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【イベント報告】八幡湿原の植物と昆虫観察会

前日までの雨がウソのように晴れ渡った青空の下,32名の参加者の皆さんとともに八幡湿原の植物と昆虫の観察会が行われました.講師は和田先生,岩見先生です.尾崎沼の入り口のところからぐるりと1周しました.虫や花をみつけるとすぐに「これは?」「名前はなに?」と質問がとびだし,先生もすぐさま答えてくださいました.分からないものはその場で図鑑をひき,照らし合わせて名前を調べ,生態を教えてくださいました.堰堤までたっぷり1時間かけて歩き,そこからは細い道を1列に並んで歩きます.ササユリとノアザミがそこここに咲き,参加者を迎えてくれました.花と昆虫は密接な関係にあり,ノアザミとトラマルハナバチ,ミズチドリとヒメシジミ,バイケイソウとバイケイハムシ,オカトラノオとイチモンジセセリなど,様々な取り合わせを見ることができました.他にも物差しのような模様がついているモノサシトンボ,青リンゴガムの匂いのするオオヘリカメムシ,金色の目をしたシュレーゲルアオガエル,充血したような赤目のモリアオガエル,肉食のムシヒキアブ,オスがメスに餌のプレゼントをするヤマトシリアゲ,翅(はね)と後ろ足をこすりあわせて音を出すナキイナゴなどなど個性的な昆虫のオンパレードでした.植物では最初にクリの雌花と雄花のお話を聞き,秋とはまた違ったクリの姿を楽しみました.他にはかぶれの木と言われるヤマウルシ,ツタウルシの特長を教えていただいたり,ミズチドリの美しさを堪能したり,クマイチゴの実を少しだけ味わったり,日本のヘーゼルナッツと言われるツノハシバミの実を眺めたりと,とにかくたくさんの種類の植物・昆虫について教えていただきました.
個人的にはムラサキニガナの花が可愛らしく思ったことと,オオヘリカメムシの匂いをかいでみて,意外にいい匂いだったことが印象的でした.
観察会の最初に和田先生が「植物も昆虫も現地で楽しみましょう」とお話されました.この場所を訪れるひとすべてが,踏みあとをつけない,咲いているものなどを持ち帰らないという意識を徹底させることこそがこのすばらしい湿原を残していくことなんだと再認識させられました.
ハンカイソウやマアザミ,ノハナショウブが咲き,チョウ類が舞う美しい湿原の姿をいつまでも見続けたいと願い,観察会を終えて八幡湿原をあとにしました.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
高原の自然館前に集合して今日の日程を聞く. お天気にも恵まれ観察会日和になった.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
クリの雌花と雄花.雄花は花粉が運ばれるころには落ちる.
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
今回気をつけること3つのうちのひとつ. 「クマ」「ハミ(まむし)」それから写真の「かぶれの木(ヤマウルシ)」
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
わからない種類はすぐさま図鑑で調べる.どうやらモノサシトンボの♀らしい.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
先生を先頭に左右に目を配り観察観察・・.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
モノサシトンボに対抗して??ハカリノメを発見.これはアズキナシの別名で枝に白い目盛りのような模様があるため.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
次なる発見を探しに進め!その前にメモメモ.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
昆虫はじっくり見るためいったんケースに.観察後はもちろん逃がします.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
特長をよく見極めて名前を探す.ちびっこ虫博士の手にも使い込まれた昆虫図鑑が・・.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
ニコちゃんマークの顔をしたマイマイガの幼虫.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
「芸北らしい」とりあわせ.ミズチドリとヒメシジミ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
こちらはノアザミとトラマルハナバチ.このハチは後ろ足の太い毛に花粉をつけて運ぶ.
豊かな水が湿原をつくりだす.
豊かな水が湿原をつくりだす.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
花が下から咲きあがるオカトラノオ.
キリギリスの仲間のヒメギス.
キリギリスの仲間のヒメギス.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.
岩見先生,10年来の謎らしい穴.図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
図鑑片手に,先生のお話を熱心に聞くちびっこ虫博士. 何がいたのかな!?
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
道沿いにササユリがきれいに咲いていた.独特の香りが立ちこめる.
昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昆虫を見る目がとても優しい岩見先生.同じ道を歩いても見つけ出すのがとても素早かった.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
翅(はね)を開いた時の模様が「逆さの八」だからサカハチチョウ.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
擬態昆虫として有名なナナフシ.小枝のよう.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
雄が雌に食餌行動することで有名なヤマトシリアゲ. この雄はミミズをプレゼント.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
和田先生の軽快なトークにかかると植物の生態がおもしろくなってくる.
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
熱心な質問にも熱心に答えて下さる岩見先生.片手にはトンボかな!?
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
トゲがでている木.オオウラジノキ.八幡名はヤマナシ.果実も見ることができた.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
林内にはハンカイソウが花盛り.緑に映える黄色の花がとてもきれいだった.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
おもしろい形のオニスゲの実.触ってみると思ったほど痛くない.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
こちらはつり下がった実が目立っていたゴウソ.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.
池のほとりにはモリアオガエルの卵が何カ所もあった.堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
堰堤をわたりきり,見上げた先にはイワガラミが咲いていた.
やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりこれを聞かないと.「全開でもハンカイソウ」.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
最後に集合して本日のまとめ.今日観察して一番印象に残ったものをひとりずつ発表.
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
ちびっこ虫博士から,あこがれのトンボのカードをもらった岩見先生.いつか見られるといいね!!
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.
最後の堰堤のところでモウセンゴケの花を見つけて観察.

【イベント報告】霧ヶ谷湿原実験地の植生調査

水路を設置してから3回目となる,夏の植生調査です.すっかり調査に慣れた方も,はじめての方も,合わせて16名が揃いました.高原の自然館で八幡湿原自然再生事業のパンフレットを見ながら,事業の内容や実験の意義についての説明をした後,調査地へと向かいました.
調査地では4つの班に分かれて,合わせて14個のプロットを調査しました.調査の指導をしていただいたのは,大竹邦暁さん,小宮啓吾さん,佐久間智子さんで,いずれも植物調査のプロです.各班とも問題なく調査を終えたようでした.今回は,杭の所に長いポールを立てていたので,プロットを見つけやすかったのも良かったようです.
調査が終わった後に感想を聞いてみると,継続的に参加している方からは,植生の変化のことが聞かれました.特に,一度ヒメシロネが増えた場所が,今年はヨモギが増えていたなど,小さな変化があることが挙げられました.また,あるプロットではコバギボウシがしっかりと増えていたそうで,これは嬉しい報告でした.
自然館に戻ってから一応解散とし,午後からは同定をしながら標本を作りました.雨が心配されましたが,1度ぱらついただけで済み,予定通りの調査を終えることができました.

4班に分かれて,早速調査開始.
4班に分かれて,早速調査開始.
みんなで小さなプロットに見入る.
みんなで小さなプロットに見入る.
こちらは対照区.ヨモギが多い.
こちらは対照区.ヨモギが多い.
初参加でも,即戦力.
初参加でも,即戦力.イとヒメシロネが増えたプロット.
イとヒメシロネが増えたプロット.
こちらはコバギボウシが叢生した.
こちらはコバギボウシが叢生した.
斜面下部ではオタカラコウとヨシが増えた.
斜面下部ではオタカラコウとヨシが増えた.
調査後に感想を言い合った.
調査後に感想を言い合った.
標本づくり&同定会.
標本づくり&同定会.
いろんな図鑑を駆使して調べる.
いろんな図鑑を駆使して調べる.
樹木も,小さいときには姿が違う.
樹木も,小さいときには姿が違う.
先輩といえど,譲れない!
先輩といえど,譲れない!

【イベント報告】霧ヶ谷湿原の植物と昆虫観察会

前日の大雨がウソのようにすっきり晴れ渡り,子どもたちの参加も多く,賑やかにはじまりました.まず,ルート説明・湿原再生事業について簡単な説明が有り,講師の自己紹介の後,水口谷湿原の木道へと進みました.野外の観察会での注意点として「ハチ」「毒ヘビ」「かぶれの木」の三点を気をつけつように言われました.そして,カモガヤ・オニウシノケグサ・ハルガヤの牧草を教えてもらい,ここで「毒ヘビ」ヤマカガシの登場です.捕獲され,首筋を押さえての安全体制での説明.排泄口の説明・ウロコの事・口の中の構造等々.こんな機会はめったにないからと,触ったりもしました.体温・肌触りなどなかなか興味深かったです.そして,ハルゼミの声「モゲ~モゲ~」と鳴く声に耳を傾け,アカマツ・クロマツの樹液を吸うこと,市内では5月の連休頃から鳴き始め,芸北では7月の上旬まで聞くことができるそうです.ミヤコイバラが良い香りを放っていました.毒を持つカバキコマチグモの巣の解体など今日は怖い体験もいろいろです.湿原にはオレンジ色の羽をしたカワトンボの♂がたくさんいました.ナキイナゴの大合唱と音の出し方は,確かに後ろ足と羽をこすって音を出していました.ハンノキ林ではハンカイソウがわずかに開き掛けていました.ヒロシマサナエはカワトンボより少し明るいところを好み,すでに♀の姿が多く,産卵に来ているようです.スイカズラも咲き,今度はエゾハルゼミの「ミョギーミュギーケッケッケッケッケ」と鳴き声.落葉広葉樹の樹液を吸うので,ここでしか聞けないそうです.オオヘリカメムシが良いにおいがすると怖々かいでみたり,貴重な体験でした.霧ヶ谷湿原に向かう途中では,ヒメシジミをたくさん見かけました.八幡湿原自然再生事業のパンフレットを見ながら霧ヶ谷湿原の3年間工事後の未来図を想像しながら,今現在をしっかり目に焼き付け,西中国山地自然史研究会で事前に行っている実験地で植生変化の説明を受けて観察会を終了しました.自然館に帰ってから今日の感想はヤマカガシ・カメムシのにおい・バッタの鳴くところ・クモなど様々でした.

今日の講師の和田先生(植物)と岩見先生(昆虫).
今日の講師の和田先生(植物)と岩見先生(昆虫).
今日の予定についての説明.
今日の予定についての説明.
前日の大雨がウソのように,すっきり青空.
前日の大雨がウソのように,すっきり青空.
ヤマカガシの説明.
ヤマカガシの説明.
ミステリーサークル.前日の雨と風の仕業かな?動物の足跡はない.
ミステリーサークル.前日の雨と風の仕業かな?動物の足跡はない.
イタチハギ.
イタチハギ.
かぶれの木「ヌルデ」です.注意!!
かぶれの木「ヌルデ」です.注意!!
カバキコマチギモの産卵の巣.
カバキコマチギモの産卵の巣.
カバキコマチグモの生態について詳しく説明を聞く.
カバキコマチグモの生態について詳しく説明を聞く.
今まさに巣作りの途中.
今まさに巣作りの途中.
ヒロシマサナエの♀発見.
ヒロシマサナエの♀発見.
子ども達も真剣.
子ども達も真剣.
水口谷湿原の木道にて.
水口谷湿原の木道にて.
ツユムシの抜け殻.触角まできれいに抜けている.
ツユムシの抜け殻.触角まできれいに抜けている.
スジモンヒトリガの幼虫.毛がふさふさ.
スジモンヒトリガの幼虫.毛がふさふさ.
マムシグサの♂♀確認.
マムシグサの♂♀確認.
ニオイをかいでみたり….
ニオイをかいでみたり….
イタヤハマキチョッキリ.背中が赤,腹が青のメタリックなゾウムシの仲間.飛ぶと派手.
イタヤハマキチョッキリ.背中が赤,腹が青のメタリックなゾウムシの仲間.飛ぶと派手.
先生も子ども達も「これは何かな?」と図鑑を引く.
先生も子ども達も「これは何かな?」と図鑑を引く.
ヒメシジミ.たくさん見られました.
ヒメシジミ.たくさん見られました.

【イベント報告】龍頭山の野鳥観察会

今回が初めてとなる龍頭山野鳥観察会ですが,18名の参加者が集まりました.どんぐり村の駐車場に集合し,目的地である龍頭山へと移動しました,最初の駐車場ではゴジュウカラの鳴き声が賑やかに迎えてくれました,しばらくするとピー,ピーという特長のある鳴き声が耳に入りました.この鳴き声の正体はトラツグミで,夜によく鳴くことから,昔の人は架空の動物「ヌエ」の声だと思い恐ろしがっていたそうです.今回の観察会では姿こそ見れませんでしたが,鳴き声を良く聞くことができたので,印象に残った方も多いようでした.またイカルの姿と鳴き声も確認できました.イカルは別名マメマワシといって,種子食であり,固い種子を食べるために強いくちばしと強い筋肉を持っている,というお話も聞きました.長い間,姿と鳴き声を披露してくれたのはホオジロです.メスを呼ぶためにオスは高い木の枝などにとまってさえずります.この鳴き声を「ゲンペイツツジ,シロツツジ」や「一筆啓上仕り候」と表すそうです.そう思って聞いていると,そう聞こえるような・・・.カラ類の特長としては,体が小さな鳥は高音で早くさえずり,大きくなるほど低音でゆっくりと鳴くそうです.実際にコガラはツッピーツッピーと甲高く忙しげにさえずっていました.一方ヤマガラは同じようにツツピーと聞こえてもややゆっくりと,そして低くさえずっていました.他にはものまねをして鳴くクロツグミ,コロコロコロと鳴くカワラヒワ,ギーギーと鳴くコゲラ・・とたくさんの種類の鳥を見たり,鳴き声を聞いたりすることができました.頂上付近にあるブナ林ではエナガ・コガラ・ゴジュウカラの混群を見ることもでき,短い時間で手軽に観察できる龍頭山を満喫することができました.鳥以外にも昆虫や植物,ヘビなど多岐に渡りじっくりお話を聞き,また触れることのできた内容の濃い観察会となりました.

朝6時に集合.車で駐車場にあがる途中もにぎやかに鳥たちのさえずりが聞こえた.
朝6時に集合.車で駐車場にあがる途中もにぎやかに鳥たちのさえずりが聞こえた.
イワツバメ.一見ツバメと見まがうが,違うところは足まで毛が生えているところ.
イワツバメ.一見ツバメと見まがうが,違うところは足まで毛が生えているところ.
車を止めたあたりで聞こえたイカルについての説明.甲高くゆっくりとしたテンポで鳴く.
車を止めたあたりで聞こえたイカルについての説明.甲高くゆっくりとしたテンポで鳴く.
「ツピツピツピ・・」とリズミカルに鳴いていたシジュウカラ.
「ツピツピツピ・・」とリズミカルに鳴いていたシジュウカラ.
鳴き声はするものの,なかなか姿が見つからない.そんな時は先生のフィールドスコープを見させてもらう.
鳴き声はするものの,なかなか姿が見つからない.そんな時は先生のフィールドスコープを見させてもらう.
今回の龍頭山のコースは歩きやすかったので,ゆったりのんびりと鳥の姿や声を探しながら歩くことができた.
今回の龍頭山のコースは歩きやすかったので,ゆったりのんびりと鳥の姿や声を探しながら歩くことができた.
途中の開けたところで見えた景色.朝の空気が清々しかった.
途中の開けたところで見えた景色.朝の空気が清々しかった.
あと数歩で頂上!!どんな景色が待っているのだろう!?
あと数歩で頂上!!どんな景色が待っているのだろう!?
頂上に到着.この日は晴れ渡り宮島の方まで見ることができた.
頂上に到着.この日は晴れ渡り宮島の方まで見ることができた.
頂上で展望を楽しんだあとは,ブナ林にいるカラ類の混群を見に下って移動.
頂上で展望を楽しんだあとは,ブナ林にいるカラ類の混群を見に下って移動.昆虫類・クモ類・草木の種子を採食する.その時に逆さになって木の幹を回るように歩く.
昆虫類・クモ類・草木の種子を採食する.その時に逆さになって木の幹を回るように歩く.仲良く戯れていたコガラ.この日はカラ類の鳴き声が良く聞こえた.
仲良く戯れていたコガラ.この日はカラ類の鳴き声が良く聞こえた.
落ちていないオトシブミ.
落ちていないオトシブミ.
長い間姿と声を披露してくれたホオジロ.
長い間姿と声を披露してくれたホオジロ.
そのホオジロを間近で見る.手に持っているのはミヤコグサ?
そのホオジロを間近で見る.手に持っているのはミヤコグサ?毒を持つヘビ,ヤマカガシ登場.毒がでるしくみを聞いたり,うろこをさわらせてもらった.
毒を持つヘビ,ヤマカガシ登場.毒がでるしくみを聞いたり,うろこをさわらせてもらった.
最後に集まり今日のまとめをした.今回は約20種類の鳥の鳴き声を聞くことができた.
最後に集まり今日のまとめをした.今回は約20種類の鳥の鳴き声を聞くことができた.

【イベント報告】畳山の植物観察会

思いがけず,好天に恵まれ,21名の参加で始まりました.今回は北広島町の自然学術調査のメンバーも加わり,それぞれの得意分野をおおいに発揮していただいて,参加者は大変勉強になりました.
瑞穂スキー場の畳コースからの登山では,駐車場横の草むら・植林の中などでオオアワガエリ・ホウチャクソウ・オオナルコユリ・フタリシズカ・ヤグルマソウ・ヒメシラスゲ・オクノカンスゲ等々が見つかり,なかなか進まないので,「先が長いので急ぎましょう」と声がかかったりもしました.トラツグミやツツドリの声も聞こえました.傾斜がかなり急で少し遅れると先生の話を聞き逃し,「今のは何?」と他の人に尋ねたり,写真も撮りたいし,聞いたこともないような植物の名前の書取などかなり忙しく 改めて名もない草花などないことを実感しました.サンヨウブシ(数少ない無毒のトリカブト)の群落もあり,オヒョウというアイヌの人が織物に使った木や,コバンノキ・ミヤマハハソなども見られました.トチノキやハクウンボク・オオバアサガラなど今まさに花の時期のものもありました.ゲレンデの中にはコナスビやミミナグサ・ジシバリなど田んぼの畦に見られるような,草刈りのしてある湿った所を好むような植物もたくさん見られました.一応三角点まで行こうということで,しばし藪こぎをして,背丈ほどもありそうなササの中を前進,少し,雨がぱらつきましたが,無事お昼ご飯となりました.みんなで集合記念写真を撮り,午後は調査と帰路に着く人に分かれました.帰りに駐車場ゲート付近でアカショウビンの声も聞こえました.山岳会の強者もいましたがハードな山道で翌日皆さんどうだったのかな?と心配された観察会でした.

駐車場横の植林地境での植生.
駐車場横の植林地境での植生.
先生の説明を真剣に聞く.
先生の説明を真剣に聞く.
サンヨウブシの群落.
サンヨウブシの群落.
コバンノキ.
コバンノキ.スキー場の建物周辺でオオタカの羽 その他鳥の羽多数.
スキー場の建物周辺でオオタカの羽 その他鳥の羽多数.
キツリフネの群落.
キツリフネの群落.
ホウチャクソウの実.
ホウチャクソウの実.
オヒョウの木.
オヒョウの木.ハンショウヅル.
ハンショウヅル.ミヤマハハソ.枝先花が付くのが特徴.
ミヤマハハソ.枝先花が付くのが特徴.ツルアジサイ.
ツルアジサイ.ヤグルマソウ.
ヤグルマソウ.
少しピンクがかったハルジオン.茎の中は空洞.
少しピンクがかったハルジオン.茎の中は空洞.
急斜面のゲレンデを登る.
急斜面のゲレンデを登る.
ヤブデマリが花盛りでした.
ヤブデマリが花盛りでした.
サワグルミ.
サワグルミ.
山際にもゲレンデ内にも見られました.アカショウマ.
山際にもゲレンデ内にも見られました.アカショウマ.
山頂付近のゲレンデ内にアカモノ発見.
山頂付近のゲレンデ内にアカモノ発見.
藪こぎ終了.やれやれ.
藪こぎ終了.やれやれ.
頑張って藪こぎして畳山三角点に登頂しました.
頑張って藪こぎして畳山三角点に登頂しました.