2017年11月29日(水)に受け入れた,芸北せどやま再生事業の視察に同行したのでレポートします.
芸北せどやま事業の取り組みの全容の見学を希望され,三菱総合研究所や県の職員の合計6名の方が来芸されました.
昔は山から肥料,燃料,建築材など,たくさんの恩恵を受けて生活していました.しかし今では山の木を切ってもお金にならない.山からもらっていたものが化学肥料や石油など,外部から手に入るようになったなどの理由で,放置林が増えてきています.その結果山林を維持するために,税金やボランティアといった人材が山に費やされるという,過去とは反対の現象が起きています.
その現状を変えるため,個人でも木を出しやすい仕組みを構成し,切り出された木を地域通貨で買い取り,加工販売し,山を保全しながら地域経済も活性化させようという取り組みが,芸北せどやま再生事業です.この取り組みの設立の経緯や,体制などを,スタッフより説明しました.
未来を担う地域の小学生たちが,真剣にせどやま授業に取り組んでいる姿をうつした動画では,教育の場面でも事業が活用されていることに驚いていました.
前日,庄原市の「東城木の駅」を視察されていたとのことで,木の駅で取り扱う針葉樹と,せどやまの広葉樹との扱いの違いや,地域経済の変化,芸北支所による「薪活」の取り組みについてなど,様々な質問も出て活発な意見交換となりました.
実際にせどやまの薪が使われている現場にも見学に行きました.
原油ではなく,主に薪を使って温泉を沸かしている,芸北オークガーデンの薪ボイラーや,同施設内の薪ストーブも,熱心に見学していました.薪が燃えた後の灰はどうしているのかなどの質問がありました.
昼食には芸北オークガーデンの「せどやま定食」をいただき,ほかの視察先や事例などの話で盛り上がりました.
細やかなヒアリングの時間もあり,視察は終了しました.
今回の視察で,各地の共通する課題や,視察の整理が協議できました.
「せどやま」タグアーカイブ
【イベント案内】せどやまの春の植物観察会
せどやまの春の植物観察会
- 開催日時:2016年5月14日(土) 9:30
- 集合場所:芸北文化ホール
- 講師:佐久間智子・中島康弘
- 準備:基本セット
- 定員数:30名
- 参加費:
- 一般=300円
- 賛助会員=100円
- 正会員・中学生以下=無料
芸北では利用されなくなったせどやま(家の裏山)を再生する取り組みが行われています.
春のせどやまを歩きながら,身近な植物を観察し,人とせどやまの関わりについて考えます.
⇒お申し込みはこちらから
(※写真はイメージです)
【イベント案内】せどやまの植物観察会(秋)
せどやまの植物観察会(秋)
- 開催日時:2015年9月13日(日) 9:30
- 集合場所:芸北文化ホール
- 講師:佐久間智子・中島康弘
- 準備:
- 定員数:30名
- 参加費:
- 一般=300円
- 賛助会員=100円
- 正会員・中学生以下=無料
せどやま(家の裏山)や田んぼの周りを歩きながら,身近な場所に生育する植物を観察します.事前学習の後,車で現地に向かい,林の中や林の縁,道ばたや田んぼの畦などをゆっくりと観察します.
⇒お申し込みはこちらから
【イベント案内】せどやまの植物観察会(夏)
せどやまの植物観察会(夏)
- 開催日時:2015年6月28日(日) 9:30~
- 集合場所:芸北文化ホール
- 講師:佐久間智子・中島康弘
- 準備:基本セット
- 定員数:30名
- 参加費:
- 一般=300円
- 賛助会員=100円
- 正会員・中学生以下=無料
せどやま(家の裏山)や田んぼの周りを歩きながら,身近な場所に生育する植物を観察します.事前学習の後,車で現地に向かい,林の中や林の縁,道ばたや田んぼの畦などをゆっくりと観察します.
⇒お申し込みはこちらから
“薪で元気になる!”
2件の返信
研究室にやってきた二冊の雑誌.
3人いるスタッフのうち,2人がおんなじ本を購入していました.
インパクトある表紙に,読んでみたくなるキャッチフレーズ!
おなじみNPO 法人土佐の森・救援隊からおとなりの広島市安佐北区のNPO 法人小河内Oプロジェクトまで,薪に燃えてる日本各地の薪販売所や,薪に関わる活動や人の紹介がたくさんあって,とっても刺激的です.
研究室にもおいてあるので,ご興味があるかた読みにきてくださいね〜.
薪,といえば先日せどやま市場から原木1t が販売されました.
購入頂いたのは,ミチコーポレーションが近々オープン予定のぞうさんカフェ.
大きな薪ストーブを設置されたとのことで,建物の煙突からはもくもくといい煙が出ていましたよ.
ぞうさんカフェのオープンとっても楽しみです.
河野弥生