:芸北文化ホール
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・和田秀次
  • 準備:基本セット,お弁当
  • 定員数:40名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

山焼きから2週間,火入れが雲月山にどのような変化を与えたのか,歩きながらゆっくりと観察しましょう.下山は午後となるので,お弁当の準備をお願いします.

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【イベント報告】深入山の植物観察会

  • 開催日時:2013年9月29日(日) 9:30
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子

山登りに丁度良い涼しい気温の中,深入山の植物観察会が行われました.深入山は毎年火入れが行われ,草原生の植物が数多く生育しています.そんな植物の秋の姿を観察します.深入山の麓にあるいこいの村ひろしまに11名が集合し,登山前に深入山について事前学習を行いました.講師の大竹先生,佐久間先生から,深入山は,大きな花崗岩とその上を覆う流紋岩によって形成されていること.江戸時代には踏鞴場(たたらば)が作られ,なくなった後は放牧地や草刈り場として利用されていたこと.近隣にある雲月山と比べ,帰化植物の種類が少ないことなどを聞きました.
事前学習の後は山に登りながら植物観察を行います.南登山口から山頂を目指し,林間コースを通って下山するルートを歩きました.登山道の入口から,ウメバチソウやリンドウ,秋の七草の1つであるキキョウなどが咲いていました.休憩中に大竹先生が「土の色に注目してください」と声をかけられました.「深入山の土の色が赤い理由は,土の中の鉱物が酸化しているからです.酸性で土に含まれる栄養が少ないのが特徴で,地形の起伏が大きい場所でよく見られます」と解説されました.
山頂でお昼をとった後,林間コースを通って下山しました.ヤマボウシ,アラゲナツハゼ,ミヤマガマズミなどの低木を観察しながら歩きました.途中,道の脇にキバナアキギリが群生している場所がありました.「吸蜜しにやってきた虫が花弁に乗ると,てこの原理で上から雄しべが降りてきて,虫に花粉を付ける仕組みになっているんですよ」と,佐久間先生が解説されました.解説中にハナバチが吸蜜にやって来て,実際に雄しべがおりてくる様子を観察でき,参加者からは感嘆の声が上がりました.この他に,花の中の模様が黄色いミヤジマママコナやアキチョウジなどが見られました.
下山後,先生方がまとめの話をされて解散となりました.もうすぐ訪れる紅葉の季節を楽しみに思いながら,深入山を後にしました.[ありみつまさかず]

みなさんの印象に残った物

「登りが疲れました」「ミヤジマママコナ等めずらしい植物があったことです」「深入山の上と下の植物がちがうところ.石が板状に割れているところがとても興味深かった」「ウメバチソウ・マツムシソウが沢山咲いていた.前もっての勉強も役立ちました」「キバナアキギリを1年ぶりに見たこと」「地質によっても植物にも大きく関わっていることあるということ」「花・景色・樹木・地質と全て勉強になりました」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「楽しかったです」「草原生植物が多く残っていたことです」「あつくもなく山登りにはとても良い気候で気持ち良く一日が過ごせました」「同じ仲間の植物の区別のしかたをくわしく教えてもらってよかったです」「講師の先生方の密度の濃いお話を十分聞かせていただき,とても満足しています」「登りが少しきつかったですが,ゆっくりと観察しながらで行けたのでよかったです」「わからない植物の名前を教えてもらったこと」

具体的に

「いつものことですが講師が素晴らしいと思います」

自由記入

「ありがとうございました.また参加したいと思います」「同じ場所で季節をかえて実施していただきたいと思います.事務局の方,お世話になりました」「今後も観察会を続けてください.参加できてとてもよかったです」

写真

深入山や戸河内地区の地質について話される大竹先生.
深入山や戸河内地区の地質について話される大竹先生.続いて佐久間先生が,深入山の歴史や生育している植物の種類などを解説された.
続いて佐久間先生が,深入山の歴史や生育している植物の種類などを解説された.登山道入口.今回は南登山道を登った.
登山道入口.今回は南登山道を登った.ウメバチソウが盛りを迎えていた.登山道入口脇には,自生地として保護された場所がある.
ウメバチソウが盛りを迎えていた.登山道入口脇には,自生地として保護された場所がある.ポツポツと樹木がある.幹の低い場所は黒くなっている.
ポツポツと樹木がある.幹の低い場所は黒くなっている.樹木を撫でると灰が手に付いた.ある程度まで成長すると,幹が少し焦げても耐えられることを聞いた.
樹木を撫でると灰が手に付いた.ある程度まで成長すると,幹が少し焦げても耐えられることを聞いた.アキノキリンソウ.奥には秋の七草の1つであるキキョウも見える.
アキノキリンソウ.奥には秋の七草の1つであるキキョウも見える.草原が広がる登山道を歩く.風が吹くたびに揺れるススキの姿と音から,秋の風情が感じられた.
草原が広がる登山道を歩く.風が吹くたびに揺れるススキの姿と音から,秋の風情が感じられた.山頂付近に咲いていたムラサキセンブリ.観察会では2株見つかった.
山頂付近に咲いていたムラサキセンブリ.観察会では2株見つかった.山頂からは近隣の山が見渡せる.
山頂からは近隣の山が見渡せる.山頂に到着.お昼を摂った後,林間コースを通って下山した.
山頂に到着.お昼を摂った後,林間コースを通って下山した.足元の大きな流紋岩について解説される大竹先生.
足元の大きな流紋岩について解説される大竹先生.キバナアキギリの解説をされる佐久間先生.雄しべが降りて来る仕組みを見せていただいた
キバナアキギリの解説をされる佐久間先生.雄しべが降りて来る仕組みを見せていただいた登山道入口の脇でまとめをする.お疲れ様でした.
登山道入口の脇でまとめをする.お疲れ様でした.

【イベント案内】深入山の植物観察会

  • 開催日時:2013年9月29日(日) 9:30
  • 集合場所:いこいの村ひろしま 研修室
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・斎藤隆登
  • 準備:基本セット・お弁当
  • 定員数:30名
  • 参加費:
    • 一般=300円
    • 賛助会員=100円
    • 正会員・中学生以下=無料

毎年山焼きが行われることで草原環境が維持されてきた深入山では,オミナエシ,ハバヤマボクチ,ホクチアザミといった草原に特有の植物を見ることができます.すぐ近くの草原の山,雲月山との違いはあるのでしょうか?深入山の成り立ちや植物に関する座学の後,ゆっくり山を観察します.

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【イベント案内】霧ヶ谷湿原の植生調査:秋

  • 開催日時:2013年9月21日(土) 9:30
  • 集合場所:高原の自然館
  • 講師:大竹邦暁・佐久間智子・白川勝信・和田秀次
  • 準備:作業セット
  • 定員数:30名
  • 参加費:無料

夏に続き,秋も植生調査を行います.皆さんの調査結果が,湿原を評価するデータになります。実りの時期ですので,植物の特長が分かりやすくなっています.観察会とはちがった視点で植物を見つめてみませんか.植物の見分け方や名前の由来を説明しながら一緒に調査をしますので,初心者の方もお気軽にご参加ください.

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【イベント報告】夏休み親子観察会

  • 開催日時:2013年7月21日(日) 9:30
  • 講師:岩見潤治・佐久間智子

 子ども達の待ち望んでいた夏休みになりました.高原の自然館では親子で水生昆虫を観察できる観察会を実施しました.
 講師は岩見先生,佐久間先生です.参加者は25名と多く,にぎやかに開催されました.
 観察会の場所は霧ヶ谷湿原の上流部の堰です.水がとっても冷たくて,きゃーきゃーいいながら川に入り,石の裏や,水の中にすむ水生生物を調査しました.
 まず注意事項を聞き,佐久間先生より霧ヶ谷湿原の成り立ちを教えていただきました.
 その後上流部と下流部に分かれ,場所によりいきものの違いがあるかどうかや,今までの記録の比較で,水生生物の分布も考えることとなります.
 いきものをつかまえるのも楽しいのですが,それを分類するのも楽しくて,じっくり観察するチャンスです.
 岩見先生に詳しい説明をしていただきました. ムカシトンボのヤゴやヘビトンボの幼虫,石や葉っぱですみかをつくるトビケラの仲間など普段なかなか目にしないいきものに出会えて,大人も子どもも盛り上がりました.
 岩見先生によると,今回確認できた種は魚やカエルも含めると27種だったそうです.
 昨年までのデータと比較すると,下流部の種数が増加傾向にあることから,霧ヶ谷湿原の湿地化が進んでいるようも感じられる,とのお話もありました.
 最後に生態系のお話もありました. 自分が気に入ったいきものの絵をコップに書いて,並べてタワーを作ります. もし,川の環境が壊れて,ひとつのいきものがいなくなったら・・と下段のコップを抜き取ります. そうすると,どうなるか? 子ども達はしっかりと考えているようでした. 芸北の山の水が川に集まり,最後には瀬戸内海に流れでる,という大きなお話を岩見先生がしてくださいました.
 小さな小さないきものを観察したことが,わずかでも自然環境への関心につながってくれたらと思います.
 

みなさんの印象に残った物

「さかなをつかまえたこと」「いろいろな水の生き物がいておどろきました」「ホタルの幼虫が見れてよかった」「いろんな水生昆虫を見つけたこと」「ない」「生き物のかずが多かった事にびっくりしました.めずらしい生き物も見れて良かったです」「生き物をつかまえたこと」「川の生き物を捕まえたこと」「生き物を取ったこと」「見れない生き物が見れた」「家族みんな,生きものを見つけては,大人も子どものように興奮している様子が印象に残りました」「紙コップに絵をかいて説明してくれて分かりやすかったです」「紙コップで自然を表していたところ」「ムカシトンボがとれたところ」「魚を見つけたこと」「種類が多かったこと(12〜13種)」「魚をつかまえることです」「どろばえをつかまえたとき」「川の石をひっくり返すだけで,たくさんの生物がいることに驚きました」

参加したみなさんの感想(抜粋)

「たのしかった」「ずっと虫とりあそびをしたい気持ちです」「いろいろな水中昆虫が見れた」「普段経験できない貴重な体験ができました」「ない」「楽しかったです.子どもがとてもイキイキしていたので良かったです」「楽しかった」「子ども達もイキイキと楽しんでいました.自然再生を実感できるすばらしい取組みだと思います」「楽しかった.絶滅危惧種を見れてうれしかった」「たのしかった」「来て良かったです」「今日はすごく楽しい日でした.また来年来たいです」「田舎にいても,なかなか生物について勉強することがないので,良い体験ができました.また来たいと思います」「川の生き物をさがしたのが楽しかった」「またやりたい」「小学生の子どもでしたが,同定作業ができて,とても良かったです.小学生でもできるものですね」「川の水がつめたかったです」「おもしろかった」「おやこみんなたのしかったです」

具体的に

「ない」「めったにみないものをみれた」「ホワイトボードに書いてもらえると,写真を撮っても後でわかりやすいので良かったです」「よい」「低学年や未就学児でグループを作って下さったので,楽しく作業できました」「よい」

自由記入

「ありがとうございました」「また来たいです」「ない」「また来年もきたいです」「ない」「虫が大好きな息子,目がキラキラしていて,こちらもうれしかったです」「なし」「またできたらいいと思った」「またきたいです」「なし」

写真

霧ヶ谷湿原について説明をされる佐久間先生.
霧ヶ谷湿原について説明をされる佐久間先生.岩見先生から諸注意を受ける.怪我をしないよう気をつけよう.
岩見先生から諸注意を受ける.怪我をしないよう気をつけよう.木の枝についている生き物を探す.
木の枝についている生き物を探す.見つけてきた生き物達をシャーレに移す.
見つけてきた生き物達をシャーレに移す.